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第一章 喜んで婚約破棄させて頂きますわ
未来予想図が見えてらっしゃるのですね
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私の本心は既に愚妹には吐露してしまいましたのでバレても今更だからもう良いのですが、お父様とゴルダナ夫人にバレるのはめんどくさいですわね。
愚妹は馬鹿だから私が本音を吐露してもポジティブシンキングにしか考えませんのでほっといても大丈夫ですが。
お父様が怒っていらっしゃるわね。
お父様が怒っていても意見を変えるつもりは一切ありませんが。
「だって、向こうが『クルシュが良い』と言ってしまったのですから私に婚約破棄を拒否する事は出来ませんわ。あくまでルードヴィッヒ様たっての希望ですもの。私も自分以外の人を好きになっている人なんかと婚約したくありません。今回はお互いに理にかなった婚約破棄だと思いますわよ?何をそんなに怒ってらっしゃるのですか?」
「怒るに決まってるだろう!!この婚約は政略結婚なのだぞ?家同士の婚約なのだぞ?それを口約束だけで簡単に解決出来る筈がない!!あの金にがめついマイスタン公爵が納得すると思うか?」
「そんな事思ってませんよ?ルーチェ商会を手中に収めようと企むお方ですからきっと反対されると思います」
「そうだろう…絶対に納得しない。それこそ全ての権力を使って婚約破棄を阻止させようとするだろう」
「今回の婚約破棄については既に陛下にもご連絡済みです。明日には婚約破棄がスムーズに行う為の専門の弁護士と護衛の為の憲兵隊を此方にお貸し頂ける事になりました。陛下は私を第二王子か第三王子の婚約者にしたがっているご様子なので喜んで協力するとご連絡頂きました。それなので流石に国王陛下を出されたらマイスタン公爵家も王命と言われれば手出し出来ないと思いますわ。それでもマイスタン公爵が婚約破棄に納得してくださらなければその時、私はルーチェ商会と共にこの国を出るだけです」
その発言に三人は驚いた反応をした。
そして暫く処理出来ないのか静かな時間が過ぎて一番最初に愚妹が口を開いた。
「ちょっとお姉様!!第二王子と第三王子との婚約話が出てたなんて知りませんわよ!!ずるいわ!!第三王子なんて絶世の美青年って噂じゃない!!」
「だって話してませんもの。」
「話してませんものって家族なのに酷すぎませんか?」
「家族も他人です。話す必要性が無ければ話しません。それにこの件はきっちりお父様にはお話ししました。ですが、既にルードヴィッヒ様との婚約が成立した段階なので一度お断りしている案件で既に終わった話ですわ」
「終わった案件かも知れませんが、もし私が知っていたら、アピールする機会もあり、お姉様の代わりに私を婚約者にと言ってくださったかも知れないじゃないですか!!!玉の輿のチャンスだったのにどうしてくれるんですか!?」
「(それは絶対に無いと思うけど)それは終わった事なのでどうでもいいですわ」
「そんなことよりもマイスタン公爵が反対したら家を出るってどう言う事だ!!お前が出ていってしまったらこのスパニッシュ公爵家は没落してしまうぞ!!!」
あら、お父様ちゃんと私が居なくなった場合のパターンの未来予想図が見えてらっしゃるのですね。
お母様亡き後私まで居なくなれば王家の血筋は居なくなります。
人件費削減の為に領地経営やお父様のお仕事も半分以上私がやっておりましたし、ルーチェ商会経由でお父様にお仕事を振る事もありました。
良い経営パートナー化していた商会と王家の血筋である娘が家出してしまったらスパニッシュ公爵家は没落して終わりです。
この話を聞いたら少しは私の有り難みが分かりましたか、ゴルダナ夫人?
ゴルダナ夫人の顔は少しぽかーんとした顔をしていたので分かって無さそうですわね。
愚妹は馬鹿だから私が本音を吐露してもポジティブシンキングにしか考えませんのでほっといても大丈夫ですが。
お父様が怒っていらっしゃるわね。
お父様が怒っていても意見を変えるつもりは一切ありませんが。
「だって、向こうが『クルシュが良い』と言ってしまったのですから私に婚約破棄を拒否する事は出来ませんわ。あくまでルードヴィッヒ様たっての希望ですもの。私も自分以外の人を好きになっている人なんかと婚約したくありません。今回はお互いに理にかなった婚約破棄だと思いますわよ?何をそんなに怒ってらっしゃるのですか?」
「怒るに決まってるだろう!!この婚約は政略結婚なのだぞ?家同士の婚約なのだぞ?それを口約束だけで簡単に解決出来る筈がない!!あの金にがめついマイスタン公爵が納得すると思うか?」
「そんな事思ってませんよ?ルーチェ商会を手中に収めようと企むお方ですからきっと反対されると思います」
「そうだろう…絶対に納得しない。それこそ全ての権力を使って婚約破棄を阻止させようとするだろう」
「今回の婚約破棄については既に陛下にもご連絡済みです。明日には婚約破棄がスムーズに行う為の専門の弁護士と護衛の為の憲兵隊を此方にお貸し頂ける事になりました。陛下は私を第二王子か第三王子の婚約者にしたがっているご様子なので喜んで協力するとご連絡頂きました。それなので流石に国王陛下を出されたらマイスタン公爵家も王命と言われれば手出し出来ないと思いますわ。それでもマイスタン公爵が婚約破棄に納得してくださらなければその時、私はルーチェ商会と共にこの国を出るだけです」
その発言に三人は驚いた反応をした。
そして暫く処理出来ないのか静かな時間が過ぎて一番最初に愚妹が口を開いた。
「ちょっとお姉様!!第二王子と第三王子との婚約話が出てたなんて知りませんわよ!!ずるいわ!!第三王子なんて絶世の美青年って噂じゃない!!」
「だって話してませんもの。」
「話してませんものって家族なのに酷すぎませんか?」
「家族も他人です。話す必要性が無ければ話しません。それにこの件はきっちりお父様にはお話ししました。ですが、既にルードヴィッヒ様との婚約が成立した段階なので一度お断りしている案件で既に終わった話ですわ」
「終わった案件かも知れませんが、もし私が知っていたら、アピールする機会もあり、お姉様の代わりに私を婚約者にと言ってくださったかも知れないじゃないですか!!!玉の輿のチャンスだったのにどうしてくれるんですか!?」
「(それは絶対に無いと思うけど)それは終わった事なのでどうでもいいですわ」
「そんなことよりもマイスタン公爵が反対したら家を出るってどう言う事だ!!お前が出ていってしまったらこのスパニッシュ公爵家は没落してしまうぞ!!!」
あら、お父様ちゃんと私が居なくなった場合のパターンの未来予想図が見えてらっしゃるのですね。
お母様亡き後私まで居なくなれば王家の血筋は居なくなります。
人件費削減の為に領地経営やお父様のお仕事も半分以上私がやっておりましたし、ルーチェ商会経由でお父様にお仕事を振る事もありました。
良い経営パートナー化していた商会と王家の血筋である娘が家出してしまったらスパニッシュ公爵家は没落して終わりです。
この話を聞いたら少しは私の有り難みが分かりましたか、ゴルダナ夫人?
ゴルダナ夫人の顔は少しぽかーんとした顔をしていたので分かって無さそうですわね。
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