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第209話:生きる上で目標は大切
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久しぶりに、本当に久しぶりに能力を使わずに冬を越してみることにした。のだが。
「……あれ?」
少し吹雪いてはいるが、外に出られないわけではないくらいの雪しか降らなかった。
これはいったい?
(環境が変わったからだぞ!)
「おぉ。雪の妖精さん。」
(環境が変わったから冬将軍がバカンスに行っちゃったんだ!)
「バカンス?」
(あちあちの大地におっきな海!)
「もしかして乾燥地帯にいくことバカンスって言ってる?」
規模でけぇバカンスだな。
まぁ確かに水さえあれば砂漠地帯にいても苦労はないだろうし、雪が降っても雨になるからウィンウィンの関係であるのか。
あるのか?
(僕達がいる限り冬は来るが、あんな吹雪はもう起こせないぞ!)
「そっか~それは安心だな。」
いままで危惧してきた私が死んだ後の環境の変化も、思いの外、害はなさそうで安心した。
「じゃあ今後は能力を使わなくてもいいな。」
この能力の注意事項。
残りの一つが私の死後についてだ。
私の死後、能力は解除される。
もう変換済みの物は元に戻ることはないが、天気の変換などリアルタイムに能力を使っていたものは解除されてしまうのだ。
「デバッグモード。」
表示される値は問題がない、異常値になっているものは何もない。
「もうこの能力もお払い箱かもな。」
(うん?人間、能力を使わないのか?)
「うん、必要ないからな。」
(でもその能力を使えば世界征服も世界を救うこともできるんだぞ?)
「……。」
そういわれてみればそうだ。
世界征服、前世の小さな頃はあこがれたっけな。
……。
「まぁ、そんな器じゃないよ。私はここで、ここに住む人達と、ただ幸せに過ごせればいいだけだから。」
(ふ~ん、そういうものか?謙虚だな!)
「そうでもないさ。これが私の思う最高の贅沢だよ。」
そう、これが私にとっての最高の贅沢なのだ。
皆が幸せに生きて、皆が緩やかに生きて、のびのびと生きて生きて、そして静かに死んでいく。
これ以上の贅沢な人生を、私は知らない。
知る必要もない。
世界征服も世界の平和も、必要ならやるが、私には必要がない。
私はこの地を収めるだけのただの領主として死んでいく。
そういう風に生きたいと思ったから、今まで頑張ってきたのだ。
「これでも辺境領の領主様だしな。」
(お前領主様だったのか!?税金って必要か?)
「知らなかったのか!?税金はまぁ、働いてくれているからいいかな?」
カノイ・マークガーフ、51歳、改めて領主として生きていくことが自分にとって大切なことだったと気が付かされた冬の出来事である。
「……あれ?」
少し吹雪いてはいるが、外に出られないわけではないくらいの雪しか降らなかった。
これはいったい?
(環境が変わったからだぞ!)
「おぉ。雪の妖精さん。」
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「バカンス?」
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規模でけぇバカンスだな。
まぁ確かに水さえあれば砂漠地帯にいても苦労はないだろうし、雪が降っても雨になるからウィンウィンの関係であるのか。
あるのか?
(僕達がいる限り冬は来るが、あんな吹雪はもう起こせないぞ!)
「そっか~それは安心だな。」
いままで危惧してきた私が死んだ後の環境の変化も、思いの外、害はなさそうで安心した。
「じゃあ今後は能力を使わなくてもいいな。」
この能力の注意事項。
残りの一つが私の死後についてだ。
私の死後、能力は解除される。
もう変換済みの物は元に戻ることはないが、天気の変換などリアルタイムに能力を使っていたものは解除されてしまうのだ。
「デバッグモード。」
表示される値は問題がない、異常値になっているものは何もない。
「もうこの能力もお払い箱かもな。」
(うん?人間、能力を使わないのか?)
「うん、必要ないからな。」
(でもその能力を使えば世界征服も世界を救うこともできるんだぞ?)
「……。」
そういわれてみればそうだ。
世界征服、前世の小さな頃はあこがれたっけな。
……。
「まぁ、そんな器じゃないよ。私はここで、ここに住む人達と、ただ幸せに過ごせればいいだけだから。」
(ふ~ん、そういうものか?謙虚だな!)
「そうでもないさ。これが私の思う最高の贅沢だよ。」
そう、これが私にとっての最高の贅沢なのだ。
皆が幸せに生きて、皆が緩やかに生きて、のびのびと生きて生きて、そして静かに死んでいく。
これ以上の贅沢な人生を、私は知らない。
知る必要もない。
世界征服も世界の平和も、必要ならやるが、私には必要がない。
私はこの地を収めるだけのただの領主として死んでいく。
そういう風に生きたいと思ったから、今まで頑張ってきたのだ。
「これでも辺境領の領主様だしな。」
(お前領主様だったのか!?税金って必要か?)
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