37 / 244
第36話:ハロウィンの大本は収穫祭と悪霊払い
「新しいお祭りを作ろう!」
そう提案したのは森に入れず暇を持て余していたリボルである。
「それも!大人達が参加しちゃいけない子供だけのお祭り!」
「えー準備が大変そうだなぁ。」
「怒られないかなぁ。」
「なんだよお前ら!カノイが提案するときはいっつも賛成するくせに!」
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ、リボル。」
「カノイ……どう思う?」
「え?うーんそうだなぁ。」
この季節はご存じの通り狩猟祭に収穫祭に大人達は大忙しだ。
しかし、新しくお祭りをするとなると保護者の監視が必要となるのは請け合いだ。
正直お願いしに行くわけにもいかないと思うのだが……。
「お祭り!フロージも手伝う!」
「ヘディンも!」
「よーしよしそうか~お祭りしたいか~お兄ちゃん頑張っちゃおうかな~!」
「カノイさぁ。」
「カノイ様ちょろ過ぎです。」
でも何のお祭りにしようかな~。
秋だしハロウィン?ハロウィンいいな~でもお菓子を毎家庭で準備するのはなかなかに難しいのでは?
砂糖がないこの地方では木の実を使って甘味を作るが、各ご家庭にそれを求めるのはどうなんだろう?
森に出る機会も多いし大丈夫か?
そうなると収穫祭の後の開催が必須だな。
まずは周知、事前に予告しておいて、事前の準備を呼びかけるところからだな。
よーし、
「とりあえず狩猟祭が始まる前に皆にお菓子を準備してもらうか!」
「お菓子ー?」
「お菓子好き~!」
「今年はお菓子をもらうお祭り、しような~!その名もハロウィン!」
「「「ハロウィン?」」」
「トリックオアトリート!」
「「「トリックオアトリート!」」」
「はいはい、こんなおばあちゃんのところにも来てくれてありがとね。」
そんなこんなで収穫祭の夜、ハロウィンの始まりだー!
今日中に村中の家を訪ねて回ることになっているのでみんな急ぎ足だ。
仮装ももちろんばっちり!
私とフロージとヘディンはヴァンパイア!
リボルは狼男……はトラウマで拒否されたので猫男に変更!
ヴァイスとシュバルツは魔法使い!
トムはゾンビ!
グルートはフランケンシュタインの怪物!
なぜか参加しているファンとジェイルとエイルは急だったのでシーツを被った典型的幽霊だ!
うん!かわいいね!
お菓子をもらいに行く家々の人達も可愛らしい子供達の姿にニコニコしている。
子供達のお祭り、ということだったが大人もなかなか楽しめているようでよかった。
「お菓子が用意できなかったらいたずらだぞ!」
「明日一日お家が子供の遊び場になっちゃうよ!」
「トリックオアトリート!お菓子くれないといたずらしちゃうぞ!」
そんな感じで悪戯の内容は「子供達に家を占領される」である。
最初はカトブレパスのフンを投げ入れるだの足を引っかけて転ばせる等々色々と危ない提案が多かったので安心安全でちょっと迷惑なくらいに抑えた結果この悪戯内容になった。
1日子供の遊び場になるなんてかわいいものであるが、作業や仕事に手がつかないという意味ではちょっと迷惑だ。
しかし、事前に予告していたためか、トリートをもらうご家庭はなかった。
何なら「いつでも遊びに来ていいのよ?」なんて暖かいお言葉までもらってしまった。
ありがたやありがたや。
「お菓子いっぱいねー!」
「ねー!」
「こんだけあれば冬の間もお菓子には困んねーな!」
「そうですね。皆さんそういったことも考えて、焼き菓子を多めに準備してくださったのかも。」
「美味しいがいっぱい。うれしいね!」
「うん!お兄ちゃんもいっぱいもらえてよかったね!」
「あたし達飛び入り参加だったんだけど、ちゃんと用意されてたわ。」
「読まれてるな。大人になっても参加すること。」
「読まれてるね。大人ってすごいなぁ。」
「こんなに食べられるかな……?」
収穫は上々!あとやることはっと、
「よーし!最後にご先祖様にお祈りだ!」
「お祈り?」
「ご先祖様?」
「ご先祖様に『いつも見守ってくれてありがとうございます。私達は元気です。』って伝えるんだよ。」
「やるー!」
「よくわかんないけどやるか!」
本当は子供に仮装させてあの世に連れてかれないようにしたり、悪霊を払うお祭りなんだけど、私達にはこれくらいでちょうどいいのだ。
多分ご先祖様強いだろうし、護って下さっているだろう!
カノイ・マークガーフ、8歳、村に新しい祭りを作った秋の出来事である。
そう提案したのは森に入れず暇を持て余していたリボルである。
「それも!大人達が参加しちゃいけない子供だけのお祭り!」
「えー準備が大変そうだなぁ。」
「怒られないかなぁ。」
「なんだよお前ら!カノイが提案するときはいっつも賛成するくせに!」
「まぁまぁ、落ち着いてくださいよ、リボル。」
「カノイ……どう思う?」
「え?うーんそうだなぁ。」
この季節はご存じの通り狩猟祭に収穫祭に大人達は大忙しだ。
しかし、新しくお祭りをするとなると保護者の監視が必要となるのは請け合いだ。
正直お願いしに行くわけにもいかないと思うのだが……。
「お祭り!フロージも手伝う!」
「ヘディンも!」
「よーしよしそうか~お祭りしたいか~お兄ちゃん頑張っちゃおうかな~!」
「カノイさぁ。」
「カノイ様ちょろ過ぎです。」
でも何のお祭りにしようかな~。
秋だしハロウィン?ハロウィンいいな~でもお菓子を毎家庭で準備するのはなかなかに難しいのでは?
砂糖がないこの地方では木の実を使って甘味を作るが、各ご家庭にそれを求めるのはどうなんだろう?
森に出る機会も多いし大丈夫か?
そうなると収穫祭の後の開催が必須だな。
まずは周知、事前に予告しておいて、事前の準備を呼びかけるところからだな。
よーし、
「とりあえず狩猟祭が始まる前に皆にお菓子を準備してもらうか!」
「お菓子ー?」
「お菓子好き~!」
「今年はお菓子をもらうお祭り、しような~!その名もハロウィン!」
「「「ハロウィン?」」」
「トリックオアトリート!」
「「「トリックオアトリート!」」」
「はいはい、こんなおばあちゃんのところにも来てくれてありがとね。」
そんなこんなで収穫祭の夜、ハロウィンの始まりだー!
今日中に村中の家を訪ねて回ることになっているのでみんな急ぎ足だ。
仮装ももちろんばっちり!
私とフロージとヘディンはヴァンパイア!
リボルは狼男……はトラウマで拒否されたので猫男に変更!
ヴァイスとシュバルツは魔法使い!
トムはゾンビ!
グルートはフランケンシュタインの怪物!
なぜか参加しているファンとジェイルとエイルは急だったのでシーツを被った典型的幽霊だ!
うん!かわいいね!
お菓子をもらいに行く家々の人達も可愛らしい子供達の姿にニコニコしている。
子供達のお祭り、ということだったが大人もなかなか楽しめているようでよかった。
「お菓子が用意できなかったらいたずらだぞ!」
「明日一日お家が子供の遊び場になっちゃうよ!」
「トリックオアトリート!お菓子くれないといたずらしちゃうぞ!」
そんな感じで悪戯の内容は「子供達に家を占領される」である。
最初はカトブレパスのフンを投げ入れるだの足を引っかけて転ばせる等々色々と危ない提案が多かったので安心安全でちょっと迷惑なくらいに抑えた結果この悪戯内容になった。
1日子供の遊び場になるなんてかわいいものであるが、作業や仕事に手がつかないという意味ではちょっと迷惑だ。
しかし、事前に予告していたためか、トリートをもらうご家庭はなかった。
何なら「いつでも遊びに来ていいのよ?」なんて暖かいお言葉までもらってしまった。
ありがたやありがたや。
「お菓子いっぱいねー!」
「ねー!」
「こんだけあれば冬の間もお菓子には困んねーな!」
「そうですね。皆さんそういったことも考えて、焼き菓子を多めに準備してくださったのかも。」
「美味しいがいっぱい。うれしいね!」
「うん!お兄ちゃんもいっぱいもらえてよかったね!」
「あたし達飛び入り参加だったんだけど、ちゃんと用意されてたわ。」
「読まれてるな。大人になっても参加すること。」
「読まれてるね。大人ってすごいなぁ。」
「こんなに食べられるかな……?」
収穫は上々!あとやることはっと、
「よーし!最後にご先祖様にお祈りだ!」
「お祈り?」
「ご先祖様?」
「ご先祖様に『いつも見守ってくれてありがとうございます。私達は元気です。』って伝えるんだよ。」
「やるー!」
「よくわかんないけどやるか!」
本当は子供に仮装させてあの世に連れてかれないようにしたり、悪霊を払うお祭りなんだけど、私達にはこれくらいでちょうどいいのだ。
多分ご先祖様強いだろうし、護って下さっているだろう!
カノイ・マークガーフ、8歳、村に新しい祭りを作った秋の出来事である。
あなたにおすすめの小説
転生調理令嬢は諦めることを知らない!
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
モンド家の、香麗なギフトは『ルゥ』でした。~家族一緒にこの異世界で美味しいスローライフを送ります~
みちのあかり
ファンタジー
10歳で『ルゥ』というギフトを得た僕。
どんなギフトかわからないまま、義理の兄たちとダンジョンに潜ったけど、役立たずと言われ取り残されてしまった。
一人きりで動くこともできない僕を助けてくれたのは一匹のフェンリルだった。僕のギルト『ルゥ』で出来たスープは、フェンリルの古傷を直すほどのとんでもないギフトだった。
その頃、母も僕のせいで離婚をされた。僕のギフトを理解できない義兄たちの報告のせいだった。
これは、母と僕と妹が、そこから幸せになるまでの、大切な人々との出会いのファンタジーです。
カクヨムにもサブタイ違いで載せています。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。