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魔王城編
プロローグ
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ふわふわな金の綿毛を見付けた。
覗き込めば、青い宝石が付いていた。
けれど、それらに価値は感じられない。
金の綿毛の長さは不揃いで、青い宝石に輝きは無い。
子供は、それの事が何故だかに気になって、調べてみれば、何と自分と関係があるというじゃないか。
そうして、子供はふと、自分の持つ本の内容を思い出す。
それは、兄が弟と共に冒険の旅に出る物語だ。
ドジな兄を弟が支え、甘ったれな弟を兄が支えるのだ。
助け合って生きる兄弟に、いいなぁ、と思ったのはつい最近の事だった。
「ふぅん。ねえ、お前はおれの弟なんだってさ」
「………」
金の綿毛は答えない。
「兄は弟のめんどうを見るものなんだって、本に書いてあった」
「………」
青い宝石は、曇ったまま。
「だから、お前はおれにめんどうをみられなきゃならないんだ」
「………」
綿毛のお人形さんは、見えているはずなのに見ていない。
けれど、それが自分の行動を妨げる理由にはならない。
「いっしょにご飯を食べて、風呂に入って、ねるぞ。よし、おれが決めたから、いっしょに来なきゃいけないんだ。ほら、行くぞ」
「………」
お人形さんは答えないけれど、手を引かれるままに歩き出した。
「お前はおれの弟だからな。おれがめんどうをみてやる。これからずっといっしょだからな」
「………」
楽し気な子供に、お人形さんはやっぱり答えない。けれど、不思議そうに首を傾げていた。
覗き込めば、青い宝石が付いていた。
けれど、それらに価値は感じられない。
金の綿毛の長さは不揃いで、青い宝石に輝きは無い。
子供は、それの事が何故だかに気になって、調べてみれば、何と自分と関係があるというじゃないか。
そうして、子供はふと、自分の持つ本の内容を思い出す。
それは、兄が弟と共に冒険の旅に出る物語だ。
ドジな兄を弟が支え、甘ったれな弟を兄が支えるのだ。
助け合って生きる兄弟に、いいなぁ、と思ったのはつい最近の事だった。
「ふぅん。ねえ、お前はおれの弟なんだってさ」
「………」
金の綿毛は答えない。
「兄は弟のめんどうを見るものなんだって、本に書いてあった」
「………」
青い宝石は、曇ったまま。
「だから、お前はおれにめんどうをみられなきゃならないんだ」
「………」
綿毛のお人形さんは、見えているはずなのに見ていない。
けれど、それが自分の行動を妨げる理由にはならない。
「いっしょにご飯を食べて、風呂に入って、ねるぞ。よし、おれが決めたから、いっしょに来なきゃいけないんだ。ほら、行くぞ」
「………」
お人形さんは答えないけれど、手を引かれるままに歩き出した。
「お前はおれの弟だからな。おれがめんどうをみてやる。これからずっといっしょだからな」
「………」
楽し気な子供に、お人形さんはやっぱり答えない。けれど、不思議そうに首を傾げていた。
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