37 / 217
第36話:ハロウィンの大本は収穫祭と悪霊払い
しおりを挟む
「新しいお祭りを作ろう!」
そう提案したのは森に入れず暇を持て余していたリボルである。
「それも!大人達が参加しちゃいけない子供だけのお祭り!」
「えー準備が大変そうだなぁ。」
「怒られないかなぁ。」
「なんだよお前ら!カノイが提案するときはいっつも賛成するくせに!」
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ、リボル。」
「カノイ……どう思う?」
「え?うーんそうだなぁ。」
この季節はご存じの通り狩猟祭に収穫祭に大人達は大忙しだ。
しかし、新しくお祭りをするとなると保護者の監視が必要となるのは請け合いだ。
正直お願いしに行くわけにもいかないと思うのだが……。
「お祭り!フロージも手伝う!」
「ヘディンも!」
「よーしよしそうか~お祭りしたいか~お兄ちゃん頑張っちゃおうかな~!」
「カノイさぁ。」
「カノイ様ちょろ過ぎです。」
でも何のお祭りにしようかな~。
秋だしハロウィン?ハロウィンいいな~でもお菓子を毎家庭で準備するのはなかなかに難しいのでは?
砂糖がないこの地方では木の実を使って甘味を作るが、各ご家庭にそれを求めるのはどうなんだろう?
森に出る機会も多いし大丈夫か?
そうなると収穫祭の後の開催が必須だな。
まずは周知、事前に予告しておいて、事前の準備を呼びかけるところからだな。
よーし、
「とりあえず狩猟祭が始まる前に皆にお菓子を準備してもらうか!」
「お菓子ー?」
「お菓子好き~!」
「今年はお菓子をもらうお祭り、しような~!その名もハロウィン!」
「「「ハロウィン?」」」
「トリックオアトリート!」
「「「トリックオアトリート!」」」
「はいはい、こんなおばあちゃんのところにも来てくれてありがとね。」
そんなこんなで収穫祭の夜、ハロウィンの始まりだー!
今日中に村中の家を訪ねて回ることになっているのでみんな急ぎ足だ。
仮装ももちろんばっちり!
私とフロージとヘディンはヴァンパイア!
リボルは狼男……はトラウマで拒否されたので猫男に変更!
ヴァイスとシュバルツは魔法使い!
トムはゾンビ!
グルートはフランケンシュタインの怪物!
なぜか参加しているファンとジェイルとエイルは急だったのでシーツを被った典型的幽霊だ!
うん!かわいいね!
お菓子をもらいに行く家々の人達も可愛らしい子供達の姿にニコニコしている。
子供達のお祭り、ということだったが大人もなかなか楽しめているようでよかった。
「お菓子が用意できなかったらいたずらだぞ!」
「明日一日お家が子供の遊び場になっちゃうよ!」
「トリックオアトリート!お菓子くれないといたずらしちゃうぞ!」
そんな感じで悪戯の内容は「子供達に家を占領される」である。
最初はカトブレパスのフンを投げ入れるだの足を引っかけて転ばせる等々色々と危ない提案が多かったので安心安全でちょっと迷惑なくらいに抑えた結果この悪戯内容になった。
1日子供の遊び場になるなんてかわいいものであるが、作業や仕事に手がつかないという意味ではちょっと迷惑だ。
しかし、事前に予告していたためか、トリートをもらうご家庭はなかった。
何なら「いつでも遊びに来ていいのよ?」なんて暖かいお言葉までもらってしまった。
ありがたやありがたや。
「お菓子いっぱいねー!」
「ねー!」
「こんだけあれば冬の間もお菓子には困んねーな!」
「そうですね。皆さんそういったことも考えて、焼き菓子を多めに準備してくださったのかも。」
「美味しいがいっぱい。うれしいね!」
「うん!お兄ちゃんもいっぱいもらえてよかったね!」
「あたし達飛び入り参加だったんだけど、ちゃんと用意されてたわ。」
「読まれてるな。大人になっても参加すること。」
「読まれてるね。大人ってすごいなぁ。」
「こんなに食べられるかな……?」
収穫は上々!あとやることはっと、
「よーし!最後にご先祖様にお祈りだ!」
「お祈り?」
「ご先祖様?」
「ご先祖様に『いつも見守ってくれてありがとうございます。私達は元気です。』って伝えるんだよ。」
「やるー!」
「よくわかんないけどやるか!」
本当は子供に仮装させてあの世に連れてかれないようにしたり、悪霊を払うお祭りなんだけど、私達にはこれくらいでちょうどいいのだ。
多分ご先祖様強いだろうし、護って下さっているだろう!
カノイ・マークガーフ、8歳、村に新しい祭りを作った秋の出来事である。
そう提案したのは森に入れず暇を持て余していたリボルである。
「それも!大人達が参加しちゃいけない子供だけのお祭り!」
「えー準備が大変そうだなぁ。」
「怒られないかなぁ。」
「なんだよお前ら!カノイが提案するときはいっつも賛成するくせに!」
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ、リボル。」
「カノイ……どう思う?」
「え?うーんそうだなぁ。」
この季節はご存じの通り狩猟祭に収穫祭に大人達は大忙しだ。
しかし、新しくお祭りをするとなると保護者の監視が必要となるのは請け合いだ。
正直お願いしに行くわけにもいかないと思うのだが……。
「お祭り!フロージも手伝う!」
「ヘディンも!」
「よーしよしそうか~お祭りしたいか~お兄ちゃん頑張っちゃおうかな~!」
「カノイさぁ。」
「カノイ様ちょろ過ぎです。」
でも何のお祭りにしようかな~。
秋だしハロウィン?ハロウィンいいな~でもお菓子を毎家庭で準備するのはなかなかに難しいのでは?
砂糖がないこの地方では木の実を使って甘味を作るが、各ご家庭にそれを求めるのはどうなんだろう?
森に出る機会も多いし大丈夫か?
そうなると収穫祭の後の開催が必須だな。
まずは周知、事前に予告しておいて、事前の準備を呼びかけるところからだな。
よーし、
「とりあえず狩猟祭が始まる前に皆にお菓子を準備してもらうか!」
「お菓子ー?」
「お菓子好き~!」
「今年はお菓子をもらうお祭り、しような~!その名もハロウィン!」
「「「ハロウィン?」」」
「トリックオアトリート!」
「「「トリックオアトリート!」」」
「はいはい、こんなおばあちゃんのところにも来てくれてありがとね。」
そんなこんなで収穫祭の夜、ハロウィンの始まりだー!
今日中に村中の家を訪ねて回ることになっているのでみんな急ぎ足だ。
仮装ももちろんばっちり!
私とフロージとヘディンはヴァンパイア!
リボルは狼男……はトラウマで拒否されたので猫男に変更!
ヴァイスとシュバルツは魔法使い!
トムはゾンビ!
グルートはフランケンシュタインの怪物!
なぜか参加しているファンとジェイルとエイルは急だったのでシーツを被った典型的幽霊だ!
うん!かわいいね!
お菓子をもらいに行く家々の人達も可愛らしい子供達の姿にニコニコしている。
子供達のお祭り、ということだったが大人もなかなか楽しめているようでよかった。
「お菓子が用意できなかったらいたずらだぞ!」
「明日一日お家が子供の遊び場になっちゃうよ!」
「トリックオアトリート!お菓子くれないといたずらしちゃうぞ!」
そんな感じで悪戯の内容は「子供達に家を占領される」である。
最初はカトブレパスのフンを投げ入れるだの足を引っかけて転ばせる等々色々と危ない提案が多かったので安心安全でちょっと迷惑なくらいに抑えた結果この悪戯内容になった。
1日子供の遊び場になるなんてかわいいものであるが、作業や仕事に手がつかないという意味ではちょっと迷惑だ。
しかし、事前に予告していたためか、トリートをもらうご家庭はなかった。
何なら「いつでも遊びに来ていいのよ?」なんて暖かいお言葉までもらってしまった。
ありがたやありがたや。
「お菓子いっぱいねー!」
「ねー!」
「こんだけあれば冬の間もお菓子には困んねーな!」
「そうですね。皆さんそういったことも考えて、焼き菓子を多めに準備してくださったのかも。」
「美味しいがいっぱい。うれしいね!」
「うん!お兄ちゃんもいっぱいもらえてよかったね!」
「あたし達飛び入り参加だったんだけど、ちゃんと用意されてたわ。」
「読まれてるな。大人になっても参加すること。」
「読まれてるね。大人ってすごいなぁ。」
「こんなに食べられるかな……?」
収穫は上々!あとやることはっと、
「よーし!最後にご先祖様にお祈りだ!」
「お祈り?」
「ご先祖様?」
「ご先祖様に『いつも見守ってくれてありがとうございます。私達は元気です。』って伝えるんだよ。」
「やるー!」
「よくわかんないけどやるか!」
本当は子供に仮装させてあの世に連れてかれないようにしたり、悪霊を払うお祭りなんだけど、私達にはこれくらいでちょうどいいのだ。
多分ご先祖様強いだろうし、護って下さっているだろう!
カノイ・マークガーフ、8歳、村に新しい祭りを作った秋の出来事である。
20
あなたにおすすめの小説
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ
蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。
とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。
どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。
など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。
そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか?
毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる