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ガオン・ロード国編
ユーイの本音と女子の内緒話☆
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後ろ向きな決意で決めた事だけど、何かを新しく始めて、その新しい事を覚えるのが楽しい…。
だって、その勉強の間だけは余計な事を考えなくてもいいのだから…。
日本で辛い時は、教科書しか読む物がなかったし、繰り返して読んでいたので、中身を覚えた。だから、成績が良かった。
私の持ち物の中に、他に読める物がなかったし、何度も繰り返して読んで、分からない所は学校の教師に聞けば、勉強熱心だと褒めてくれたし、教科書ばかりを読んでいたから成績が良いと、いじめや蔭口から、多少は私を庇ってくれたから。
家でも学校でも邪険にされるのが辛かったから、それから少しでも逃げられるならばと、その頃の行動は、ある種の逃避行動をしていたんだと今なら理解出来るけど、それでもあの時は、その辛い現実からは逃げられた。
だけど、今はまた前の時とは違う辛さで勉強をしているし、本を読んで、覚えている。これが決して前向きからの理由で始めた事じゃないのは私が一番理解しているのだから…。
…なんて理由で始めた事だけど、毎日、何かしらすることが出来て、暇でだらけている暇がないのが嬉しい。
だって、貧乏暇なしって言うでしょ?その通りだもの。何かしらをしていないと、落ち着かないという貧乏性です!日本での暮らしが長かったんです!庶民的な王太子妃でもいいよ・ね?ね?
ガオン・ロードでの学び生活を満喫して、幾日か過ぎた日、クーちゃんから、白花が相談したい事があるって言われたにゃ!と、声をかけられました。
クーちゃんが言うには、ショウ様には内緒で、ユーイに相談したいと言っていたにゃ!との事。
…閨関連の話かな?それ以外が思いつかない…。
白花も、一国の王太子の番だもの。日常生活の事も、王太子妃のついての事も相談出来る人が補佐についているだろうし、グレイル王太子様がフォローしてくださっているだろうし、そんな中、相談出来ない内緒の話とくれば、アレ関連しかないと、私にだって解りますとも・さ!
クーちゃんの指定した時間に、王太子妃として忙しい白花と(仲良くなったし、義姉妹なので、いつの間にか、プライベートではお互いの名前を呼び捨てする仲になりました!えっへん!)通信をしました。
私の方が国外にいるので、時間の融通が利くのですよ!その代わり、今は王太子妃になった白花の方が細々と忙しいのです。だから、クーちゃんから白花の都合のいい時間を指定して来たのです。
前回は、視察に出る前でしたから、白花との通信は久々ですね。滞在している部屋に行って、ショウ様には伝言をしました。
白花との女性だけの女子会をするので、邪魔をしないでくださいね。と。
そうしてから、白花との通信をするために、あとは寝るだけまでの支度をして、私はパジャマ姿でベッドの上に座り、通信を始めました。
「白花、久しぶり。どうしたの?」
通信魔具で映った白花の姿も、あとは寝るばっかりにしてから、通信を待っていたみたいで、綿の透けないネグリジェ姿の夜着でした。手には、珍しくアルコールの入ったグラスを持っているようでした。
アルコールだって思ったのは、白花の頬が少しばかり赤みが差していたから。
「ユーイも元気そうで、良かったわ。国々を廻る視察は大変?」
「慣れなくって、他国の国に新しく訪れる度に緊張しっぱなしで、大変!毎回、ドキドキして失敗しないように!って、ガチガチになるわ!」
「私もね、グレイルの所へお嫁に来てから、あちこちの街を視察に出たの。緊張しちゃうわよね!」
「そうそう!ショウも、気楽にって言うけど、気楽になんて出来ないって内心では言ってるけど、ショウをガッカリさせたくなくて、お似合いだって言われたくて頑張っちゃうのよねー!」
「分かる!分かる!男性には理解出来ないかもしれないけれど、グレイルに相応しいって言われたくて、私も頑張っちゃうから、分かるわ!」
「白花には理解して貰えるから、助かるー!」
「ふふふっ♪私もよ。ユーイに理解して貰えるから、助かるわ!あ、これ、お酒なの。」
「お酒を飲んでる白花って初めてじゃない?それで、相談って?」
「素面で聞けなかったから、お酒の力を借りたのよぉ。ええと、ねぇ、夜の方で体力を付けて、今よりもグレイルに満足してもらいたいのぉ。」
直球の質問がキター!!
「ちょっと待って!!私も、お酒を飲んでから答えるから!!待って!!」
ワゴンに用意されていたガオン・ロード国原産の美味しいと評判のはちみつ酒をグラスに入れてから、えいやっ!と一気にグイッと半分ほどを飲んでみた!
アルコールで、喉が熱かったけれど、酔いがすぐに来た!これでいい!!これで白花と話が出来そう!準備はいいぞぉ!
「ユーイも、私も酔っ払いだねぇ。」
「お揃い!!ええーと、白花は何か体力を付ける事をしているの?」
「ん、合気道だけぇ。」
「そっか、私はね、短剣の扱い方と弓。万が一でも自分の身を守れるようにって。合気道もいいな。私もやろうかな?」
「短剣って、国を出る時にナーオ・ロウ国の王家の印が入った短剣を持たされたわぁ。」
「そう。この身一つでもその身分を証明出来るようにって持たされた短剣で、自分だけじゃなくても、ショウ様の身代わりをするのではなく、守れたなら、って、始めたの。弓もね、魔法で弓と矢を作り出して、少しでも皆が助かる補助が出来るようになりたいって、気持ちで始めたの。動機が不純でしょ?でもね、本気なの。
私が身代わりになったら、ショウ様が狂うかもしれないじゃない?だったら、守りたいって思ったの。」
アルコールと照れで真っ赤になった私がそう言うと、白花も真っ赤な顔で言ってきた。
「えへへ、私もねぇ、グレイル様以外にこの身に触れられたくないのでぇ、合気道を習っているのぉ。
獅子国では手籠めにされないように、己が身を将来出会う自分の正しい番に出会えるように、って合気道を習いながらぁ、自分を守っていたわぁ。」
「白花の住む国へも外交で訪れるから、教え合いっこしましょ!」
グラスに新しくお酒を注いだ白花が、グラスを上に掲げて「ユーイも一緒に!」って言うから、私もグラスを掲げて「せーの!」
「「乾杯!!」」
そのあとは、お互いの番の好きな所の自慢大会となりました。
ウトウトして居眠りから目覚めて、水が欲しいというと、いつもの馴染んだ口付けで水を飲まされました。
美味しいとたどたどしく言うと、「ユーイ、愛してる。」と遠くの方からショウ様の声がして、水の追加をキスをして飲ませてくれました。
そのまま、また眠ってしまったようで、気付いたら、窓の外が明るくなっていたので、多分、もう朝でしょう。
***ユーイの通信時のショウ王太子はどうしていたのかと言うと、覗き見していましたとさ。***
前回、白花とユーイが通信したのは視察に出る前だったけれど、俺とグレイルが通信しているのはしょっちゅうなんだ。白花との通信は久々だからか、俺にはユーイからの伝言があった。
白花との女性だけの女子会をするので、邪魔をしないでくださいね。と。
俺は伝言を伝えた者を下がらせ、ユーイと白花の通信をこっそり覗き見したのだ。もちろん、グレイルもあちらで覗き見をすると言っていたのだから、あとで番の可愛さを自慢し合う予定でいる。
白花との通信をするため、可愛いパジャマ姿でユーイがベッドの上に座り、通信を始めた。今夜は我慢して、ぞ氏の本音を聞くというミッションをこなすのだ。
「白花、久しぶり。どうしたの?」
通信魔具で映った白花の姿がネグリジェ姿でも、自分の番でもないので、全く一切、何も感じなかった。あちらにいるグレイルも、ユーイの寝間着姿を見ても、興味は湧かないだろう。
白花にしては珍しく、手には酒の入ったグラスを持っているように見えた。白花の顔が赤いから酒だと思ったのだ。
「ユーイも元気そうで、良かったわ。国々を廻る視察は大変?」
「慣れなくって、他国の国に新しく訪れる度に緊張しっぱなしで、大変!毎回、ドキドキして失敗しないように!って、ガチガチになるわ!」
「私もね、グレイルの所へお嫁に来てから、あちこちの街を視察に出たの。緊張しちゃうわよね!」
「そうそう!ショウも、気楽にって言うけど、気楽になんて出来ないって内心では言ってるけど、ショウをガッカリさせたくなくて、お似合いだって言われたくて頑張っちゃうのよねー!」
「分かる!分かる!男性には理解出来ないかもしれないけれど、グレイルに相応しいって言われたくて、私も頑張っちゃうから、分かるわ!」
「白花には理解して貰えるから、助かるー!」
ユーが可愛い!!私に相応しいと言われたいのか。可愛いぞ!
「ふふふっ♪私もよ。ユーイには理解して貰えるから、助かるわ!あ、これ、お酒なの。」
「お酒を飲んでる白花って初めてじゃない?それで、相談って?」
「素面で聞けなかったから、お酒の力を借りたのよぉ。…ええと、ねぇ、夜の方で体力を付けて、今よりもグレイルに満足してもらいたいのぉ。」
グレイルの悩みの解消を担う直球の質問が来たか。グレイルはグレイルで、狂喜乱舞しているだろう想像がつくな。
「ちょっと待って!!私も、お酒を飲んでから答えるから!!待って!!」
ユーイが叫んですぐ、ワゴンに用意されていたガオン・ロード国原産の女性向きだと評判のはちみつ酒を、グラスになみなみと入れたと思ったら、グイッと半分を一気に飲んだ。ユーイはあまり酒には強くない。これでは酔いがすぐに回る。ああ、ユーイの目が潤んでいる。そんなに美味そうな顔をするな!反則だ!ううっ!今は我慢するんだっ!
「ユーイも、私も酔っ払いだねぇ。」
「お揃い!!ええーと、白花は何か体力を付ける事をしているの?」
「ん、合気道だけぇ。」
白花は獅子国で自分の身を守る為に幼少時から習っている武道のひとつだ。他にも習っていたような気がするが、何だったけ?ま、いいか。
「そっか、私はね、短剣の扱い方と弓。万が一でも自分の身を守れるようにって。合気道もいいな。私もやろうかな?」
「短剣って、国を出る時にナーオ・ロウ国の王家の印が入った短剣を持たされたわぁ。」
「そう。この身一つでもその身分を証明出来るようにって持たされた短剣で、自分だけじゃなくても、ショウ様の身代わりをするのではなく、守れたならって、始めたの。
弓もね、魔法で弓と矢を作り出して、少しでも皆が助かる補助が出来るようになりたいって気持ちで始めたの。動機が不純でしょ?でもね、本気なの。
私が身代わりになったら、ショウ様が狂うかもしれないじゃない?だったら、守りたいって思ったの。」
アルコールと照れで真っ赤になったであろうユーイがそう言うと、身体中が熱く、堪らなくなってきた。
「えへへ、私もねぇ、グレイル様以外にこの身に触れられたくないのでぇ、合気道を習っているのぉ。
獅子国では手籠めにされないように、己が身を将来出会う自分の正しい番に出会えるように、って合気道を習いながら、自分を守っていたわぁ。」
これはグレイルも向こう側で身悶えているだろう。今夜はグレイルも私も、番を抱き潰すだけかもしれない…。
「白花の住む国へも外交で訪れるから、習った事を教え合いっこしましょ!」
グラスに新しくお酒を注いだ白花が、グラスを上に掲げて「ユーイも一緒に!」って言って、ユーイも同じようにグラスを掲げて「せーの!」と掛け声をかけてから、
「「乾杯!!」」と言って、更に酒を飲んでいた。これじゃあ、ユーイは今夜は酔って眠ってしまい、抱けないか。
そのあとは、ユーイが番の好きな所の自慢を沢山してくれたのだ。
ユーイは酔いが回って、何度かウトウトして居眠りをしていた。目覚めないようにそぉっと寝顔を堪能しつつ、体中を撫でて愛でていたのだが、ユーイが水が欲しいとしきりに言うので、口付けで水を何度か飲ませていた。
美味しいとたどたどしく言うから、その姿も可愛くて、「ユーイ、愛してる。」と言ってしまった。
ふにゃっと嬉しそうに笑ってから、また水の追加を強請るから、水を飲ませてから濃厚なキスをした。いただきますと思ったのに、そのままユーイが眠ってしまったので、仕方なく、抱きしめて眠ったのだ。
ユーイが起きた気配で目を開けると、窓の外が明るくなっていた。
朝になったのだと思った。
今日は休憩の日だ。これから、ユーイを抱き潰そう。酔って意識も反応も鈍いユーイを抱きたくはなかったので、丁度いいな。さて、美味しく、ユーイをいただきます。
ユーイを抱き潰し、一眠りしてから、グレイルに通信をすると、あちらも朝、酔いが抜けた所を美味しく頂いたそうだ。そうだよな。あんなに美味そうな匂いを巻き散らしていた番を食べないで我慢だけする雄がいる筈はないのだから。
白花の体力作りに協力するように手配するんだと、グレイルが張り切っていた。私も、ユーイの更なる体力増進に協力出来る手配をしよう。
『ユーイも白花も自業自得にゃよ。美味しく食べられる下拵えを自分でして、目の前で寝るなんてにゃ、そんなに無防備で、この先をどうするんにゃ。はぁ。』
黒百合はそう言うと溜め息をついた。
「若いっていいわねぇ。」
『そっくりそのまま、王太后にもその言葉を返すにゃ。王太后も最近は、何度もがっつりと食われているんにゃ。年上ぶって、余裕があるように見せているけど、痩せ我慢をするんじゃないにゃよ…。』
「…すみません。孫夫婦の事を言えなくて…。(真っ赤)」
『ま、平和なのが一番にゃ。』
だって、その勉強の間だけは余計な事を考えなくてもいいのだから…。
日本で辛い時は、教科書しか読む物がなかったし、繰り返して読んでいたので、中身を覚えた。だから、成績が良かった。
私の持ち物の中に、他に読める物がなかったし、何度も繰り返して読んで、分からない所は学校の教師に聞けば、勉強熱心だと褒めてくれたし、教科書ばかりを読んでいたから成績が良いと、いじめや蔭口から、多少は私を庇ってくれたから。
家でも学校でも邪険にされるのが辛かったから、それから少しでも逃げられるならばと、その頃の行動は、ある種の逃避行動をしていたんだと今なら理解出来るけど、それでもあの時は、その辛い現実からは逃げられた。
だけど、今はまた前の時とは違う辛さで勉強をしているし、本を読んで、覚えている。これが決して前向きからの理由で始めた事じゃないのは私が一番理解しているのだから…。
…なんて理由で始めた事だけど、毎日、何かしらすることが出来て、暇でだらけている暇がないのが嬉しい。
だって、貧乏暇なしって言うでしょ?その通りだもの。何かしらをしていないと、落ち着かないという貧乏性です!日本での暮らしが長かったんです!庶民的な王太子妃でもいいよ・ね?ね?
ガオン・ロードでの学び生活を満喫して、幾日か過ぎた日、クーちゃんから、白花が相談したい事があるって言われたにゃ!と、声をかけられました。
クーちゃんが言うには、ショウ様には内緒で、ユーイに相談したいと言っていたにゃ!との事。
…閨関連の話かな?それ以外が思いつかない…。
白花も、一国の王太子の番だもの。日常生活の事も、王太子妃のついての事も相談出来る人が補佐についているだろうし、グレイル王太子様がフォローしてくださっているだろうし、そんな中、相談出来ない内緒の話とくれば、アレ関連しかないと、私にだって解りますとも・さ!
クーちゃんの指定した時間に、王太子妃として忙しい白花と(仲良くなったし、義姉妹なので、いつの間にか、プライベートではお互いの名前を呼び捨てする仲になりました!えっへん!)通信をしました。
私の方が国外にいるので、時間の融通が利くのですよ!その代わり、今は王太子妃になった白花の方が細々と忙しいのです。だから、クーちゃんから白花の都合のいい時間を指定して来たのです。
前回は、視察に出る前でしたから、白花との通信は久々ですね。滞在している部屋に行って、ショウ様には伝言をしました。
白花との女性だけの女子会をするので、邪魔をしないでくださいね。と。
そうしてから、白花との通信をするために、あとは寝るだけまでの支度をして、私はパジャマ姿でベッドの上に座り、通信を始めました。
「白花、久しぶり。どうしたの?」
通信魔具で映った白花の姿も、あとは寝るばっかりにしてから、通信を待っていたみたいで、綿の透けないネグリジェ姿の夜着でした。手には、珍しくアルコールの入ったグラスを持っているようでした。
アルコールだって思ったのは、白花の頬が少しばかり赤みが差していたから。
「ユーイも元気そうで、良かったわ。国々を廻る視察は大変?」
「慣れなくって、他国の国に新しく訪れる度に緊張しっぱなしで、大変!毎回、ドキドキして失敗しないように!って、ガチガチになるわ!」
「私もね、グレイルの所へお嫁に来てから、あちこちの街を視察に出たの。緊張しちゃうわよね!」
「そうそう!ショウも、気楽にって言うけど、気楽になんて出来ないって内心では言ってるけど、ショウをガッカリさせたくなくて、お似合いだって言われたくて頑張っちゃうのよねー!」
「分かる!分かる!男性には理解出来ないかもしれないけれど、グレイルに相応しいって言われたくて、私も頑張っちゃうから、分かるわ!」
「白花には理解して貰えるから、助かるー!」
「ふふふっ♪私もよ。ユーイに理解して貰えるから、助かるわ!あ、これ、お酒なの。」
「お酒を飲んでる白花って初めてじゃない?それで、相談って?」
「素面で聞けなかったから、お酒の力を借りたのよぉ。ええと、ねぇ、夜の方で体力を付けて、今よりもグレイルに満足してもらいたいのぉ。」
直球の質問がキター!!
「ちょっと待って!!私も、お酒を飲んでから答えるから!!待って!!」
ワゴンに用意されていたガオン・ロード国原産の美味しいと評判のはちみつ酒をグラスに入れてから、えいやっ!と一気にグイッと半分ほどを飲んでみた!
アルコールで、喉が熱かったけれど、酔いがすぐに来た!これでいい!!これで白花と話が出来そう!準備はいいぞぉ!
「ユーイも、私も酔っ払いだねぇ。」
「お揃い!!ええーと、白花は何か体力を付ける事をしているの?」
「ん、合気道だけぇ。」
「そっか、私はね、短剣の扱い方と弓。万が一でも自分の身を守れるようにって。合気道もいいな。私もやろうかな?」
「短剣って、国を出る時にナーオ・ロウ国の王家の印が入った短剣を持たされたわぁ。」
「そう。この身一つでもその身分を証明出来るようにって持たされた短剣で、自分だけじゃなくても、ショウ様の身代わりをするのではなく、守れたなら、って、始めたの。弓もね、魔法で弓と矢を作り出して、少しでも皆が助かる補助が出来るようになりたいって、気持ちで始めたの。動機が不純でしょ?でもね、本気なの。
私が身代わりになったら、ショウ様が狂うかもしれないじゃない?だったら、守りたいって思ったの。」
アルコールと照れで真っ赤になった私がそう言うと、白花も真っ赤な顔で言ってきた。
「えへへ、私もねぇ、グレイル様以外にこの身に触れられたくないのでぇ、合気道を習っているのぉ。
獅子国では手籠めにされないように、己が身を将来出会う自分の正しい番に出会えるように、って合気道を習いながらぁ、自分を守っていたわぁ。」
「白花の住む国へも外交で訪れるから、教え合いっこしましょ!」
グラスに新しくお酒を注いだ白花が、グラスを上に掲げて「ユーイも一緒に!」って言うから、私もグラスを掲げて「せーの!」
「「乾杯!!」」
そのあとは、お互いの番の好きな所の自慢大会となりました。
ウトウトして居眠りから目覚めて、水が欲しいというと、いつもの馴染んだ口付けで水を飲まされました。
美味しいとたどたどしく言うと、「ユーイ、愛してる。」と遠くの方からショウ様の声がして、水の追加をキスをして飲ませてくれました。
そのまま、また眠ってしまったようで、気付いたら、窓の外が明るくなっていたので、多分、もう朝でしょう。
***ユーイの通信時のショウ王太子はどうしていたのかと言うと、覗き見していましたとさ。***
前回、白花とユーイが通信したのは視察に出る前だったけれど、俺とグレイルが通信しているのはしょっちゅうなんだ。白花との通信は久々だからか、俺にはユーイからの伝言があった。
白花との女性だけの女子会をするので、邪魔をしないでくださいね。と。
俺は伝言を伝えた者を下がらせ、ユーイと白花の通信をこっそり覗き見したのだ。もちろん、グレイルもあちらで覗き見をすると言っていたのだから、あとで番の可愛さを自慢し合う予定でいる。
白花との通信をするため、可愛いパジャマ姿でユーイがベッドの上に座り、通信を始めた。今夜は我慢して、ぞ氏の本音を聞くというミッションをこなすのだ。
「白花、久しぶり。どうしたの?」
通信魔具で映った白花の姿がネグリジェ姿でも、自分の番でもないので、全く一切、何も感じなかった。あちらにいるグレイルも、ユーイの寝間着姿を見ても、興味は湧かないだろう。
白花にしては珍しく、手には酒の入ったグラスを持っているように見えた。白花の顔が赤いから酒だと思ったのだ。
「ユーイも元気そうで、良かったわ。国々を廻る視察は大変?」
「慣れなくって、他国の国に新しく訪れる度に緊張しっぱなしで、大変!毎回、ドキドキして失敗しないように!って、ガチガチになるわ!」
「私もね、グレイルの所へお嫁に来てから、あちこちの街を視察に出たの。緊張しちゃうわよね!」
「そうそう!ショウも、気楽にって言うけど、気楽になんて出来ないって内心では言ってるけど、ショウをガッカリさせたくなくて、お似合いだって言われたくて頑張っちゃうのよねー!」
「分かる!分かる!男性には理解出来ないかもしれないけれど、グレイルに相応しいって言われたくて、私も頑張っちゃうから、分かるわ!」
「白花には理解して貰えるから、助かるー!」
ユーが可愛い!!私に相応しいと言われたいのか。可愛いぞ!
「ふふふっ♪私もよ。ユーイには理解して貰えるから、助かるわ!あ、これ、お酒なの。」
「お酒を飲んでる白花って初めてじゃない?それで、相談って?」
「素面で聞けなかったから、お酒の力を借りたのよぉ。…ええと、ねぇ、夜の方で体力を付けて、今よりもグレイルに満足してもらいたいのぉ。」
グレイルの悩みの解消を担う直球の質問が来たか。グレイルはグレイルで、狂喜乱舞しているだろう想像がつくな。
「ちょっと待って!!私も、お酒を飲んでから答えるから!!待って!!」
ユーイが叫んですぐ、ワゴンに用意されていたガオン・ロード国原産の女性向きだと評判のはちみつ酒を、グラスになみなみと入れたと思ったら、グイッと半分を一気に飲んだ。ユーイはあまり酒には強くない。これでは酔いがすぐに回る。ああ、ユーイの目が潤んでいる。そんなに美味そうな顔をするな!反則だ!ううっ!今は我慢するんだっ!
「ユーイも、私も酔っ払いだねぇ。」
「お揃い!!ええーと、白花は何か体力を付ける事をしているの?」
「ん、合気道だけぇ。」
白花は獅子国で自分の身を守る為に幼少時から習っている武道のひとつだ。他にも習っていたような気がするが、何だったけ?ま、いいか。
「そっか、私はね、短剣の扱い方と弓。万が一でも自分の身を守れるようにって。合気道もいいな。私もやろうかな?」
「短剣って、国を出る時にナーオ・ロウ国の王家の印が入った短剣を持たされたわぁ。」
「そう。この身一つでもその身分を証明出来るようにって持たされた短剣で、自分だけじゃなくても、ショウ様の身代わりをするのではなく、守れたならって、始めたの。
弓もね、魔法で弓と矢を作り出して、少しでも皆が助かる補助が出来るようになりたいって気持ちで始めたの。動機が不純でしょ?でもね、本気なの。
私が身代わりになったら、ショウ様が狂うかもしれないじゃない?だったら、守りたいって思ったの。」
アルコールと照れで真っ赤になったであろうユーイがそう言うと、身体中が熱く、堪らなくなってきた。
「えへへ、私もねぇ、グレイル様以外にこの身に触れられたくないのでぇ、合気道を習っているのぉ。
獅子国では手籠めにされないように、己が身を将来出会う自分の正しい番に出会えるように、って合気道を習いながら、自分を守っていたわぁ。」
これはグレイルも向こう側で身悶えているだろう。今夜はグレイルも私も、番を抱き潰すだけかもしれない…。
「白花の住む国へも外交で訪れるから、習った事を教え合いっこしましょ!」
グラスに新しくお酒を注いだ白花が、グラスを上に掲げて「ユーイも一緒に!」って言って、ユーイも同じようにグラスを掲げて「せーの!」と掛け声をかけてから、
「「乾杯!!」」と言って、更に酒を飲んでいた。これじゃあ、ユーイは今夜は酔って眠ってしまい、抱けないか。
そのあとは、ユーイが番の好きな所の自慢を沢山してくれたのだ。
ユーイは酔いが回って、何度かウトウトして居眠りをしていた。目覚めないようにそぉっと寝顔を堪能しつつ、体中を撫でて愛でていたのだが、ユーイが水が欲しいとしきりに言うので、口付けで水を何度か飲ませていた。
美味しいとたどたどしく言うから、その姿も可愛くて、「ユーイ、愛してる。」と言ってしまった。
ふにゃっと嬉しそうに笑ってから、また水の追加を強請るから、水を飲ませてから濃厚なキスをした。いただきますと思ったのに、そのままユーイが眠ってしまったので、仕方なく、抱きしめて眠ったのだ。
ユーイが起きた気配で目を開けると、窓の外が明るくなっていた。
朝になったのだと思った。
今日は休憩の日だ。これから、ユーイを抱き潰そう。酔って意識も反応も鈍いユーイを抱きたくはなかったので、丁度いいな。さて、美味しく、ユーイをいただきます。
ユーイを抱き潰し、一眠りしてから、グレイルに通信をすると、あちらも朝、酔いが抜けた所を美味しく頂いたそうだ。そうだよな。あんなに美味そうな匂いを巻き散らしていた番を食べないで我慢だけする雄がいる筈はないのだから。
白花の体力作りに協力するように手配するんだと、グレイルが張り切っていた。私も、ユーイの更なる体力増進に協力出来る手配をしよう。
『ユーイも白花も自業自得にゃよ。美味しく食べられる下拵えを自分でして、目の前で寝るなんてにゃ、そんなに無防備で、この先をどうするんにゃ。はぁ。』
黒百合はそう言うと溜め息をついた。
「若いっていいわねぇ。」
『そっくりそのまま、王太后にもその言葉を返すにゃ。王太后も最近は、何度もがっつりと食われているんにゃ。年上ぶって、余裕があるように見せているけど、痩せ我慢をするんじゃないにゃよ…。』
「…すみません。孫夫婦の事を言えなくて…。(真っ赤)」
『ま、平和なのが一番にゃ。』
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「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
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