【完結】悪役令嬢はゲームに巻き込まれない為に攻略対象者の弟を連れて隣国に逃げます

kana

文字の大きさ
4 / 122

4

しおりを挟む
8歳になった。

今年も王家からお茶会の招待状が届いた。

行きたくない。
仮病も考えたがアラン1人を行かせる訳にはいかない。

今回も前回と同じように挨拶だけした後は適当にお茶をして帰る予定だ。

辺りを見渡すとあいかわらず王子二人を囲む令嬢たち。

まだ子供だとゆうのにしっかり化粧をして、香水の匂いをさせている。
前世では小学生だよ?まだ子供じゃん!

ま、私には関係ないからいいか。

あらあら、アランてば口のそばにクリームがついてるのに気づかずお菓子を頬張っているわ。

私に言わせればこの姿こそ子供らしいと思うんだけどね!

そっとアランの口もとをハンカチで拭き取る。
照れながら素直にお礼を言うアランは今日も天使♡
せっせとアランの世話をする私も大概ブラコンだ。

今回も何事もなくお茶会会場を後にする。

馬車に乗り込む寸前「おい!待て!」と聞こえた。
デジャビュ?振り向くとやはり第一王子がいた。

「お前を僕の婚約者に選んでやる!有難く思え!」

「嫌です」

速攻馬車に乗り込んだ。
なんなんだ!
ゲームの第一王子はあんな横暴な言い方をするような人物ではなかった。
どちらかと言えば、表情は乏しく寡黙な人物だった。
私には関係ないわね!

今年は両親が留守のため祖父母に泣きついた。

「婚約者に選んでやるから有難く思え」って言われた~
絶対イヤ!絶対にイヤだ~と泣き叫んだ。

もちろん祖父母は、「大丈夫だ!王家になぞ可愛いエリーを渡すものか!」と言ってくれた。


ふふふっ   嫌だと泣きながらアピールするのも今回で3回目。

婚約者候補にさえならなければ断罪されることもないよね?
だいたい好きでもない男のことで嫉妬するはずが無い。
もちろん虐めをするつもりもない。
取り巻きもいらない。
アランがいればいい!


このまま私はモブとして学園を卒業するまでは、目立たず生きていこう。


心配なのはアランなんだよね。
今でさえこんなに可愛いのに、学園に入学する頃には超絶イケメンに育ってるのは確実!
パッケージでもそうだった!
王子とか攻略対象者に近づかずかせないようにしたいが、侯爵家嫡男の立場からして無理だろう。

それに、ヒロインと出会ってしまえばゲームの強制力によって私との今の関係が壊れてしまうかもしれないと不安になる。

今のアランを見る限り大丈夫だとは思うんだけどな。

学園に入学するのは、まだ7年も先だ。
それまでに何かいい手を考えよう。
時間はまだある。



この年から我が家の取り引き先である、近隣の諸外国の言葉と作法やマナーなどの教育も始まった。

アランは次期侯爵家当主だ。
何れにしても商会を継ぐ者として学ぶことは膨大にある。
私もアランと一緒に学んでいる。
どんな知識も無駄にはならないだろう。

考えたくは無いが、ゲームの悪役令嬢には国外追放もあったからね。

本当に追放されても生きていく為に知識だけは身に付けておいた方がいいだろう。



しおりを挟む
感想 317

あなたにおすすめの小説

記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~

Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。 走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。

悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。

ねーさん
恋愛
 あ、私、悪役令嬢だ。  クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。  気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…

転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした

ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!? 容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。 「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」 ところが。 ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。 無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!? でも、よく考えたら―― 私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに) お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。 これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。 じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――! 本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。 アイデア提供者:ゆう(YuFidi) URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464

私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?

きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。 しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……

「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。

海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。 アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。 しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。 「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」 聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。 ※本編は全7話で完結します。 ※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。

婚約破棄で、おひとり様になれるはずだったのに!?

パリパリかぷちーの
恋愛
主人公ルシアン・ヴァイオレットは、「悪役令嬢」として振る舞う孤独愛好家の公爵令嬢。念願だった第一王子アランとの婚約破棄を言い渡されると、内心では歓喜し、大都会の喧騒から逃れて森の奥の廃墟同然の別荘へと引きこもる。ルシアンの目的は、誰にも邪魔されない至高の静寂ライフを満喫することだった。 しかし、彼女の理想郷にはすでに先客がいた。それは、無口で無愛想だがハイスペックな謎の男、キース。実は彼は、王国の裏社会を統べる『影の英雄』と呼ばれる辺境伯であり、ルシアンの孤高の姿に心奪われた重度の隠れファンだった。

「殿下、人違いです」どうぞヒロインのところへ行って下さい

みおな
恋愛
 私が転生したのは、乙女ゲームを元にした人気のライトノベルの世界でした。  しかも、定番の悪役令嬢。 いえ、別にざまあされるヒロインにはなりたくないですし、婚約者のいる相手にすり寄るビッチなヒロインにもなりたくないです。  ですから婚約者の王子様。 私はいつでも婚約破棄を受け入れますので、どうぞヒロインのところに行って下さい。

全てを捨てて消え去ろうとしたのですが…なぜか殿下に執着されています

Karamimi
恋愛
侯爵令嬢のセーラは、1人崖から海を見つめていた。大好きだった父は、2ヶ月前に事故死。愛していた婚約者、ワイアームは、公爵令嬢のレイリスに夢中。 さらにレイリスに酷い事をしたという噂まで流されたセーラは、貴族世界で完全に孤立していた。独りぼっちになってしまった彼女は、絶望の中海を見つめる。 “私さえいなくなれば、皆幸せになれる” そう強く思ったセーラは、子供の頃から大好きだった歌を口ずさみながら、海に身を投げたのだった。 一方、婚約者でもあるワイアームもまた、一人孤独な戦いをしていた。それもこれも、愛するセーラを守るため。 そんなワイアームの気持ちなど全く知らないセーラは… 龍の血を受け継いだワイアームと、海神の娘の血を受け継いだセーラの恋の物語です。 ご都合主義全開、ファンタジー要素が強め?な作品です。 よろしくお願いいたします。 ※カクヨム、小説家になろうでも同時配信しています。

処理中です...