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第17話 サプライズは三重奏
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3月5日、僕の18歳の誕生日。
卒業まであとわずか——という節目の日でもある。
朝、学校に行くと矢鱈が教室前で待ち構えていた。
「日和、今日は予定空けとけよ」
「え、授業あるけど?」
「終わったらすぐ。サプライズだ」
(あー、これは何か企んでる顔だな)
―――
教室に入れば会長が机に紙袋を置く。
「放課後、俺のところに来い」
「え、なんで?」
「サプライズだ」
(おい、二人目もサプライズって……)
―――
さらに昼休み、委員長が近寄ってくる。
「今日は絶対、部活にも寄らずに帰れ」
「なんで?」
「サプライズだ」
……はい、全員サプライズ宣言。
これ絶対かぶってるやつだ。
―――
放課後、案の定、三人が廊下で鉢合わせ。
全員プレゼント袋を持ってる。
「お前ら……何してんだ?」
「日和を連れて帰る」
「俺が先だ」
「安全面を考えて——」
「はいはい、かわい~!」
「「「……っ!」」」
一瞬静まり返ったすきに、僕は全員の袋を受け取る。
―――
矢鱈からは、ペアマグカップ(片方は自分用らしい)
会長からは、革の名刺入れ(将来用らしい)
委員長からは、GPS付きキーホルダー(安全用らしい)
……それぞれの性格が出すぎて笑った。
「全部大事にするよ。ありがと」
そう言ったら、三人同時に耳まで真っ赤になった。
―――
帰り道、ふと空を見上げる。
あと少しで卒業。
……この三人と同じ学校じゃなくなったら、どうなるんだろうな。
「日和、どうした?」
矢鱈が覗き込んでくる。
会長も委員長も心配そうだ。
「んー、なんでもない。……みんな、かわい~!」
「「「……っ!!」」」
——まぁ、卒業してもこの反応は変わらない気がする。
川合 日和、18歳。
三重サプライズで始まった春の誕生日である。
卒業まであとわずか——という節目の日でもある。
朝、学校に行くと矢鱈が教室前で待ち構えていた。
「日和、今日は予定空けとけよ」
「え、授業あるけど?」
「終わったらすぐ。サプライズだ」
(あー、これは何か企んでる顔だな)
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教室に入れば会長が机に紙袋を置く。
「放課後、俺のところに来い」
「え、なんで?」
「サプライズだ」
(おい、二人目もサプライズって……)
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さらに昼休み、委員長が近寄ってくる。
「今日は絶対、部活にも寄らずに帰れ」
「なんで?」
「サプライズだ」
……はい、全員サプライズ宣言。
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―――
放課後、案の定、三人が廊下で鉢合わせ。
全員プレゼント袋を持ってる。
「お前ら……何してんだ?」
「日和を連れて帰る」
「俺が先だ」
「安全面を考えて——」
「はいはい、かわい~!」
「「「……っ!」」」
一瞬静まり返ったすきに、僕は全員の袋を受け取る。
―――
矢鱈からは、ペアマグカップ(片方は自分用らしい)
会長からは、革の名刺入れ(将来用らしい)
委員長からは、GPS付きキーホルダー(安全用らしい)
……それぞれの性格が出すぎて笑った。
「全部大事にするよ。ありがと」
そう言ったら、三人同時に耳まで真っ赤になった。
―――
帰り道、ふと空を見上げる。
あと少しで卒業。
……この三人と同じ学校じゃなくなったら、どうなるんだろうな。
「日和、どうした?」
矢鱈が覗き込んでくる。
会長も委員長も心配そうだ。
「んー、なんでもない。……みんな、かわい~!」
「「「……っ!!」」」
——まぁ、卒業してもこの反応は変わらない気がする。
川合 日和、18歳。
三重サプライズで始まった春の誕生日である。
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