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38 アルベルト視点
私はアトラス帝国で第2皇子として生まれたアルベルト・アトラス。
物心ついた時には皇子としての教育は始まっていた。
周囲の大人たちは私を傀儡にしようと目論んでいた。
聡明で優秀な兄上ではなく、扱いやすい私を。
教師にもまた体罰という名の虐待で恐怖を植え付けられていた。
両親が気づいた時には、もう私の顔からは表情が消えていた。
皇帝の父も、皇妃の母も、3歳上の兄上もよく気にかけてくれたのに表情が動くことはなかった。
そんな時、兄上に毒が盛られた。
幸い、処置が早かったおかげで後遺症も残ることはなかったが、私の存在が兄上の命を奪うかもしれないと思うと怖くなった。
犯人は私を傀儡にしようとした貴族の犯行だった。
もう、こんな所には居たくない!
心が悲鳴をあげていた。
そんな時、隣国シャリディア王国に嫁いだ父上の妹の叔母夫婦が私を預かると迎えに来てくれた。
ここじゃなければ何処でもよかった。
シャリディア王国に向かう道中で私には4歳の男の子と1歳になったばかりの女の子の従兄妹がいることを教えられた。
公爵領の邸に着いてすぐに紹介されたのがレオンだった。
1歳のいとこは昼寝中だと、起きてからの紹介になると言われた。
サロンでボーとしていると、叔母が小さないとこを抱いて入ってきた。
「抱いてあげて」と目の前に連れて来た、いとこは私と同じ銀髪に紫の目をしていた。
寝起きで目に涙を浮かべたまま私に手を伸ばしてきた。
自然に体が動いた、小さく柔らかいミルクの匂いがする。弱く壊れそうな存在。
目が合うとニッコリと笑ったんだ。
わけも分からず抱きしめていた。
そっと叔母がハンカチで頬を拭ってくれた。泣いていたのだろう。
レオンは目を丸くして黙って見ていた。
私はティアリーゼの側から離れなかった。
ティアリーゼも私にいつも手を伸ばして抱っこをねだった。
存在が愛おしかった。
風呂とトイレ以外の世話は私がやった。もちろんメイド達も側にいたが、私に任せてくれた。
その頃には私に笑顔が少し戻ってきていた。
歩くのが上手になると手を引いて庭園を散歩した。
お菓子だって膝の上に乗せて食べさせてた。
お喋りをたくさんするようになっても、走るようになっても側にいた。
大事な大事な存在だった。
素直なティアがどんどん愛しくなった。
お転婆なティアは何にでも興味をみせた。
木登りも乗馬も付き合ったし教えた。
怒られる時も2人一緒だった。
私とティアの教育も叔母の指導のもと毎日進められていた。
王都の別邸と公爵領の本邸を何度か行ったり来たりしたが、口の固いメイド達のおかげで私の存在が外に漏れることは無かった。
公爵家は居心地のいい場所になっていた。
物心ついた時には皇子としての教育は始まっていた。
周囲の大人たちは私を傀儡にしようと目論んでいた。
聡明で優秀な兄上ではなく、扱いやすい私を。
教師にもまた体罰という名の虐待で恐怖を植え付けられていた。
両親が気づいた時には、もう私の顔からは表情が消えていた。
皇帝の父も、皇妃の母も、3歳上の兄上もよく気にかけてくれたのに表情が動くことはなかった。
そんな時、兄上に毒が盛られた。
幸い、処置が早かったおかげで後遺症も残ることはなかったが、私の存在が兄上の命を奪うかもしれないと思うと怖くなった。
犯人は私を傀儡にしようとした貴族の犯行だった。
もう、こんな所には居たくない!
心が悲鳴をあげていた。
そんな時、隣国シャリディア王国に嫁いだ父上の妹の叔母夫婦が私を預かると迎えに来てくれた。
ここじゃなければ何処でもよかった。
シャリディア王国に向かう道中で私には4歳の男の子と1歳になったばかりの女の子の従兄妹がいることを教えられた。
公爵領の邸に着いてすぐに紹介されたのがレオンだった。
1歳のいとこは昼寝中だと、起きてからの紹介になると言われた。
サロンでボーとしていると、叔母が小さないとこを抱いて入ってきた。
「抱いてあげて」と目の前に連れて来た、いとこは私と同じ銀髪に紫の目をしていた。
寝起きで目に涙を浮かべたまま私に手を伸ばしてきた。
自然に体が動いた、小さく柔らかいミルクの匂いがする。弱く壊れそうな存在。
目が合うとニッコリと笑ったんだ。
わけも分からず抱きしめていた。
そっと叔母がハンカチで頬を拭ってくれた。泣いていたのだろう。
レオンは目を丸くして黙って見ていた。
私はティアリーゼの側から離れなかった。
ティアリーゼも私にいつも手を伸ばして抱っこをねだった。
存在が愛おしかった。
風呂とトイレ以外の世話は私がやった。もちろんメイド達も側にいたが、私に任せてくれた。
その頃には私に笑顔が少し戻ってきていた。
歩くのが上手になると手を引いて庭園を散歩した。
お菓子だって膝の上に乗せて食べさせてた。
お喋りをたくさんするようになっても、走るようになっても側にいた。
大事な大事な存在だった。
素直なティアがどんどん愛しくなった。
お転婆なティアは何にでも興味をみせた。
木登りも乗馬も付き合ったし教えた。
怒られる時も2人一緒だった。
私とティアの教育も叔母の指導のもと毎日進められていた。
王都の別邸と公爵領の本邸を何度か行ったり来たりしたが、口の固いメイド達のおかげで私の存在が外に漏れることは無かった。
公爵家は居心地のいい場所になっていた。
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