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第一章 喜んで婚約破棄させて頂きますわ
やっぱり嘘じゃったのだなっっ!!!!!
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三者三様の顔付きで待機され、今後の行動は予想出来てしまい深い溜息を吐いてしまいました。
「ただいま戻りました。」
「おかえりなさいルーティー待っていましたよ?」
この気持ち悪い顔をしたご婦人は義理の母親であるゴルダナ夫人であり、クルシュの実母であります。
元々は貧乏貴族出身だったがお母様とは正反対の性に奔放な性格で遊び歩いている時にお母様が亡くなって辛く落ち込んだお父様を誑かし、既成事実を作らせて強引に今の立ち位置にいる。
全てにおいて愚妹中心に回っている人で何かと私にケチを付けてきます。
まぁ、聞く耳持ちませんけどね。
昔はよく愚妹が私の部屋に勝手に入り、私の部屋の物を盗もうとするからお仕置きをしていると「お姉様に虐められたー」と嘘泣きしてゴルダナ夫人泣きつく事がよくあり、その都度怒られました。
勿論盗まれた物を彼女の部屋や本人の身体に着けられた証拠をゴルダナ夫人に見せつけて
「これでもまだクルシュが冤罪だと仰るならその証拠は?窃盗の証拠であるこのネックレスは何でしょうか?私を嘘吐き呼ばわりして侮辱するようならゴルダナ夫人を同じ目にして差し上げますわよ?」
そうい言うながら愚妹の大切にしていたぬいぐるみを氷漬けにして差し上げました。
遠回しに『次同じような事言ったら氷漬けにするぞ』と言う意味が伝わったのか、大抵この言葉を口にすると顔を真っ赤にして何やら暴言を吐き出しながら逃げ出します。
本当に小物かゴルダナ夫人です。
小物すぎて思わず足元に転倒の魔法を仕掛けて派手にこかしたくなりますわ。
まあ、何回もこかしてますけどね。
派手にこけたゴルダナ夫人の顔はとても笑えました。
そんな犬猿の仲な関係性のゴルダナ夫人は今回の件でそれはそれは威張り散らすだろうなぁと思いますが婚約破棄について本当どうでも良いので聞き流すスタンスで行く事にした。
「何か御用でしょうか?」
「貴方、ルードヴィッヒ様に婚約破棄されたそうねぇ、しかも、実の妹に奪われるなんて」
いやらしく笑うゴルダナ夫人。
別に好きで婚約した相手でも無いので悔しくもなんとも無いけどこの顔は少し癪ですわ。
その顔を火炙りにして差し上げたいけど、今は婚約破棄を訂正されては困りますので黙っている事にしました。
「悔しいから何も言えないのかしら?んふふ、貴方がそんな顔をする日が見れる日が来るとはねぇ~ねぇ、クルシュ?」
「ええ、お母様!私はルードヴィッヒ様に選ばれたの!お姉様ではなくこの私が!」
自尊心高い系女子の愚妹はここぞとばかりにマウント取りに来ましたね。
これぐらいしかマウント取れませんものね。
別に悔しくも無いし、寧ろ要らない害虫だから喜んで差し上げますと言いたいけど、それを言うと恐らくマイスタン公爵様がひと騒動起こすと思いその時に、私の不利な事をする事が大好きなゴルダナ夫人に足を引っ張られる可能性も出てくるから何も言いません。
んー…
とりあえず、嘘泣きして悲劇のヒロインぶって「私は身を引きます…」的な?
「ええ、婚約破棄をされましたがルードヴィッヒ様がクルシュを選んだのだとしたら私はそれを止める事は出来ませんわ…真実の愛に芽生えたお二人の邪魔をするなんて邪推ですもの…幸せになってね…クルシュ?」
そう儚げな表情で言うと愚妹は少し狼狽えた反応をして面白かった。
普段の姉からは想像出来ない表情だったからだろう…まあ、演技ですけどね。
そんな事更々思ってませんし、寧ろ婚約破棄感謝~としか思えません。
あら、はしたない反応を失礼しましたわーおほほー
ゴルダナ夫人は嬉しそうな顔をして私の反応をニヤニヤしながら「んふふ~」と変な声を出しながら笑って「そうでしょそうでしょ~」と喜んでいる。
私に仕組まれた戯曲だと知らずに憐れな夫人。
「本当にそれで良いのか?ルーティー?」
今まで黙っていたお父様が私に聞いてきた。
かなり悲しそうな表情で…お父様だけは私の幸せを願ってこの婚約を成立させてくれたから…と言う訳でもなく、この婚約は元々マイスタン公爵様が強引に押しつけてそれをゴルダナ夫人が成立させた婚約。
だから、この悲しい表情もとい悲壮な顔は明日に起こるであろう出来事を想定しての反応です。
そして、恐らく私の起こす行動も予測しているからこそ今は静かに今後の対策を思案し、今出来る事をしようと考えて今から会話に入ろうと決意したのでしょうね。
分かりやすいお父様ですわ。
でも、ゴルダナ夫人や愚妹みたいにお馬鹿さんな人種では無いので実はこの家で一番厄介なのです。
地位を守る為なら容赦しませんからね。
「はい、私はお二人を祝福する所存です。真実の愛に恵まれた二人が歩まれる事を…」
「それは本心か?」
「本心です…」
「ルードヴィッヒ殿と離れれてやったーとか思って無かろうな?」
「…そんな事ないです」
「神に誓えるか?」
「…………」
「神に誓えるか?」
「二人が婚約をする事に対して祝福する事なら神に誓えます…」
「……………やっぱり、お前婚約破棄されてめちゃくちゃ喜んでるじゃろーっっ!!!!!!」
「喜んでません」
「それなら神に誓えるか?」
「それは誓えません!!罰されるじゃないですか!!」
「やっぱり嘘じゃったのだなっっ!!!!!」
やはり、お馬鹿さんは騙せてもお父様は騙せませんね。
この国で神に誓う=神様と契約をする事になる。
契約前に神様に確認されてもし、本心で言ってなければ天罰が喰らうらしい。
私はまだ受けた事がありませんが神の誓いを破った人には些細な不幸がもたらされるそうです。
さすが聖王国と言うべきか何と言うべきか…
だから今回の婚約破棄を喜んで居ない何て嘘ついたら私に害があります。
そんな事は嫌だから嘘を付かなかったのです。
ああ、これからまためんどくさくなるのかしら?
いつになったらゆっくり紅茶を飲んで実験に没頭出来ましょうか?
「ただいま戻りました。」
「おかえりなさいルーティー待っていましたよ?」
この気持ち悪い顔をしたご婦人は義理の母親であるゴルダナ夫人であり、クルシュの実母であります。
元々は貧乏貴族出身だったがお母様とは正反対の性に奔放な性格で遊び歩いている時にお母様が亡くなって辛く落ち込んだお父様を誑かし、既成事実を作らせて強引に今の立ち位置にいる。
全てにおいて愚妹中心に回っている人で何かと私にケチを付けてきます。
まぁ、聞く耳持ちませんけどね。
昔はよく愚妹が私の部屋に勝手に入り、私の部屋の物を盗もうとするからお仕置きをしていると「お姉様に虐められたー」と嘘泣きしてゴルダナ夫人泣きつく事がよくあり、その都度怒られました。
勿論盗まれた物を彼女の部屋や本人の身体に着けられた証拠をゴルダナ夫人に見せつけて
「これでもまだクルシュが冤罪だと仰るならその証拠は?窃盗の証拠であるこのネックレスは何でしょうか?私を嘘吐き呼ばわりして侮辱するようならゴルダナ夫人を同じ目にして差し上げますわよ?」
そうい言うながら愚妹の大切にしていたぬいぐるみを氷漬けにして差し上げました。
遠回しに『次同じような事言ったら氷漬けにするぞ』と言う意味が伝わったのか、大抵この言葉を口にすると顔を真っ赤にして何やら暴言を吐き出しながら逃げ出します。
本当に小物かゴルダナ夫人です。
小物すぎて思わず足元に転倒の魔法を仕掛けて派手にこかしたくなりますわ。
まあ、何回もこかしてますけどね。
派手にこけたゴルダナ夫人の顔はとても笑えました。
そんな犬猿の仲な関係性のゴルダナ夫人は今回の件でそれはそれは威張り散らすだろうなぁと思いますが婚約破棄について本当どうでも良いので聞き流すスタンスで行く事にした。
「何か御用でしょうか?」
「貴方、ルードヴィッヒ様に婚約破棄されたそうねぇ、しかも、実の妹に奪われるなんて」
いやらしく笑うゴルダナ夫人。
別に好きで婚約した相手でも無いので悔しくもなんとも無いけどこの顔は少し癪ですわ。
その顔を火炙りにして差し上げたいけど、今は婚約破棄を訂正されては困りますので黙っている事にしました。
「悔しいから何も言えないのかしら?んふふ、貴方がそんな顔をする日が見れる日が来るとはねぇ~ねぇ、クルシュ?」
「ええ、お母様!私はルードヴィッヒ様に選ばれたの!お姉様ではなくこの私が!」
自尊心高い系女子の愚妹はここぞとばかりにマウント取りに来ましたね。
これぐらいしかマウント取れませんものね。
別に悔しくも無いし、寧ろ要らない害虫だから喜んで差し上げますと言いたいけど、それを言うと恐らくマイスタン公爵様がひと騒動起こすと思いその時に、私の不利な事をする事が大好きなゴルダナ夫人に足を引っ張られる可能性も出てくるから何も言いません。
んー…
とりあえず、嘘泣きして悲劇のヒロインぶって「私は身を引きます…」的な?
「ええ、婚約破棄をされましたがルードヴィッヒ様がクルシュを選んだのだとしたら私はそれを止める事は出来ませんわ…真実の愛に芽生えたお二人の邪魔をするなんて邪推ですもの…幸せになってね…クルシュ?」
そう儚げな表情で言うと愚妹は少し狼狽えた反応をして面白かった。
普段の姉からは想像出来ない表情だったからだろう…まあ、演技ですけどね。
そんな事更々思ってませんし、寧ろ婚約破棄感謝~としか思えません。
あら、はしたない反応を失礼しましたわーおほほー
ゴルダナ夫人は嬉しそうな顔をして私の反応をニヤニヤしながら「んふふ~」と変な声を出しながら笑って「そうでしょそうでしょ~」と喜んでいる。
私に仕組まれた戯曲だと知らずに憐れな夫人。
「本当にそれで良いのか?ルーティー?」
今まで黙っていたお父様が私に聞いてきた。
かなり悲しそうな表情で…お父様だけは私の幸せを願ってこの婚約を成立させてくれたから…と言う訳でもなく、この婚約は元々マイスタン公爵様が強引に押しつけてそれをゴルダナ夫人が成立させた婚約。
だから、この悲しい表情もとい悲壮な顔は明日に起こるであろう出来事を想定しての反応です。
そして、恐らく私の起こす行動も予測しているからこそ今は静かに今後の対策を思案し、今出来る事をしようと考えて今から会話に入ろうと決意したのでしょうね。
分かりやすいお父様ですわ。
でも、ゴルダナ夫人や愚妹みたいにお馬鹿さんな人種では無いので実はこの家で一番厄介なのです。
地位を守る為なら容赦しませんからね。
「はい、私はお二人を祝福する所存です。真実の愛に恵まれた二人が歩まれる事を…」
「それは本心か?」
「本心です…」
「ルードヴィッヒ殿と離れれてやったーとか思って無かろうな?」
「…そんな事ないです」
「神に誓えるか?」
「…………」
「神に誓えるか?」
「二人が婚約をする事に対して祝福する事なら神に誓えます…」
「……………やっぱり、お前婚約破棄されてめちゃくちゃ喜んでるじゃろーっっ!!!!!!」
「喜んでません」
「それなら神に誓えるか?」
「それは誓えません!!罰されるじゃないですか!!」
「やっぱり嘘じゃったのだなっっ!!!!!」
やはり、お馬鹿さんは騙せてもお父様は騙せませんね。
この国で神に誓う=神様と契約をする事になる。
契約前に神様に確認されてもし、本心で言ってなければ天罰が喰らうらしい。
私はまだ受けた事がありませんが神の誓いを破った人には些細な不幸がもたらされるそうです。
さすが聖王国と言うべきか何と言うべきか…
だから今回の婚約破棄を喜んで居ない何て嘘ついたら私に害があります。
そんな事は嫌だから嘘を付かなかったのです。
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いつになったらゆっくり紅茶を飲んで実験に没頭出来ましょうか?
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