80 / 122
ウインティア王国編
80
しおりを挟む
~リーゼ・ライベルン侯爵令嬢視点~
6歳の時に王宮のお茶会に参加した時に初めてこの国の王子様に出会った。
綺麗な顔で笑顔で挨拶を返してくれたルフラン殿下に一目惚れした。
でも、その数分後には失恋した。
だってルフラン殿下が恋に落ちる瞬間を見てしまったから・・・。
ウォルシュ嬢の弟に向けられた微笑みは私から見ても天使のように可愛らしかった。
それからも毎年開かれるお茶会でも、令嬢たちに囲まれていてもルフラン殿下の視線はウォルシュ嬢に向けられていた。
不器用なルフラン殿下がウォルシュ嬢に王宮の出入りを禁止する言葉を告げたあと一瞬だけ泣きそうな顔をしたことにも気が付いた。
次の年からも毎回ルフラン殿下の目はウォルシュ嬢を探していたけれど、彼女が参加することはなかった。
年々ルフラン殿下の顔から表情が無くなるのを見てきたけれど、何も思わなかった。
何年も前の子供だった頃のわたしの一目惚れなど、初めての王宮、初めての王子様の笑顔に浮かれていただけで、あれは気の所為だったとこの歳になると理解していた。
学園に入学した時にルフラン殿下が留学してこの学園にいないことで、彼を狙っていた令嬢たちが残念がっているのを冷静に見ていた。
それよりもウォルシュ侯爵家の双子の姉弟がいないことの方が気になった。
まだ婚約者のいないルフラン殿下の婚約者候補だと勝手に生徒たちに祭り上げられ、私が何もしなくても派閥は大きくなり、セルティ公爵令嬢の派閥と敵対する形になってしまった。
婚約者の立場も、王妃の椅子も全く興味などなかったのに・・・
勝手に候補に祭り上げられても嬉しくも何ともなかった。
けれど、周りに人がいることが嬉しくて、この場所が心地よかっただけ。
だって家に帰れば私の居場所はなかったから・・・
両親から掛けられる言葉は『絶対にルフラン殿下に気に入られろ』『気を抜くな』『完璧な淑女になれ』『我が家の恥になるようなら追い出す』厳しい言葉ばかり。
そのくせ甘え上手な妹のフィリアが厳しい淑女教育を泣いて嫌がれば、必要最低限のマナーだけを身に付けさせて終わらせた。
何度も将来困るのはフィリアだと訴えても、両親は聞く耳を持たなかった。
『リーゼと違って愛嬌もあり、これだけ可愛ければお前がダメでもフィリアなら王族の目にも止まるだろう』
それならもっとしっかりと教育をしないと本当に選ばれた時にどうするの?
両親のそんな言葉を鵜呑みにするフィリア。
私には甘えることを許さない両親。
毎日続く勉強と厳しいマナー教育。
その間もフィリアは両親に甘えて我儘三昧。
フィリアには何でも買い与える。
泣けば抱きしめる。
私の味方は4つ年上の兄だけ。
兄が私と同じようにフィリアにも教育をさせようとしても両親は聞かなかった。
『僕がこの家を継いだらリーゼを自由にしてあげるからね。王家に無理に嫁がなくていいんだよ。好きな人のところにお嫁にいきなさい』
その優しい兄を学園卒業後、"当主になるなら領地で学んでこい"と追い出すように領地に向かわせた。
次期当主の兄がいなくなってからのメイドたちは、両親に大切にされるフィリアを優先させるようになった。
私の身の回りの世話だけはしてくれるが、それだけ。
この邸には私に声をかけてくれる人はいなくなった。
そんな私をフィリアが笑って見下してくる。
機嫌が悪いと私の部屋まできて八つ当たりする。
怒鳴るだけだから怖くも何ともない。
気が済めば満足するのだから好きに怒鳴らせている。
私も兄もフィリアの本性を知っている。
何も見ようとせず騙される両親のことはもう諦めた。
フィリアの涙も嘘。
自分の欲しい物はどんな手を使ってでも手に入れる強欲さ。
誰かを悪者にしてでも思い通りにする。
こんな子が王族の目に止まる?
マナーも常識も知らないのに?
我儘で思いやりもないのに?
だから家に居場所のなかった私が生徒たちに祭り上げられて婚約者候補だとチヤホヤされることに何も言わなかったのは、もう一人はイヤだったから。
話し相手が欲しかったから。
ただ誰かに側にいて欲しかったから。
その状況が変わったのはルフラン殿下が留学から帰ってきたから。
勝手にできた派閥とはいえ、ルフラン殿下にアピールしなければならなくなった。
アピールの仕方など知らない私はフィリアの甘える仕草を真似るしかなかった。
そのせいでルフラン殿下に何度手を振り払われて睨まれたことか・・・
そのうちタイロン伯爵子息が間に入るようになってくれたから、ルフラン殿下に近づかなくてよくなってホッとした。
セルティ公爵令嬢の強かさには別の意味で尊敬した。
派閥の皆に急かされても、もう私は何もしなかった。
2つ年下のフィリアが学園に通う年になってから侯爵令嬢なのに最下位のクラスになると知ったフィリアが学園には行かないと、また我儘を言い出した。
だからあれほど言ったのに・・・
この頃にはこの邸で私が声を出すことも殆どなくなっていた。
結局、入学前に怪我をして治療の為入学が遅れることにしたようだ。
フィリアと一緒に嘘を考える両親を軽蔑してしまう。
まあ、病弱設定には出来るはずがない。
お母様と度々お茶会に参加していたものね。
そこでも庇護欲をそそる見た目を利用して、沢山の子息達にプレゼントを催促していたのも知っているのよ。
最終学年に上がってすぐ、セルティ公爵令嬢と転移者のマイさんが騒ぎを起こした。
鋭い目つきのルフラン殿下に怯える生徒もいるなか、ウォルシュ侯爵令嬢が登場した。
誰にも触れることを許さなかったルフラン殿下に触れて、微笑むと本当に女神かと錯覚する程の美しさだった。
それにルフラン殿下のウォルシュ嬢を見つめる目が優しくなっている。
ルフラン殿下がウォルシュ嬢の手を握って去って行く後ろ姿を見えなくなるまで見送った。
嬉しかった。
ルフラン殿下の一目惚れをした瞬間を見て、彼の顔から表情が消えていくのも見ていた。
その一途な思いが届いたのだと、手を繋いで去って行く2人を見て本当に嬉しかったの。
それからはルフラン殿下とウォルシュ嬢が手を繋いで歩く姿が学園内でもよく見られるようになった。
私にとやかく言う派閥のメンバーもいなくなった頃、ルフラン殿下とウォルシュ嬢の婚約が発表された。
6歳の時に王宮のお茶会に参加した時に初めてこの国の王子様に出会った。
綺麗な顔で笑顔で挨拶を返してくれたルフラン殿下に一目惚れした。
でも、その数分後には失恋した。
だってルフラン殿下が恋に落ちる瞬間を見てしまったから・・・。
ウォルシュ嬢の弟に向けられた微笑みは私から見ても天使のように可愛らしかった。
それからも毎年開かれるお茶会でも、令嬢たちに囲まれていてもルフラン殿下の視線はウォルシュ嬢に向けられていた。
不器用なルフラン殿下がウォルシュ嬢に王宮の出入りを禁止する言葉を告げたあと一瞬だけ泣きそうな顔をしたことにも気が付いた。
次の年からも毎回ルフラン殿下の目はウォルシュ嬢を探していたけれど、彼女が参加することはなかった。
年々ルフラン殿下の顔から表情が無くなるのを見てきたけれど、何も思わなかった。
何年も前の子供だった頃のわたしの一目惚れなど、初めての王宮、初めての王子様の笑顔に浮かれていただけで、あれは気の所為だったとこの歳になると理解していた。
学園に入学した時にルフラン殿下が留学してこの学園にいないことで、彼を狙っていた令嬢たちが残念がっているのを冷静に見ていた。
それよりもウォルシュ侯爵家の双子の姉弟がいないことの方が気になった。
まだ婚約者のいないルフラン殿下の婚約者候補だと勝手に生徒たちに祭り上げられ、私が何もしなくても派閥は大きくなり、セルティ公爵令嬢の派閥と敵対する形になってしまった。
婚約者の立場も、王妃の椅子も全く興味などなかったのに・・・
勝手に候補に祭り上げられても嬉しくも何ともなかった。
けれど、周りに人がいることが嬉しくて、この場所が心地よかっただけ。
だって家に帰れば私の居場所はなかったから・・・
両親から掛けられる言葉は『絶対にルフラン殿下に気に入られろ』『気を抜くな』『完璧な淑女になれ』『我が家の恥になるようなら追い出す』厳しい言葉ばかり。
そのくせ甘え上手な妹のフィリアが厳しい淑女教育を泣いて嫌がれば、必要最低限のマナーだけを身に付けさせて終わらせた。
何度も将来困るのはフィリアだと訴えても、両親は聞く耳を持たなかった。
『リーゼと違って愛嬌もあり、これだけ可愛ければお前がダメでもフィリアなら王族の目にも止まるだろう』
それならもっとしっかりと教育をしないと本当に選ばれた時にどうするの?
両親のそんな言葉を鵜呑みにするフィリア。
私には甘えることを許さない両親。
毎日続く勉強と厳しいマナー教育。
その間もフィリアは両親に甘えて我儘三昧。
フィリアには何でも買い与える。
泣けば抱きしめる。
私の味方は4つ年上の兄だけ。
兄が私と同じようにフィリアにも教育をさせようとしても両親は聞かなかった。
『僕がこの家を継いだらリーゼを自由にしてあげるからね。王家に無理に嫁がなくていいんだよ。好きな人のところにお嫁にいきなさい』
その優しい兄を学園卒業後、"当主になるなら領地で学んでこい"と追い出すように領地に向かわせた。
次期当主の兄がいなくなってからのメイドたちは、両親に大切にされるフィリアを優先させるようになった。
私の身の回りの世話だけはしてくれるが、それだけ。
この邸には私に声をかけてくれる人はいなくなった。
そんな私をフィリアが笑って見下してくる。
機嫌が悪いと私の部屋まできて八つ当たりする。
怒鳴るだけだから怖くも何ともない。
気が済めば満足するのだから好きに怒鳴らせている。
私も兄もフィリアの本性を知っている。
何も見ようとせず騙される両親のことはもう諦めた。
フィリアの涙も嘘。
自分の欲しい物はどんな手を使ってでも手に入れる強欲さ。
誰かを悪者にしてでも思い通りにする。
こんな子が王族の目に止まる?
マナーも常識も知らないのに?
我儘で思いやりもないのに?
だから家に居場所のなかった私が生徒たちに祭り上げられて婚約者候補だとチヤホヤされることに何も言わなかったのは、もう一人はイヤだったから。
話し相手が欲しかったから。
ただ誰かに側にいて欲しかったから。
その状況が変わったのはルフラン殿下が留学から帰ってきたから。
勝手にできた派閥とはいえ、ルフラン殿下にアピールしなければならなくなった。
アピールの仕方など知らない私はフィリアの甘える仕草を真似るしかなかった。
そのせいでルフラン殿下に何度手を振り払われて睨まれたことか・・・
そのうちタイロン伯爵子息が間に入るようになってくれたから、ルフラン殿下に近づかなくてよくなってホッとした。
セルティ公爵令嬢の強かさには別の意味で尊敬した。
派閥の皆に急かされても、もう私は何もしなかった。
2つ年下のフィリアが学園に通う年になってから侯爵令嬢なのに最下位のクラスになると知ったフィリアが学園には行かないと、また我儘を言い出した。
だからあれほど言ったのに・・・
この頃にはこの邸で私が声を出すことも殆どなくなっていた。
結局、入学前に怪我をして治療の為入学が遅れることにしたようだ。
フィリアと一緒に嘘を考える両親を軽蔑してしまう。
まあ、病弱設定には出来るはずがない。
お母様と度々お茶会に参加していたものね。
そこでも庇護欲をそそる見た目を利用して、沢山の子息達にプレゼントを催促していたのも知っているのよ。
最終学年に上がってすぐ、セルティ公爵令嬢と転移者のマイさんが騒ぎを起こした。
鋭い目つきのルフラン殿下に怯える生徒もいるなか、ウォルシュ侯爵令嬢が登場した。
誰にも触れることを許さなかったルフラン殿下に触れて、微笑むと本当に女神かと錯覚する程の美しさだった。
それにルフラン殿下のウォルシュ嬢を見つめる目が優しくなっている。
ルフラン殿下がウォルシュ嬢の手を握って去って行く後ろ姿を見えなくなるまで見送った。
嬉しかった。
ルフラン殿下の一目惚れをした瞬間を見て、彼の顔から表情が消えていくのも見ていた。
その一途な思いが届いたのだと、手を繋いで去って行く2人を見て本当に嬉しかったの。
それからはルフラン殿下とウォルシュ嬢が手を繋いで歩く姿が学園内でもよく見られるようになった。
私にとやかく言う派閥のメンバーもいなくなった頃、ルフラン殿下とウォルシュ嬢の婚約が発表された。
491
あなたにおすすめの小説
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
全てを捨てて消え去ろうとしたのですが…なぜか殿下に執着されています
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢のセーラは、1人崖から海を見つめていた。大好きだった父は、2ヶ月前に事故死。愛していた婚約者、ワイアームは、公爵令嬢のレイリスに夢中。
さらにレイリスに酷い事をしたという噂まで流されたセーラは、貴族世界で完全に孤立していた。独りぼっちになってしまった彼女は、絶望の中海を見つめる。
“私さえいなくなれば、皆幸せになれる”
そう強く思ったセーラは、子供の頃から大好きだった歌を口ずさみながら、海に身を投げたのだった。
一方、婚約者でもあるワイアームもまた、一人孤独な戦いをしていた。それもこれも、愛するセーラを守るため。
そんなワイアームの気持ちなど全く知らないセーラは…
龍の血を受け継いだワイアームと、海神の娘の血を受け継いだセーラの恋の物語です。
ご都合主義全開、ファンタジー要素が強め?な作品です。
よろしくお願いいたします。
※カクヨム、小説家になろうでも同時配信しています。
『お前の顔は見飽きた!』内心ガッツポーズで辺境へ
夏乃みのり
恋愛
「リーナ・フォン・アトラス! 貴様との婚約を破棄する!」
華やかな王宮の夜会で、第一王子ジュリアンに突きつけられた非情な宣告。冤罪を被せられ、冷酷な悪役令嬢として追放を言い渡されたリーナだったが、彼女の内心は……「やったーーー! これでやっとトレーニングに専念できるわ!」と歓喜に震えていた!
婚約破棄で、おひとり様になれるはずだったのに!?
パリパリかぷちーの
恋愛
主人公ルシアン・ヴァイオレットは、「悪役令嬢」として振る舞う孤独愛好家の公爵令嬢。念願だった第一王子アランとの婚約破棄を言い渡されると、内心では歓喜し、大都会の喧騒から逃れて森の奥の廃墟同然の別荘へと引きこもる。ルシアンの目的は、誰にも邪魔されない至高の静寂ライフを満喫することだった。
しかし、彼女の理想郷にはすでに先客がいた。それは、無口で無愛想だがハイスペックな謎の男、キース。実は彼は、王国の裏社会を統べる『影の英雄』と呼ばれる辺境伯であり、ルシアンの孤高の姿に心奪われた重度の隠れファンだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる