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2章『転生×オメガ=当て馬になる』
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しおりを挟む駄目だ。力が出ない。薬が痛い程に回って、私の身体から力を奪っていく。徐々に蝕まれていく不快な快楽に私の膝が無様に笑った。
「馬鹿ね、黙って犯されたら良かったのに。無駄な抵抗するから…」
「や、来ないで…!」
狭い倉庫の中で、逃げ切れると思った。けれど身体を動かせば動かす程、身体は痺れていく。
私を追う桃ちゃんも最初は怒りを露わにしていたが、私の状況を見て一変する。まるで狩りを愉しんでいるような表情だった。その後ろには痛みで怒りに震えている男が立っている。
「ゃ…はぁ…っ」
限界が来て、膝から崩れ落ちた私は出入り口に手を伸ばした。けれど、その腕は男によって絡め取られ、馬乗りされた事によって私の息が止まる。
「ぐっ…!」
何度か腹部を殴られ、私の瞳から涙が溢れる。仰向けの姿勢で大きな男に固定されている状況は絶望的で。
怒りに溺れた男の手が乱暴に私のボロボロになったワンピースを更に裂いていく。殴られたところが触れる度に痛みが伴った。
「最初から大人しくしとけば良かったんだよ」
「っ……」
桃ちゃんと同じ事を言う男の手が私の小ぶりな胸を鷲掴みし、再度大きくなったモノをグリグリと私の肌に押しつける。
「小さいけど柔らかいな」
「っ…やめ…っや!」
男は決めたのだろう。私が否定の言葉を吐く度に暴力を振るう事を。男の掌が私の頬を打つ。パァン、と乾いた音が私の鼓膜を震わす。
痛い。嫌だ。痛い。助けて。熱い。
色々な感情がぐるぐるになる。その度に在昌さんの顔が思い浮かんで、無意識に何度も彼の名を呼んだ。例えその行為が桃ちゃんの逆鱗に触れたとしても、止まらなかった。
「お前が在昌さんの名前を呼ぶな!!」
「かはっ…!在昌さん、在昌さん…!」
何度殴られても、壊れた人形のように彼の名を繰り返す。殴られ、蹴られ、弄られて。もうぐちゃぐちゃだ。唾液と涙と血で、痛々しい程の現実だ。
「桃ちゃーん、そろそろ突っ込んでイイ?俺、限界」
「慣らさなくて良いからね。痛いくらいが丁度良いんだから」
「いや、こいつ発情してるからぐちょぐちょだろ」
にちゃぁ、と嫌な笑みを浮かべながら男の手が私の足首を掴む。
自分でも分かっていたが悔しかった。情けなかった。いくら薬を仕込まれたとは言え、好きではない、寧ろ嫌悪感を抱いている相手に濡れているなんて。
「ほい、ご開帳ー」
「うわぁ、本当だ。ぐっちゃぐちゃじゃん」
「ナマで良いんだっけ?」
「もち。ナマでヤって。首も噛んじゃってよ」
「――――!?」
アルファがオメガの首を噛むという事は、私はこの男の番になると言う事だ。一生この男の精で生きていかなければいけない、と言う事なのだ。
「まぁ、俺は困らないからねぇ。番作ってもアルファは他の奴抱けるみたいだしな」
「やだ!お願い!それだけは止めて…!」
「おん?止めてって言われて止める奴居るわけ?」
ジィ、とジッパーを下げ男の性器を取り出す。余りにもグロテスクなモノに私は必死に視線を逸らした。だが、男は楽しげに性器を持ち私の頬に擦り付ける。
「うは、お前のほっぺたぷにぷにで気持ち良いなぁ。オナホみてぇ」
頬に擦られる度に粘液が私の頬を濡らしていく。生臭い匂いに鼻が折れてしまいそうだった。
「そんなのどうでも良いから早くぶち込んでよ」
桃ちゃんが苛々した様子を見せながら男を急かす。男は先程から可笑しいくらいに桃ちゃんに従順で、苦笑しながら行為を止めた。
「はぁ…ヤべー、早く突っ込みてぇ」
息を荒げながら再度私の足を開き、グズグズになった互いの性器が触れあう。オメガの本能がぞくり、とした。私の本能が悲鳴を上げた。
「やだ…!お願い…お願いだから止めて……」
私の叫びは誰の心にも届かなかった。虚しく散っていく。それでも私は必死に抵抗した。けれど、徐々に侵入してくる性器にオメガの本能は歓喜の声を上げた。
「うわ、入り口だけでコレかよ…。一気にイれるの勿体ねぇなぁ」
ぶるり、と腰を震わせながら男が先端をヌチヌチと愛撫する。
気持ち悪い。止めて。お願い。どんなに叫んでも届かない。
「そんな事どうでも良いからさっさとぶち込んでよ」
「へいへい」
男の腰がグラウンドしたと同時に最奥に穿たれた、罪。
――その時だった。
私の意識が絶望で濡れる中、バァン、と乱暴に扉が開かれる音がした。
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