ある日、私の頭に耳が生えました

巻乃

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ナーオ・ロウ国編Ⅰ

家族にお土産を渡しに行きました2

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 ワーオランドーラで買ったお土産であるショウさんとのお揃いのブレスレットを皆に見える様にしてから、

「そこで、ユーイが家族へ渡す土産を選んだのです。私が持っています。こちらがご両親の分です。」

 両親用にはボルダーオパールを使った銀色のブレスレットが入ったケースをショウさんが渡しました。ケースを開いて見た両親が涙を流しました。

「私達の指輪と揃いの物だ。」「本当に。嬉しいわ。」両親が喜んでくれました。

「テイン殿にはこちらを。メーイ殿はこちらです。」

 お兄様には、ホワイトオパールのゴールドで囲んであるカフスボタンが入ったケースを、お姉様には、ファイヤーオパールで赤みの強いモノとゴールドで出来ているイヤリングの入ったケースをショウさんが渡しました。

「どうして、小さい頃離されたユーイが、私の好きな色を知っているんだい?」と兄が。
「わたくしのも、婚約者様がくれたネックレスと似合う色のイヤリングよ。」と姉が言いました。

 兄も姉も喜んでくれたようで、泣いてしまいました。家令やメイドが控えている方からも、鼻をすする音がします。

「ユーイ、ありがとう。」と、家族が代わるがわる、言ってくれました。お土産を必死に選んで買った甲斐がありました。

「あの、これも。予備で買っておいたのですが、今、出した方がいいと思って。」と、ショウさん立ち会いでブレスレットから何故か出しておいたケースを3つ、皆の前に出しました。

 ブラックオパールで青色に見える遊色効果のある宝石で、ゴールドで囲んであるカフスボタンが入っているケースと、

 ファイヤーオパールでオレンジ色の色味の強いモノで出来ている金色のイヤリングと、黄色味の強いモノで出来ている金色のイヤリングが入っている物を。

 兄がそのケースの中身を見てから、私の言葉を待っていましたので、心に浮かんだ事を言葉にしました。

「お兄様の顔を見ていたら、これを出さなくちゃと思いまして。「甥と姪の為に。」って言葉が浮かんだのです。」と言うと、兄が急に立ち上がったのです。

「父上!母上!もしかして!」両親も笑顔です。

「テインは結婚していて、ユーイには義姉がいるんだ。

 生憎あいにく、今日は体調が悪くて朝からせっていてね、挨拶が出来なかったんだが、ユーイが言うならそうなんだろう。昔からユーイが言うとその通りになっていたからね。」父がそう言うと、

 兄が「ユーイ、ありがとう!3つ子なんだね!男の子が1人、女の子が2人の!」と言うので、困ってしまったが、微笑んでおいて、多分だけどと告げておくことにしました。

「多分です。そんな気がしただけですから、医師の診察でハッキリするでしょう。
 まだ医師の方には診察をして頂いていないのですよね。でも、先に言っておきます。お兄様、おめでとうございます。多胎ですから安静になさって下さいと義姉様にお伝えくださいませ。」

 予備に買わなくちゃと思ったのはこれだったのかと自分でも納得したのでした。私、グッジョブ!

 兄は応接間を飛び出していき、1時間弱で戻って来ました。

「ユーイ!3つ子だった!ありがとう!ユーイが教えてくれなかったら、エミリーを明日の視察へ連れて行ってしまう所だったよ。危なかった。」

 屋敷中が浮かれた雰囲気になったので、おいとましますと伝えると、泊っていって欲しい。義姉にも姉の婚約者にも会って欲しいと引き留められましたが、王妃教育を休む訳にはいかないのですとショウさんと2人で何とか断って、王城へ帰りました。

 帰る時も、「お嬢はんは凄いんやな。」「ユーイ様は凄い。」と、ロートやリヨウさんにも言われたし、近衛騎士達にも「偉いね。」「頑張ったね。」「良い子だね。」「家族に会えて良かった良かった。」って頭を撫でられて、沢山褒められました。

 家族に会った感想は、最初はですね、正直な気持ちを言うと、「この人達が家族なんだ。」ってだけでした。

 私本来の姿を王城に帰って鏡で見たら、似ているのに気が付きました。日本で見ていた私の姿ではなかったです。

 ショウさんが言うには、「魔道具を使って、日本で犯罪目的で誘拐されない様にと、普通に見せていたんだろうと思うよ。今の姿を見たらね。その普通に見える魔道具の長期間の影響も、ナーオ・ロウへ帰って来たから薄れて来たんだよ。今度、指輪を外した姿を鏡で見てご覧、綺麗で可愛いユーイがいるから。」って言われました。

 家族に会えたので自分のルーツを知れたし、あんな祖父母でなく私を心配していてくれた家族がいて、単純に嬉しかったと思えたので良かったです。

 だけど、ショウさんと離れてまで家族と一緒に居たいとは思わなかったのが私にとっての収穫でした。ショウさんなしではいられないって分かったんです。

 ショウさんには、家族に会った感想を残らず伝えました。そうすると、ショウさんが一番褒めてくれたんですが、「褒めるよりも、ご褒美が欲しい。」って言ったら、増々、褒めてくれました。

 だって、発情期の熱がツラいんですよ!寝れない位、アツくて我慢が出来ません。

 その夜はショウさんが張り切って抱いてくれました。翌朝は、スッキリした目覚めが出来たので、私は助かりましたが。ただ、ショウさんの目の下のクマは多少改善されただけで、まだ健在です。

 指輪をしたままでショウさんとシタのですが、「これもいい。指輪をしたままでスルのもいいな。」と、ショウさんがご機嫌でした。

 また今夜も指輪をしようねと言って、指輪を1つ外して部屋から仕事へ行きました。私もメイドさん達が混乱するからと、1つの指輪は外しましたけど。
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