シルバーバレットイントゥーザスター

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第20話:銀の銃とシルバーバレットの名

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時はまた少し流れ、俺は背中に銀の銃を背負えるほどに成長した。

あの時、ウェアウルフの一族から贈られた狩人の銃は、今では腕にぴたりと馴染む。

訓練を重ね、ついに本格的な吸血鬼狩りへの同行を許される日が来た。

――もっとも。

「絶対に俺から離れるな。」

「リセル、目を離さないでね。すぐそばにいるのよ。」

父と母は相変わらずの過保護ぶりで、俺を中央に挟むように並んでいる。後ろでは弟子たちが剣を構え、緊張感が張り詰める。

―――

夜の山間。月明かりが薄く地面を照らす中、吸血鬼の一団が姿を現した。

彼らは不敵に笑い、森の影へ散ろうとする。だが俺はすでに銃を構えていた。

「……行くよ。」

銀の弾丸を込め、静かに息を整える。狙いを定め、引き金を引いた。

――ドンッ!

銃口が閃光を放ち、銀の弾丸が夜を裂いて飛ぶ。遠距離から放たれた一撃は、逃げようとした吸血鬼の胸に直撃した。

「ぐあああああああっ!!」

爆ぜるような光が広がり、吸血鬼の体がその場で吹き飛んだ。弟子たちが息を呑むのがわかった。

「……一発で……?」

自分でも驚いていた。今までの木の銃とは違う、銀の銃の力。吸血鬼にとっては致命的な一撃だった。

―――

その時、前方で弟子の一人が敵の爪を受け、肩を抑えてよろめいた。

「っ、リセル様……!」

迷わず木の銃を構える。小さな弾を込め、意識を集中させた。狙うのは、彼の傷口だ。

「……大丈夫、当てるから。」

ペシッ。

木の銃から放たれた光の弾が弟子の肩に着弾する。

光がじんわりと広がり、血の流れが止まっていくのが見えた。

「……っ、傷が……!リセル様、ありがとうございます!」

弟子の顔に驚きと感謝の色が広がる。前線で戦う者たちの間に、安堵の波が走ったのがわかった。

―――

銀の銃で遠距離から敵を撃ち抜き、木の銃で味方を回復する。

俺がそこにいるだけで、戦場の効率は段違いに上がっていくのを感じた。

父と母が左右で微笑んでくれるのを背に、俺はさらに銃を構えた。

そして、いつの間にか敵陣の奥からひそひそとした声が聞こえてくる。

「……あの子だ。シルバーバレットだ……。」

「気をつけろ……あの一発で仲間が消えた……!」

吸血鬼たちは、恐怖と敬意を込めて俺をそう呼んだ。

――シルバーバレット。

胸の奥で銀の弾丸がわずかに揺れた気がした。父と母の視線を感じながら、俺は夜空を見上げ、小さく息を吐く。

(まだまだ、ここからだよ。)

銃を握り直し、月光に照らされた戦場へと再び足を踏み出した。
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