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毎朝の日課となる鍛錬も終わった後、朝食の席で母が経営するドレスショップのデザイナーさんの訪問があることを伝えられた。
「サイズは向こうは分かってるからシア、後はお願いね」
母は父と出かけるそうだ。
両親が邸を出てすぐにデザイナーさんの訪問があった。
うん、勝手に思い込んでたわたくしが悪かったわ。
デザイナーさんが女性だと・・・うん、中身は女性らしい。
確かに言葉使いも女性。
「わたしはね、綺麗なものが大好きなの。世の女性をわたしのデザインしたドレスで美しく着飾って喜ぶ顔が見たいのよ!だからシアちゃんのドレスはわたしに任せてね♡わたしのことはエルとよんでね♡」
ダメだ、エルさんのペースにのまれそうになる。
「これを見てください」
【スエット】もどきを見せると目の色が変わった。
「自分の部屋で楽に過ごせることをイメージして作ったんです。素人の手作りで恥ずかしいのですが、思いのほか家族にも好評で今回お呼びしたのはわたくし達家族の分の部屋着を作っていただきたいのです。」
「まあ!斬新だわ!」
そこからは生地から素材からデザインをいつの間にか参加してきた兄とエルさんが目を輝かせて意見を出し合う。
モフモフ生地もあったの!
わたくしの希望はモフモフのパーカーに猫耳を付けること!
だって可愛いでしょ?
ただ、モフモフ生地は隣国からの取り寄せになる為時間がかかるらしい。
今から注文すれば冬にはモフモフのパジャマもいけるのでは?と言うと、さらに兄とエルさんは、それならアレもコレもと相談しだした。
2人はとっても気が合うみたいね。
話もまとまった頃にはお昼を過ぎていたので、エルさんも誘って一緒に食べたの。
忙しくなるわ~と笑顔でエルさんは帰って行った。
一週間ほどで数着は持ってきてくれるらしい。
仕事が早いわエルさん!
やっと落ち着いたところでジークが来た。
そう!2人で指輪を取りに行くの。
「ごめんねアリー。待ちきれなくて僕が取りに行ってきたんだ。」
申し訳なさそうにショボンとするジークもいいわね!
「それはいいの。ジークと一緒にいられたらどこだっていいの」
ギュと抱きしめてくる。
「もうアリーが可愛すぎる!」
「おい!私もいるんだ。忘れるな」
兄の眉間に皺が入ってる。
「アル、邪魔しないでよ」
「それより出来上がり見たいわ」
デキる公爵家のメイドは手早くお茶の準備をすると部屋から出ていった。
ワクワクする。
前世でも指輪なんて誰からも貰ったことないもの。
小さな箱を開ける。
そこにはタンザナイトがはめ込まれた、指輪があった。
イメージしてた以上の出来に感動する。
ジークの指輪もブルーサファイアがはめ込まれている。落ち着いた指輪だった。
わたくしとジークがお互いの指に指輪を入れると自然と抱き合っていた。
「おい!だから私もいるんだ!」
え!兄よまだいたの?
「アル~、空気読んでよ」
兄とジークの言い合いも心地いい。
あ~幸せだ。
前世のわたくしの事も受け入れて優しく見守ってくれる両親と兄。
そして、大好きなジークもそばにいる。
お父さん、お母さん、兄さん達、お別れも出来なくてごめんね。
どうか、あなた達も幸せでいて欲しい。
私も幸せだから安心してね。
「サイズは向こうは分かってるからシア、後はお願いね」
母は父と出かけるそうだ。
両親が邸を出てすぐにデザイナーさんの訪問があった。
うん、勝手に思い込んでたわたくしが悪かったわ。
デザイナーさんが女性だと・・・うん、中身は女性らしい。
確かに言葉使いも女性。
「わたしはね、綺麗なものが大好きなの。世の女性をわたしのデザインしたドレスで美しく着飾って喜ぶ顔が見たいのよ!だからシアちゃんのドレスはわたしに任せてね♡わたしのことはエルとよんでね♡」
ダメだ、エルさんのペースにのまれそうになる。
「これを見てください」
【スエット】もどきを見せると目の色が変わった。
「自分の部屋で楽に過ごせることをイメージして作ったんです。素人の手作りで恥ずかしいのですが、思いのほか家族にも好評で今回お呼びしたのはわたくし達家族の分の部屋着を作っていただきたいのです。」
「まあ!斬新だわ!」
そこからは生地から素材からデザインをいつの間にか参加してきた兄とエルさんが目を輝かせて意見を出し合う。
モフモフ生地もあったの!
わたくしの希望はモフモフのパーカーに猫耳を付けること!
だって可愛いでしょ?
ただ、モフモフ生地は隣国からの取り寄せになる為時間がかかるらしい。
今から注文すれば冬にはモフモフのパジャマもいけるのでは?と言うと、さらに兄とエルさんは、それならアレもコレもと相談しだした。
2人はとっても気が合うみたいね。
話もまとまった頃にはお昼を過ぎていたので、エルさんも誘って一緒に食べたの。
忙しくなるわ~と笑顔でエルさんは帰って行った。
一週間ほどで数着は持ってきてくれるらしい。
仕事が早いわエルさん!
やっと落ち着いたところでジークが来た。
そう!2人で指輪を取りに行くの。
「ごめんねアリー。待ちきれなくて僕が取りに行ってきたんだ。」
申し訳なさそうにショボンとするジークもいいわね!
「それはいいの。ジークと一緒にいられたらどこだっていいの」
ギュと抱きしめてくる。
「もうアリーが可愛すぎる!」
「おい!私もいるんだ。忘れるな」
兄の眉間に皺が入ってる。
「アル、邪魔しないでよ」
「それより出来上がり見たいわ」
デキる公爵家のメイドは手早くお茶の準備をすると部屋から出ていった。
ワクワクする。
前世でも指輪なんて誰からも貰ったことないもの。
小さな箱を開ける。
そこにはタンザナイトがはめ込まれた、指輪があった。
イメージしてた以上の出来に感動する。
ジークの指輪もブルーサファイアがはめ込まれている。落ち着いた指輪だった。
わたくしとジークがお互いの指に指輪を入れると自然と抱き合っていた。
「おい!だから私もいるんだ!」
え!兄よまだいたの?
「アル~、空気読んでよ」
兄とジークの言い合いも心地いい。
あ~幸せだ。
前世のわたくしの事も受け入れて優しく見守ってくれる両親と兄。
そして、大好きなジークもそばにいる。
お父さん、お母さん、兄さん達、お別れも出来なくてごめんね。
どうか、あなた達も幸せでいて欲しい。
私も幸せだから安心してね。
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