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第二章
18・無自覚
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たしかにタクトは怒ると収集がつかなくなることはある。あるけれど──
「彼は普段すごく優しいんです。たまに感情的になると乱暴になったりはしますけど……すぐに謝ってくれます」
本当のタクトは、優しい人。いつも怒らせてしまう私が悪いだけ。
こんな言い訳を口にする私のことを、オーナーは哀れむような目を向けた。
「本当に優しい男は、大切な人を傷つけたりしない」
そう言われた瞬間、私の中で何かが砕け散る。脆くなった心の硝子が、一気に割れてしまったかのように。
「ジンってば。まーた可哀想な子、連れてきちゃって」
呆れ声を漏らしつつ、ユウキさんは私の前にカクテルを差し出してくれた。ハワイアンブルーの香りがし、海色に輝いていてとても綺麗。
オーナーにはオレンジジュースが出された。ストロー付きで、立派な身なりに対してのソフトドリンクはあまりにも似合わない。
オーナーが飲まないのに私がお酒をいただいていいのかな……。
そんなことを気にする私をよそに、二人の会話はさらに繰り広げられる。
「どうせあたしにその子の世話をしろって言いに来たんでしょ」
「話が早いな、ユウキ。お前んとこに泊めてやれないか」
「悪いけどお断りするわ」
ユウキさんは煙草に火を点けた。オーナーもつられるように吸いはじめる。
「頼む。一晩だけでいい」
「嫌よ! これで何人目だと思ってるのっ? つい最近、妊娠中の女を匿ってやったわよね」
「ああ、その件は」
「あんたの店で働くキャバ嬢よ! ガキの父親が誰かわからない、育てられない。だから中絶できる病院紹介して連れてってやったのにさ。そのキャバ嬢、礼も言わずに行方知らずになっちゃったし」
「もう連絡も取れなくなったな」
「その前はホストに貢ぎまくって何百万も借金抱える風俗嬢もいたわね。あたしが借金の一部を肩代わりしてやったのに、そいつもまたどっかいなくなって」
「あった。あったよ、そんなことも……」
「しかも先月は家出したクソガキをあんたが拾ってきて──」
「わかったわかった。全部俺が悪かった」
「あんたの店の従業員だからって、あたしには関係ない赤の他人なの。これ以上、助けらんないわよ」
「そう言わずにな」
「とにかく、あたしの家に厄介娘を居候させるのは今後一切お断り!」
ユウキさんの勢いに、オーナーは面食らっていた。
──どうやら彼は娯楽施設(キャバクラやその他風俗的なお店)のオーナーでもあるらしい。
娯楽施設が夜の店だらけなのは驚いたけれど、そんなことよりもユウキさんが気の毒だと思った。
もしかして、ユウキさんは私がここに来たとき「また問題児を連れてきた」って思ったのかも。
だけど、私は助けを請うつもりはない。
「お取り込み中のところ失礼します」
言い合っていた二人の視線が同時にこちらに向く。
「私、大丈夫ですから。自分で泊まれる場所、探します」
「今晩どうにかできたとしても、明日はどうする?」
「えっと……アパートに戻ろうかと」
「は?」
私のひとことに、オーナーの目が見開く。
「何を言い出すんだ、お前は」
「一晩経てばお互い冷静になれると思います。どっちみちタクトに謝らないといけないですから」
「待て、何を謝る必要がある?」
「勢いに任せて逃げてしまったことです」
「お前を傷つけたあの男が悪いんだぞ」
「タクトを怒らせてしまう私が悪いんです。彼が穏やかに過ごせるように私が気をつけないと。そうすれば彼は暴言を吐いたりしません。叩いてきたり首を絞めてきたりもしません」
タクトのところへ帰るのは怖い。その気持ちは変わらない。
けれど、まだ信じたいという思いがあった。
ユウキさんはため息と共に副流煙を吐き出した。
「あなた……アスカだっけ?」
「はい」
「ホント哀れな女ね」
「えっ」
「洗脳されてるじゃない、そのDV男に。いらない気遣ってご機嫌取れば大丈夫~なんて。異常よ。そんなの全然幸せじゃない。さっさと目、覚ましたら?」
ユウキさんにぴしゃりと言われ、私は唖然とする。
……私たちの関係は、異常? 幸せじゃない? 目を、覚ますべき……?
ドクドクと、心臓が激しく音を立てる。
私はハワイアンカクテルで喉を潤した。甘くて爽やかな香りが口いっぱいに広がって美味しいはずなのに。虚しさが舌の上を支配した。
「私、そんなつもりじゃ……」
「感覚が麻痺してるわね。『私の彼氏は優しい』『暴力を振るわれても私が気をつければいい』なんて、呪いみたいに自分に言い聞かせてさあ。そいつのこと、本当に愛してるの?」
「え……」
ユウキさんに問われ、言葉に詰まってしまう。
なぜすぐに「はい」と答えられないの。
「これまでDV男に沼ってた女を何人も見てきたわ。みんなおかしくなってるのよね。依存したら終わり。さっさと別れなさい」
もはや、何も反論できなかった。心臓がバクバクして、息苦しい。
「あなた、一人になったら吸われるようにDV男のところへ戻っちゃうんじゃないの? ジン、あんたが責任を取りなさい」
「あ? 俺が?」
「自分で連れてきたんだから当たり前でしょ。とりあえず今晩、この子をあんたの家に泊めてやったら?」
……泊める。泊まる?
えっ。オーナーの家に?
ユウキさんのとんでもない提案に驚いたのは、私だけじゃない。
ジュースの入ったグラスを慌てた様子でテーブルに置き、オーナーは抗議をはじめる。
「いくらなんでもまずいだろ。俺の立場ってものが」
「立場? まさかジン。この子と二人きりで夜を過ごすことに抵抗があるってわけ? ガキじゃあるまいし、いちいち尻込みするんじゃないわよ。むしろあんたがこの子を襲って、DV男を忘れさせるくらいデロデロにしてあげればいいじゃない」
「冗談よせ」
「アスカも考えるのよ。DV男のところに戻ってまた虐められるのか、とりあえずジンに匿ってもらうのか。自分で決めなさい」
答えなんて誰だってわかるはずだけどね、と加えて、ユウキさんは他のお客さんのお相手をはじめた。
私とオーナーはしばらく無言になる。気まずい空気が流れた。
タクトのところに戻って謝れば、許してくれる……? そんなこと、ないのかな。無理なのかな。
神楽オーナーは灰皿に煙草を押し付け、黙々とジュースを飲んでいる。
オーナーの自宅に、いちスタッフである私がお邪魔するなんて。どう考えても非常識だ。
「やっぱり、今晩泊まれるホテルを探します。最悪ネカフェでもいいですし……」
「ダメだ」
彼は頑なに首を横に振った。
「衝動であの男のところに戻られたら、俺の苦労が水の泡になる。お前を監視する必要がある」
監視って言い方、すごい違和感だよ。
ジュースを一気に飲み干して、オーナーは呟くようにひとことだけ言い放つ。
「俺の家に、来いよ」
オーナーからの誘いに、心臓が早鐘を打ち始めた。
本来ならお断りするべきだし、私の中でも未だ迷いがある。
タクトを裏切ってはいけないという気持ちと、彼から逃れたいという思いと。
でも──。
なんで私はこれまで逃げられなかったんだろう。
タクトに心身を拘束されていたから? 逃げる気力も奪われていたから?
まるで、沼に引きずり込まれたような感覚を覚えた。
そうだ……完全にはまる寸前で、オーナーが私に手を差しのべ救い出してくれたんだ。
「神楽オーナー」
迷っている場合じゃない。決めないとならない。もう二度と、沼に落ちていかないように。
「ご自宅にお邪魔しても、いいですか?」
オーナーは、無言で頷いた。
「彼は普段すごく優しいんです。たまに感情的になると乱暴になったりはしますけど……すぐに謝ってくれます」
本当のタクトは、優しい人。いつも怒らせてしまう私が悪いだけ。
こんな言い訳を口にする私のことを、オーナーは哀れむような目を向けた。
「本当に優しい男は、大切な人を傷つけたりしない」
そう言われた瞬間、私の中で何かが砕け散る。脆くなった心の硝子が、一気に割れてしまったかのように。
「ジンってば。まーた可哀想な子、連れてきちゃって」
呆れ声を漏らしつつ、ユウキさんは私の前にカクテルを差し出してくれた。ハワイアンブルーの香りがし、海色に輝いていてとても綺麗。
オーナーにはオレンジジュースが出された。ストロー付きで、立派な身なりに対してのソフトドリンクはあまりにも似合わない。
オーナーが飲まないのに私がお酒をいただいていいのかな……。
そんなことを気にする私をよそに、二人の会話はさらに繰り広げられる。
「どうせあたしにその子の世話をしろって言いに来たんでしょ」
「話が早いな、ユウキ。お前んとこに泊めてやれないか」
「悪いけどお断りするわ」
ユウキさんは煙草に火を点けた。オーナーもつられるように吸いはじめる。
「頼む。一晩だけでいい」
「嫌よ! これで何人目だと思ってるのっ? つい最近、妊娠中の女を匿ってやったわよね」
「ああ、その件は」
「あんたの店で働くキャバ嬢よ! ガキの父親が誰かわからない、育てられない。だから中絶できる病院紹介して連れてってやったのにさ。そのキャバ嬢、礼も言わずに行方知らずになっちゃったし」
「もう連絡も取れなくなったな」
「その前はホストに貢ぎまくって何百万も借金抱える風俗嬢もいたわね。あたしが借金の一部を肩代わりしてやったのに、そいつもまたどっかいなくなって」
「あった。あったよ、そんなことも……」
「しかも先月は家出したクソガキをあんたが拾ってきて──」
「わかったわかった。全部俺が悪かった」
「あんたの店の従業員だからって、あたしには関係ない赤の他人なの。これ以上、助けらんないわよ」
「そう言わずにな」
「とにかく、あたしの家に厄介娘を居候させるのは今後一切お断り!」
ユウキさんの勢いに、オーナーは面食らっていた。
──どうやら彼は娯楽施設(キャバクラやその他風俗的なお店)のオーナーでもあるらしい。
娯楽施設が夜の店だらけなのは驚いたけれど、そんなことよりもユウキさんが気の毒だと思った。
もしかして、ユウキさんは私がここに来たとき「また問題児を連れてきた」って思ったのかも。
だけど、私は助けを請うつもりはない。
「お取り込み中のところ失礼します」
言い合っていた二人の視線が同時にこちらに向く。
「私、大丈夫ですから。自分で泊まれる場所、探します」
「今晩どうにかできたとしても、明日はどうする?」
「えっと……アパートに戻ろうかと」
「は?」
私のひとことに、オーナーの目が見開く。
「何を言い出すんだ、お前は」
「一晩経てばお互い冷静になれると思います。どっちみちタクトに謝らないといけないですから」
「待て、何を謝る必要がある?」
「勢いに任せて逃げてしまったことです」
「お前を傷つけたあの男が悪いんだぞ」
「タクトを怒らせてしまう私が悪いんです。彼が穏やかに過ごせるように私が気をつけないと。そうすれば彼は暴言を吐いたりしません。叩いてきたり首を絞めてきたりもしません」
タクトのところへ帰るのは怖い。その気持ちは変わらない。
けれど、まだ信じたいという思いがあった。
ユウキさんはため息と共に副流煙を吐き出した。
「あなた……アスカだっけ?」
「はい」
「ホント哀れな女ね」
「えっ」
「洗脳されてるじゃない、そのDV男に。いらない気遣ってご機嫌取れば大丈夫~なんて。異常よ。そんなの全然幸せじゃない。さっさと目、覚ましたら?」
ユウキさんにぴしゃりと言われ、私は唖然とする。
……私たちの関係は、異常? 幸せじゃない? 目を、覚ますべき……?
ドクドクと、心臓が激しく音を立てる。
私はハワイアンカクテルで喉を潤した。甘くて爽やかな香りが口いっぱいに広がって美味しいはずなのに。虚しさが舌の上を支配した。
「私、そんなつもりじゃ……」
「感覚が麻痺してるわね。『私の彼氏は優しい』『暴力を振るわれても私が気をつければいい』なんて、呪いみたいに自分に言い聞かせてさあ。そいつのこと、本当に愛してるの?」
「え……」
ユウキさんに問われ、言葉に詰まってしまう。
なぜすぐに「はい」と答えられないの。
「これまでDV男に沼ってた女を何人も見てきたわ。みんなおかしくなってるのよね。依存したら終わり。さっさと別れなさい」
もはや、何も反論できなかった。心臓がバクバクして、息苦しい。
「あなた、一人になったら吸われるようにDV男のところへ戻っちゃうんじゃないの? ジン、あんたが責任を取りなさい」
「あ? 俺が?」
「自分で連れてきたんだから当たり前でしょ。とりあえず今晩、この子をあんたの家に泊めてやったら?」
……泊める。泊まる?
えっ。オーナーの家に?
ユウキさんのとんでもない提案に驚いたのは、私だけじゃない。
ジュースの入ったグラスを慌てた様子でテーブルに置き、オーナーは抗議をはじめる。
「いくらなんでもまずいだろ。俺の立場ってものが」
「立場? まさかジン。この子と二人きりで夜を過ごすことに抵抗があるってわけ? ガキじゃあるまいし、いちいち尻込みするんじゃないわよ。むしろあんたがこの子を襲って、DV男を忘れさせるくらいデロデロにしてあげればいいじゃない」
「冗談よせ」
「アスカも考えるのよ。DV男のところに戻ってまた虐められるのか、とりあえずジンに匿ってもらうのか。自分で決めなさい」
答えなんて誰だってわかるはずだけどね、と加えて、ユウキさんは他のお客さんのお相手をはじめた。
私とオーナーはしばらく無言になる。気まずい空気が流れた。
タクトのところに戻って謝れば、許してくれる……? そんなこと、ないのかな。無理なのかな。
神楽オーナーは灰皿に煙草を押し付け、黙々とジュースを飲んでいる。
オーナーの自宅に、いちスタッフである私がお邪魔するなんて。どう考えても非常識だ。
「やっぱり、今晩泊まれるホテルを探します。最悪ネカフェでもいいですし……」
「ダメだ」
彼は頑なに首を横に振った。
「衝動であの男のところに戻られたら、俺の苦労が水の泡になる。お前を監視する必要がある」
監視って言い方、すごい違和感だよ。
ジュースを一気に飲み干して、オーナーは呟くようにひとことだけ言い放つ。
「俺の家に、来いよ」
オーナーからの誘いに、心臓が早鐘を打ち始めた。
本来ならお断りするべきだし、私の中でも未だ迷いがある。
タクトを裏切ってはいけないという気持ちと、彼から逃れたいという思いと。
でも──。
なんで私はこれまで逃げられなかったんだろう。
タクトに心身を拘束されていたから? 逃げる気力も奪われていたから?
まるで、沼に引きずり込まれたような感覚を覚えた。
そうだ……完全にはまる寸前で、オーナーが私に手を差しのべ救い出してくれたんだ。
「神楽オーナー」
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