24 / 26
24. 皇帝陛下の絶えなき献身・2
しおりを挟む──『いつから』と。
ルグレアの想いになどまるで気づかなかった、と言いたげだったジャフィーの問いに、今正直に答えるならば、『わりと最初から』としか言いようがないとルグレアは思う。
そもそも、出会いからして鮮烈だった。
ルグレアが切り落とした腕、血飛沫を上げて転がったそれをなんの躊躇いもなく拾い上げ、当たり前のように元通りくっつける。当然のように容易くはない、どころか、一握りの魔術師しか成し得ないだろう高度な医療魔術を、ジャフィーはまるで片手間のようにやってのけた──どころか、ジャフィーは、そちらを殆ど確認してすらいなかったのだった。
そのとき、ジャフィーの真紅の瞳が見ていたのは、ただ、ルグレアひとりだけだった。真紅──血のような、というには輝きすぎている、宝石のような、というには血が通いすぎている、何物にも例えようのない色だと思った。その真っ直ぐさに、その純粋さに、子どものようなきらきらとした目の輝きに、見られているルグレアのほうが圧倒されるようだった。ルグレアは、必死でジャフィーから視線を剥がした。見てはいけないものだと思った。
あれは、人ではない、と、本気で思った。
丸くて小さな頭。整った顔。真っ白でつるりとした肌。つやつやと光って流れ落ちる髪。すらりと長く、細いというより『華奢』という表現が似合いそうな矮躯。ジャフィーはあまりに造り物めいていて、魔術学院が生んだ絡繰人形、あるいは人工生命体だと言われたら、ルグレアはそれを信じただろう。全身全霊が──戦場で培った直感とでも言うべきものが、あれは危ない、と告げていた。あの瞳に魅入られたら最後だと思った。
けれどもそれは、結局のところは──人生のすべてを奪われることへの恐怖とは、つまり、ただ一目惚れへの恐怖であったのかもしれない。つまりは、知覚した時点でもう手遅れだったということだ。そして現実として、彼は決して絡繰人形ではなく、強固な意志のある人間だったため、ルグレアの側が目を逸らしたところで意味など無かった。ジャフィーは自ら飛び込んできた。ルグレアの視界のど真ん中に、どうあがいても目を逸らせない形で、何度も繰り返し、辛抱強くだ。
ジャフィーはどうあがいてもルグレアの好みの顔で、その彼が、きらきらした目で「すごい」と言ってきて、ルグレアにだけ妙に懐いてきて、ルグレアのあらゆる願いを叶えた。怪しいぐらいに都合のいい存在で、勿論ルグレアは彼を疑ったが──ルグレアはすぐに、彼はどうやら本当に人間で、そして本当にただ真実ルグレアを気に入っただけなのだと判断せざるを得なくなった。
そして、そのときにはもう、距離を取るという選択肢が思いつかなくなるぐらいには、ジャフィーに懐に入られていた。
俺は悪くない、と、ルグレアは思った。どちらかといわずとも、必死に抵抗したほうだ。明らかに、面倒なことになる。そうわかっていても、好みの猫が自分だけに懐いてきたら、抗えるものはいないだろう。社交界での本来のジャフィーは、気まぐれで高貴な猫そのものだった。
一応、言い訳がましく付け加えるなら、あまりにジャフィーが惜しげ無くその能力を提供してくるものだから不安になった……というのもあった。ルグレアは大概のことは自分でできるし、ジャフィーに望まぬことを強いるつもりはない。そんな自分だからまだいいが、ジャフィーがもし自分以外に興味を持ったら、いいように使われてしまうのではないか? そういう、育ちの良さからくる危なっかしさみたいなものがジャフィーにはあって、そうして使われてしまったら危険すぎる才能の持ち主でもあったので、はじめは『自分が管理しておこう』ぐらいの考えも、なかったとはいえなかった。
そうしてはじまったジャフィーとの関係は、思っていた以上に無茶苦茶だった。
なるほどジャフィーは『都合のいい男』だったが、実現可能性に際限がないので、その可能性を超えて興味を満たし続けるには、ルグレアの側も無茶苦茶にならざるを得なかった。ジャフィーのきらきらした瞳は、いつだって雄弁にルグレアに問いかけていた──ねえ、次はどんな面白いことをして遊んでくれるの? 全く、無茶ぶりにもほどがある。
けれどもルグレアはどうしてか、その無茶苦茶を、ルグレアの身の丈に対して過大過ぎるジャフィーの要求に答えることを、心の底から愉快に思ってしまったのだった。
──そう、それが、すべての間違いのはじまりだった。
「……ならば、なぜ」
「あ?」
「貴方にとって、ジャフィー様がそれほど特別であるなら……なぜ、貴方は、やめてしまったのですか?」
あの頃。
ジャフィーが隣にいれば、すべては、笑いながら手に入るようなものに思えた。ジャフィーが笑って、わくわくした顔でルグレアを見る。それだけでふたりはどこにでも行けて、どんなことでもできてしまった。
「あの方は、我々と同じく、貴方が大陸を統一されることを望んでいた。貴方の望みはあの方の望みで、あの方の望みは貴方の望みだ。それがあなた達だったはずでしょう。なのに、どうして……!」
アリの言うとおりだ、と、ルグレアはかつての自分たちに対する評価の正しさを認めた。
『管理』なんてできるはずがなかった。ふたりは互いに燃料を掛け合う炎であって、決して、互いを制御し合えるような存在ではありえなかった。
だからこそ、ふたりは、立ち止まることを知らないままに、果てまで駆けていけるはずだった。ルグレアだってずっとそのつもりだった。帝国内を平定し、北方の二国を手に掛ける。大陸統一──誰も成し得なかった偉業だって、二人の前では小山に過ぎない。二人は、あるいは、誰もがそう信じていた。ルグレアに付き従うことを選んだ誰もが。
そのはずだった。──あの時までは。
「……どうして、か」
けれども、ルグレアは立ち止まってしまった。
「それは、まあ、俺が間違ってたからだろうな」
あの日、燃え落ちる王宮の中で、ルグレアはそれに気づいてしまった。
「間違い?」
「……あいつは、なんにでもなれるはずだった」
ルグレアがはじめて会ったとき、ジャフィーはただの、天才的な才を持つ魔術師だった。
その才能は、その興味は、本来であれば多岐に渡っていたはずだ。あらゆる魔術書を読み尽くし、知らない世界に、ここではない何処かに思いを馳せる横顔は、あどけない子どもにしか見えなかった。
才能ある魔術師として、あるいは帝国貴族の子息として、宮廷に縛り付けられていた彼の心は、それでも、どこまでも自由だったのだ。
けれども、ジャフィーはルグレアに出会ってしまった。
「此処を……王宮を燃やしたとき、あいつは笑った。ぞっとするほど綺麗で、馬鹿みたいに可愛かったよ。何十人という人間が燃えて死ぬ中で、消し炭になる前王を前にして、あいつの目には、人が死ぬことへの恐怖も嫌悪もなかった」
ジャフィーは笑った。そして言った。うっとりした声で。
『あんたは、やっぱり、最高だ!』
そこでルグレアは気がついたのだ。──己が、取り返しのつかないことをしてしまったことに。
「なんにでもなれるはずだったあいつを、そういう化け物にしたのが俺だ。……そして俺は、あいつが、化け物じゃないことをもちろん知ってた。あいつは子どもだ。楽しいことと綺麗なものが好きなだけの」
子どもは子どものまま殺戮者になった。戦好き、鏖、そういう名で呼ばれるような存在になってしまった──それらはジャフィーの嗜好ではなく、ただの結果に過ぎなかったというのに、だ。そして問題だったのは、ジャフィー自身もまた己のことを『そういうもの』だと見なしてしまっていたことだった。彼はただ、実年齢に比してあまりに純粋で、故に何も理解していなかっただけだったのに。
だから、その歪みが──ジャフィーは実際は『戦好き』でも『鏖』が好きでもないという事実が──いつか弾けて彼を粉々にするかもしれないことを、ルグレアだけが知っていた。
そしてその危惧は、デルゲの地で予想通りに現実になったのだ。
「だから、……ああ、そういやお前は、デルゲの戦にはいなかったんだったか」
「はい。あのときは別の作戦に参加していて、……話だけは、聞いていましたが」
「そうか。そうだよな。……じゃなかったら、デルゲの生き残りを、『死者蘇生』を使おうだなんて話に乗るわけがない」
あれは、多くの戦場を知っているルグレアから見ても、異様としか言いようのない光景だった。
「どうだった? 実際見てみて」
「……」
「お互い、地獄は随分見てきたはずなのにな。……でも、今回程度の地獄なら──腐った肉が、人の形を残したままに粘土細工みたいに捏ねられたぐらいじゃあ、あいつはまだ気づかなかったかもしれねえな。知らない人間の知らない肉だ。あのときは違った」
死体が復活するグロテスクさだけなら、悲しいかな、ジャフィーの人間性が刺激されることはおそらく無かった。死体は死体だ、と、彼はきっとそう認識できた。
けれども、デルゲの地で彼が見たものは、そうではなかった。
「デルゲで使われた遺体は、その前日に死んだもの──奴らは、戦場に残された遺体は皆全て、敵も味方も一緒くたにして復活させた。仲にはお前も知っている……ジャフィーがあの頃懐いてた奴らの姿もあった。……今更だと思うか? 知り合いの死を悼む心があるのなら、どうしてそれまで、人を人として扱っていないかように殺せていたんだって? その通りだ、身勝手で幼くて馬鹿げた話だ」
彼が見たのは、つい先日まで己と笑い合っていた者たちだった。ジャフィーにとっては珍しい、信頼できる仲間だったのだ。埋葬したはずの彼らの死体が操られ、自分を襲ってきている──その事実を認識したとき、ジャフィーははじめて、『殺す』ことを躊躇った。
「……知った顔を殺す羽目になって初めて、『殺す』ことの重さに気づくぐらい子どもだったんだよ、あいつは」
見たことがないぐらいに白くなった顔、声もなくぱたぱたと涙を零す姿さまを目の当たりにしてしまえば、こんな顔はもうさせたくないと、それ以外のことは考えられなかった。きらきらと輝く真紅の瞳──あの光が二度と見られなくなることを、ルグレアは恐れた。あるいはそこにあったのはジャフィーへの労りではなく、ごく単純な私欲であったのかもしれない。
ともかく、ルグレアにできることはひとつだけだった。
国は安定してきていて、方針転換するには悪くないタイミングだった。ジャフィーが手を汚す必要はもうなかったし、ジャフィーにはもう、これ以上過ちを犯させるわけにはいかなかった。
「わかってる。本当はもう、自由にさせてやるべきなんだ。俺の隣にいたら、どうしたって、お綺麗なもんだけ見せるわけにはいかないし……今俺があいつにやってることは、かつてのこの国があいつにやったことと同じだ。それでも俺はもう、あいつのことを離してやれない。……どうして今更、って言うなら、これが俺の罪滅ぼしってやつだからだ」
いつかジャフィーが己の犯した罪の重さに気づいたとき、すこしでもそれが軽くなるようにすること。それが、ルグレアに今できる精一杯のことだ。ルグレアは笑った。
「……本当に、今更だけどな」
ルグレアの懺悔にアリは言葉を失い、狼狽えて視線を泳がせる。
ジャフィーのことをそれなりに知っているアリには、ルグレアの言葉が理解できてしまうのだろう。それでも諦めきれないというように、アリは「……ですが、」と再びルグレアを見た。
「でも、……それでも」
己の目が見た『真実』をまだ信じている。そういう目だ。
「貴方が掲げた『大陸統一』は、たしかに、『貴方の』願いだったのではないのですか?」
どいつもこいつも、と、ルグレアは思った。
「……『俺の願い』、ねえ」
ルグレアはかつて、『大陸統一』を本気で掲げていた。だからこそ、皆がそれをルグレアの『願い』だと誤認するのも無理はなかった。
「え?」
「あのなあ、お前ら。俺がそれを諦めた、って、いつ言ったよ」
願いはある。──ただ、『大陸統一』は、その『手段』のひとつにすぎなかったというだけだ。
ジャフィーは『自分ばかりが過去のことを覚えている』と思っているようだったけれど、ルグレアだけが覚えていることもそれなりに──かなり──あるはずだ。つまり自分たちはお互い相手のことにしか興味がないのだ、と、ルグレアは少し可笑しかった。
ジャフィーは、未知の世界が好きだった。本を読んでは遠い世界の想像もつかないような景色に思いを馳せて、遠征をするようになってからはその旅路さえ興味深そうで、好奇心で輝く目できょろきょろとあたりを見回していた。
なんのことはない──ルグレアは、ジャフィーに、見せてやりたかったのだ。得体のしれない果実。謎の風習。凍りついた森。夜空にかかる光の帯。自分自身はひとつも価値がわからないそれら、ジャフィーが『見たい』と望んだすべてを、自由に見られる世界を作りたかった。大陸統一は──すべてを手中に収めることは、そのための、最もわかりやすい手段であるように思えたのだ。
だからルグレアは、別に、なにも諦めたりはしていない。周りからは決してそうは見えないとしても、だ。口に出したら『そんな目的で』と呆れられそうだから言わないだけだ。ルグレアはがりがり頭を掻いた。
「いやまあ、そんなこたあどうでもいいか。……じゃあ、おまえは、ジャフィーを本気で裏切らせようだのと思ったわけじゃなく、ただ……ただ俺が本気を出すのが見たいってだけの理由で、あんな馬鹿げた計画に乗った、と。そう言いたいんだな?」
「は、……はい」
ルグレアのぼやきを恐らく理解しないまま、ほとんど反射でアリが頷く。
「そのとおりです。だから、俺の計画は、ある意味では完遂している。貴方は戦に臆したのではない──圧倒的な力を有してなお、和解の道を選んだと、そう証明いただければ満足だった。少なくとも俺は」
命をかけるには──妹の命までかけるには弱すぎる動機だ、と思ったけれど、あるいはそれが、狂っているということなのかもしれない。ともかく満足しているふうな顔のアリに、ルグレアは「そうかい」と胡乱に顔で頷いた。
「まあ、言いたいことはわかった」
ジャフィーに手を出せばルグレアはなんでもする、と思われていることについては頭が痛かったが、ジャフィーの側にもやっと自覚が出たようだし、これからは少しは自分の立場を考えた行動をしてくれるだろう。……してくれるといいが。なんにせよ、とりあえずここでの話は終わりだと立ち上がってから──ルグレアは、ふと思い出して付け足した。
「ああ、それと、具体的に、いつになるかはわからんが……近いうちに、お前らまとめて牢から出すから」
「……え?」
「殺すって意味じゃねえぞ。今後も働いてもらうからそのつもりでな」
おそらくはすっかり自分の命に見切りをつけていたのだろうアリが、理解できない、と言いたげに目を見開く。方針転換は国内でも、というだけのことだ。さほど意外な話ではあるまい。
なにせルグレアは、ジャフィーにはもう、なるべく、血腥いものを見せたくないのだ。
44
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
抑制剤の効かない薬師オメガは森に隠れる。最強騎士団長に見つかり、聖なるフェロモンで理性を溶かされ、国を捨てた逃避行の果てに番となる
水凪しおん
BL
「この香りを嗅いだ瞬間、俺の本能は二つに引き裂かれた」
人里離れた森で暮らす薬師のエリアルは、抑制剤が効かない特異体質のオメガ。彼から放たれるフェロモンは万病を癒やす聖なる力を持つが、同時に理性を失わせる劇薬でもあった。
ある日、流行り病の特効薬を求めて森を訪れた最強の騎士団長・ジークフリートに見つかってしまう。エリアルの香りに強烈に反応しながらも、鋼の理性で耐え抜くジークフリート。
「俺が、貴方の剣となり盾となる」
国を救うための道具として狙われるエリアルを守るため、最強の騎士は地位も名誉も投げ捨て、国を敵に回す逃避行へと旅立つ。
シリアスから始まり、最後は辺境での幸せなスローライフへ。一途な騎士と健気な薬師の、運命のBLファンタジー。
効率厨の転生魔導師は、あふれ出る魔力を持て余す騎士団長を「自律型・魔力炉」として利用したいだけ
キノア9g
BL
「貴方は私の『生命維持基盤』です。壊れたら困ります」
「ああ、俺もお前なしでは生きていけない……愛している」
(※会話は噛み合っていません)
あらすじ
王宮魔導師レイ・オルコットには、前世の記憶がある。
彼の目的はただ一つ。前世の知識(エアコン・冷蔵庫・温水洗浄便座)を再現し、快適な引きこもりライフを送ること。
しかし、それらを動かすには自身の魔力が絶望的に足りなかった。
そんなある日、レイは出会う。
王国の騎士団長にして「歩く天変地異」と恐れられる男、ジークハルトを。
常に魔力暴走の激痛に苦しむ彼を見て、レイは歓喜した。
「なんて燃費の悪い……いや、素晴らしい『自律型・高濃度魔力炉(バッテリー)』だ!」
レイは「治療」と称して彼に触れ、溢れ出る魔力を吸い取って家電を動かすことに成功する。
一方、長年の痛みから解放されたジークハルトは、レイの事務的な接触を「熱烈な求愛」と勘違いし、重すぎる執着を向け始めて――?
【ドライな効率厨魔導師(受) × 愛が重たい魔力過多な騎士団長(攻)】
利害の一致から始まる、勘違いと共依存のハッピーエンドBL。
※主人公は攻めを「発電所」だと思っていますが、攻めは結婚する気満々です。
愛しい番の囲い方。 半端者の僕は最強の竜に愛されているようです
飛鷹
BL
獣人の国にあって、神から見放された存在とされている『後天性獣人』のティア。
獣人の特徴を全く持たずに生まれた故に獣人とは認められず、獣人と認められないから獣神を奉る神殿には入れない。神殿に入れないから婚姻も結べない『半端者』のティアだが、孤児院で共に過ごした幼馴染のアデルに大切に守られて成長していった。
しかし長く共にあったアデルは、『半端者』のティアではなく、別の人を伴侶に選んでしまう。
傷付きながらも「当然の結果」と全てを受け入れ、アデルと別れて獣人の国から出ていく事にしたティア。
蔑まれ冷遇される環境で生きるしかなかったティアが、番いと出会い獣人の姿を取り戻し幸せになるお話です。
政略結婚制度に怒っています
河野彰
BL
「政略結婚法」が施行されて十余年。政治家や俳優、高額納税者などの著名人は三十歳までに結婚をしなければならないという法律だ。
主人公末永遥(すえながはるか)はごく一般家庭に育った地味なサラリーマンだったが、ある日一通の通知が政府から届く。それは、高額納税者である久堂清継(くどうきよつぐ)との婚姻が成立したという決定通知だった。
男同士で結婚!? と驚く遥。間違いかと思い、すぐに異議申し立てをしに市役所へ行ったが、そこで事実だと告げられてしまう。トボトボと帰路につく遥の前に清継が現れて……。
のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした
こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる