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ガオン・ロード国編
聖獣様のお茶会
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編み籠の中で様子を窺っていたクー様こと黒百合、ナーオ・ロウ国の今代の聖獣様は、ガオン・ロード国の今代とその番を観察していた。
ふぅーん。聖獣の村での幼馴染が番だと聞いていたからにゃ、もう少し自由に過ごしているものばかりだと思っていたのだがにぃ、あたいに気付かなかったんだにゃ。と。
仕方なく、聖獣の神力をチラリと漏らしたらにゃ、ガン見してたしにゃあー。どっしよっかにゃあー。茶会前に女神さまに伝えておくかにゃ?
ふぅー、面倒にゃけど、お仕事だから仕方にゃいか。
籠での移動は楽ちんなのにゃ。この間に、女神さまに伝えるにゃ。『女神さまー、あのにゃー、ごしょごしょ…。』
「クーちゃん、お茶会をする部屋に着いたよ。起きた?」『にゃ。(起きた。)』
ユーイが編み籠をショウに渡して、あたいを抱っこしたにゃ。んー、ゴロゴロ。ユーイ好きにゃ。
「お茶会にお招き頂きまして、光栄に存じます。」
「私の飼い猫のクーちゃんまで一緒でいいとの事、寛大なお心に感謝致します。」
『初めまして。こんにちは。私はガオン・ロード国の今代となりました、クーマクです。隣の者は私の番のベーアです。故郷での幼馴染でしたが、今は私と暮らしています。』
『ご紹介に与りましたベーアです。愛し子様の事は女神さまから話がありましたので、聞いております。ご遠慮せずにお話しください。』
『で、あたいの話を聞く気は有るかにゃ?』
『『はいーっ!』』
「では、まずは私から話をしましょうか。」
そこから、ショウがラーン・ビット国での話をしたんにゃよ。あの熊男の件も合わせてにゃ。
『だからにゃ、素でそっちも話すにゃよ!分かったにゃ!』
人間の姿の聖獣2人が目を見合わせてから、話し始めたにゃ。
『ココからは内緒で頼んますぅ。
先代がよその国の今代様に惚れていたのは知らんかったですよぉ。聖獣の村ではそんな噂を聞いた事はあったのですがぁ、この国では、番のいる若い女性ばかりを追い掛け回していたんですぅ。
俺、自分の番のベーアを守る事と、王家の番を守る事しか出来んかったですぅ。』
『…あたし、先代様に襲われそうになってからっ、クーマク以外の聖獣が怖くってっ、人の男なら神力で撃退出来るんですがっ、先代様が怖くってっ、クーマクがあたしの側を離れないようにっ、一緒に行動していましたっ。』
『今でこそ、話せるんですがぁ、あの先代に交尾寸前まで拘束をされていたベーアを助け出せたのですけれどぉ、その代償でベーアが自由に動けなくなってしまい、聖獣の村への帰郷も出来なくなりましたぁ。』
『女神さまー。どうしましょうかにゃーあ?』
『その嫌な記憶を消しても良いか?おぬしらがその嫌な記憶を大事にしたいと言うならともかく、そうでなければ、女神である私が消してしまおう。但し、クーマクの方の記憶にはそういう事があったので、気を抜かない様にと留めるぐらいにしておく。』
『それでいいですっ!クーマクの仕事の邪魔をしたくないしっ、あたしも動けるようになりたいっ!』
『俺からも頼みます!ベーアが苦しむのも、そんな嫌なモンを後生大事にしたくないっ!お願いします!』
『では、すぐに消そう。目を瞑っておれ。2人ともな。』
『『はいっ!』』
光が2人に注がれるにゃ。眩しいにゃあ。
部屋から光が消えるにゃで、どのくらい過ぎたのかは分からなかったにゃが、光が消えたにゃ。さっきまであった影のようなモノが2人から消えて無くなったのが判るにゃよ。
「眩しかったな。」
「そうですね。でも、温かかった光でした。」
『これで大丈夫にゃか?』
『『はいっ!』』
「それで2人に聞きたいのだが、この国の王太子と王太子妃の事なのだか、どうしてあんな状態に?。」
「私も気になりました。王太子妃様が王太子様の後ろに隠れていましたね。」
『あれは、先代のせいだ。先代がベーアに近付けないと分かってからか、その後に来た王太子妃へ会う度にキスをしろと迫っていたんで、王太子の後ろへ隠れるようになった。
余りに酷いんで、女神さまからの護符をもらって、王太子妃に渡したのですがぁ、護符を半壊する程の神力を出して、王太子妃の頬にキスをしたので、王太子妃と王太子が警戒をしていたのですぅ。
王と王妃の若かりし頃にも同じような事をしたので、護符をもらって先代を避けて生活していたんだそうですぅ。王妃はそれで済んだのですが、王太子妃は先代の好みの真ん中だったようで、執着した様ですぅ。』
『セクハラ親父かにゃっ!』
『あたしも王太子妃を助けたかったのですが、襲われそうになった記憶があった頃でしたので、出来ませんでしたっ。』
「最低ですね…。」
女性陣の心はここで一致した。最低のセクハラ親父。滅びて当たり前だわ、と。
『王太子も俺も王太子妃を守って動いていましたがぁ、俺が離れれば、また先代がベーアを襲う危険もあり、思うように動けず、年月だけは過ぎていきましたぁ。』
『それで、王太子妃が子を2人産んでからは、『私の子供を産まんか?』と迫るようになったんですっ。』
「それはまた酷く悪化したのですか。」ショウは溜め息を吐いた。アレは滅して良かったと。
『そこから王太子妃は幽閉に近いような扱いでしたぁ。その部屋から出なければ、先代が接触出来ない様にする為に、護符を部屋の四隅に張り付けぇ、俺の神力で王太子妃に何かあれば、俺と王太子に警報がいき、すぐに転移する様にしてありましたぁ。』
『そのおかげで、何もなく過ごせたんですっ。先代が定期的に他の所へ外出してくれるので、その間は、息抜きが出来ていましたっ。』
『まさか、その先でも色々と問題を起こしていたのはこの国では誰も知りませんでしたぁ。』
「もしかすると、それを知られたくなかったから、この国へ密偵やスパイが入り込めない様にしていたかもしれませんね。
その噂はこの国以外の王族にだけは、それとなく知られていた話ですから。それも各国の聖獣様経由で。」
『そうにゃ。各国の王家だけへの注意事項として知られていたにゃよ。』
『そうですか…。ずる賢いとは思っていましたぁ。俺には国内の仕事を全て押し付けて、国外の少量の仕事だけしかせず、女性を追い掛け回していましたからぁ。』
『あたしも弟子達も仕事を沢山手伝ってましたっ。』
「ラーン・ビット国では、求婚した相手に、仕事だけはキチンとしているとアピールしていたな。それも嘘だったわけだが、その話を知らなければ、聖獣様達が忙しくて外に目が向かない様にしていたのかと、納得出来ました。」
「ショウ様の言う通りです。ここで話を聞くまではそんな話さえも聞いた事が無かったです。ええ。」
『悪っ!最低にゃ!女神さまー!消滅してにゃ!魂ごとー!』
『検討しよう。』
『ナーオ・ロウ国の今代様、それは無理でしょう。俺も出来たらそうして欲しいと思って、女神さまに頼みましたが、色々と柵のある話だとかで、検討する事しか出来ない様ですぅ。』
「あちらもあちらで、色々とあるのか…。」
『ええとっ、このお菓子、この国の名産ですっ、皆様、どうぞっ。』
「ベーア様のお勧めのお菓子、いただきますわ。」
『あたいにも頂戴にゃ!』
「私はお茶のおかわりをお願いしたい。」
『はい、はい。』
聖獣達の茶会を観ながら、女神は悩んでいた。あの、ラーン・ビット国で手にした魂2つをどう扱うべきかと。
ふぅーん。聖獣の村での幼馴染が番だと聞いていたからにゃ、もう少し自由に過ごしているものばかりだと思っていたのだがにぃ、あたいに気付かなかったんだにゃ。と。
仕方なく、聖獣の神力をチラリと漏らしたらにゃ、ガン見してたしにゃあー。どっしよっかにゃあー。茶会前に女神さまに伝えておくかにゃ?
ふぅー、面倒にゃけど、お仕事だから仕方にゃいか。
籠での移動は楽ちんなのにゃ。この間に、女神さまに伝えるにゃ。『女神さまー、あのにゃー、ごしょごしょ…。』
「クーちゃん、お茶会をする部屋に着いたよ。起きた?」『にゃ。(起きた。)』
ユーイが編み籠をショウに渡して、あたいを抱っこしたにゃ。んー、ゴロゴロ。ユーイ好きにゃ。
「お茶会にお招き頂きまして、光栄に存じます。」
「私の飼い猫のクーちゃんまで一緒でいいとの事、寛大なお心に感謝致します。」
『初めまして。こんにちは。私はガオン・ロード国の今代となりました、クーマクです。隣の者は私の番のベーアです。故郷での幼馴染でしたが、今は私と暮らしています。』
『ご紹介に与りましたベーアです。愛し子様の事は女神さまから話がありましたので、聞いております。ご遠慮せずにお話しください。』
『で、あたいの話を聞く気は有るかにゃ?』
『『はいーっ!』』
「では、まずは私から話をしましょうか。」
そこから、ショウがラーン・ビット国での話をしたんにゃよ。あの熊男の件も合わせてにゃ。
『だからにゃ、素でそっちも話すにゃよ!分かったにゃ!』
人間の姿の聖獣2人が目を見合わせてから、話し始めたにゃ。
『ココからは内緒で頼んますぅ。
先代がよその国の今代様に惚れていたのは知らんかったですよぉ。聖獣の村ではそんな噂を聞いた事はあったのですがぁ、この国では、番のいる若い女性ばかりを追い掛け回していたんですぅ。
俺、自分の番のベーアを守る事と、王家の番を守る事しか出来んかったですぅ。』
『…あたし、先代様に襲われそうになってからっ、クーマク以外の聖獣が怖くってっ、人の男なら神力で撃退出来るんですがっ、先代様が怖くってっ、クーマクがあたしの側を離れないようにっ、一緒に行動していましたっ。』
『今でこそ、話せるんですがぁ、あの先代に交尾寸前まで拘束をされていたベーアを助け出せたのですけれどぉ、その代償でベーアが自由に動けなくなってしまい、聖獣の村への帰郷も出来なくなりましたぁ。』
『女神さまー。どうしましょうかにゃーあ?』
『その嫌な記憶を消しても良いか?おぬしらがその嫌な記憶を大事にしたいと言うならともかく、そうでなければ、女神である私が消してしまおう。但し、クーマクの方の記憶にはそういう事があったので、気を抜かない様にと留めるぐらいにしておく。』
『それでいいですっ!クーマクの仕事の邪魔をしたくないしっ、あたしも動けるようになりたいっ!』
『俺からも頼みます!ベーアが苦しむのも、そんな嫌なモンを後生大事にしたくないっ!お願いします!』
『では、すぐに消そう。目を瞑っておれ。2人ともな。』
『『はいっ!』』
光が2人に注がれるにゃ。眩しいにゃあ。
部屋から光が消えるにゃで、どのくらい過ぎたのかは分からなかったにゃが、光が消えたにゃ。さっきまであった影のようなモノが2人から消えて無くなったのが判るにゃよ。
「眩しかったな。」
「そうですね。でも、温かかった光でした。」
『これで大丈夫にゃか?』
『『はいっ!』』
「それで2人に聞きたいのだが、この国の王太子と王太子妃の事なのだか、どうしてあんな状態に?。」
「私も気になりました。王太子妃様が王太子様の後ろに隠れていましたね。」
『あれは、先代のせいだ。先代がベーアに近付けないと分かってからか、その後に来た王太子妃へ会う度にキスをしろと迫っていたんで、王太子の後ろへ隠れるようになった。
余りに酷いんで、女神さまからの護符をもらって、王太子妃に渡したのですがぁ、護符を半壊する程の神力を出して、王太子妃の頬にキスをしたので、王太子妃と王太子が警戒をしていたのですぅ。
王と王妃の若かりし頃にも同じような事をしたので、護符をもらって先代を避けて生活していたんだそうですぅ。王妃はそれで済んだのですが、王太子妃は先代の好みの真ん中だったようで、執着した様ですぅ。』
『セクハラ親父かにゃっ!』
『あたしも王太子妃を助けたかったのですが、襲われそうになった記憶があった頃でしたので、出来ませんでしたっ。』
「最低ですね…。」
女性陣の心はここで一致した。最低のセクハラ親父。滅びて当たり前だわ、と。
『王太子も俺も王太子妃を守って動いていましたがぁ、俺が離れれば、また先代がベーアを襲う危険もあり、思うように動けず、年月だけは過ぎていきましたぁ。』
『それで、王太子妃が子を2人産んでからは、『私の子供を産まんか?』と迫るようになったんですっ。』
「それはまた酷く悪化したのですか。」ショウは溜め息を吐いた。アレは滅して良かったと。
『そこから王太子妃は幽閉に近いような扱いでしたぁ。その部屋から出なければ、先代が接触出来ない様にする為に、護符を部屋の四隅に張り付けぇ、俺の神力で王太子妃に何かあれば、俺と王太子に警報がいき、すぐに転移する様にしてありましたぁ。』
『そのおかげで、何もなく過ごせたんですっ。先代が定期的に他の所へ外出してくれるので、その間は、息抜きが出来ていましたっ。』
『まさか、その先でも色々と問題を起こしていたのはこの国では誰も知りませんでしたぁ。』
「もしかすると、それを知られたくなかったから、この国へ密偵やスパイが入り込めない様にしていたかもしれませんね。
その噂はこの国以外の王族にだけは、それとなく知られていた話ですから。それも各国の聖獣様経由で。」
『そうにゃ。各国の王家だけへの注意事項として知られていたにゃよ。』
『そうですか…。ずる賢いとは思っていましたぁ。俺には国内の仕事を全て押し付けて、国外の少量の仕事だけしかせず、女性を追い掛け回していましたからぁ。』
『あたしも弟子達も仕事を沢山手伝ってましたっ。』
「ラーン・ビット国では、求婚した相手に、仕事だけはキチンとしているとアピールしていたな。それも嘘だったわけだが、その話を知らなければ、聖獣様達が忙しくて外に目が向かない様にしていたのかと、納得出来ました。」
「ショウ様の言う通りです。ここで話を聞くまではそんな話さえも聞いた事が無かったです。ええ。」
『悪っ!最低にゃ!女神さまー!消滅してにゃ!魂ごとー!』
『検討しよう。』
『ナーオ・ロウ国の今代様、それは無理でしょう。俺も出来たらそうして欲しいと思って、女神さまに頼みましたが、色々と柵のある話だとかで、検討する事しか出来ない様ですぅ。』
「あちらもあちらで、色々とあるのか…。」
『ええとっ、このお菓子、この国の名産ですっ、皆様、どうぞっ。』
「ベーア様のお勧めのお菓子、いただきますわ。」
『あたいにも頂戴にゃ!』
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