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【6】夏虫疑氷~モテ男は女子から逃げる
緑と夏が迫りくる
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「へえ?」
判らないのか、児玉が興味深そうに幾久を覗き込む。
「勝手になにかしてるけど、その勝手もちゃんと、例えば寮なら寮のルールに従った上でのギリギリのところを使っているというか。意思表示はちゃんとするし。なんか聞けば答えてくれるし。いいことばっかじゃないけど。フォローは絶対にしてくれないし、やたら人をディスるけど」
「けっこう性格悪いな……」
「悪い悪い。でもそれ判ってるし、嫌われてもいいっていうならそれでいいんだろうなって。自由すぎて凄い羨ましいときがある」
「なるほどな」
「考え方も凄い自由だから、時々意味判んないんだけど、でも答えてるのは間違いないんだよな」
「うーん」
意味が判らなくなったのだろう、児玉が返答に困っている。
幾久もだよなあ、と思う。
「オレ、自分でも言ってる意味がよくわかんないんだけど」
「うん。俺もちょっと判らん」
二人でソフトクリームの最後のひとくちを食べてしまい、手をはたく。
「よくさあ、会話ってキャッチボールに例えるじゃん」
「うん」
そこは判る、と児玉も頷く。
「いつも凄い球投げてんのに、相手に合わせて、更にどの球投げたらいいのか教えてくれるのがハル先輩、『早いの投げるよ』って言ってくれるけど、いつものままの剛速球投げるのが久坂先輩、『大丈夫大丈夫、ちょっと早いだけ』って脅すけど、なんだかんだ、そこそこの球投げるのが栄人先輩」
「判りやすいな、判る判る」
児玉はおかしそうに笑っている。幾久も、これはいい例えだと自分でも思った。
「で、『球ください』って言ったら後ろ振り向いて暴投するのがガタ先輩」
「意味わからん」
「そのくせ、背後の球を拾いに行って、また違う方向に投げたり」
「ますます意味が判らん」
「オレもさ、最初は意味判らなかったけど、ガタ先輩はなんていうか。『なんで球投げる必要があんの?』みたいなことをいきなり聞いてくるというか」
「は?」
「まず投げる意味を伝えないと、相手にしてくんない」
キャッチボールを楽しみたいのか、それとも練習のためなのか。山縣とでなければ駄目なのか。
「面倒くせえな」
「うん、すっごい面倒くさい。けど、意味が判ったらそっか、って凄い納得できるんだよ。厨二病って馬鹿にされるけど」
「やっぱ雪ちゃん先輩が一目おくだけのことはあんのかなあ」
「判んない。けど、なんでも自分なりに解釈しようとするのは面白いと思う」
「自分なり、ねえ」
どんな?と児玉が尋ねた。
「ゲームに例えたら、どんな問題も解こうと思えるし、答えが用意されてるなら解けないはずはないんだって。授業内容なんか数年で大違いってことはないけど、ゲームなんか数年とかって別次元になるって」
「確かにな」
「だから、必要なのは変換能力らしいよ。授業をいかにゲームに変換できるか、それを考えたら楽勝なんだって」
「変換能力……」
児玉は真剣な表情になった。
「ガタ先輩曰く、ゲームで他人のペースに合わせるのは素人だって。自分のペースを理解して、このくらいだったら自分は行ける、とか夢中にならないって決めておかないと、俗に言うゲーム廃人まっしぐらになるみたいで」
「ゲーム廃人?」
児玉はあまりこういったジャンルに詳しくないらしく、よく判らない表情になった。
「オレも本当にそんな人いるのかってびっくりしたけど、トイレも部屋で済ませたり、学校行かないのなんて序の口で、会社辞めちゃうとか、座りっぱなしで病気になって足が腐った人とか」
「は―――――ッ?!マジで?んな人いんの?」
幾久は頷く。
「ガタ先輩の知ってる人にはいたらしいよ。オレも、ガタ先輩に聞くまでそんな人いるとか信じられなかったんだけど」
「そりゃすげえな。なんか逆に達人っぽいわ」
はーっと児玉は呆れるのと感心を同時に出している、複雑な表情になった。
「けど、なんかそのくらい集中できることを勉強に変換できるなら、確かにすごいいい成績取れそうとは思う」
「そりゃそうだけどな」
変換かあ、と児玉は腕を組み考える。幾久は言う。
「タマだったらさ、武術するじゃん、ボクシングも。それに運動能力めっちゃ高いし」
「まあそりゃ」
それなりに小さい頃からやってるから、と児玉は控えめだ。
「多分、タマならそういった武術が得意だから、それを変換したらすごい簡単にいろいろ出来るんじゃないのかな」
「武術……ボクシング……変換……」
「ボクシングって減量あるんだよね?よく知らないけど」
幾久はテレビで知っている程度の知識でそう尋ねる。
「階級によるけどな。出来るだけ有利な条件で戦いたいし」
「その減量とかも、結局勉強してることになるじゃん。オレだったら減量とかどうしたらいいか判らないし。あと、手加減とか?」
何度か児玉の腕っぷしで助けられたことがある幾久はそれを目の前で見ているから、児玉の凄さが素人目にも少しは理解できている。
「そういうよく知ってるとか、得意な事を、苦手なことから上手に変換できたら、多分ガタ先輩の言う変換能力の達人みたいになれるんじゃないのかな。だってタマって運動能力高いのって武術やってたから、ボクシングも全くの初心者よりも上手とか、そういうのあるんじゃない?」
「……」
児玉は立ち止まったまま真剣な表情になる。無言なのでちょっと怒っているのかな、と一瞬不安になるくらいの長い時間黙ったままだ。
「……タマ?」
オレなんか変な事言った?と幾久が尋ねようとすると、児玉は両手で幾久の肩をがしっと掴み、真正面から言った。
「幾久、サンキュー」
「へ?」
「俺、なんかすっごい、判る、と思う」
「判るってなにが?」
幾久の疑問には答えず、急に児玉は生き生きとしはじめた。
「中期は鷹だけどさ、俺、絶対に後期は鳳だわ。絶対だわ、うん、なんかいけそうな気がする」
「タマ?」
突然なにを、と思うが児玉は急に生き生きとしはじめた。
「俺、雪ちゃん先輩の言ってる意味が、やっと少し、判ったかもしんねえ」
「は?」
ますます意味が判らないが、児玉はまた、幾久の肩をばんばん叩いた。
「お前スゲーよ幾久。あと先輩もけっこうスゲーかもな」
「タマ?」
「こうしちゃいられねー、帰って勉強だわ!」
折角前期の試験が終わって、夏休みになるというのに児玉ははりきって勉強を始めるつもりらしい。
ちょっと面食らったけれど、鷹落ちして落ち込んでいただろう児玉が急に生き生きし始めたのは、幾久も少し嬉しくなった。
「じゃな、幾久!」
「うん、じゃあ」
そう言うと児玉は全速力で寮へ向かう。あの調子じゃ本当に勉強するんだろうな。
(オレも、負けてらんないな)
折角二年鳳のツートップと五位の先輩達に教えて貰ったのだ、ここで無駄にしては意味がない。
(もし、本当にここに居るのなら)
もし来期もここに居るのなら、タマと同じように鳳を目指そう。
心はとうにこちらに傾いているけれど、ひょっとしたら、という疑問が幾久にはある。
東京からここへは、逃げて来たようなものだ。
だから報国院を選ぶのも、ひょっとしたら自分の逃げを正当化したいのかもしれない。
だから、その意味をしっかり考えてみたい。
できればこの夏休みの間に。
「……暑いなぁ」
すでに児玉が走り去った恭王寮の方向を見つめた。
春は可憐な花をつけていた川沿いの桜は、いまは緑の葉をたくさんつけている。きっと幾久はここの桜を知らなければ、この木が桜だなんて判らなかっただろう。鬱蒼と生い茂る緑の葉は間違いなく桜なのに、幾久には別の木のように思えた。
季節が変われば見えるものが違うように、ここの風景もまた変わるのだろうか。足元に流れる澄んだ川の中では、鮮やかな錦鯉が悠然と泳いでいる。
「……かえろ」
寮に帰れば冷蔵庫に冷やした麦茶があるはずだ。
ひょっとしたら吉田が気を利かせて、アイスコーヒーを作ってくれているかもしれない。
そういえばソフトクリームまだおごってなかったや。
栄人先輩、次はいつバイト休みなんだろう。
麗子さんの晩御飯はなにかな。
暑いのに今年の夏は一度も夏バテをしていない。
そういえば体がいつもの夏より楽な気がする。
ひょっとしたら、見えないものがもういつの間にか幾久の中に入り込んで交わって、ここに同化しはじめているのかもしれない。
それが楽だとか、楽しいと思うのは逃げなんだろうか。わかんないな、と首を傾げつつも、幾久は日陰を選びながら、寮への道を帰る事にした。
「そうだ、今日は遠回りしよう」
気分転換にもなるし、丁度良いよな。
吉田にだまされて連れて登らされた時は、苦しくて嫌で仕方なかった山側から回る御門寮への道も、今では疲れを感じることもなく、普通に歩くように登れるようになっていた。
いつの間にか、山に近い城下町の坂道に慣れている自分に幾久は全く気付かない。
今日は海がどんな風に見えるだろう、船は何艘見えるかな。
そんな事を考えながら、長い長い坂道を、勢い駆け上がって行ったのだった。
夏虫疑氷・終わり
判らないのか、児玉が興味深そうに幾久を覗き込む。
「勝手になにかしてるけど、その勝手もちゃんと、例えば寮なら寮のルールに従った上でのギリギリのところを使っているというか。意思表示はちゃんとするし。なんか聞けば答えてくれるし。いいことばっかじゃないけど。フォローは絶対にしてくれないし、やたら人をディスるけど」
「けっこう性格悪いな……」
「悪い悪い。でもそれ判ってるし、嫌われてもいいっていうならそれでいいんだろうなって。自由すぎて凄い羨ましいときがある」
「なるほどな」
「考え方も凄い自由だから、時々意味判んないんだけど、でも答えてるのは間違いないんだよな」
「うーん」
意味が判らなくなったのだろう、児玉が返答に困っている。
幾久もだよなあ、と思う。
「オレ、自分でも言ってる意味がよくわかんないんだけど」
「うん。俺もちょっと判らん」
二人でソフトクリームの最後のひとくちを食べてしまい、手をはたく。
「よくさあ、会話ってキャッチボールに例えるじゃん」
「うん」
そこは判る、と児玉も頷く。
「いつも凄い球投げてんのに、相手に合わせて、更にどの球投げたらいいのか教えてくれるのがハル先輩、『早いの投げるよ』って言ってくれるけど、いつものままの剛速球投げるのが久坂先輩、『大丈夫大丈夫、ちょっと早いだけ』って脅すけど、なんだかんだ、そこそこの球投げるのが栄人先輩」
「判りやすいな、判る判る」
児玉はおかしそうに笑っている。幾久も、これはいい例えだと自分でも思った。
「で、『球ください』って言ったら後ろ振り向いて暴投するのがガタ先輩」
「意味わからん」
「そのくせ、背後の球を拾いに行って、また違う方向に投げたり」
「ますます意味が判らん」
「オレもさ、最初は意味判らなかったけど、ガタ先輩はなんていうか。『なんで球投げる必要があんの?』みたいなことをいきなり聞いてくるというか」
「は?」
「まず投げる意味を伝えないと、相手にしてくんない」
キャッチボールを楽しみたいのか、それとも練習のためなのか。山縣とでなければ駄目なのか。
「面倒くせえな」
「うん、すっごい面倒くさい。けど、意味が判ったらそっか、って凄い納得できるんだよ。厨二病って馬鹿にされるけど」
「やっぱ雪ちゃん先輩が一目おくだけのことはあんのかなあ」
「判んない。けど、なんでも自分なりに解釈しようとするのは面白いと思う」
「自分なり、ねえ」
どんな?と児玉が尋ねた。
「ゲームに例えたら、どんな問題も解こうと思えるし、答えが用意されてるなら解けないはずはないんだって。授業内容なんか数年で大違いってことはないけど、ゲームなんか数年とかって別次元になるって」
「確かにな」
「だから、必要なのは変換能力らしいよ。授業をいかにゲームに変換できるか、それを考えたら楽勝なんだって」
「変換能力……」
児玉は真剣な表情になった。
「ガタ先輩曰く、ゲームで他人のペースに合わせるのは素人だって。自分のペースを理解して、このくらいだったら自分は行ける、とか夢中にならないって決めておかないと、俗に言うゲーム廃人まっしぐらになるみたいで」
「ゲーム廃人?」
児玉はあまりこういったジャンルに詳しくないらしく、よく判らない表情になった。
「オレも本当にそんな人いるのかってびっくりしたけど、トイレも部屋で済ませたり、学校行かないのなんて序の口で、会社辞めちゃうとか、座りっぱなしで病気になって足が腐った人とか」
「は―――――ッ?!マジで?んな人いんの?」
幾久は頷く。
「ガタ先輩の知ってる人にはいたらしいよ。オレも、ガタ先輩に聞くまでそんな人いるとか信じられなかったんだけど」
「そりゃすげえな。なんか逆に達人っぽいわ」
はーっと児玉は呆れるのと感心を同時に出している、複雑な表情になった。
「けど、なんかそのくらい集中できることを勉強に変換できるなら、確かにすごいいい成績取れそうとは思う」
「そりゃそうだけどな」
変換かあ、と児玉は腕を組み考える。幾久は言う。
「タマだったらさ、武術するじゃん、ボクシングも。それに運動能力めっちゃ高いし」
「まあそりゃ」
それなりに小さい頃からやってるから、と児玉は控えめだ。
「多分、タマならそういった武術が得意だから、それを変換したらすごい簡単にいろいろ出来るんじゃないのかな」
「武術……ボクシング……変換……」
「ボクシングって減量あるんだよね?よく知らないけど」
幾久はテレビで知っている程度の知識でそう尋ねる。
「階級によるけどな。出来るだけ有利な条件で戦いたいし」
「その減量とかも、結局勉強してることになるじゃん。オレだったら減量とかどうしたらいいか判らないし。あと、手加減とか?」
何度か児玉の腕っぷしで助けられたことがある幾久はそれを目の前で見ているから、児玉の凄さが素人目にも少しは理解できている。
「そういうよく知ってるとか、得意な事を、苦手なことから上手に変換できたら、多分ガタ先輩の言う変換能力の達人みたいになれるんじゃないのかな。だってタマって運動能力高いのって武術やってたから、ボクシングも全くの初心者よりも上手とか、そういうのあるんじゃない?」
「……」
児玉は立ち止まったまま真剣な表情になる。無言なのでちょっと怒っているのかな、と一瞬不安になるくらいの長い時間黙ったままだ。
「……タマ?」
オレなんか変な事言った?と幾久が尋ねようとすると、児玉は両手で幾久の肩をがしっと掴み、真正面から言った。
「幾久、サンキュー」
「へ?」
「俺、なんかすっごい、判る、と思う」
「判るってなにが?」
幾久の疑問には答えず、急に児玉は生き生きとしはじめた。
「中期は鷹だけどさ、俺、絶対に後期は鳳だわ。絶対だわ、うん、なんかいけそうな気がする」
「タマ?」
突然なにを、と思うが児玉は急に生き生きとしはじめた。
「俺、雪ちゃん先輩の言ってる意味が、やっと少し、判ったかもしんねえ」
「は?」
ますます意味が判らないが、児玉はまた、幾久の肩をばんばん叩いた。
「お前スゲーよ幾久。あと先輩もけっこうスゲーかもな」
「タマ?」
「こうしちゃいられねー、帰って勉強だわ!」
折角前期の試験が終わって、夏休みになるというのに児玉ははりきって勉強を始めるつもりらしい。
ちょっと面食らったけれど、鷹落ちして落ち込んでいただろう児玉が急に生き生きし始めたのは、幾久も少し嬉しくなった。
「じゃな、幾久!」
「うん、じゃあ」
そう言うと児玉は全速力で寮へ向かう。あの調子じゃ本当に勉強するんだろうな。
(オレも、負けてらんないな)
折角二年鳳のツートップと五位の先輩達に教えて貰ったのだ、ここで無駄にしては意味がない。
(もし、本当にここに居るのなら)
もし来期もここに居るのなら、タマと同じように鳳を目指そう。
心はとうにこちらに傾いているけれど、ひょっとしたら、という疑問が幾久にはある。
東京からここへは、逃げて来たようなものだ。
だから報国院を選ぶのも、ひょっとしたら自分の逃げを正当化したいのかもしれない。
だから、その意味をしっかり考えてみたい。
できればこの夏休みの間に。
「……暑いなぁ」
すでに児玉が走り去った恭王寮の方向を見つめた。
春は可憐な花をつけていた川沿いの桜は、いまは緑の葉をたくさんつけている。きっと幾久はここの桜を知らなければ、この木が桜だなんて判らなかっただろう。鬱蒼と生い茂る緑の葉は間違いなく桜なのに、幾久には別の木のように思えた。
季節が変われば見えるものが違うように、ここの風景もまた変わるのだろうか。足元に流れる澄んだ川の中では、鮮やかな錦鯉が悠然と泳いでいる。
「……かえろ」
寮に帰れば冷蔵庫に冷やした麦茶があるはずだ。
ひょっとしたら吉田が気を利かせて、アイスコーヒーを作ってくれているかもしれない。
そういえばソフトクリームまだおごってなかったや。
栄人先輩、次はいつバイト休みなんだろう。
麗子さんの晩御飯はなにかな。
暑いのに今年の夏は一度も夏バテをしていない。
そういえば体がいつもの夏より楽な気がする。
ひょっとしたら、見えないものがもういつの間にか幾久の中に入り込んで交わって、ここに同化しはじめているのかもしれない。
それが楽だとか、楽しいと思うのは逃げなんだろうか。わかんないな、と首を傾げつつも、幾久は日陰を選びながら、寮への道を帰る事にした。
「そうだ、今日は遠回りしよう」
気分転換にもなるし、丁度良いよな。
吉田にだまされて連れて登らされた時は、苦しくて嫌で仕方なかった山側から回る御門寮への道も、今では疲れを感じることもなく、普通に歩くように登れるようになっていた。
いつの間にか、山に近い城下町の坂道に慣れている自分に幾久は全く気付かない。
今日は海がどんな風に見えるだろう、船は何艘見えるかな。
そんな事を考えながら、長い長い坂道を、勢い駆け上がって行ったのだった。
夏虫疑氷・終わり
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