元お隣さんとエッチな暮らし

サトー

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ブラつけるからね(3)

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 くっつきたい、という気持ちは同じだったのかユウイチさんは跨がらせるようにして自分の膝の上へ俺を座らせた。この格好でするの好きだなとか、そんなことを一番に連想してしまう。

 部屋は薄暗いままだけど、服の中に入ってきた後、ユウイチさんの両手は迷わずに俺の乳首を探し当てた。

「まだ何かお話しする?」
「う、あっ……待って……」
「ここ好き? どういうふうに触られるとマナトは気持ちいいのかな? そういうことをたくさん聞かせて欲しいけど……」
「ひ……、んうっ……!」

 お話ってそういう意味? と思うと頬がどんどん熱くなっていく。伝えたいことはあるけど、口を開くとみっともない声が漏れてしまいそうだった。胸を弄られるたびに身を捩る俺を見てユウイチさんがフッと笑う。

 今日は靴下だけじゃなくて、ユウイチさんから貰ったブラもつけてみるから、もっとエッチなことがしたい。二人にとって気持ちいいことをいっぱいしよう?

 そう伝えてから部屋へ戻りたいのに、ユウイチさんが乳首をずっと触ってくるから上手く話すことが出来ない。
「可愛い、いい子いい子」と囁かれながら、くにくにと先端を摘ままれると続きを促すように腰が揺れる。
 もぞもぞと身を捩りながら「待って、ダメ」を繰り返す俺がよっぽど面白いのか、ユウイチさんは乳首をいじるのを全然やめてくれなかった。

「んっ、んっ……、待って、あの、ちゃんと部屋で……」
「部屋でエッチなことをする?」
「今日は、ブラ、つけるからっ……、だから、も、ダメ……、ストップして……」
「マナトが……ブラを……?」

 乳首は解放されたけど、ビックリしすぎたのか今度はユウイチさんが固まってしまった。
 ユウイチさんはポカンとしたまま瞬き一つしない。こんなにビックリしている所を見るのはずいぶん久しぶりだった。
 確か……俺の就職が決まった時。あの時もユウイチさんは、「えっ……!」と固まってしまった後、俺のことをぎゅーっと抱き締めて、それから「ああああっ……! よかった、おめでとう」っていっぱい喜んでくれた。そして、今は。

「わ……、すごい、ビックリしてるのに急に硬くなった……」
「……可愛い恋人からそんなことを言われたら、どうしたってこうなるよ」
「うん……」

 お尻に硬くなった大きなモノが当たっていて、それだけでユウイチさんも興奮して喜んでくれているんだって嬉しくなる。俺より十歳も年上で、いつも余裕があって何でもスマートにリードしてくれるユウイチさんでも、こんなふうに正直に反応を返してくれることが可愛く感じられた。

「ユウイチさんの期待に応えられないかもしれないけどいい? 全部着替えたとしても、俺はきっとスポーツ選手みたいにかっこよくはなれないから……」

 保険をかけるつもりでそう言ったらユウイチさんは真面目な顔で「マナトは何を着ても似合うし、かっこいいよ」と言った。

 前にユウイチさんは「ほら、プロのサッカー選手だって試合中につけているんだから全然恥ずかしくないよ」って、デジタルブラジャーをつけたサッカー選手の画像を俺にいっぱい見せてくれた。

 当たり前だけど、世界で活躍するプロの選手達は逆三角形の引き締まった体とシックスパックの腹筋という鍛え上げられた体をしていた。たぶん何を着ていたとしてもかっこいいんだろう。

 ユウイチさんはどうしてこんなにいっぱいサッカー選手が試合中にユニフォームを脱いでる画像ばっかり持ってるの? という疑問も頭に浮かんだけど、たぶんユウイチさんにもいろんな事情があるんだろうと思って、「本当だね」と頷くだけにした。……普段、察しが悪くて惚けたことばかり言っている俺にしてはよく頑張ったと思う。

 ユウイチさんには先に部屋へ戻ってもらって、俺はシャワーで体を綺麗にしてから着替えた。

◇◆◇

「ユウイチさん、出来たよ~……」

 変に恥ずかしがると気まずい空気になってしまうような気がしたから、元気よくユウイチさんの部屋に入った。内心は「スベったらどうしよう……!?」とビクビクしていたけど……。

 ユウイチさんはクローゼットを覗き込んでゴソゴソやっていたのに、作業を中断して突っ立っている俺の方に急いでやって来た。

「あああっ……! すごい……! エッチすぎる……!」
「そうかなあ?」
「か、可愛い……」

 噛み締めるようにそう言った後、ユウイチさんは俺の回りをぐるぐると回ってから「うん、うん」と何度も頷いた。全身をじっとりと舐めるような視線に「そうかなあ?」と首を傾げたくなる。

 上は黒のTシャツに、下はナイロンで出来た明るいブルーのショートパンツ。黒の丈が短い靴下は爪先と踵にちゃんと厚みのあるスポーツ用のものだった。
「コスプレしてエッチなことをする格好」というよりは、ユウイチさんの通っているジムに着いていくための格好、としか思えない。
 それなのに、ユウイチさんはすごく興奮しているみたいで体をワナワナさせながら、ずっと「いい、最高」と喜んでいる。
 自分ではよくわからないけど、一応、成功したんだと思う。けど……、「なんでも欲しいものを買ってあげるから、今度その格好で外を走ってきてくれない? マナトの汗で濡れた肌を舐めたいから」という交渉は迷わず断った。



「……あの、ユウイチさんは? 何か道具を選んでいたの?」
「ああ、使いたい道具がありすぎてずいぶん迷ったよ……」

 ユウイチさんが「厳選した」と言って見せてくれたのは乳首用のローターとデンマだった。……いつものようにちゃんとコンドームが準備されていることにちょっとだけガッカリする。
 ユウイチさんが俺のことをすごく大事にしてくれて、コンドームを絶対に切らさないことはわかっているから、「着けないで」とワガママを言うことは出来ない。けど、ちょっとだけ期待してしまっていた。

「気にいらない? 嫌かな……」
「ううん、どっちも好きだから嬉しい。あっ、でも、今日はバイブが無いんだね?」

 バイブを挿入されることに俺がちょっとずつ慣れてきてからは、たいてい使っていたのに珍しいなあ、ユウイチさん忘れちゃったのかな? と何も考えずに思ったことをそのまま口にした。

「ああ」

 なんだ、そんなことか、という調子でユウイチさんは頷いた。

「今日は使わないよ。……たぶん、すぐ入れたくなるから」
「えっ……」

 どういう意味かはちゃんとわかっているけれど、すぐ入れたくなるって? と思わず聞き返したくなった。

 ユウイチさんはいつも自分の性器を挿入する前に指や細いバイブを使って、いっぱい時間をかけて俺の体を慣らしてくれる。時々、俺の方がじれったくなってしまって「早く欲しいよ」と半泣きでねだってしまうくらいだ。
 そんなユウイチさんが早く入れたくて堪らないってこと? それぐらい今興奮してくれているのかな? 次々と疑問が頭に浮かんできてまごまごしていると「じゃあ行こうか」とユウイチさんに肩を抱かれる。

 これから、恥ずかしい格好にされてエッチなことをされるんだ、と思っただけでパンツの中では性器が熱を持っていた。


「……この下に着けてるの?」
「うん……」
「なんてことだ……」

 ベッドに並んで腰掛けた後も、ユウイチさんはすぐに俺の体を触ったり、押し倒したりはしなかった。
 スポーツブラを準備したのはユウイチさんなのに「大変なことになった」と言いたげな様子で深いため息をついている。もしかしたら純粋にプレイを楽しむために、自分が買ってきた、という記憶を一回消しているのかもしれない。

「ここかな……? ああ、すごい……、ちゃんと着けてる……」

 じりじりと体を近づけて来たユウイチさんは、指の先で俺の背中や肩に触れ始めた。Tシャツ越しに肌とブラの境目を何度もなぞっては、「ここ? ここだよね?」と俺の耳元で囁く。……もし俺が何も知らない高校生だったら「この人に怖いことをされました」と間違いなく通報していたと思う。
 それぐらい、ねっとりとしていて、「触る」という行為に何重も意味が含まれていそうな指の動きだった。

「んぅ……」
「可愛い、いい匂いがする……」
「あっ……!」

 くんくんと俺の髪やうなじの匂いを嗅ぎながら、ユウイチさんの手は俺の胸を揉み始めた。服を着たままで、こんなにくっついていたらシャワーを浴びたのにまた汗をかいてしまう。特に靴下を履いている足の先が熱くてたまらない。
 いや、と小さく首を横に振るとユウイチさんはいっそう興奮したのか俺の首筋に何度も舌を這わせた。

「ひゃっ……、んっ、んう……」

 くすぐったくて小さく体を震わせていると、大きな体でぎゅっと抱き締められる。逃がさない、離さない、と言われているみたいだ。ブラ越しの刺激がもどかしくて、ユウイチさんの手に胸を押し付けるようにして俺からも体を密着させた。

「可愛い……、可愛くてスケベな体をしてる」
「んっ、んぅ……」

 可愛い、と俺の顔をじっと見てくるユウイチさんを見つめ返していたら、頬に手を添えられて深く口づけられた。
 舌を吸われながら、ゆっくり胸を揉まれると蕩けそうなくらい気持ちいい。こんなに気持ちよくて、気分は昂っているのにまだ素肌には触れてもらえない。

「好き……、もっと……」

 ユウイチさんは我慢出来なくなって甘える俺をそっとベッドへ押し倒した。
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