土方さんちの美味しいご飯〜鬼の副長はワンコ系イケメンの溺愛で甘くほだされる〜

天咲 琴葉

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お前じゃなきゃ

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由理恵の言葉に舌打ちをし、しかし、由理恵と男を射殺さんばかりの瞳で睨みつける優。

けれど、それに気を良くしたのか男の愛撫はますます激しさを増してくる。

上衣の隙間から手を差し入れ胸をまさぐり、反対側の手は腰をゆるゆると摩り始めた。

そうして、俺の腰に触れている手がどんどんと下に降りていき……下衣の中に入ってくる。

俺の肌を、直に舐め回す様に触れてくる男。

(嫌だ……こんな、優が見ている前で、こんな奴らに……!)

ーーこんなことをされるくらいなら撃ち殺されたほうがまだマシだ。

と、下肢を這い回っていた男の手が、いよいよ俺の……一番触れて欲しくない場所へと伸びて来る。

瞬間、俺は我知らず叫んでいた。

「優以外は嫌だっ!!」

その言葉に、一瞬驚いた様な表情を浮かべる優。

俺が叫んだのが意外だったのか、男の手も一瞬止まっている。

(今しかない……!)

俺はなんとか由理恵達から逃れる為、俺に銃を突きつけているーー真後ろにいる由理恵の左足の小指を全力で踏みつけた。

と、彼女は悲鳴をあげ、思わず俺の頭から銃を放す。

その瞬間ーー恐ろしい勢いで優が踏み込むや、俺を思い切り自分の後ろに突き飛ばす。

すると、それに気づいた由理恵が短筒の引き金に指をかけ、優に向けて弾を何発も撃ってきた。
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