ライフゲーム 〜 “LET‘S GO OUT THIS WORLD” 〜

pt.3 嘘塗れの白色矮星

6 仇する者たち

ーモニタリングルームー
タカハシ「面白くなってきましたね」
仮面ω「でも、あのミサキがここまで残るとは思いませんでしたよ」
総帥「まあ人生何があるか分からんからな」

[第3セット 第1ターン]

ここで負ければもうおしまいだ。少しずつ顔が引きつってきている。
ミサキ「出すなら早く出しな」
ケント「じゃあ出す」

ミサキ「スリーカードよ！」
ケント「はい、フラッシュ」

ミサキ:スリーカード
ケント:フルハウス

ケント「はい、まず1勝ね。焦りが見えてきてるよ」
ミサキ「…(わかるわ、此奴は只の餓鬼じゃない)」

その頃、ユウヤとイシイは控え室にいた。
ー控え室ー
ユウヤ「ケント、こいつやばいな」
イシイ「そうね、最後まで残って、1vs1で確実に勝とうとしてるわね」
ユウヤ「そういえば、ミサキってIQテストの番組に出てたよな」
イシイ「確か、視聴率が70%位行ってたあれよね」
ユウヤ「あれのことなんだ。番組表を見るぞ」
イシイ「あった、『IQテスト』ね」
ユウヤ「そう、次回の出演者をよく見ろ」
イシイ「あ！」
出演者の欄には、「ケント」の文字があった。
ユウヤ「そういうことだ。こいつは只者じゃない」

[第3セット 第2ターン]

ケント「さあ、出すなら早く出せ。素早くだ」
ミサキ「あぁ、うるさい！」

ケント「スリーカード」
ミサキ「ストレートフラッシュ！」

ケント「ダウト」
ミサキ「え…？」
仮面ψ「カードオープン」

ケント:スリーカード

ミサキ:ロイヤルストレートフラッシュ

仮面ψ「ミサキのポイントは半分、0.5だ」
ケント「はい、お疲れ」
ミサキ「お前なぁ…！」

ーモニタリングルームー
総帥「彼女、追い詰められているな」
タカハシ「あの彼女が、と思うとなんかゾッとしますね」

[第3セット 第3ターン]

ミサキ「…あんた、何者なの…」
ケント「しゃあねぇ、教えてやる。俺は推定IQ810のハッカーだ。今度テレビに出てサイバーウイルスを仕掛けるつもりだよ。こんな滑稽な世界を                           
              俺が変えてあげるんだ。まあお前は日の目をみることはないから言っただけだ」
ミサキ「そ、そんなこと…」
ケント「さ、早くするんだ。どうせ結果は変わらない」

ミサキ「ロイヤルストレートフラッシュ」
ケント「ストレートフラッシュだ」

ミサキ「…ダウト」
ケント「あっそう。仮面ψ、早くしろ」
仮面ψ「はい、オープン」

ミサキ:ロイヤルストレートフラッシュ

ケント:ストレートフラッシュ

ケント「なーんでそこでダウトしたーw自滅w」
ミサキ「なんとなく…」
ケント「教えてやるよ、理由のない嘘はねぇ！w」

第3セット ここまでのポイント
ミサキ 0.75
ケント 4