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ナーオ・ロウ国編Ⅰ
家族にお土産を渡しに行きました1
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「チタント公爵家に着きました。」と馬車の外から声がかかった。程なく、馬車が停まったので、ショウさんのエスコートで馬車から降りました。
私とショウさんが本来の姿でいるのを見せたのが初めてだからなのか、騎士達からは息を呑む音が聞こえました。
「私、どこかおかしな所でもあったの?」とショウさんに聞くと、「いつもの姿との年齢差に驚いていたんだろうから、気にしない様にね。」と答えてくれたので気にしない事にしました。
ショウさんにエスコートされながら、開け放たれた公爵家の玄関を入っていくと、メイドや侍従や使用人達が並んで出迎えてくれました。
「「「「「「おかえりなさいませ、ユーイ様。」」」」」
奥の方にいる豪華な衣装をまとっている人達が私の家族なんだろうけど、キョロキョロしてはいけないとマナーの先生にも言われているので、メイドや従僕、使用人達には「皆、出迎えありがとう。」と微笑んでおいた。
あああ、何人かが泣きだしたみたい。ショウさんを見ると、気にするなとアイコンタクトをしてくれたので、知らない振り、気付かない振りをしてみました。
私達の後ろには専属護衛のリヨウさんとロートが付いて来ている筈。王族とその婚約者だから。
家令の案内で、応接室へ連れていかれました。家族も私達の後ろから付いて来ているのでしょう。出迎えに来たけれど、マナーで、王族の許可がないと、王族より前には出れないのだから。
応接間で座るように勧められた椅子へ並んで座ってから、来るのが分かっていたので、前もってお茶の用意がされていたのでしょう、私達も含めて、皆にすぐ、お茶が出されました。
「チタント公爵家当主ケイン・チタントと申します。」黒髪、碧色の瞳、眼鏡をかけている。冷淡に見えるイケメン。
「その番であり妻であるノーイ・チタントです。」濃灰色髪、黒色の瞳、3人の子持ちには見えない妖艶さがある美女。
「チタント公爵家嫡男テイン・チタントと申します。」黒髪、黒色の瞳、色気のあるカッチリしたイケメン。
「チタント公爵家が長女メーイ・チタントですわ。」濃灰色、碧色の瞳、可愛らしい雰囲気の女性。
「私はショウ王太子専属のリヨウ近衛騎士団長である。」濃こげ茶色髪、黒色の瞳、騎士様だと納得出来る美男子。
「私はユーイ王太子妃専属のロート近衛騎士副団長です。」黒髪、暗緑色の瞳、愛嬌のある二枚目って感じ。
「皆は知っていると思うが、ショウ・Y・ナーオロウだ。」黒髪、黒色の瞳、優しいイケメン。
「そして、我が婚約者であり番であり、女神の加護のあるユーイ・チタントだ。」黒髪、黒色の瞳。
「只今、ショウ様からご紹介頂きました婚約者のユーイです。小さい頃の記憶がないので、宜しくお願い致します。」
「これはご丁寧にありがとうございます。ユーイは3才を過ぎた頃、我が家から攫われたのです。ですから、記憶がないのは仕方がないのですよ。」
ここで3才でも、日本へ行ったら6才になってしまったから、すぐに小学生になったんだと理解した。
「ええ、一緒に居たテインとメーイも一緒に攫われそうになったのですが、テインは10才、メーイは8才で、すでに魔法を習っていたので魔法を使って、辛うじて難を逃れたのです。」
「私は今でも、ユーイが攫われて行く時に私達の名を叫んでいたのを覚えています。」
「わたくしも、「メーねえー!」と叫んでいた声を忘れた事はありません。」
うわ!3人一緒に攫うつもりだったの?!なんてヤツ!いくら獅子国の言いなりになった義祖母のハニートラップに引っかかったって言っても、実の孫を3人攫ってどうするつもりだったの?
「3人攫ってどうするつもりだったのでしょう。」ショウさんが私の代わりに聞いてくれた。
「一人は、祖父と再婚した家へ金を流す為の人質兼その家の娘と結婚させて、公爵家へ入り込み、長期間、金ヅルにした後、その家の娘が産んだ子供と共に、この家を乗っ取るつもりでいたようです。
もう一人は獅子国へ送って、私達が逆らえない様にしておき、獅子国で側妃か愛妾に据えてから、私達を操る駒にするつもりだったようです。」父であるケイン様がそう言うと、ショウさんが続きを言った。
「で、ユーイは皇帝の愛妾にして外へ出さない様にしておいて、女神の力を横取りをするつもりだったと。姉妹がいれば、ユーイが逃げ出せないと踏んでいた、ですか。」
「ショウ王太子様の言う通りです。それに、祖父と再婚した相手の家も獅子国からの援助を受ける手筈だったようで、「1人しか攫えなかったので、3分の1しか援助が無かった。」と怒鳴り込んできましてね、リンクス王の手も借りて、私共の一族総出で、ユーイを攫った一族一人残らず地獄へ行って貰いましたよ。あははは。日本へ渡った再婚相手以外は、ね。」
なるほど、だから、祖父母は日本からナーオ・ロウへ帰らなかったんだ。
「で、日本へ行ってユーイの祖父殿と子供を作れば、公爵家が乗っ取れると思っていたのに、日本を毛嫌いしていた一族だったので、その企みも失敗したという訳ですね。」
「そうです。ですから、テインやメーイをユーイを動かす駒にされたくなかったので、2人は特別に許可をして頂いて、ここでは使われない偽名で、日本へ研修と留学へ行っていました。」
「陛下が特別な許可をしたと、私も聞き及んでおります。」
あのナーオ・ロウ国の人だって分かる苗字と何とか太郎って言う名前を使うのを止めていたんだ。それをショウさんも知っていたから、日本では私に話さなかったんだね。
「テインもメーイも、数年間、日本での勉強をしましたので、ユーイの帰国前に、丁度良く帰国出来ました。」
「今度は国内で、苦労したユーイの助けになりたいと思いまして。」
「わたくしは、ユーイを操る為の駒にされないように結婚する為、婚約とその結婚準備に帰って来ましたわ。」
「ユーイが獅子国の思惑で、ワーオランドーラに飛ばされた事はご存知ですね。」
「はい。宰相殿から詳細な情報を随時、流して頂きましたので。」
日本の話を避ける為に、ワーオランドーラで保護されてからの話をして、友人が出来た事と結婚式の参加した事の報告が出来ました。父も母も兄妹も私の話を喜んでくれたので、良かったです。
私とショウさんが本来の姿でいるのを見せたのが初めてだからなのか、騎士達からは息を呑む音が聞こえました。
「私、どこかおかしな所でもあったの?」とショウさんに聞くと、「いつもの姿との年齢差に驚いていたんだろうから、気にしない様にね。」と答えてくれたので気にしない事にしました。
ショウさんにエスコートされながら、開け放たれた公爵家の玄関を入っていくと、メイドや侍従や使用人達が並んで出迎えてくれました。
「「「「「「おかえりなさいませ、ユーイ様。」」」」」
奥の方にいる豪華な衣装をまとっている人達が私の家族なんだろうけど、キョロキョロしてはいけないとマナーの先生にも言われているので、メイドや従僕、使用人達には「皆、出迎えありがとう。」と微笑んでおいた。
あああ、何人かが泣きだしたみたい。ショウさんを見ると、気にするなとアイコンタクトをしてくれたので、知らない振り、気付かない振りをしてみました。
私達の後ろには専属護衛のリヨウさんとロートが付いて来ている筈。王族とその婚約者だから。
家令の案内で、応接室へ連れていかれました。家族も私達の後ろから付いて来ているのでしょう。出迎えに来たけれど、マナーで、王族の許可がないと、王族より前には出れないのだから。
応接間で座るように勧められた椅子へ並んで座ってから、来るのが分かっていたので、前もってお茶の用意がされていたのでしょう、私達も含めて、皆にすぐ、お茶が出されました。
「チタント公爵家当主ケイン・チタントと申します。」黒髪、碧色の瞳、眼鏡をかけている。冷淡に見えるイケメン。
「その番であり妻であるノーイ・チタントです。」濃灰色髪、黒色の瞳、3人の子持ちには見えない妖艶さがある美女。
「チタント公爵家嫡男テイン・チタントと申します。」黒髪、黒色の瞳、色気のあるカッチリしたイケメン。
「チタント公爵家が長女メーイ・チタントですわ。」濃灰色、碧色の瞳、可愛らしい雰囲気の女性。
「私はショウ王太子専属のリヨウ近衛騎士団長である。」濃こげ茶色髪、黒色の瞳、騎士様だと納得出来る美男子。
「私はユーイ王太子妃専属のロート近衛騎士副団長です。」黒髪、暗緑色の瞳、愛嬌のある二枚目って感じ。
「皆は知っていると思うが、ショウ・Y・ナーオロウだ。」黒髪、黒色の瞳、優しいイケメン。
「そして、我が婚約者であり番であり、女神の加護のあるユーイ・チタントだ。」黒髪、黒色の瞳。
「只今、ショウ様からご紹介頂きました婚約者のユーイです。小さい頃の記憶がないので、宜しくお願い致します。」
「これはご丁寧にありがとうございます。ユーイは3才を過ぎた頃、我が家から攫われたのです。ですから、記憶がないのは仕方がないのですよ。」
ここで3才でも、日本へ行ったら6才になってしまったから、すぐに小学生になったんだと理解した。
「ええ、一緒に居たテインとメーイも一緒に攫われそうになったのですが、テインは10才、メーイは8才で、すでに魔法を習っていたので魔法を使って、辛うじて難を逃れたのです。」
「私は今でも、ユーイが攫われて行く時に私達の名を叫んでいたのを覚えています。」
「わたくしも、「メーねえー!」と叫んでいた声を忘れた事はありません。」
うわ!3人一緒に攫うつもりだったの?!なんてヤツ!いくら獅子国の言いなりになった義祖母のハニートラップに引っかかったって言っても、実の孫を3人攫ってどうするつもりだったの?
「3人攫ってどうするつもりだったのでしょう。」ショウさんが私の代わりに聞いてくれた。
「一人は、祖父と再婚した家へ金を流す為の人質兼その家の娘と結婚させて、公爵家へ入り込み、長期間、金ヅルにした後、その家の娘が産んだ子供と共に、この家を乗っ取るつもりでいたようです。
もう一人は獅子国へ送って、私達が逆らえない様にしておき、獅子国で側妃か愛妾に据えてから、私達を操る駒にするつもりだったようです。」父であるケイン様がそう言うと、ショウさんが続きを言った。
「で、ユーイは皇帝の愛妾にして外へ出さない様にしておいて、女神の力を横取りをするつもりだったと。姉妹がいれば、ユーイが逃げ出せないと踏んでいた、ですか。」
「ショウ王太子様の言う通りです。それに、祖父と再婚した相手の家も獅子国からの援助を受ける手筈だったようで、「1人しか攫えなかったので、3分の1しか援助が無かった。」と怒鳴り込んできましてね、リンクス王の手も借りて、私共の一族総出で、ユーイを攫った一族一人残らず地獄へ行って貰いましたよ。あははは。日本へ渡った再婚相手以外は、ね。」
なるほど、だから、祖父母は日本からナーオ・ロウへ帰らなかったんだ。
「で、日本へ行ってユーイの祖父殿と子供を作れば、公爵家が乗っ取れると思っていたのに、日本を毛嫌いしていた一族だったので、その企みも失敗したという訳ですね。」
「そうです。ですから、テインやメーイをユーイを動かす駒にされたくなかったので、2人は特別に許可をして頂いて、ここでは使われない偽名で、日本へ研修と留学へ行っていました。」
「陛下が特別な許可をしたと、私も聞き及んでおります。」
あのナーオ・ロウ国の人だって分かる苗字と何とか太郎って言う名前を使うのを止めていたんだ。それをショウさんも知っていたから、日本では私に話さなかったんだね。
「テインもメーイも、数年間、日本での勉強をしましたので、ユーイの帰国前に、丁度良く帰国出来ました。」
「今度は国内で、苦労したユーイの助けになりたいと思いまして。」
「わたくしは、ユーイを操る為の駒にされないように結婚する為、婚約とその結婚準備に帰って来ましたわ。」
「ユーイが獅子国の思惑で、ワーオランドーラに飛ばされた事はご存知ですね。」
「はい。宰相殿から詳細な情報を随時、流して頂きましたので。」
日本の話を避ける為に、ワーオランドーラで保護されてからの話をして、友人が出来た事と結婚式の参加した事の報告が出来ました。父も母も兄妹も私の話を喜んでくれたので、良かったです。
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