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ソフィアとミラさん
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日もそろそろ暮れようかという頃。ぶっ続けで馬車を走らせていたおかげで俺達はアルメルドへと戻ってくることが出来た。
何一つ変わらない街に安堵しながらもシエナに馬車をギルド前に停めもらい、俺達は久しぶりに地面を踏みしめた。
ずっと馬車に揺られていたからか地面が上下に揺れているような錯覚を覚えるが……まあいずれ収まるだろう。てか、船に乗ったときも同じような感じになるが、なんなんだろうね、これ。
そんな人体の不思議を考えつつも行きしの三人にスズナが加わった四人でギルドの建物の中へと入る。
「何だとぉ!? たった一匹討伐数が足りねえだけじゃねえか! 三匹分だけでいいから金をくれや!」
「それはギルドの規定違反になりますので出来ないんです。明日、残り一匹を討伐していただければ報酬金は出しますので……」
「こちとら昨日のギャンブルですっからかんになってんだぞ! このクエスト報酬を当てにしていたのに、このままだと俺は餓死するぞ!? それでもギルドなのかよ!? あ゛ぁ!?」
受付場にいる冒険者の怒鳴り声が玄関まで聞こえてくるよ。いつもどおりの……いや、懐かしさすら感じる光景だな。まあ、スズナには少々刺激が強すぎたかもしれないが。
「……あー、スズナ、大丈夫か?」
「…………すごい! アニメのギルドそのまんまやないか! なんやこれ! こんなお手本みたいな荒くれ者の冒険者なんているんかいな! それにクエストが張り出される掲示板! これもアニメで見たで!」
ドン引きかと思えば大興奮のスズナである。
……ある意味肝が座っているのか……? いや、でもこの目の輝きは憧れのものをみているような感じだが……まあ、怯えている様子ではないしいいか。
俺は彼女たちを引き連れて受付場まで行く。
で、そこまで行ったのは良いんだが……いつも笑顔を振りまいていたソフィアが見当たらない。
……ふむ。今日はお休みかな? 年中無休で働いているソフィアにしては珍しいが……流石に歳には勝てなかったのかな? まあ、あいつもそろそろ結婚しないと『売れ残り』って言われる年齢だしな。あはははは!
……おっと、調子に乗りすぎた。これを本人に聞かれたら殺され――
「エリックさん。何か私に対して失礼なことを考えていませんか?」
「うぉあ!?」
突然横からソフィアの声が聞こえてきたので、俺は驚いて腰を抜かしてしまう。なんという失態。周りにいた冒険者から笑われてるよ。
俺は努めて冷静に立ち上がり……ソフィアに向かい合う。
「……やあソフィア。お前に対してそんなこと考えているわけ無いだろ? 俺とお前の関係だゾ! だからそのジト目は止めてくれ。あと、いきなり声を掛けてくるな」
「……まあこの話はいいでしょう。それと、いきなり声を掛けてすみませんでした。それでエリックさん。まずはおかえりなさいませ! 無事に帰ってきて嬉しいです!」
シエナ達や他の冒険者が見ているのにも関わらず、ソフィアは嬉しそうな顔をしながら俺の胸に飛び込んできた。
ムニュンと俺の体に彼女のある程度大きなお胸が当たって……俺の脳を刺激してくる。
……おほっ……! やべえ……こいつもこいつで結構胸が出ていて……や、やわらけぇ……
今度はシエナ達にジト目を向けられながらも顔をニヘラとしていると……ダダダダッ! と何やらギルド長室の方角から誰かがこちらに向かって走ってくる音が聞こえてきた。
俺はすぐにピンと来る。
これはミラさんの足音だ。しかも、大抵このうるさい足音を響かせているときは『激おこ』の時。おそらくは俺に殴りかかってくるに違いない。
俺は名残惜しいと思いながらもソフィアに離れてもらい……迎撃の体勢を――
「――エリックーーーー!」
名前を叫びながら駆け寄ってくるミラさんに迎撃の体勢をとろうとしたのだが……俺の予想とは違ってミラさんは殴ってこずに、ソフィアと同じ様に俺の胸に飛び込んで抱きついてきた。
……え!? 何事!? 俺は夢を見ているのか!? 殴りかかってこないなんてこのミラさんおかしいぞ!
い、いや、待て。まだ安心するのは早い。ここから腹パンをかましてくる可能性がある。まずはご機嫌取りからだ。
「ひ、久しぶりですね、ミラさん! 今日も美しくて可愛いですよ! えー……あ、今回もミラさんのためにお土産を買ってきたんです! ギルド長室で渡しますね!」
ミラさんはお土産の話をしたらすぐに上機嫌になって『あんたはいらないけどお土産は貰ってあげるわ。感謝しなさい!』とか言ってめちゃくちゃ嬉しそうな顔をするのだ。
今回も今回で同じようなことを言うはず。それで、殴りかかりも腹パンも完璧に回避だ!
しかし……ミラさんは俺に抱きついたまま無言だ。
……まるで嵐の前の静けさのようだな……。というか、周りの目線が痛い……
この状況のままここに居続けるのは胃に悪いということで、俺はミラさんに『ひとまずギルド長室に行きましょう? ね?』と言ってシエナ達と一緒に部屋へと向かった。なぜかソフィアもついて来ていたが……ミラさんは何も反応を示さなかったし、問題はないのだろう。
何一つ変わらない街に安堵しながらもシエナに馬車をギルド前に停めもらい、俺達は久しぶりに地面を踏みしめた。
ずっと馬車に揺られていたからか地面が上下に揺れているような錯覚を覚えるが……まあいずれ収まるだろう。てか、船に乗ったときも同じような感じになるが、なんなんだろうね、これ。
そんな人体の不思議を考えつつも行きしの三人にスズナが加わった四人でギルドの建物の中へと入る。
「何だとぉ!? たった一匹討伐数が足りねえだけじゃねえか! 三匹分だけでいいから金をくれや!」
「それはギルドの規定違反になりますので出来ないんです。明日、残り一匹を討伐していただければ報酬金は出しますので……」
「こちとら昨日のギャンブルですっからかんになってんだぞ! このクエスト報酬を当てにしていたのに、このままだと俺は餓死するぞ!? それでもギルドなのかよ!? あ゛ぁ!?」
受付場にいる冒険者の怒鳴り声が玄関まで聞こえてくるよ。いつもどおりの……いや、懐かしさすら感じる光景だな。まあ、スズナには少々刺激が強すぎたかもしれないが。
「……あー、スズナ、大丈夫か?」
「…………すごい! アニメのギルドそのまんまやないか! なんやこれ! こんなお手本みたいな荒くれ者の冒険者なんているんかいな! それにクエストが張り出される掲示板! これもアニメで見たで!」
ドン引きかと思えば大興奮のスズナである。
……ある意味肝が座っているのか……? いや、でもこの目の輝きは憧れのものをみているような感じだが……まあ、怯えている様子ではないしいいか。
俺は彼女たちを引き連れて受付場まで行く。
で、そこまで行ったのは良いんだが……いつも笑顔を振りまいていたソフィアが見当たらない。
……ふむ。今日はお休みかな? 年中無休で働いているソフィアにしては珍しいが……流石に歳には勝てなかったのかな? まあ、あいつもそろそろ結婚しないと『売れ残り』って言われる年齢だしな。あはははは!
……おっと、調子に乗りすぎた。これを本人に聞かれたら殺され――
「エリックさん。何か私に対して失礼なことを考えていませんか?」
「うぉあ!?」
突然横からソフィアの声が聞こえてきたので、俺は驚いて腰を抜かしてしまう。なんという失態。周りにいた冒険者から笑われてるよ。
俺は努めて冷静に立ち上がり……ソフィアに向かい合う。
「……やあソフィア。お前に対してそんなこと考えているわけ無いだろ? 俺とお前の関係だゾ! だからそのジト目は止めてくれ。あと、いきなり声を掛けてくるな」
「……まあこの話はいいでしょう。それと、いきなり声を掛けてすみませんでした。それでエリックさん。まずはおかえりなさいませ! 無事に帰ってきて嬉しいです!」
シエナ達や他の冒険者が見ているのにも関わらず、ソフィアは嬉しそうな顔をしながら俺の胸に飛び込んできた。
ムニュンと俺の体に彼女のある程度大きなお胸が当たって……俺の脳を刺激してくる。
……おほっ……! やべえ……こいつもこいつで結構胸が出ていて……や、やわらけぇ……
今度はシエナ達にジト目を向けられながらも顔をニヘラとしていると……ダダダダッ! と何やらギルド長室の方角から誰かがこちらに向かって走ってくる音が聞こえてきた。
俺はすぐにピンと来る。
これはミラさんの足音だ。しかも、大抵このうるさい足音を響かせているときは『激おこ』の時。おそらくは俺に殴りかかってくるに違いない。
俺は名残惜しいと思いながらもソフィアに離れてもらい……迎撃の体勢を――
「――エリックーーーー!」
名前を叫びながら駆け寄ってくるミラさんに迎撃の体勢をとろうとしたのだが……俺の予想とは違ってミラさんは殴ってこずに、ソフィアと同じ様に俺の胸に飛び込んで抱きついてきた。
……え!? 何事!? 俺は夢を見ているのか!? 殴りかかってこないなんてこのミラさんおかしいぞ!
い、いや、待て。まだ安心するのは早い。ここから腹パンをかましてくる可能性がある。まずはご機嫌取りからだ。
「ひ、久しぶりですね、ミラさん! 今日も美しくて可愛いですよ! えー……あ、今回もミラさんのためにお土産を買ってきたんです! ギルド長室で渡しますね!」
ミラさんはお土産の話をしたらすぐに上機嫌になって『あんたはいらないけどお土産は貰ってあげるわ。感謝しなさい!』とか言ってめちゃくちゃ嬉しそうな顔をするのだ。
今回も今回で同じようなことを言うはず。それで、殴りかかりも腹パンも完璧に回避だ!
しかし……ミラさんは俺に抱きついたまま無言だ。
……まるで嵐の前の静けさのようだな……。というか、周りの目線が痛い……
この状況のままここに居続けるのは胃に悪いということで、俺はミラさんに『ひとまずギルド長室に行きましょう? ね?』と言ってシエナ達と一緒に部屋へと向かった。なぜかソフィアもついて来ていたが……ミラさんは何も反応を示さなかったし、問題はないのだろう。
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