【完結】悪役令嬢はゲームに巻き込まれない為に攻略対象者の弟を連れて隣国に逃げます

kana

文字の大きさ
66 / 122
ウインティア王国編

66

いつもの朝だった。

毎朝私に手を差し出して迎えてくれるルフランに会うのが楽しみなのに少し気恥しい。
そんな気持ちで馬車に揺られながら学園に到着するのを心待ちにしていた。

いつもの道が通行止めになっていたようで違う道から学園に向かった。

それが何でこんなことになっているの?
それにアランはどうなったの?
何が目的なの?

レイは手を後ろに縛られて顔は見えないが気を失っているように見える。
目の前でアランが殴られて意識を失ったのを目の当たりにしてしまったものね。ショックも大きいわよね。私も心配だもの。

これからどうなるの?
殺されず、女の私とレイを連れ去ったことから、考えられる最悪のパターン・・・集団レイプ・・・頭を過ぎるそれを想像するだけで震えが止まらない。

せめてレイだけでも逃がしてあげたい。
卒業後アランとレイは結婚するのよ。
レイはアランと幸せになるの。


私もレイと同じように手を後ろに縛られている。
大きな声を出して助けを求めても、外には聞こえないだろう。
私たちは地下に監禁されているのだから。

綺麗に整えられた豪華な部屋に今は私とレイだけ。

私たちを攫った男たちは黒い布で顔を隠してはいるが、ねっとりした声で「後で楽しもうぜ」そう言って大声で笑いながら部屋から出て行った。外から鍵が掛けられる音も聞こえた。
次に鍵が開けられる音がしたら・・・

震えるな!
こんな時こそ冷静になれ!
ゆっくりと深呼吸を繰り返して心を落ち着ける。

大丈夫。大丈夫よ。
私たちが学園に登校しなかったことで、ルフランなら必ずウォルシュ家に問い合わせている。
従者か、意識を取り戻したアランから事情を聞いてすぐに動いてくれるはず。

大丈夫!大丈夫!何度も自分に言い聞かせる。

それに、こんな豪華な部屋を用意できる人間は限られている。
あれだけの男たちを使うにも大金が動いているはず。

高位貴族もしくは我が家の商会をよく思っていない競争相手・・・。

それか、ルフランを狙った令嬢かその親。
私を傷物にしてルフランに相応しくないと訴える為・・・。

そうよ、連れ攫われる時レイを気に入った男たちが「こっちの女も連れて行こうぜ!」と言っていた。
彼らの狙いは私。
レイは巻き込まれただけ。

レイの貞操だけは、たとえ私が何をされても守る。
その結果私がルフランに相応しくない身体になったとしても。

ルフランの温かさを思い出す。
もうあの腕に包まれることも出来なくなるかもしれない。
それどころか、優しい眼差しで見てくれることも、彼の暖かい手が触れることもなくなるかもしれない。

目に涙が浮かんでくる。

ダメだ!泣くな!弱気になるな!

誰が部屋に入ってこようが、怯えたところなんて見せない。
背筋を伸ばせ!
目に力を入れろ!

きっとルフランが助けに来てくれる。
絶対に最後まで諦めない。
ルフランを信じている。





~レックス視点~


私の作戦は上手くいったようだ。
その証拠にエリーが来ていない。

ついでにアラン殿とその婚約者殿もだ。
後で面倒なことにならないように2人を殺すなと命令しているが、多少の怪我は仕方ないだろう。

今頃ウォルシュ家では大騒ぎになっているだろうな。
私からの婚約の打診も断り、何度訪問しても私のエリーなのに会わせてくれなかった。
エリーが行方不明になって後悔すればいい。


あの場所を用意するのと、男たちを雇うのに安くは無い金がかかった。
まあ、エリーを手に入れるためだ。
エリーが私のモノになるのならば安いものだ。

朝の登校時にルフラン殿下にわざわざ声をかけたのも、私に疑いを持たせないためだ。
この記念すべき日に私が登校しているのもその為だ。

明日にはエリーの純潔は私に散らされている。
私のこの手で。

ああ、やっと彼女が私の気持ちに答えてくれる日がきた。
この日をどれだけ待ち望んだことか。
私ほどエリーを思っている者も、幸せを与えられる者もいない。

このまま誰にも知られずエリーを閉じ込めて、私だけが毎晩彼女を堪能する。
彼女が私の子を身ごもってから世間にお披露目すればいい。

エリーが私の子を妊娠するまでは、離れ難いが私だけは学園に毎日通わなくてはならない。
疑いの目を私に向けさせないためだ。

毎晩抱くんだ。
エリーが妊娠するのは時間の問題だ。
私と彼女の愛の結晶。
最初の子は彼女に似た女の子がいい。

私とエリーの幸せそうな様子を、あのいつも無表情のルフラン殿下に見せつけ絶望する姿を一日でも早く見たいものだ。

エリーが編入してきてから、ずっと独り占めしてきた罰だ。
私のエリーと手を繋ぎ、抱きしめた罪は重い。

やっと手に入れたエリーに早く会いに行きたい。
一晩中抱いて、彼女の喘ぎ声を聞きたい。
最初は痛くて泣かれるかもしれない。だが夜が明ける頃にはきっとエリーは私との行為に夢中になっているはずだ。

2年前よりも膨らんだ彼女の胸を、揉みしだいて先を咥える。

エリーの純潔を散らした後は、前からも後ろからも攻めて抱き潰す。

マイが私のモノを口に含んだように、エリーの小さな口に私のモノを押し込むのもいいかもしれない。

私の行為に夢中にさせて、私なしでは生きていけない身体にする。

ああ想像するだけでイキそうだ。

エリーもうすぐ会いに行くよ。
大人しく待っていれば朝まで可愛がってあげるからね。
いい子にしているんだよ。









感想 317

あなたにおすすめの小説

『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています

六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。 しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。 「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!

【完結】魔女令嬢はただ静かに生きていたいだけ

⚪︎
恋愛
 公爵家の令嬢として傲慢に育った十歳の少女、エマ・ルソーネは、ちょっとした事故により前世の記憶を思い出し、今世が乙女ゲームの世界であることに気付く。しかも自分は、魔女の血を引く最低最悪の悪役令嬢だった。  待っているのはオールデスエンド。回避すべく動くも、何故だが攻略対象たちとの接点は増えるばかりで、あれよあれよという間に物語の筋書き通り、魔法研究機関に入所することになってしまう。  ひたすら静かに過ごすことに努めるエマを、研究所に集った癖のある者たちの脅威が襲う。日々の苦悩に、エマの胃痛はとどまる所を知らない……

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。

木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。 彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。 こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。 だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。 そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。 そんな私に、解放される日がやって来た。 それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。 全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。 私は、自由を得たのである。 その自由を謳歌しながら、私は思っていた。 悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。

黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」 豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。 しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。

悪役令嬢は間違えない

スノウ
恋愛
 王太子の婚約者候補として横暴に振る舞ってきた公爵令嬢のジゼット。  その行動はだんだんエスカレートしていき、ついには癒しの聖女であるリリーという少女を害したことで王太子から断罪され、公開処刑を言い渡される。  処刑までの牢獄での暮らしは劣悪なもので、ジゼットのプライドはズタズタにされ、彼女は生きる希望を失ってしまう。  処刑当日、ジゼットの従者だったダリルが助けに来てくれたものの、看守に見つかり、脱獄は叶わなかった。  しかし、ジゼットは唯一自分を助けようとしてくれたダリルの行動に涙を流し、彼への感謝を胸に断頭台に上がった。  そして、ジゼットの処刑は執行された……はずだった。  ジゼットが気がつくと、彼女が9歳だった時まで時間が巻き戻っていた。  ジゼットは決意する。  次は絶対に間違えない。  処刑なんかされずに、寿命をまっとうしてみせる。  そして、唯一自分を助けようとしてくれたダリルを大切にする、と。   ────────────    毎日20時頃に投稿します。  お気に入り登録をしてくださった方、いいねをくださった方、エールをくださった方、どうもありがとうございます。  とても励みになります。  

【完結済】破棄とか面倒じゃないですか、ですので婚約拒否でお願いします

恋愛
水不足に喘ぐ貧困侯爵家の次女エリルシアは、父親からの手紙で王都に向かう。 王子の婚約者選定に関して、白羽の矢が立ったのだが、どうやらその王子には恋人がいる…らしい? つまりエリルシアが悪役令嬢ポジなのか!? そんな役どころなんて御免被りたいが、王サマからの提案が魅力的過ぎて、王宮滞在を了承してしまう。 報酬に目が眩んだエリルシアだが、無事王宮を脱出出来るのか。 王子サマと恋人(もしかしてヒロイン?)の未来はどうなるのか。 2025年10月06日、初HOTランキング入りです! 本当にありがとうございます!!(2位だなんて……いやいや、ありえないと言うか…本気で夢でも見ているのではないでしょーか……) ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ※小説家になろう様にも掲載させていただいています。 ※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。 ※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。 ※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。 ※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。 ※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。 ※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。 ※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。

断罪中、味方が多すぎて王子が孤立している件について

夏乃みのり
恋愛
バーンスタイン伯爵家の令嬢ラミリアは、魔力も剣の才能もない「ごく普通」の地味な女性。 ある日のパーティーで、婚約者であるジェラルド第二王子から「地味で無能で嫉妬深い」と罵られ、身に覚えのない罪で婚約破棄を突きつけられてしまう。 しかし、断罪劇は予想外の展開へ。

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。