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第一章 喜んで婚約破棄させて頂きますわ
まあ一言も相談しませんでしたもんね
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そろそろ陛下がお貸りした憲兵と弁護士が来る頃ですわね。
親の七光り公爵も何を言えば良いか分からないので悔しがって口をつむってしまっているのでそろそろ追い出したい所です。
「先程、仰りましたように商会の契約書類も婚約破棄の書類も既に王宮の文官経由で陛下にも許可して頂いておりますのでこれ以上反論する様であれば私では無く陛下にお願い致します。」
「何故陛下だ?陛下は関係無いだろう!!」
「私の母親は陛下の妹君で陛下は私の叔父に当たります。そして、今日の朝から私はルーティー・スパニッシュでは無く、ルーティー・フォン・ファンタンになります。つまりファンタン王家に養子になる事になりました。」
「「「はぁぁぁぁっ!!!!!」」」
流石にこれには私の家族も驚いた様子です。
まぁ一言も相談しませんでしたものね。
出て行く予定は無いと話していましたがあくまでファンタン聖王国をという意味で公爵家からと言う意味ではございません。
このお話は元々陛下から相談されていました。
ある日、王妃と陛下と私の三人でルーチェ商会の新作商品公開すべく訪れた時につい、陛下達に零してしまったのです。
私が家で肩身が狭く息苦しいから他国に逃げたいと言う気持ちを。
すると当然の如く猛反対されました。
だって、ファンタン聖王国きっての人気商会が他国に行ってしまうとその利益は貰えませんものね。
そして、王妃と陛下には特別に新作が出る度に誰よりも先に公開させて頂き、商品を献上させて頂いています。
食品関係は勿論美容関係や生活必需品や娯楽など、この世界に無い商品を誰よりも先に手にする権利をお二人に与えています。
新しいもの好きなお二人は大層喜び毎回新作を楽しみにしてくださっています。
気に入れば多めに購入もしてくださり、他の貴族にも勧めてくれたらするので良い取引相手でもあります。
勿論、試作品ではなく正式販売決定したもののみですが。
まだ研究段階の物を陛下のお口には出せませんわ。
まあ、そんな事を口走ってしまった為に陛下は王子達の婚約者に推したりもされましたが既に馬鹿ボンボンが居ましたので、それならいっそ王家に養子に来ないかと言われました。
でも、私を養子にしたらあの馬鹿ボンボンも一緒に着いてくるのは流石に嫌らしく、婚約破棄されたらおいでと言ってくださったので、早速婚約破棄されたので陛下に直ぐ手続きして貰いました。
婚約破棄されましたとお伝えした数時間後には手続き完了した連絡が来ましたのには流石に驚きましたがこれでこの家と解放されるならそれが良いかなぁと思い、今に至ります。
ーコンコンー
未だに理解出来ない両方ともの両親を尻目に扉のノックの音がなり、「只今部屋に入ってもよろしいだろうか?」と声をかけてきました。
慌ててお父様が入室許可を与えると出てきたのはこの世の者とは思えないほどの肉体美を持つ美丈夫。
ロシナンテ・フォン・ファンタン第二王子その人である。
親の七光り公爵も何を言えば良いか分からないので悔しがって口をつむってしまっているのでそろそろ追い出したい所です。
「先程、仰りましたように商会の契約書類も婚約破棄の書類も既に王宮の文官経由で陛下にも許可して頂いておりますのでこれ以上反論する様であれば私では無く陛下にお願い致します。」
「何故陛下だ?陛下は関係無いだろう!!」
「私の母親は陛下の妹君で陛下は私の叔父に当たります。そして、今日の朝から私はルーティー・スパニッシュでは無く、ルーティー・フォン・ファンタンになります。つまりファンタン王家に養子になる事になりました。」
「「「はぁぁぁぁっ!!!!!」」」
流石にこれには私の家族も驚いた様子です。
まぁ一言も相談しませんでしたものね。
出て行く予定は無いと話していましたがあくまでファンタン聖王国をという意味で公爵家からと言う意味ではございません。
このお話は元々陛下から相談されていました。
ある日、王妃と陛下と私の三人でルーチェ商会の新作商品公開すべく訪れた時につい、陛下達に零してしまったのです。
私が家で肩身が狭く息苦しいから他国に逃げたいと言う気持ちを。
すると当然の如く猛反対されました。
だって、ファンタン聖王国きっての人気商会が他国に行ってしまうとその利益は貰えませんものね。
そして、王妃と陛下には特別に新作が出る度に誰よりも先に公開させて頂き、商品を献上させて頂いています。
食品関係は勿論美容関係や生活必需品や娯楽など、この世界に無い商品を誰よりも先に手にする権利をお二人に与えています。
新しいもの好きなお二人は大層喜び毎回新作を楽しみにしてくださっています。
気に入れば多めに購入もしてくださり、他の貴族にも勧めてくれたらするので良い取引相手でもあります。
勿論、試作品ではなく正式販売決定したもののみですが。
まだ研究段階の物を陛下のお口には出せませんわ。
まあ、そんな事を口走ってしまった為に陛下は王子達の婚約者に推したりもされましたが既に馬鹿ボンボンが居ましたので、それならいっそ王家に養子に来ないかと言われました。
でも、私を養子にしたらあの馬鹿ボンボンも一緒に着いてくるのは流石に嫌らしく、婚約破棄されたらおいでと言ってくださったので、早速婚約破棄されたので陛下に直ぐ手続きして貰いました。
婚約破棄されましたとお伝えした数時間後には手続き完了した連絡が来ましたのには流石に驚きましたがこれでこの家と解放されるならそれが良いかなぁと思い、今に至ります。
ーコンコンー
未だに理解出来ない両方ともの両親を尻目に扉のノックの音がなり、「只今部屋に入ってもよろしいだろうか?」と声をかけてきました。
慌ててお父様が入室許可を与えると出てきたのはこの世の者とは思えないほどの肉体美を持つ美丈夫。
ロシナンテ・フォン・ファンタン第二王子その人である。
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