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ラーン・ビット国編
女神さま、夫と話す
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女神さまと呼ばれてはいるが、女神でも乙女な思考はある。
だから、魔馬車内での庶路花とグレイルの姿を見ては、リアル恋愛小説だわ!と喜んでいたし、白銀大兎の心配も、自身の友人とも呼べるほどの付き合いもある、親友みたいなものだからこそ、大兎が心配であった。
そして、夫である地球の神とは仕事外では中々会えないが、女神としての仕事で、急いで白銀大兎の子の話をしなくてはいけない事も解ってはいた。
だが、夫と頻繁に会える事態は嬉しいのだが、事情が事情なだけに、思春期の少女の様には喜べない自体が起きている事は、重々理解しているのだ。
話す内容を思うと重い足取りになるが、会えるんだと少しだけウキウキした心を抱えて、女神が地球の神と会う場所まで転移した。
自身の世界には分身を置いてきたので、少しの間は大丈夫だろうと、白銀大兎に大分昔に教えてもらってから、作れるようになったタルトを皿に盛り、茶を淹れて、のんびりと夫である地球の神を待っていた。
いつもなら、女神がこの場所へ来るとそんなに待たずに、この場所へ転移して現れる筈の夫が現れない事に、何かが起きたのだろうと警戒をし始めた。
悠長に茶を飲んでいる姿勢を崩さず、内面では警戒を怠らずにいると、何処からか人の争う声が聞こえた。
女神と言われているので、その争っている声だけに耳を澄ませた。
「アレを生かしておくのは得策ではありません。」
「それでも、上からの許可が下りないのです。」
「そんな悠長な事を言っていると、最低でも2つの世界が壊れます。そのような事態を静観する必要があるのでしょうか?」
「だから、ここで言い合いをしても収まらない。上が動かざるを得ない状況を報告するしかないのだ。」
「私は妻が待っているので、行く。付いて来たければ勝手にしろ!」
争っているのは夫である地球の神と、聞いた事のない神の声の様だ。私には女神の友人達がいるけれど、皆、自身の世界を維持するのに忙しく、つい2、300年程、連絡を取っていないので、そろそろ連絡しなくちゃと思っていた所だった。
(女神たちにとっての2、300年は、人間で言う所の2、3年連絡してないという感覚であるので、人とは違う感覚である。
ただ、自身の世界に居ると、感覚がその世界に合わせた物になるので、女神ごとに多少のバラつきはあるが、感覚的には似たり寄ったりであった。)
いつもなら転移で洗われる前に、声をかけてから転移をしてくる夫が、何処かで深呼吸でもして、先程争っていた事を微塵も感じさせないように気を落ち着かせ、身だしなみを調えて来たのであろうか、いつもの素敵な夫が、私の目の前まで歩いて近付いて来たので、「かっこいいわ!私の夫は!素敵!」とか、思ってしまったぞ!…。
い、いかん、乙女思考に毒されてしまう。いつもの様に、女神ですわよっ!という姿勢でいなければっ!きっと、今朝、白銀大兎に呼ばれるまで読んでいた、地球の乙女御用達の恋愛小説なんぞに影響されてしまったのだ!その本を読んでいたからだ!私が今、こんな思考になったのはっ!
「また、可愛い事を考えているな。私のせいか?」
顔に熱が集まるではないかっ!あ、熱いっ!
「妻の顔を見たら、落ち着けたよ。盗み聞きしていたんだろう?この場所を作ったのは私なんだから。」
う、うむ。神同士だと、考えている事が駄々洩れになるから、困る!…はっ!白銀大兎の話をしないとっ!
「では、君がここへ来たのは、私に話したい事が出来たのだろうから、その話を聞かせてくれないか?」
「ええ。そうなの。」
タルトを切り分けて、夫の分をケーキ皿に盛りつけて、茶を淹れてから、白銀大兎の子供達の話と、白銀大兎の不安が消えない事を話したのだった。そこで、大兎が神力で浄化が出来なかった事と、見合いの話をした時にだけ視えるようになった事を話した。勿論、大兎の三番目の子のトラウマも話したけれど。
夫は何かを考えると、神力で空中に浮かべた紙に、これまた神力で報告書を書き上げ、私の後ろの方に声をかけたのでした。
「おい、聞いていたんだろう。この報告書を持っていけ。これで、上も動かざるを得ないだろう。」
「助かりましたよ。腰が重くて頭でっかちな上の神達も動かないとマズい事は分かるでしょう。」
「辻褄合わせの手配を頼む。」
「後始末と言う名のご都合主義ですね。」
「ついでに、社にいる本体を上で浄化する様にしてくれ。この前の報告書にも予測を書いたが、こちらの世界と女神のいる世界に歪みが出始めているのは確かだ。これは、早急に処理する案件だ。」
「分かった。他の世界の神からも余波の影響があったと報告があったので、どうにかして欲しいと言っていたし、そちらは上で浄化する様に対処する。
だけど本体よりもさ、残留思念に引き寄せられているモノをどうするかを決定するまで、上の方で時間が掛かるだろうから、退治する手伝いを必要とする時は呼んで欲しい。」
「分かった。引き取りに来る時は声をかけてくれ。」
「ああ、了解。
地球神の妻殿、地球神から私を呼びだす方法をお聞きしておいて下さい。では、また世界のどこかでお会い致しましょう。」
唐突に現れて、唐突に去って行った神は誰なのかを聞くと、タルトを美味しそうに食べながら、夫が言った。
「君と一緒に私が育てていた幼馴染の神と女神がいただろう。その、君の幼馴染の女神の連れ合いだ。
それに、私が白獅子の対だと思って預けた魂が、親兄弟の仇に二度と出会いたくないと言って、黒大猫から男に転生させた世界が、その幼馴染の女神の所なんだろう?
そこから、その女神の夫へ話が回ったのだ。だから、上が動かざるを得ない所まで話がいったのさ。
ほら、確か君の幼馴染の女神は300年位前に結婚したばかりの筈だ。
丁度、君が忙しくて天手古舞をしていたから、結婚しましたと報告が来ただけになったんだろう。祝いの品を私と連名で送ったきりだったから、心配していたんだとあいつ経由で言っていたと聞いた。
それが、黒大猫を転生させて欲しいと連絡をしたから、喜んでいたそうだ。出来るだけまた早めに連絡してみてはどうだ?
それに、退治の手伝いにあいつを呼びだすには、幼馴染の女神経由か、私経由かで、あいつを呼びだすしかない。その2択しかないんだ。」
タルトを食べ終わった夫の皿に、おかわりのタルトを盛ると、嬉しそうにまた食べ始めたのだ。茶もないから、おかわりを淹れて、っと。
そっか、幼馴染のあの女神の所から、話がいったのか。あの頃は忙しかったからな。
「君の作るタルトは美味いな。あいつには一切れでもやらないから。差し入れには違う物を頼む。」
「ええ。このタルトはあなただけにしか作ってないから。大兎には他の物の作り方を習ってあるし、他の物をあの女神には差し入れるわ。それも、あなたが食べたものだけど、ね。」
「それ位は譲歩しよう。して、王子の件はどうするのだ?」
「浄化出来ない原因を調べているのだけれど、不明で、ね。様子見をするしかない状態で。…大兎も息子と消滅する覚悟までしているわ。」
「そうか。何かあれば私も手伝いをしよう。上が白獅子のなれの果てのアレを引き取ってくれれば、余裕が出来るからな。
どうしてもという時は私を呼んでくれ。君は私の妻なのだし、私が渡した魂のせいで引き起こされた件なのだから。」
「分かったわ。神と言っても、万能ではないし、神と言う誓約で縛られているのには変わりはないもの。
頼りにしてますわ、夫君。」
「………地球の方でアレの引き取りをすると連絡が入ったので、行く。また会おう。」
「ええ。」
忙しい人。
私の方でも、大兎の様子を見なければ。あの女神にも連絡と差し入れをしなくてはならないし、ね。私の世界へ戻りましょうか。
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いつもなら、女神がこの場所へ来るとそんなに待たずに、この場所へ転移して現れる筈の夫が現れない事に、何かが起きたのだろうと警戒をし始めた。
悠長に茶を飲んでいる姿勢を崩さず、内面では警戒を怠らずにいると、何処からか人の争う声が聞こえた。
女神と言われているので、その争っている声だけに耳を澄ませた。
「アレを生かしておくのは得策ではありません。」
「それでも、上からの許可が下りないのです。」
「そんな悠長な事を言っていると、最低でも2つの世界が壊れます。そのような事態を静観する必要があるのでしょうか?」
「だから、ここで言い合いをしても収まらない。上が動かざるを得ない状況を報告するしかないのだ。」
「私は妻が待っているので、行く。付いて来たければ勝手にしろ!」
争っているのは夫である地球の神と、聞いた事のない神の声の様だ。私には女神の友人達がいるけれど、皆、自身の世界を維持するのに忙しく、つい2、300年程、連絡を取っていないので、そろそろ連絡しなくちゃと思っていた所だった。
(女神たちにとっての2、300年は、人間で言う所の2、3年連絡してないという感覚であるので、人とは違う感覚である。
ただ、自身の世界に居ると、感覚がその世界に合わせた物になるので、女神ごとに多少のバラつきはあるが、感覚的には似たり寄ったりであった。)
いつもなら転移で洗われる前に、声をかけてから転移をしてくる夫が、何処かで深呼吸でもして、先程争っていた事を微塵も感じさせないように気を落ち着かせ、身だしなみを調えて来たのであろうか、いつもの素敵な夫が、私の目の前まで歩いて近付いて来たので、「かっこいいわ!私の夫は!素敵!」とか、思ってしまったぞ!…。
い、いかん、乙女思考に毒されてしまう。いつもの様に、女神ですわよっ!という姿勢でいなければっ!きっと、今朝、白銀大兎に呼ばれるまで読んでいた、地球の乙女御用達の恋愛小説なんぞに影響されてしまったのだ!その本を読んでいたからだ!私が今、こんな思考になったのはっ!
「また、可愛い事を考えているな。私のせいか?」
顔に熱が集まるではないかっ!あ、熱いっ!
「妻の顔を見たら、落ち着けたよ。盗み聞きしていたんだろう?この場所を作ったのは私なんだから。」
う、うむ。神同士だと、考えている事が駄々洩れになるから、困る!…はっ!白銀大兎の話をしないとっ!
「では、君がここへ来たのは、私に話したい事が出来たのだろうから、その話を聞かせてくれないか?」
「ええ。そうなの。」
タルトを切り分けて、夫の分をケーキ皿に盛りつけて、茶を淹れてから、白銀大兎の子供達の話と、白銀大兎の不安が消えない事を話したのだった。そこで、大兎が神力で浄化が出来なかった事と、見合いの話をした時にだけ視えるようになった事を話した。勿論、大兎の三番目の子のトラウマも話したけれど。
夫は何かを考えると、神力で空中に浮かべた紙に、これまた神力で報告書を書き上げ、私の後ろの方に声をかけたのでした。
「おい、聞いていたんだろう。この報告書を持っていけ。これで、上も動かざるを得ないだろう。」
「助かりましたよ。腰が重くて頭でっかちな上の神達も動かないとマズい事は分かるでしょう。」
「辻褄合わせの手配を頼む。」
「後始末と言う名のご都合主義ですね。」
「ついでに、社にいる本体を上で浄化する様にしてくれ。この前の報告書にも予測を書いたが、こちらの世界と女神のいる世界に歪みが出始めているのは確かだ。これは、早急に処理する案件だ。」
「分かった。他の世界の神からも余波の影響があったと報告があったので、どうにかして欲しいと言っていたし、そちらは上で浄化する様に対処する。
だけど本体よりもさ、残留思念に引き寄せられているモノをどうするかを決定するまで、上の方で時間が掛かるだろうから、退治する手伝いを必要とする時は呼んで欲しい。」
「分かった。引き取りに来る時は声をかけてくれ。」
「ああ、了解。
地球神の妻殿、地球神から私を呼びだす方法をお聞きしておいて下さい。では、また世界のどこかでお会い致しましょう。」
唐突に現れて、唐突に去って行った神は誰なのかを聞くと、タルトを美味しそうに食べながら、夫が言った。
「君と一緒に私が育てていた幼馴染の神と女神がいただろう。その、君の幼馴染の女神の連れ合いだ。
それに、私が白獅子の対だと思って預けた魂が、親兄弟の仇に二度と出会いたくないと言って、黒大猫から男に転生させた世界が、その幼馴染の女神の所なんだろう?
そこから、その女神の夫へ話が回ったのだ。だから、上が動かざるを得ない所まで話がいったのさ。
ほら、確か君の幼馴染の女神は300年位前に結婚したばかりの筈だ。
丁度、君が忙しくて天手古舞をしていたから、結婚しましたと報告が来ただけになったんだろう。祝いの品を私と連名で送ったきりだったから、心配していたんだとあいつ経由で言っていたと聞いた。
それが、黒大猫を転生させて欲しいと連絡をしたから、喜んでいたそうだ。出来るだけまた早めに連絡してみてはどうだ?
それに、退治の手伝いにあいつを呼びだすには、幼馴染の女神経由か、私経由かで、あいつを呼びだすしかない。その2択しかないんだ。」
タルトを食べ終わった夫の皿に、おかわりのタルトを盛ると、嬉しそうにまた食べ始めたのだ。茶もないから、おかわりを淹れて、っと。
そっか、幼馴染のあの女神の所から、話がいったのか。あの頃は忙しかったからな。
「君の作るタルトは美味いな。あいつには一切れでもやらないから。差し入れには違う物を頼む。」
「ええ。このタルトはあなただけにしか作ってないから。大兎には他の物の作り方を習ってあるし、他の物をあの女神には差し入れるわ。それも、あなたが食べたものだけど、ね。」
「それ位は譲歩しよう。して、王子の件はどうするのだ?」
「浄化出来ない原因を調べているのだけれど、不明で、ね。様子見をするしかない状態で。…大兎も息子と消滅する覚悟までしているわ。」
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どうしてもという時は私を呼んでくれ。君は私の妻なのだし、私が渡した魂のせいで引き起こされた件なのだから。」
「分かったわ。神と言っても、万能ではないし、神と言う誓約で縛られているのには変わりはないもの。
頼りにしてますわ、夫君。」
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