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妻の非公開日記②~月曜日から憂鬱~
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令和二年 八月二十四日 月曜日
今日も朝から大変だった。
六時半に出勤する夫は恐ろしいことに六時十五分に寝ぼけた顔で起きてくる。特に焦った様子もなく,洗面台に向かってガスを付け,蛇口をひねって頭を洗う。そのまま髭をそって着替えて身支度をし,食卓に置かれた弁当と朝ご飯用のおにぎりを手にして出勤。よくもあそこまで時間をかけずに外を出歩けるものだ。
始めの頃は,朝ご飯もしっかり食べずに午前中持つのだろうかだとか,起こしてあげて朝を落ち着いて身だしなみを整える時間をつくってあげないと,などと思っていた。ただ,本人が全く困っていないことと毎日用意されているお弁当に対して何もありがたみを感じていないことにだんだんむかっ腹が立ち,これ以上のことはしてやるまいと心に決めた。立派な大人なら何かしてもらったらお礼ぐらい言わないといけないでしょ。
働いてお金を稼いできて不自由のない生活をするだけのことはしてくれているから感謝はするけれど,感謝もできない人間性と,この人のつめの甘さはどうにかならないのだろうか。今朝も給湯器の方へ行ってみると,案の定ガスは点けっぱなし。何度言っても学習しない。
こんな夫でも公務員として仕事をしてるのだから,日本は大丈夫なのかと不安になる。これからの日本のことを憂いながら今日は筆を置くことにしよう。
今日も朝から大変だった。
六時半に出勤する夫は恐ろしいことに六時十五分に寝ぼけた顔で起きてくる。特に焦った様子もなく,洗面台に向かってガスを付け,蛇口をひねって頭を洗う。そのまま髭をそって着替えて身支度をし,食卓に置かれた弁当と朝ご飯用のおにぎりを手にして出勤。よくもあそこまで時間をかけずに外を出歩けるものだ。
始めの頃は,朝ご飯もしっかり食べずに午前中持つのだろうかだとか,起こしてあげて朝を落ち着いて身だしなみを整える時間をつくってあげないと,などと思っていた。ただ,本人が全く困っていないことと毎日用意されているお弁当に対して何もありがたみを感じていないことにだんだんむかっ腹が立ち,これ以上のことはしてやるまいと心に決めた。立派な大人なら何かしてもらったらお礼ぐらい言わないといけないでしょ。
働いてお金を稼いできて不自由のない生活をするだけのことはしてくれているから感謝はするけれど,感謝もできない人間性と,この人のつめの甘さはどうにかならないのだろうか。今朝も給湯器の方へ行ってみると,案の定ガスは点けっぱなし。何度言っても学習しない。
こんな夫でも公務員として仕事をしてるのだから,日本は大丈夫なのかと不安になる。これからの日本のことを憂いながら今日は筆を置くことにしよう。
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