人魚の祈りが届くまで

サトー

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1.来週、僕は結婚する

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 僕のご先祖である人魚の中には、声と引き換えに脚を手に入れて人間と結ばれた娘が大勢いたらしい。おとぎ話になった人魚姫は愛する王子と結ばれず泡になってしまったけれど、それはたまたま上手くいかなかった話が言い伝えられてきただけであって、実際の人魚の娘達はたくましかったのだという。

 多くの娘達は愛する人へ身振り手振りで思いを伝えることを選んだ。「お上品に自分を選んでもらうのを待つなんてとんでもない! こっちは命がかかってるんだから!」と必死だったと聞く。中には海底に住む魔女との約束の日までに根性で文字を覚え筆談で恋心を伝えた娘もいれば、「書面を交わしていない契約なんてそもそも無効でしょ? そんな契約で命をとられてたまるか!」と開き直ったことで魔女の呪いが効かず、泡にならずにすんだ者もいたという。

 たぶん、それくらい強くないと産まれ育った海を離れて、人間の世界で生きようと決心することなんて出来なかったのだと思う。命を懸けて人を愛するってどんな気持ちなのだろう? ご先祖達のことを思うたびに、僕はそんな気持ちになる。やがて結婚するというのに、僕はまだ燃えるような恋を知らない。


「ノエル、今日は迎えが来るの?」

 同僚のマチルダさんの冷やかすような口調に、僕の頬は熱くなる。つい、一週間前に婚約したことを職場に報告したばかりだけど、こうしてからかわれることがすでに日常となりつつある。けれど、それは仕方のないことだった。僕の結婚について、表面上は「この街一番の大金持ちに見初められ、永遠の幸福が約束された人魚の末裔」ということになっているのだから。

「……今日は来ませんよ。遅くなるとしか言っていませんから」
「そうなの? 残念! あの大きな馬車でお迎えが来るのを今日も見たかったのに」

 周囲にいる人が「なんだなんだ?」とざわつく程の、豪華で立派な馬車で婚約者が職場へ迎えに来る。僕のここ最近の一番の悩み事だ。そしてその馬車から降りてくる、エリアス……僕の夫になる人はとても目立つ。作り物のような美しい容姿をしているうえに、いくら人からジロジロと見られようとそれに動じずに堂々としている姿は確かに人の目を惹く。

 同じ図書館で働く人達があらゆることをヒソヒソと囁く声を聞きながら馬車に乗り込む時の、いたたまれない気持ちと言ったら! ただでさえ、桃色珊瑚と同じ色をした髪の毛のせいで「人魚の末裔だ!」と好奇の目に晒されてきたというのに、これ以上注目されるのはまっぴらだ。


「まだ同居だってしていないのに、わざわざ迎えに来てもらうなんて悪いからいいんです」
「あらどうして? 結婚前だからって遠慮しないで甘えたらいいじゃない。何時になろうときっとあの人は迎えに来るわよ」
「それじゃあ困るんです。……仕事で疲れているはずなのに、僕なんかに時間を割かれるのは……」

 もう! とマチルダさんがじれったそうにしながらため息をつく。

「そんな調子じゃいつまで経ってもぎこちないまま! 家族どころか、恋人らしくなる前にお爺さんになってしまうわよ!」
「僕は……べつにそれで構いません」

 エリアスは用が済めばすぐに僕と別れるつもりでしょうから、とは言えなかった。すでに僕の家はエリアスの家……ハーヴェルマン家から莫大な資金を受け取っている。僕の両親や祖母、兄弟達だってこの先ずっと苦労しないで暮らしていけるような金額だ。だから余計なことは言えないし、そういう約束になっている。

 結婚しても仕事は続けてもいいと、渋々エリアスは許可してくれているし、べつにこの先の僕の生活は何も変わらない。形だけエリアスと夫婦になって、離婚される日までおとなしくしていればいい。今騒がれているのも、一時的なもので、きっとみんなすぐに飽きて忘れてしまうだろうから。

 机の上を片付けて帰り支度をしていると、マチルダさんはそっと声をかけてくれた。「大丈夫。子供の頃から知っている人なんでしょう? あなたが真面目で人一倍我慢強いことを、ハーヴェルマンさんはきっとわかってくれている」と。
 
「僕は……」
「見ればわかるの。真っ直ぐ立って、あなたが出てくるのを待っている時のハーヴェルマンさんを見ていたら……ん? ねえ、なんだか外が騒がしいわ。もしかしたら今日も来ているんじゃない?」

 そんなはずは、と思いながら慌てて荷物を持って外へ出てみると、図書館の前には不釣り合いな豪華な馬車が止まっていた。夕陽が反射して馬車の銀の紋章がいつも以上に輝いて見える。
 どうして、と戸惑う僕のことを馬車の前に立っているエリアスの、刺すような視線が射抜く。右足が不自由なことをほとんど感じさせない、しっかりとした足取りでこっちへ向かってくる姿に僕の身体は竦み上がる。また、面倒をかけてしまっていると思うだけで、掌と額には汗が滲んだ。

 この後やってくるであろう、馬車の中での重苦しい沈黙のことはなるべく考えないようにして、きゃあきゃあ騒いでいるマチルダさんに別れを告げて僕は急いだ。「どうしてこんな所にハーヴェルマン家の馬車が?」「知らない? ほらあの、人魚の末裔の……」という、小さな声で囁かれている僕とエリアスの婚約についての噂話をなるべく耳に入れたくなかったから。



「どうして、今日も来てくださったんですか……? この後もお屋敷の方でお仕事があるんじゃ……」
「それが?」

 馬車に乗ってからも気は抜けない。
 もごもごと質問する僕をじろりと見つめるエリアスの答えは冷たく素っ気なかった。これは、あれだ。機嫌が悪い時だ。そう判断した僕は下を向いて肩をすぼめた。エリアスの機嫌がいい時なんて長らく見たことがないけれど、少なくとも今は自分から話し掛けてはいけない。申し訳ございません、と慌てて謝ると、心底うんざりした様子でエリアスがため息をつくのが聞こえた。

「……婚約者を迎えに行くことの何がいけない? ノエル、言ってみろ」
「ごめ、ごめんなさい……、違うんです。わざわざ送ってもらうためだけに、エリアスにここまで来てもらうのが申し訳なくて、それで……」

 黙ったままエリアスは首を何度か横に振った。これ以上謝ると余計にエリアスを苛つかせてしまうことは今までの経験でわかっている。僕に出来るのは何も言わずに黙っていることだけだった。

「……最近は暗くなるのが早い。夕方は一人で出歩くな」
「……わかりました」
「今日のように……たまたま定刻通り帰ることが出来た日もだ」

 わざわざ「たまたま」と強調するところに、迎えに来て欲しくなかった僕が「今日は遅くなります」と嘘をついていたことがすっかり見透かされているのだとわかった。
 泣きそうになりながら頷いたけれど、エリアスからは何も言葉は返ってこなかった。


 どうしたらいいんだろう、と気まずさに押し潰されそうになる。役に立てるのなら。そんな思いで、僕はエリアスからの「結婚して欲しい」という申し出に頷いた。愛されたいと望んでいるわけじゃない。エリアスの願いが叶うのならそれで……そこまで考えると、胸が締め付けられたように苦しくなる。

 そっと側に座っているエリアスの様子を窺う。真っ黒な艶のある髪と、ほっそりした顎。子供の頃はどこか儚さが残る少年だったのに、今のエリアスの美しさは、気品と強さの両方を併せ持っていて一切の隙がない。ため息が出るような美貌だ。
 こうして、こっそりと横顔を盗み見るだけで精一杯だという僕を見たら人魚のご先祖達はきっと呆れるだろう。「声を失っていないんなら、堂々と自分の気持ちを言葉で伝えなさいよ!」「愛してくれないなら結婚しないとハッキリ伝えなさい! なんのために口がついてるの!?」と。



「明日の天気は? 明日は船が出る」

 真剣な表情のエリアスにそう聞かれて、そうだ、そのために僕を迎えに来たのだろうと、僕は自分によく言い聞かせる。自分が彼にとってただの道具なのだと自覚していないと、エリアスの態度や言葉の一つ一つについて考えすぎてしまう。

「明日……」

 目を閉じて意識を集中させる。一人でいる時は簡単なことでも、エリアスが側にいると途端に難しくなってしまう。じっと見つめられているのに気がついていないふりをしながら、明日の天候や波の高さについて、海からのヒントを拾い集めるのは僕にとって大変なことだ。

「明日は、朝から晴れ。午後三時頃、一時的に曇りますが、雨は降らず、落雷の心配もありません。……波は穏やか、風は北西より時々強く、吹く。けれど、航海には問題ありません……」

 人魚の末裔である僕の予言が外れることはない。これは占いや予報といったものとは違う。海から直接聞いたことだから。
 それでも、エリアスにそれを伝える時はどうしたって緊張してしまう。辿々しく話す僕の言葉に耳を傾けながら、エリアスが普段持ち歩いている航海日誌にペンを走らせる。

「助かる」

 エリアスの言葉にようやく僕はほっとする。少なくとも道具としての役割は果たせて、明日出港するエリアスの持つ大きな船の安全だって確認出来た。


「……来週、式を挙げた後、君はすぐに私と暮らすことになった。今日はそれを伝えに来たんだ」
「えっ! でも、一緒に暮らすのは後でいいって……それに、引っ越す準備もまだ終わっていません」
「準備? そんなもの必要ないだろう。屋敷には何もかも揃っているし、欲しいものがあれば買えばいい。何が不満だ?」

 エリアスの口調が少しだけ刺々しくなり、眉間には皺が寄っている。エリアスを怒らせてしまうことは怖い。怖いけれど、来週から一緒に暮らすなんてもっと怖い。出来ればずっと別居状態のままでいたい。……一緒に住んでしまったら、もういらなくなった、と言われた時に、別れるのが何倍も辛くなってしまうから。

「一緒に暮らすのは、じゅ、準備が出来てからでいいって、言ってたのに……」
「……気が変わった。これはもう決めたことだ」

 有無を言わせないキッパリとした強い口調に僕はガックリと項垂れるしかなかった。何も欲しいものなんかない。ただエリアスの役に立って、邪魔にならないようにいつかいなくなれればそれでいいのに。どうして、僕の心を試すようなことばかりをするんだろう。……もちろん理由はわかっている。エリアスには、「人魚の祝福」が必要だから。そのために、形だけでも愛し合って結ばれないといけないのだと、エリアスは信じているからだ。

 その後は僕と家族が暮らす家に着くまで、気まずい雰囲気のまま二人とも黙っていた。送ってもらっている馬車の中なら、終わりがあるからまだいい。結婚して一緒に暮らすようになれば、これがずっと続くのだと思うと気が遠くなる。せめてエリアスが、僕が部屋に籠ることを許してくれればと思う。


「……お送りいただいたこと、感謝します。ありがとうございます」

 お礼を言う僕のことを、エリアスの真っ黒な瞳がじっと見つめている。早く、降りなきゃ。そうわかっていたのに、腕を掴まれて、僕の身体は強引に押し倒される。

「ん、んんっ……」

 唇を塞がれて、ぎゅっと目を閉じたまま僕はじっとしていた。エリアスの舌も唇も熱い。跡が残ってしまいそうな程、手首は強く掴まれている。でも、これは愛じゃない。エリアスが求めているのは「人魚の祝福」なのだと、僕には痛いくらい伝わってくる。

「ん、や……」

 口を開けろ、という声にぎこちなく従うと、ますます口づけは深くなっていく。呼吸もままならないのに、貪るようにしてエリアスから求められて、鼻にかかった声が勝手に漏れ出す。
 再会して久しぶりにした時は、優しく触れるだけだったのに。最近はどんどん口づけが激しくなっていく。馬車が止まってもなかなか降りてこない僕達について、御者は何もかもを察しているのだろうかと思うとすごく恥ずかしい。それなのに、音をたてて口づけられると、はしたなく僕の腰はもぞもぞと動いてしまう。身を捩りながら、だめえ、と僕が小さく抵抗するとエリアスがふっと笑った。……まるで僕が心の奥底ではより強い快感を欲しがっていることを気がついているみたいに。

 エリアスの手が服の上から僕の胸を荒々しく揉み、後悔で涙が出そうになった。僕に力がなければ。僕が人魚の末裔なんかじゃなければ。エリアスは愛していない男と結婚なんかしなくてすんだ。「人魚の祝福を受ければ、私は変われるはずだ」と変に希望を持たずにすんだのに。

「……私が怖いのか」

 ぎゅっと抱き締められながらそんなことを聞かれて、僕は返事も出来ずに身体を硬直させていた。いったいなんと答えれば正解なのかわからない。今のエリアスといると、こんなことばかり起こる。

 やがて諦めた様子で短く息を吐いた後、エリアスは僕の背中を撫でてくれた。寄宿学校で過ごした、まだ二人とも少年だった頃の日を思い出して、少しだけ心が落ち着いた。虐められていた時に助けてもらっていたことや、僕の笑顔の側にはいつだってエリアスがいたことを。
 おずおずとエリアスの腕にしがみつくと、頬にそっと口づけられた。

「……いい子だ」

 囁くような声に僕の身体はぶるりと震えた。何度もエリアスは、古い言い伝えを信じているだけだと言い聞かせているのに身体はなかなか言うことを聞いてくれない。少しでも油断をすると、エリアスにもっと触って欲しいと願ってしまう。だから、僕はその分心で悲しまないといけない。エリアスは人魚に愛されて、人魚の祝福を受けないといけない。そのために僕は選ばれた。ただ、それだけ。人魚の力を持っていなければ僕は選ばれなかった。

 馬車を降りた後、すぐには家に入らずに、ぼんやりとしたままエリアスの温もりの余韻に浸っていた。口づけられた右の頬に手の甲で触れると、じんわりと熱い。触れられたくないんじゃない。触れられて、それを嬉しいと感じてしまう自分が許せないんだ。


 来週、僕は結婚する。心から大切に思っている人と。愛のない形だけの関係を結ぶために。

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