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ナーオ・ロウ国編Ⅰ
まだ馬車の中ですが…
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朝食後、偵察へ行った近衛蒼騎士が戻って来た。この先で落石があり、道が封鎖されていると報告してきた。一兄と陽も交えながら近衛騎士達と話すが、良い案が浮かばない。
皆と話していたが良い案が出ずに、とうとう昼になってしまった。良い案が出ない自分を情けなく思った。
台所へ行くと、ユーイが「お昼は生姜焼きと唐揚げ定食に、回鍋肉定食のどちらかを選べるようにしたの。どちらもご飯に味噌汁、浅漬け、根菜のきんぴらが付いて、マカロニサラダも付くのよ。皆さんはどっちにしますか?」と言うので、騎士達と陽のテンションが明らかに上がった。
一兄も定食と聞いて、テンションが上がっているようだ。私もどっちにするかで迷ったが、回鍋肉定食を選んだ。
男達が食事中、ユーイは台所で頑張っていた。カーナさんが魔法で補助をしながら、ユーイに魔法を教えている。日本で見た時よりも、短時間で料理が出来上がっていくようになったな。皆、肉も野菜もタップリ摂れたし、休めるうちに交代で昼寝をしていった。
食後の片付いたテーブルで、「晩ご飯をどうしよう。」と呟いていたユーイへ、何の気なしに、叔父上が画策したであろう事、この先で落石があり、道が封鎖されていると報告があった事も話してしまっていた。
「話してくれて、ありがとう。隠されるよりも話してもらえて、よかった。そうね、うーん。相手の度肝を抜いて、隙を作るのはどうかな。この馬車をここにいる全員の魔力で空に浮かせて、王城へ入るって言うのは?」
「アクションゲームじゃないんだし、出来な…。いや、出来る!そうか、空を飛んだら落石も関係ないし、他の足止めも通用しない。まさか、私達が空から帰って来るとは思っていないだろうな。ユーイ、ありがとう!ちょっと一兄と祥と話して、計画してくるよ。」
急いで、2人の元へユーイの提案を話しに行った。話し終わったら、一兄と陽がお腹を抱えて笑ってしまっていた。
「最高!採用したのは祥か!スゲーな、この番は。」
「あはは。これから国が楽しくなりそうだ。叔父上がビックリして口を滑らしそうだし、楽しそうだ。」
ユーイは、私の番で、癒しで、パートナーだ。二人でいれば、最高だ!
*****(ユーイとロート、祥が話し合いに行った後。)*****
「ユーイ様、これまた大胆な方法を思いつきましたね。」
「でしょ。馬車が土の上しか走らないって言う、年寄りの固定観念を壊してやろうと思って。ロートは王太子の話を聞いていたんでしょ。」
「ええ。全部聞きました。」
「私をツラい目に合わせた張本人に、少し位、私から仕返しをしたいじゃない。せいぜい年寄りを慌てさせて、その姿を空の上から、高みの見物をしてやろうと思ってね。これなら、誰が落石したか口を滑らせそうでしょ。」
「くくっ。いいですね、それ。」
「まだ考えている事があるから、祥さんの所へ行くわ。ロート、ついて来て。」
「はい。まぁだ何か考えとるんやね。」
「そう!度肝を抜かないとね。」
コンコンコン。
「はい。」
「ユーイです。追加の提案をしたいんですが。」
「どうぞ。」
応接間で祥さん一郎さん陽太郎さんで話し合っていたみたい。カーナさんは居ないみたい。お昼寝中かな。
「ユーイさん、まずは座って話を。」一郎さんが勧めてくれたので、座ってから話そうっと。
「ユーイ、追加って?」祥さんが聞いてきた。
「年寄りの固定観念の「馬車は地面の上を走る物」って言うのを壊すのに、空を飛ぶだけじゃダメだと思って。」
キラン!と一郎さんの目が光った。うわ、口元は笑みを浮かべているけど、目が全く笑ってない…。
「具体的には?」一郎さんが聞いてきた。
「空を飛ぶ馬車を見た王国民が不安にならない様にしたいし、年寄りの度肝を抜く為にも、馬車の外見を他のモノに見せるのはどうでしょうかと提案しに来ました。飛行機とか、ロボットとか、ヘリコプターでもいいんです。出来たら、年寄りが知らない物がいいなと。日本にあって、ここには無いモノがいいと思うんですが。」
「そっか、日本にあるモノを宣伝していただけですって理由をつけて、白をつき通すのか。」
さすが、宰相補佐の一郎さん。私が言わなくても、理解してくれたんだ。
「そのつもりです。報復とか復讐とか言うよりも納得出来るし、余計なお節介も出来ないでしょ?」
「良いねぇ。その理由なら、文句がつけにくくて。」一郎さんがニヤニヤしている。
「外見を何にするかだな。」
「馬車が空を飛ぶだけでなく、それを見て、不安を感じるんじゃなくて、夢や希望を持ってもらいたいし。」
「陽、何かないか?」
「自動車。」
「年寄りが見てない物ねぇ。」
「ロボットか、飛行機か。」
「飛行船は?」
「俺が考えた気球だと、魔法で狙って撃ち落とされそうだしな。」
「祥さん、面倒だから、黒い大きな虎とかは?白だと白虎で獅子国みたいだから、黒虎。国の象徴なら魔法を撃てないでしょ。」
「「「それだー!!!」」」
「吉兆扱いされるし、おいそれとは手が出せない!ユーイさん、宰相補佐も出来そうだねー。」
「一兄、ユーイは王太子妃になるんだから、会議には参加するだろう。それでいいじゃないか。」
「はいはい。祥は、冗談も真に受けるなぁ。」
「そっくりそのまま、一兄に返すよ。病院で患者さんから手紙をもらって帰ると、カーナさんが質問責めされてウンザリするからって、その手紙を私や陽が処分していたんだけど?」
「なっ!なんだって?!」
「一兄も冗談を真に受けるなぁ。」
「冗談かー、焦ったー。ふぅ。」
「(小声で。)…手紙は本当の事だけど。祥も怖いわ。焦ったのは俺だよ。」
「皆に回復薬を用意して、魔力切れを起こさない様に備えるとして。開始は2時間後辺りか。」祥さんが言った。
「暗くなる前にしないとな。夕方でも目立たないし、お茶会をしている貴族も多いだろうし、その位が丁度いいかもな。」
一郎さんが了承した。陽太郎さんも祥さんの隣で立っていた。
「俺は騎士達に伝達してくる。ロ-トは女性達を宜しく。」
「承りました。」
祥さんと一郎さんは、回復薬を準備する為に部屋から出ていった。んー!少しだけ横になろう。食堂の小母ちゃんみたいにしていて、疲れたし、昼寝をしよう。
「ロート、食事の用意で少し疲れたから、昼寝をしてきます。」
「分かりました。私も休憩をしますので、お気遣いなく。」
仮眠室へ入っていく私の隣から、ロートが消えた。やっぱり、忍者だ!
皆と話していたが良い案が出ずに、とうとう昼になってしまった。良い案が出ない自分を情けなく思った。
台所へ行くと、ユーイが「お昼は生姜焼きと唐揚げ定食に、回鍋肉定食のどちらかを選べるようにしたの。どちらもご飯に味噌汁、浅漬け、根菜のきんぴらが付いて、マカロニサラダも付くのよ。皆さんはどっちにしますか?」と言うので、騎士達と陽のテンションが明らかに上がった。
一兄も定食と聞いて、テンションが上がっているようだ。私もどっちにするかで迷ったが、回鍋肉定食を選んだ。
男達が食事中、ユーイは台所で頑張っていた。カーナさんが魔法で補助をしながら、ユーイに魔法を教えている。日本で見た時よりも、短時間で料理が出来上がっていくようになったな。皆、肉も野菜もタップリ摂れたし、休めるうちに交代で昼寝をしていった。
食後の片付いたテーブルで、「晩ご飯をどうしよう。」と呟いていたユーイへ、何の気なしに、叔父上が画策したであろう事、この先で落石があり、道が封鎖されていると報告があった事も話してしまっていた。
「話してくれて、ありがとう。隠されるよりも話してもらえて、よかった。そうね、うーん。相手の度肝を抜いて、隙を作るのはどうかな。この馬車をここにいる全員の魔力で空に浮かせて、王城へ入るって言うのは?」
「アクションゲームじゃないんだし、出来な…。いや、出来る!そうか、空を飛んだら落石も関係ないし、他の足止めも通用しない。まさか、私達が空から帰って来るとは思っていないだろうな。ユーイ、ありがとう!ちょっと一兄と祥と話して、計画してくるよ。」
急いで、2人の元へユーイの提案を話しに行った。話し終わったら、一兄と陽がお腹を抱えて笑ってしまっていた。
「最高!採用したのは祥か!スゲーな、この番は。」
「あはは。これから国が楽しくなりそうだ。叔父上がビックリして口を滑らしそうだし、楽しそうだ。」
ユーイは、私の番で、癒しで、パートナーだ。二人でいれば、最高だ!
*****(ユーイとロート、祥が話し合いに行った後。)*****
「ユーイ様、これまた大胆な方法を思いつきましたね。」
「でしょ。馬車が土の上しか走らないって言う、年寄りの固定観念を壊してやろうと思って。ロートは王太子の話を聞いていたんでしょ。」
「ええ。全部聞きました。」
「私をツラい目に合わせた張本人に、少し位、私から仕返しをしたいじゃない。せいぜい年寄りを慌てさせて、その姿を空の上から、高みの見物をしてやろうと思ってね。これなら、誰が落石したか口を滑らせそうでしょ。」
「くくっ。いいですね、それ。」
「まだ考えている事があるから、祥さんの所へ行くわ。ロート、ついて来て。」
「はい。まぁだ何か考えとるんやね。」
「そう!度肝を抜かないとね。」
コンコンコン。
「はい。」
「ユーイです。追加の提案をしたいんですが。」
「どうぞ。」
応接間で祥さん一郎さん陽太郎さんで話し合っていたみたい。カーナさんは居ないみたい。お昼寝中かな。
「ユーイさん、まずは座って話を。」一郎さんが勧めてくれたので、座ってから話そうっと。
「ユーイ、追加って?」祥さんが聞いてきた。
「年寄りの固定観念の「馬車は地面の上を走る物」って言うのを壊すのに、空を飛ぶだけじゃダメだと思って。」
キラン!と一郎さんの目が光った。うわ、口元は笑みを浮かべているけど、目が全く笑ってない…。
「具体的には?」一郎さんが聞いてきた。
「空を飛ぶ馬車を見た王国民が不安にならない様にしたいし、年寄りの度肝を抜く為にも、馬車の外見を他のモノに見せるのはどうでしょうかと提案しに来ました。飛行機とか、ロボットとか、ヘリコプターでもいいんです。出来たら、年寄りが知らない物がいいなと。日本にあって、ここには無いモノがいいと思うんですが。」
「そっか、日本にあるモノを宣伝していただけですって理由をつけて、白をつき通すのか。」
さすが、宰相補佐の一郎さん。私が言わなくても、理解してくれたんだ。
「そのつもりです。報復とか復讐とか言うよりも納得出来るし、余計なお節介も出来ないでしょ?」
「良いねぇ。その理由なら、文句がつけにくくて。」一郎さんがニヤニヤしている。
「外見を何にするかだな。」
「馬車が空を飛ぶだけでなく、それを見て、不安を感じるんじゃなくて、夢や希望を持ってもらいたいし。」
「陽、何かないか?」
「自動車。」
「年寄りが見てない物ねぇ。」
「ロボットか、飛行機か。」
「飛行船は?」
「俺が考えた気球だと、魔法で狙って撃ち落とされそうだしな。」
「祥さん、面倒だから、黒い大きな虎とかは?白だと白虎で獅子国みたいだから、黒虎。国の象徴なら魔法を撃てないでしょ。」
「「「それだー!!!」」」
「吉兆扱いされるし、おいそれとは手が出せない!ユーイさん、宰相補佐も出来そうだねー。」
「一兄、ユーイは王太子妃になるんだから、会議には参加するだろう。それでいいじゃないか。」
「はいはい。祥は、冗談も真に受けるなぁ。」
「そっくりそのまま、一兄に返すよ。病院で患者さんから手紙をもらって帰ると、カーナさんが質問責めされてウンザリするからって、その手紙を私や陽が処分していたんだけど?」
「なっ!なんだって?!」
「一兄も冗談を真に受けるなぁ。」
「冗談かー、焦ったー。ふぅ。」
「(小声で。)…手紙は本当の事だけど。祥も怖いわ。焦ったのは俺だよ。」
「皆に回復薬を用意して、魔力切れを起こさない様に備えるとして。開始は2時間後辺りか。」祥さんが言った。
「暗くなる前にしないとな。夕方でも目立たないし、お茶会をしている貴族も多いだろうし、その位が丁度いいかもな。」
一郎さんが了承した。陽太郎さんも祥さんの隣で立っていた。
「俺は騎士達に伝達してくる。ロ-トは女性達を宜しく。」
「承りました。」
祥さんと一郎さんは、回復薬を準備する為に部屋から出ていった。んー!少しだけ横になろう。食堂の小母ちゃんみたいにしていて、疲れたし、昼寝をしよう。
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