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新人対抗戦編
アルベール王国vsオルデンブルク帝国2
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『聖者の外套』
『嵐の皇帝!』
さすがのレウスも普通に詠唱したか。余計なことをする余裕はない相手だからな。
そのままレウスが駆けだした。風の身体強化の倍率でかなりの速度が出ている。
それに対して三枝は、両手で杖を握りしめたまま動かない。そしてそのままレウスの斬撃に合わせて、杖を力一杯振り下ろした。
「うらああ!」
「えい!」
気の抜けるようなかけ声だな……ただその威力は反比例するように強大だった。レウスは一瞬拮抗したかと思うと、そのまま勢いに負けて舞台端まで吹き飛ばされてしまった。
「うおっ!? 力つえーな!」
「まだまだいきますよー!」
「げっ!」
レウスはあの杖の攻撃を避ける方針に変更したようだ。ただ、息もつかせぬ攻撃に反撃の機会がなかなか見つからない。
「このっ……!」
「今です!」
レウスが無理矢理反撃しようとした隙をねらい打たれてしまったようだ。もろに胸のあたりに杖の強打を受けて、レウスが上空へ弾き飛ばされた。
「ぐはぁっ……!」
レウスはダメージの回復が見込めないまま落ちていく。まだみんなは飛行魔法を覚えられていない。あれじゃ的になるしかないが、レウスにできる手がない。
地上では三枝が杖を構えて、落ちてくるレウスを待っている。
「……なめんなよ!」
『暴風!』
うまい! なるほど、風を自分に当てて落ちる位置をずらしたか。同時に三枝も暴風の魔法でバランスを崩している。
「見たか!」
着地してどや顔で顔をあげたレウスの眼前には高速回転する杖が滑空していた。
「うがぁ!」
あ、今度こそダメかも。まさか自分の武器をあっさり投げるとはレウスも想像していなかったに違いない。
確かに外してしまえば普通はその時点でピンチだ。ただ三枝の職業は大神官。あの杖は魔法を使うための触媒に過ぎないってことか。
まぁガンガン殴ってましたけどね……よくわからない。違うかもしれない。
杖のあたりどころが悪かったのだろう。油断していたのもあるが、レウスは致命傷となって場外に強制退場させられた。
「次鋒戦勝者----三枝 美鈴!」
「くそ! すまねぇ! 負けちまった!」
「いいさ。気にするな。あれはちょっと予想外だよな」
「レウスっち! よくがんばった! あとは任せろー!」
身体強化の強化値が相手はかなりギリギリを狙っていたな。多分あと数分しかもたなかったんじゃないだろうか。だから武器を手放してでも勝負を急いだのかもしれない。
レウスは余裕を持った設定にしていたから、短期決戦は分が悪かった。相手の戦略につき合ってしまったのが敗因だ。
その辺も戦い方として白雷隊の基本として定着させたいところだ。
「それでは三将、前へ」
マリーの相手はあのギルベルトっていう金髪の剣士だ。そういえば勇者組が高校生くらいなのは百歩譲って置いておくとしても、この世界の住人であろうギルベルトまで新入生とはどういう了見だ? よくわからんが、帝国は食えないやつらだということはよく分かった。
「三将戦----はじめ!」
『氷の魔術師』
『身体強化!』
ギルベルトは、さすがに王級魔術は使えないようだ。ただ、身体強化の魔法式は高めになっている。単純な剣士としては十分なものだろう。
「疾っ!」
ギルベルトがマリーへと駆ける。しかし、マリーまであと少し、というところでマリーが特殊効果を発動した。
「何っ!?」
まぁそういう反応になるよな。目の前にマリーが二人いるんだから。正直見た目じゃ全く分からない程精巧だ。しかも本物と同じように動きすらするんだから質が悪い。
見極めようと思えば、とりあえず攻撃してみるのが一番早い。何せ氷像だから、物理攻撃を受ければ欠けたり割れる。他にも炎の魔法で少し溶けたりな。
「はぁ!」
ギルベルトがその考えに至ったかは分からないし、そもそもあれが氷属性の身体強化の特殊効果というのが分かっているのかも不明だが、とにかく攻撃することに決めたようだ。
その選択は間違ってはいないが、今のマリーにその身体強化で攻撃を与えるのはなかなか難しいだろうな。
マリーはさっきのレウスの試合を見ていたこともあって、限界に近い身体強化をしている。当然稼働時間も相応に短くなるが、それも問題にはならない。
『氷柱』
ギルベルトの足下から氷柱が突き出る。ギリギリで反応したギルベルトだったが、マリーは避けた時の隙を狙っていた。
『水没』
ギルベルトを水が包み込んでいた。丁度前に俺がエリーの炎猫をウォーターボールで閉じこめたときとほぼ同じだ。魔法が違うだけか。そして水の中で藻掻くギルベルトに対して追撃を行った。
『氷河の極光』
光とあるが、純粋な氷魔法だ。氷が光を反射する様をイメージしていると言っていたが、一筋の光がギルベルトを貫いた。細く収束された氷の光は身体強化したギルベルトの胸部をあっさり貫き、ギルベルトは強制退場させられていた。
『三将戦勝者----マルグリット=アグネリア!』
これで二勝一敗、あと二勝で勝利確定だ。帝国は焦っているかな? まぁ優勝は譲ってやらないけどな!
『嵐の皇帝!』
さすがのレウスも普通に詠唱したか。余計なことをする余裕はない相手だからな。
そのままレウスが駆けだした。風の身体強化の倍率でかなりの速度が出ている。
それに対して三枝は、両手で杖を握りしめたまま動かない。そしてそのままレウスの斬撃に合わせて、杖を力一杯振り下ろした。
「うらああ!」
「えい!」
気の抜けるようなかけ声だな……ただその威力は反比例するように強大だった。レウスは一瞬拮抗したかと思うと、そのまま勢いに負けて舞台端まで吹き飛ばされてしまった。
「うおっ!? 力つえーな!」
「まだまだいきますよー!」
「げっ!」
レウスはあの杖の攻撃を避ける方針に変更したようだ。ただ、息もつかせぬ攻撃に反撃の機会がなかなか見つからない。
「このっ……!」
「今です!」
レウスが無理矢理反撃しようとした隙をねらい打たれてしまったようだ。もろに胸のあたりに杖の強打を受けて、レウスが上空へ弾き飛ばされた。
「ぐはぁっ……!」
レウスはダメージの回復が見込めないまま落ちていく。まだみんなは飛行魔法を覚えられていない。あれじゃ的になるしかないが、レウスにできる手がない。
地上では三枝が杖を構えて、落ちてくるレウスを待っている。
「……なめんなよ!」
『暴風!』
うまい! なるほど、風を自分に当てて落ちる位置をずらしたか。同時に三枝も暴風の魔法でバランスを崩している。
「見たか!」
着地してどや顔で顔をあげたレウスの眼前には高速回転する杖が滑空していた。
「うがぁ!」
あ、今度こそダメかも。まさか自分の武器をあっさり投げるとはレウスも想像していなかったに違いない。
確かに外してしまえば普通はその時点でピンチだ。ただ三枝の職業は大神官。あの杖は魔法を使うための触媒に過ぎないってことか。
まぁガンガン殴ってましたけどね……よくわからない。違うかもしれない。
杖のあたりどころが悪かったのだろう。油断していたのもあるが、レウスは致命傷となって場外に強制退場させられた。
「次鋒戦勝者----三枝 美鈴!」
「くそ! すまねぇ! 負けちまった!」
「いいさ。気にするな。あれはちょっと予想外だよな」
「レウスっち! よくがんばった! あとは任せろー!」
身体強化の強化値が相手はかなりギリギリを狙っていたな。多分あと数分しかもたなかったんじゃないだろうか。だから武器を手放してでも勝負を急いだのかもしれない。
レウスは余裕を持った設定にしていたから、短期決戦は分が悪かった。相手の戦略につき合ってしまったのが敗因だ。
その辺も戦い方として白雷隊の基本として定着させたいところだ。
「それでは三将、前へ」
マリーの相手はあのギルベルトっていう金髪の剣士だ。そういえば勇者組が高校生くらいなのは百歩譲って置いておくとしても、この世界の住人であろうギルベルトまで新入生とはどういう了見だ? よくわからんが、帝国は食えないやつらだということはよく分かった。
「三将戦----はじめ!」
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『身体強化!』
ギルベルトは、さすがに王級魔術は使えないようだ。ただ、身体強化の魔法式は高めになっている。単純な剣士としては十分なものだろう。
「疾っ!」
ギルベルトがマリーへと駆ける。しかし、マリーまであと少し、というところでマリーが特殊効果を発動した。
「何っ!?」
まぁそういう反応になるよな。目の前にマリーが二人いるんだから。正直見た目じゃ全く分からない程精巧だ。しかも本物と同じように動きすらするんだから質が悪い。
見極めようと思えば、とりあえず攻撃してみるのが一番早い。何せ氷像だから、物理攻撃を受ければ欠けたり割れる。他にも炎の魔法で少し溶けたりな。
「はぁ!」
ギルベルトがその考えに至ったかは分からないし、そもそもあれが氷属性の身体強化の特殊効果というのが分かっているのかも不明だが、とにかく攻撃することに決めたようだ。
その選択は間違ってはいないが、今のマリーにその身体強化で攻撃を与えるのはなかなか難しいだろうな。
マリーはさっきのレウスの試合を見ていたこともあって、限界に近い身体強化をしている。当然稼働時間も相応に短くなるが、それも問題にはならない。
『氷柱』
ギルベルトの足下から氷柱が突き出る。ギリギリで反応したギルベルトだったが、マリーは避けた時の隙を狙っていた。
『水没』
ギルベルトを水が包み込んでいた。丁度前に俺がエリーの炎猫をウォーターボールで閉じこめたときとほぼ同じだ。魔法が違うだけか。そして水の中で藻掻くギルベルトに対して追撃を行った。
『氷河の極光』
光とあるが、純粋な氷魔法だ。氷が光を反射する様をイメージしていると言っていたが、一筋の光がギルベルトを貫いた。細く収束された氷の光は身体強化したギルベルトの胸部をあっさり貫き、ギルベルトは強制退場させられていた。
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