チート魔王の俺は勇者より強い

第4話 ばれた女神とばれそうな魔王

「あの、もう一つ質問してもいいか。」

　「はい。」

　「貴方は、もしかして女神イリスではないか。」と聞くと、イリスは動揺したようだった。

　「すいません。黙ってて、私は元女神です。今は、女神を辞めて地上に降りてきています。」と少し焦りながら話した。

　「やっぱり。でも、どうやってさっきまで天界にいた女神がここに来れたんだ。あと、どうして、さっきと話し方が違うんだ。」と疑問に思い質問攻めにしてしまった。

　「はい。私は、貴方と話したあとすぐに天界に行き女神を辞める手続きを数十秒で済ませて、急いで来ました。私が話し方が違うのかは、元々はこっちなのですが、天界にいるときは威厳を保つためにあのしゃべり方だったんです。」と丁寧に応えてくれた。

　「ありがとう。悪かったないきなりいろんなことを聞いて。」

　「大丈夫です。」ととてもかわいい笑顔を浮かべ応えてくれた。

　そんなことをしていると、列が進んであと数人で俺の番になっていた。

　「次…」と門番が言った。

　「はい。」と俺は応えた。

　俺は、最初の手形を見せるところは軽くパスしたが、次にあった、身体検査に引っかかった。

　「おい、おまえ、何者だ。」と門番が驚いた顔をして言ってきた。

　「俺は、ただの人間だが。」とさっき女神に言われたことをまだ信じられなかった俺はこう答えた。

　「嘘をつくな。こんな魔力量は初めて見た。こんな数値は、この国の王である勇者様くらいしか出せない。または、信じたくはないが、魔王はこれほどの数値は軽く超える程の魔力量を持っていた。」と門番が少し動揺しながら俺に問いかけてきた。

　俺は、ここで魔王と言うのは、やばいとこの話を聞いて理解し嘘を通そうと思った。

　「しかし、どうしたものか。」と考えていると、後ろにいたイリスが
　「もう一度やって見ては」と門番に提案した。