元天才子役の美少年だった俺が、元ヒーローのせいで開発されてしまいそう

サトー

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★ランジェリーのセット(3)

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 一度も手で扱いていないのに、圭太さんは「ヘンタイ」となじられながらマットレスに下腹部を擦り付けて射精してしまった。

「んっ……んん……」

 肩で息をする圭太さんを仰向けに寝かせてから、少しでも綺麗にしようと、汚れてしまったぺニスを口いっぱいに頬張った。

 精液で濡れた性器は少しだけ萎んでいたけれど、まだまだ大きさも硬さも保たれている。ドロッとした精液の青臭い風味は苦手だけど、ご奉仕って、こういうことを言うのかな、と思いながら夢中で舐めた。
 生意気なことを言って圭太さんを攻めている時も興奮でドキドキしていたけど、激しく求められるのだって大好きだからとてもじゃないけど待ちきれない。「早く欲しい」ということだけを考えながら、圭太さんの勃起した性器をたっぷり味わった。


「あっ……」

 圭太さんが手でぺニスを覆ってフェラをストップさせた時には、すごく物欲しそうな声が出てしまった。

「……すごい格好だ」
「わあっ……!?」

 自分でも気が付かないうちに思いきり突き出していたお尻を、下から上に撫で上げられて、くすぐったくてぶるりと体が震えた。
 そっか、俺はエッチな下着を着けて圭太さんのモノを必死でしゃぶっていたんだ、ということを改めて意識すると、すでにベトベトになっているパンツにまた先走りが滲む。

「ずいぶん大人になったんだな……」
「あっ……! んぅっ……」

 犬のように四つん這いになったままでいる俺の乳首を圭太さんはぎゅっと強く摘まんだ。敏感な場所を乱暴にされて痛いはずなのに、びりびりとした強い刺激が気持ちがよくて腰が揺れる。怖い、なんて少しも思わない。それどころか、「やっと、ご褒美がもらえる」という喜びで胸は高鳴っていた。


「……あんなに小さかったくせに、しっかり淫乱に成長してる」
「あっ……! いやだっ、言わないで……」

 イヤだと首を振りながらも圭太さんのぺニスを舐めて腰を上下に揺らす俺は、圭太さんの言うように淫乱なんだろうか。圭太さんのことが大好きだから、圭太さんとのエッチももちろん大好きで、何度したって足りないし、もっともっと圭太さんと気持ちよくなりたい。

「んぅっ……、ああっ……! 乳首きもちいい、もっとして……」

「ここは、圭太さんだけのものです」と乳首に圭太さんの性器の先っぽを擦り付ける。もっと可愛がって、と圭太さんを誘っている俺はきっとすごくだらしない顔をしているに違いなかった。
 普段は冗談でも「おっぱい」や「乳首」と口にすることも出来ないのに、エッチの時だけはいやらしいことを平気でしてしまう俺は淫乱なのかもしれない。それは、恥ずかしいことなのかもしれないけど……大好きな圭太さんの前だけだからいいよね、と自分で自分を納得させた。


 押し倒されて圭太さんに胸を強く吸われていると、真っ黒なレースで出来た下着のせいなのか、自分の体なのにすごくいやらしい光景に見えていつも以上に感じてしまう。

「圭太さん、もう欲しいよ……入れて……」

 欲しい、と感じた時にすぐに入れてもらえる体じゃないのがもどかしい。圭太さんも同じ気持ちだったのか、「破れちゃう」と心配になってしまうような荒っぽい手つきで俺のパンツを脱がせた。なぜか上は「いい。脱がなくていい」と絶対に脱がせてくれなかった。
 圭太さんの指を何度も締め付ける俺を圭太さんは「淫乱の体だ」となじった。圭太さんだけしか知らない、圭太さんの前でだけいやらしくなってしまう俺の体。


「ああっ……入ってる……。待ってえ、待って……」

 挿入時の異物感を和らげるためなのか、圭太さんは俺の胸を揉みながらナカへと入ってくる。さっきまで乱暴に摘ままれて強く吸われていた乳首では苦しいくらいに感じてしまうのに、繋がっている部分が熱い塊にこじ開けられていく。
 強すぎる快感から逃れようと自分の胸を手で抑えていると、圭太さんに口づけられる。しっかりと圭太さんの腰に両足を絡めたまま、深いキスに応えた。

「気持ちいい、んうっ……」
「空、手、どけて」
「うぅ……」

 おずおずと胸を覆っていた手を下ろすと、暗くてよく見えないのに圭太さんからの視線を確かに感じた。エッチな下着を着けてる姿を見られてる、と意識するとカアッと顔が熱くなる。
 部屋が暗くなかったらこんな姿は絶対に見せられない、と思っていた時だった。

「えっ……!? だ、だめっ、圭太さん、ダメだよ……!」

 信じられないことにベランダへのガラス戸にかかっているカーテンを、圭太さんが開けてしまった。十センチにも満たない程度ではあるけれど、俺の胸やお腹が外からのぼんやりとした明かりに照らされている。

「可愛い、空。綺麗だよ」
「やだあっ……! 外から見えちゃう……!」
「見えないよ」

 確かに部屋の中は暗いから、外から覗いた所でほとんど何も見えないに違いなかった。ベランダには腰より高い壁だってあるし、その上には手すりも付いている。だけど、ピッタリと閉じられていたカーテンがエッチの最中に少しでも開いているとそれだけで外をどうしても意識してしまう。

「やだ、恥ずかしいよ……」
「……っ、カーテンを開けたら、急に締めつけがスゴくなった……」

 圭太さんの両腕に頭を包み込まれて、額に何度もキスをされた。「見られるかもしれないのに、本当はめちゃくちゃ感じてる?」という問いかけにブルブルと首を横に振っている間も、お腹の奥が疼いて、きゅーっと圭太さんのぺニスを締め付けているのが自分でもわかった。

「ああっ……! 違う、違うよお……! ああっ……」

 何度、違う、と否定しても萎えるどころか勃起した性器からは先走りが後から後から溢れてきた。俺って見られて興奮して感じてしまうような淫乱なのかな、と恥ずかしく思っているのに、圭太さんのぺニスを咥え込んだまま何度も自分から腰を振った。

「あっ、あっ……もう、いく……! いっちゃう……」

 さっきのお返しとばかりに耳の側で「いいよ。変態。淫乱」と囁かれながら容赦なく激しい抜き差しを繰り返される。涙を流しながら必死で圭太さんにしがみついた。
 泣きながら「圭太お兄ちゃん」と俺が口にするたびに、圭太さんの腰の動きはいっそう大きく激しくなる。大好きなお兄ちゃんに乱暴にされて蕩けるほど感じている体全部で圭太さんのことを受け止めた。




 圭太さんはエッチの後のイチャイチャも上手だ。

 おやすみ、と背中を向けて勝手に寝たり自分だけさっさとシャワーへ行ったりなんかしない。「もっとふれあいたいなー……」という俺の気持ちを汲んで、腕枕をしながら甘い言葉をたくさんくれる。
 エッチもスゴイのに、エッチの後も最高なんだから……と俺はいつだって圭太さんにうっとりしてしまう。

「疲れた?」
「ううん……。平気。でも、もう少しだけ圭太さんにくっついていたいな……」
「……じゃあ、ずっとこうしていよう」

 引き締まったよく日焼けした腕に肩を抱かれる。「可愛かった、気持ちよかったよ」と頬や唇に何度も触れるだけの可愛いキスが心地いい。やっぱり俺は圭太さんとのエッチが大好き、としみじみ感じられる幸せな時間だった。

「……圭太さん」
「うん……?」
「あの、上を脱ぐのを手伝ってくれる? 汗で濡れているせいで、無理に脱ぐと破れてしまいそうで……」

 圭太さんはなかなか返事をしなかった。聞こえなかったのかな? と不安に感じられるほど不自然な間が空いて、それから「はー……」と大きなため息をついた。

「……そういうとこだよな」
「へえ……?」
「空はいつも、俺を夢中にさせて手離せなくなるようなことを、無意識にやってくるよな……」

 参ったな、と圭太さんは笑っていたけど、俺は「手離せなくなる」という言葉に胸が苦しくなってしまった。

「可愛いことを言われたら二回目がしたくなるだろ」
「いいよ……? 圭太お兄ちゃん、して?」

 ズルだってわかっていたけど、圭太さんが「圭太お兄ちゃん」呼びにぐっと来ているのはわかっていたから、活用させてもらうことにした。
 さっきは下着を着けたままだったから、次は裸になって抱き合いたい。二人とも何も身に付けないで、「好き」って何度も言い合って、それからゆっくりと一つになりたい。
「二回目はうんと優しくする」と言う圭太さんにこくりと頷いてから、「来て」とランジェリーと乳首を見せつけながら大好きなお兄ちゃんを誘った。



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みんなの感想(1件)

転生ストーリー大好物

凄いいいお話でした⭐️

2022.07.06 サトー

転生ストーリー大好物さま

コメントありがとうございます。とても嬉しいです!書いて良かったです。

解除

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