11 / 207
日本編
今日は病院で検診です
しおりを挟む
昨日は、今まで停滞していた私の人生が、凄い勢いで動き始めた日でした。
私、祥さんとシテしまいました。名実ともに大人になりましたし。プロポーズをされて、「はい。」って答えちゃって、祥さんの婚約者になりましたし。で、凄ーく身体が怠くてあちこちが痛いけど、幸せな気持ちでいます。祥さんの腕の中で目が覚めたんですもん。これで幸せじゃなかったら、変ですよね。
時計を見ると、もうすぐ6時です。昨日行けなかった初コーヒーショップにも間に合いそうですし、祥さんに「おはようございます。」って声をかけてみました。
「…ん、おはよう。結衣子が可愛い。よしよし。」
褒めて、頭を撫でてもらえました。私が小さい頃、してもらいたかった事を祥さんはしてくれます。私も祥さんの頭を撫でてみます。大きな猫を撫でている気分です。ふにゃっとした笑顔をしたら朝から、祥さんにバリバリ食べられましたが、7時過ぎにはアパートから出られました。
病院の中のコーヒーショップで、私は迷った末に、クロワッサンサンドとカフェオレにして、祥さんは、コーヒーにミルクだけを入れて、サンドウィッチにしました。
食べ終わってもまだ時間があったので、チーズケーキを追加注文してもらって、食べながら、初コーヒーショップを堪能していた私達の席まで陽太郎さんがやって来ました。
「祥、おはよう。」
「陽も、おはよう。」
「おはようございます。」
「祥にメールで教えてもらったけど、婚約したって知ったよ。お二人さん、婚約おめでとう。結衣子さんなら、俺の婚約者とも気が合いそうだし、移住したら、俺の婚約者を紹介するから。」
「あと20分で、予約時間か。」
「早めに終わらせたいなら、早く言った方がいいと思う。」
「そうするか。結衣子は食べ終わりそう?」
「少し前に食べ終わったから、移動出来るよ。」
「じゃあ、行きますか、お二人さん。」
陽太郎さんの案内で、お医者さんの所まで案内されて、私は自己紹介をしました。
お医者さんも渡辺姓で、渡辺一郎さんと言う名前でした。渡辺一郎さん個人の携帯の番号とメールアドレスが書いてある名刺を私と祥さんにそれぞれくれたんだけど、私は携帯を持っていないと言ったら、「珍しいね。」って言われたけれど。
「日本から移住する直前まで医者に行くような事があれば、まずは一郎さん宛にメールを送るか、電話に伝言を残して欲しい、くれぐれも他の医療機関には行かない様に。」
私の目を見て言い聞かせるように話します。
「それに、私達は日本人とは違う所があるので、捕まって実験動物にされない様に気を付けて欲しい。どんなに些細な事でも、私(一郎さん)宛にメールを送るか、電話に伝言を残して欲しい。必ずだよ。」と念押しされました。
捕まって実験動物にされる程なんだとビックリしているうちに、採血、検尿、レントゲンに触診、諸々の検査をしてから、私達の書いた問診表を見ながら一郎さんが確認をしました。その後、各種予防接種と成長を固定する注射を打ってから、帰宅しました。
昨日から身体のあちこちが痛かったのに、更に注射で追い打ちをかけられた状態になった私が、ズーンと沈んでいると、祥さんから「(小声で)嬉し過ぎて昨日から調子に乗ってしまい、今朝も食べてしまって、ごめんなさい。」と謝罪が来たのでした。
「うん、あちこちが痛くてツラかったのに、注射で追い打ちをかけられて、気分が下がっちゃった。でも、後悔はしてないから。筋肉痛って久しぶりだと、ツラいんだね…。」
痛みを堪えて、苦笑いをすると祥さんがシュンと萎れてしまいました。
「えー、そんなお二人さんに朗報です。予防注射と固定注射をしたから、医師の一郎さんから、「3日程、外を出歩るくな!」と言われたので、タクシーでの帰宅になりましたーー。」
おどけた調子でタクシーで帰れるよと告げる陽太郎さんに「タクシーに乗った事も2回しかないんです!だから嬉しいです!」と言うと、何故か、「祥、良かったな。」って祥さんが言われていました。
病院なので、正面玄関前にはタクシーが沢山停まっていました。先頭に停まっていたタクシーに私が先に乗り込んで、祥さんが乗り込もうとした時、「あとでメールするから、見てくれ。」と陽太郎さんに言われていました。
タクシーに乗って、祥さんが運転手さんにアパートの場所を説明してくれたので、私は乗っているだけで楽でしたが、タクシー料金を払うつもりでいました。
降りる時に、私がタクシー代を払おうとしたら、祥さんがカードで料金を払ってしまったので、私の出番はありませんでした…。
アパートの部屋に入ってから、「祥さん、タクシー代は半分払います。」と申し訳なく思った私が言っても、
「元々、昨日から無理をさせていたので、タクシーで帰るつもりだったんだ。ここは私が払いたいんだ。私は男で体力は女性よりもあるし、女性の様に傷が痛くて動けないって事はないから、結衣子の方がツラくて当たり前なんだ。せめて、払わせてくれ。」
「…祥さんの言う通り、トイレに行く度に…えー、と、痛みます。出血もあって、ナプキンを当てていないと、下着や服を汚しそうで怖いです。」
「だから、今日から洗濯や掃除、食事の支度は私がするから、遠慮しないでくれ。」
「そこまでするのが普通なんですか?」
「そう。番の女性と初めてシタ時には女性が落ち着くまでの間と、女性が動けなくなるまでシタ時は、番の男性が女性に世話をしたり、家事や育児に動くのは普通というか常識なんだよ。だから、気にしないで欲しいな。」
「分かりました。私は産まれた国の常識を知らないので、祥さんが教えて下さいね。」
「ああ、もちろんだとも!…まずは、ゆっくりしていて欲しい。」
「じゃあ、布団に横になっていてもいいですか、怠くって。」
「任せておいて。家事は一通りできるから。」
「祥さん、お願いします。」
私も疲れていたのでしょう。昼寝ならぬ夕寝をしていました。目が覚めたら、祥さんの作ったご飯を食べて、予防接種をしたのでお風呂を控えて、2人して早寝をしました。
私、祥さんとシテしまいました。名実ともに大人になりましたし。プロポーズをされて、「はい。」って答えちゃって、祥さんの婚約者になりましたし。で、凄ーく身体が怠くてあちこちが痛いけど、幸せな気持ちでいます。祥さんの腕の中で目が覚めたんですもん。これで幸せじゃなかったら、変ですよね。
時計を見ると、もうすぐ6時です。昨日行けなかった初コーヒーショップにも間に合いそうですし、祥さんに「おはようございます。」って声をかけてみました。
「…ん、おはよう。結衣子が可愛い。よしよし。」
褒めて、頭を撫でてもらえました。私が小さい頃、してもらいたかった事を祥さんはしてくれます。私も祥さんの頭を撫でてみます。大きな猫を撫でている気分です。ふにゃっとした笑顔をしたら朝から、祥さんにバリバリ食べられましたが、7時過ぎにはアパートから出られました。
病院の中のコーヒーショップで、私は迷った末に、クロワッサンサンドとカフェオレにして、祥さんは、コーヒーにミルクだけを入れて、サンドウィッチにしました。
食べ終わってもまだ時間があったので、チーズケーキを追加注文してもらって、食べながら、初コーヒーショップを堪能していた私達の席まで陽太郎さんがやって来ました。
「祥、おはよう。」
「陽も、おはよう。」
「おはようございます。」
「祥にメールで教えてもらったけど、婚約したって知ったよ。お二人さん、婚約おめでとう。結衣子さんなら、俺の婚約者とも気が合いそうだし、移住したら、俺の婚約者を紹介するから。」
「あと20分で、予約時間か。」
「早めに終わらせたいなら、早く言った方がいいと思う。」
「そうするか。結衣子は食べ終わりそう?」
「少し前に食べ終わったから、移動出来るよ。」
「じゃあ、行きますか、お二人さん。」
陽太郎さんの案内で、お医者さんの所まで案内されて、私は自己紹介をしました。
お医者さんも渡辺姓で、渡辺一郎さんと言う名前でした。渡辺一郎さん個人の携帯の番号とメールアドレスが書いてある名刺を私と祥さんにそれぞれくれたんだけど、私は携帯を持っていないと言ったら、「珍しいね。」って言われたけれど。
「日本から移住する直前まで医者に行くような事があれば、まずは一郎さん宛にメールを送るか、電話に伝言を残して欲しい、くれぐれも他の医療機関には行かない様に。」
私の目を見て言い聞かせるように話します。
「それに、私達は日本人とは違う所があるので、捕まって実験動物にされない様に気を付けて欲しい。どんなに些細な事でも、私(一郎さん)宛にメールを送るか、電話に伝言を残して欲しい。必ずだよ。」と念押しされました。
捕まって実験動物にされる程なんだとビックリしているうちに、採血、検尿、レントゲンに触診、諸々の検査をしてから、私達の書いた問診表を見ながら一郎さんが確認をしました。その後、各種予防接種と成長を固定する注射を打ってから、帰宅しました。
昨日から身体のあちこちが痛かったのに、更に注射で追い打ちをかけられた状態になった私が、ズーンと沈んでいると、祥さんから「(小声で)嬉し過ぎて昨日から調子に乗ってしまい、今朝も食べてしまって、ごめんなさい。」と謝罪が来たのでした。
「うん、あちこちが痛くてツラかったのに、注射で追い打ちをかけられて、気分が下がっちゃった。でも、後悔はしてないから。筋肉痛って久しぶりだと、ツラいんだね…。」
痛みを堪えて、苦笑いをすると祥さんがシュンと萎れてしまいました。
「えー、そんなお二人さんに朗報です。予防注射と固定注射をしたから、医師の一郎さんから、「3日程、外を出歩るくな!」と言われたので、タクシーでの帰宅になりましたーー。」
おどけた調子でタクシーで帰れるよと告げる陽太郎さんに「タクシーに乗った事も2回しかないんです!だから嬉しいです!」と言うと、何故か、「祥、良かったな。」って祥さんが言われていました。
病院なので、正面玄関前にはタクシーが沢山停まっていました。先頭に停まっていたタクシーに私が先に乗り込んで、祥さんが乗り込もうとした時、「あとでメールするから、見てくれ。」と陽太郎さんに言われていました。
タクシーに乗って、祥さんが運転手さんにアパートの場所を説明してくれたので、私は乗っているだけで楽でしたが、タクシー料金を払うつもりでいました。
降りる時に、私がタクシー代を払おうとしたら、祥さんがカードで料金を払ってしまったので、私の出番はありませんでした…。
アパートの部屋に入ってから、「祥さん、タクシー代は半分払います。」と申し訳なく思った私が言っても、
「元々、昨日から無理をさせていたので、タクシーで帰るつもりだったんだ。ここは私が払いたいんだ。私は男で体力は女性よりもあるし、女性の様に傷が痛くて動けないって事はないから、結衣子の方がツラくて当たり前なんだ。せめて、払わせてくれ。」
「…祥さんの言う通り、トイレに行く度に…えー、と、痛みます。出血もあって、ナプキンを当てていないと、下着や服を汚しそうで怖いです。」
「だから、今日から洗濯や掃除、食事の支度は私がするから、遠慮しないでくれ。」
「そこまでするのが普通なんですか?」
「そう。番の女性と初めてシタ時には女性が落ち着くまでの間と、女性が動けなくなるまでシタ時は、番の男性が女性に世話をしたり、家事や育児に動くのは普通というか常識なんだよ。だから、気にしないで欲しいな。」
「分かりました。私は産まれた国の常識を知らないので、祥さんが教えて下さいね。」
「ああ、もちろんだとも!…まずは、ゆっくりしていて欲しい。」
「じゃあ、布団に横になっていてもいいですか、怠くって。」
「任せておいて。家事は一通りできるから。」
「祥さん、お願いします。」
私も疲れていたのでしょう。昼寝ならぬ夕寝をしていました。目が覚めたら、祥さんの作ったご飯を食べて、予防接種をしたのでお風呂を控えて、2人して早寝をしました。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる