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第五章:血の旅人
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すると勢いよく飛びはね,マイケルは
「マジかよスウェン!」
大喜びであった。
そんな彼を複雑そうな様子で見守るのはジャック――。疑うこともできず,彼の戦闘能力も否定することもできないので苦笑しているのだろう。
「分かってる……分かってるさ。マイケル,お前はたしかに強い。
恩返しをしたいという意思も,気持ち悪いぐらい伝わってくる……お前を軍人として参戦させることを決定する」
「よっしゃあ!」
ジャックの言葉に,マイケルはガッツポーズをした。
――彼は本当に変わった
密かにスウェンは思った。
「ただし」
一切笑わず,冷静な態度でジャックは続ける。
「軍人としての心得を忘れるな。ひとつは,王子であるオレの命令に必ず従うこと。
お前は,言うことを聞かなそうでとても厄介だ」
それを聞き,若干マイケルは嫌そうな表情をする。
「――もうひとつは,自分の命は捨てること。戦争は殺し合いだ。死ぬことを恐れていたら戦いなんて出来ない。
無駄に死ぬ必要はないが,覚悟はしとけよ」
するとマイケルは,少しも怖がる様子も見せず,むしろ,ふざけたことを言い始める。
「だから安心しろ! 町を出たときから命は捨ててるぜ。それにおれはテメェを殺すまで死なねえ」
それを言われた張本人は――
「ほう。まだ言うのか」
嘘の笑いを浮かべている。
再び,二人の間には,熱い炎が燃え盛りはじめた。
二人は顏を近づけ,睨みあった。どちらもまるで,猛獣のよう。
「おれはテメェが気に入らねえ。
戦争中は仕方ねえから従ってやるが――その後は覚悟しとけ?」
「ふん。いくら武道大会の優勝者と言っても,お前ごときにオレの命は奪えない」
「ふざけろ,このウンコ野郎」
静かな言い合いではあったが,どんどんヒートアップしていくのが伝わってきた。このままではまずいと思い,スウェンは彼らの間に入った。
「そこまでだ,二人とも……」
その一言で,何事もなかったかのように言い争いは止まった。
「多分,冗談なんだろうけど変な言い争いはやめてくれ」
二人とも返事はしなかったが,曖昧に頷いた。
一息吐くと,ジャックは手を二度叩いた。そうするとロバウト号の中から,彼の部下が二人ほど,颯爽と登場する。そして,ジャックの前に並んだ。
「……新兵の,マイケル・オーウェンだ。誓約書にサインさせたあと,船内を案内してやれ」
「はっ!」
敬礼すると,部下たちは礼儀正しくマイケルに辞儀をする。しかしマイケルは冷たい眼差しをして,頭も下げなかった。
……彼らしいが。
そのままマイケルは,船内へと連れていかれるのだった。
「本当に常識がない男だよな」
ジャックは苦笑していた。
「でも……驚いた。まさか,あのマイケルが,ここまで来て恩を返すだなんて」
スウェンのことを見ながら,彼は話す。
「あんな人間にも,認められちまう。スウェンには誰にでも好かれる魅力があるってことだな」
優しい笑みで言われるものだがら,スウェンは照れた。
しばしの沈黙が流れる。
スウェンはぼんやりとロバウト号を見上げていた。そこでさっきまで空を照らしていた明るい太陽の存在が,どこにもないことに気づく。
――スウェンは息を飲んだ。
「なぁ……ジャック」
「何だ?」
「……エドガーは,エドガー・シュタイナーは,俺と同じだ。同じ,I・Bの力を持っている」
「…………」
一瞬,ジャックが黙ったときに風が囁き声を残して通りすぎた。そして,
「そうか」
たった一言だけ,彼は言葉を発するのであった。
果たして彼がその事実を今知ったのかは,定かではない。だがスウェンは,ジャックの横顔がどことなく脅えたものに変化したのだけは察していた。
思い切り伸びをし,先ほどまでピリピリしていた王子とは変わり,いつものジャックの調子になって言った。
「まあ何とかなるだろう! 死んでも死ななくても,この戦いには絶対に勝つ! オレらには,いい仲間がたくさんいるんだから」
その口調はまるで,都会町にいる今時の若者のようだった。
彼も,一人の人間だ。
死ぬのは……怖いはずである。
しかし彼が誰よりも強い心を持っていることを,スウェンは知っている。
「スウェーン!」
いきなり大きな声を出したかと思うと,ジャックは急にスウェンの肩に腕を回してきた。
「何があっても,もう一回ここに戻ってこような!」
わざとらしい明るい声から出るその言葉に,スウェンはハッとする。
思わず,涙が溢れそうだった。だがプライドのためにスウェンは,とにかく泣くのを堪える。
襟元まで伸びてきた銀の髪を,ジャックはわし掴みにしてきた。
「途中でこんなことになっちまったから……,戦いが終わったらまた【三人で】旅の続きをしような!」
そう言うと,彼はスウェンの髪の毛をグシャグシャに掻き乱した。
……うなずく余裕すらなかった。
スウェンの頭は,あっという間にボサボサになる。
正直,迷惑なやり方。しかし,この行為はジャックが心からスウェンのことを慰めてくれているだと分かっていた。その親友の想いは,しっかりと伝わってくるものであった――。
※
「何をやってる,このクズ!」
そんな怒号が誰もいないはずの地下室に響く。
――開戦するその時を,まだかまだかと待ち構え,賊の大半はイライラしていた。ボビーもその一人である。
これから戦おうというのに,陰でこそこそとパンを頬張っている奴を見つけた。まだ殺意すら持たない,賊の見習いである小さな子供だった。ボビーはそいつの顔面を蹴り飛ばす。
「貴様,持場離れてなに盗み食いしてやがる」
「……すみません……! でも,かれこれ3日間も食べ物を口にしていないんです。せめて一口だけでも――」
「黙れ」
と,ボビーはまた強烈なキックをガキに食らわせた。半分以上なくなったパンが,濡れた地面の上に転がる。
「口に入ってるものは吐き捨てろ」
「……嫌,です」
「逆らう気か!!」
腰からハンマーを引き抜き,ボビーはガキにそれを向けた。
(殺してやらなければ分からない愚か者。貴様は戦いに使えないただのクズ)
ボビーは目の前のガキを,ゴミ以下と見なした。
「死ね」
ハンマーを振り下ろそうとした瞬間,背後から誰かに腕を掴まれた。
「待てボビー」
そこにはいつも煩い白髪――ルーカスが立っていた。
「お前邪魔するのか」
「当然」
鼻を鳴らしながらルーカスが言う。そんな彼に対し,イラッとした。
「ジジイ,死んでみるか?」
「その前にそいつをおれにも殺らせろ」
「あん?」
――成程。
ニヤリと笑い,ボビーはルーカスと共に各々武器を持ち上げた。そして,ガキを見下す。
「いや! お願い,命だけは――」
最後まで言わせないまま二つのハンマーの鋼部分は,ガキの頭と顔面,同時にぶつかった。一瞬にして頭が真っ二つに割れ,血が飛び散る顏は完璧に凹み,頭からは脳みそがどろどろと出てきた。
――これはもはや人間でもなんでもない,ただの気色の悪い何かの物体だ。
逆に笑えた。
「これは罰だ」
「上の者に背いたら死ぬべきだ」
泥まみれになったパンを拾い,ルーカスが物体の口の中にそれを詰め込んでやった。
――もっと……もっと大量の血を味わいたい
殺しがしたくて仕方がない。早く来い,エルフィン軍。皆殺しにしてやる,皆殺しにしてやるから……
ボビーとルーカスは意味もなく,声を上げて笑った。
「マジかよスウェン!」
大喜びであった。
そんな彼を複雑そうな様子で見守るのはジャック――。疑うこともできず,彼の戦闘能力も否定することもできないので苦笑しているのだろう。
「分かってる……分かってるさ。マイケル,お前はたしかに強い。
恩返しをしたいという意思も,気持ち悪いぐらい伝わってくる……お前を軍人として参戦させることを決定する」
「よっしゃあ!」
ジャックの言葉に,マイケルはガッツポーズをした。
――彼は本当に変わった
密かにスウェンは思った。
「ただし」
一切笑わず,冷静な態度でジャックは続ける。
「軍人としての心得を忘れるな。ひとつは,王子であるオレの命令に必ず従うこと。
お前は,言うことを聞かなそうでとても厄介だ」
それを聞き,若干マイケルは嫌そうな表情をする。
「――もうひとつは,自分の命は捨てること。戦争は殺し合いだ。死ぬことを恐れていたら戦いなんて出来ない。
無駄に死ぬ必要はないが,覚悟はしとけよ」
するとマイケルは,少しも怖がる様子も見せず,むしろ,ふざけたことを言い始める。
「だから安心しろ! 町を出たときから命は捨ててるぜ。それにおれはテメェを殺すまで死なねえ」
それを言われた張本人は――
「ほう。まだ言うのか」
嘘の笑いを浮かべている。
再び,二人の間には,熱い炎が燃え盛りはじめた。
二人は顏を近づけ,睨みあった。どちらもまるで,猛獣のよう。
「おれはテメェが気に入らねえ。
戦争中は仕方ねえから従ってやるが――その後は覚悟しとけ?」
「ふん。いくら武道大会の優勝者と言っても,お前ごときにオレの命は奪えない」
「ふざけろ,このウンコ野郎」
静かな言い合いではあったが,どんどんヒートアップしていくのが伝わってきた。このままではまずいと思い,スウェンは彼らの間に入った。
「そこまでだ,二人とも……」
その一言で,何事もなかったかのように言い争いは止まった。
「多分,冗談なんだろうけど変な言い争いはやめてくれ」
二人とも返事はしなかったが,曖昧に頷いた。
一息吐くと,ジャックは手を二度叩いた。そうするとロバウト号の中から,彼の部下が二人ほど,颯爽と登場する。そして,ジャックの前に並んだ。
「……新兵の,マイケル・オーウェンだ。誓約書にサインさせたあと,船内を案内してやれ」
「はっ!」
敬礼すると,部下たちは礼儀正しくマイケルに辞儀をする。しかしマイケルは冷たい眼差しをして,頭も下げなかった。
……彼らしいが。
そのままマイケルは,船内へと連れていかれるのだった。
「本当に常識がない男だよな」
ジャックは苦笑していた。
「でも……驚いた。まさか,あのマイケルが,ここまで来て恩を返すだなんて」
スウェンのことを見ながら,彼は話す。
「あんな人間にも,認められちまう。スウェンには誰にでも好かれる魅力があるってことだな」
優しい笑みで言われるものだがら,スウェンは照れた。
しばしの沈黙が流れる。
スウェンはぼんやりとロバウト号を見上げていた。そこでさっきまで空を照らしていた明るい太陽の存在が,どこにもないことに気づく。
――スウェンは息を飲んだ。
「なぁ……ジャック」
「何だ?」
「……エドガーは,エドガー・シュタイナーは,俺と同じだ。同じ,I・Bの力を持っている」
「…………」
一瞬,ジャックが黙ったときに風が囁き声を残して通りすぎた。そして,
「そうか」
たった一言だけ,彼は言葉を発するのであった。
果たして彼がその事実を今知ったのかは,定かではない。だがスウェンは,ジャックの横顔がどことなく脅えたものに変化したのだけは察していた。
思い切り伸びをし,先ほどまでピリピリしていた王子とは変わり,いつものジャックの調子になって言った。
「まあ何とかなるだろう! 死んでも死ななくても,この戦いには絶対に勝つ! オレらには,いい仲間がたくさんいるんだから」
その口調はまるで,都会町にいる今時の若者のようだった。
彼も,一人の人間だ。
死ぬのは……怖いはずである。
しかし彼が誰よりも強い心を持っていることを,スウェンは知っている。
「スウェーン!」
いきなり大きな声を出したかと思うと,ジャックは急にスウェンの肩に腕を回してきた。
「何があっても,もう一回ここに戻ってこような!」
わざとらしい明るい声から出るその言葉に,スウェンはハッとする。
思わず,涙が溢れそうだった。だがプライドのためにスウェンは,とにかく泣くのを堪える。
襟元まで伸びてきた銀の髪を,ジャックはわし掴みにしてきた。
「途中でこんなことになっちまったから……,戦いが終わったらまた【三人で】旅の続きをしような!」
そう言うと,彼はスウェンの髪の毛をグシャグシャに掻き乱した。
……うなずく余裕すらなかった。
スウェンの頭は,あっという間にボサボサになる。
正直,迷惑なやり方。しかし,この行為はジャックが心からスウェンのことを慰めてくれているだと分かっていた。その親友の想いは,しっかりと伝わってくるものであった――。
※
「何をやってる,このクズ!」
そんな怒号が誰もいないはずの地下室に響く。
――開戦するその時を,まだかまだかと待ち構え,賊の大半はイライラしていた。ボビーもその一人である。
これから戦おうというのに,陰でこそこそとパンを頬張っている奴を見つけた。まだ殺意すら持たない,賊の見習いである小さな子供だった。ボビーはそいつの顔面を蹴り飛ばす。
「貴様,持場離れてなに盗み食いしてやがる」
「……すみません……! でも,かれこれ3日間も食べ物を口にしていないんです。せめて一口だけでも――」
「黙れ」
と,ボビーはまた強烈なキックをガキに食らわせた。半分以上なくなったパンが,濡れた地面の上に転がる。
「口に入ってるものは吐き捨てろ」
「……嫌,です」
「逆らう気か!!」
腰からハンマーを引き抜き,ボビーはガキにそれを向けた。
(殺してやらなければ分からない愚か者。貴様は戦いに使えないただのクズ)
ボビーは目の前のガキを,ゴミ以下と見なした。
「死ね」
ハンマーを振り下ろそうとした瞬間,背後から誰かに腕を掴まれた。
「待てボビー」
そこにはいつも煩い白髪――ルーカスが立っていた。
「お前邪魔するのか」
「当然」
鼻を鳴らしながらルーカスが言う。そんな彼に対し,イラッとした。
「ジジイ,死んでみるか?」
「その前にそいつをおれにも殺らせろ」
「あん?」
――成程。
ニヤリと笑い,ボビーはルーカスと共に各々武器を持ち上げた。そして,ガキを見下す。
「いや! お願い,命だけは――」
最後まで言わせないまま二つのハンマーの鋼部分は,ガキの頭と顔面,同時にぶつかった。一瞬にして頭が真っ二つに割れ,血が飛び散る顏は完璧に凹み,頭からは脳みそがどろどろと出てきた。
――これはもはや人間でもなんでもない,ただの気色の悪い何かの物体だ。
逆に笑えた。
「これは罰だ」
「上の者に背いたら死ぬべきだ」
泥まみれになったパンを拾い,ルーカスが物体の口の中にそれを詰め込んでやった。
――もっと……もっと大量の血を味わいたい
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ボビーとルーカスは意味もなく,声を上げて笑った。
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