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6章 風の守護する都
10-1 王女の提案
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10-1 王女の提案
「ん~……懐かしくも、ないかな。ここは逃げ出した時以来だ」
あの時は、俺は地下の牢獄から一直線に城壁のてっぺんへと向かった。そん時はひたすら階段ばかりを見ていたけど、今は正門からきちんと中に入ったから、それなりに王城らしい雰囲気を持っている。ピカピカの大理石のホールには、豪華なシャンデリアが吊り下げられていた。ひゅう、さすがこの国一高貴な城だな。ロアはホールから続く階段を上ると、ふかふかのじゅうたんが敷かれた長い廊下へと進んだ。廊下には扉がいくつも並んでいる。
「この廊下が、客人のための部屋となっている。どこでも好きな部屋を使ってくれて構わない」
「そりゃ、どうも……それで?王女さま、あんたとはいつお話ができるんだ?」
俺のぶしつけな物言いに、そばにいた侍女が目をつりあがらせた。
「女王陛下に向かって、何ですかその口の利き方は!陛下のご厚意に、お礼の一つくらい言ったらどうです!?」
「いい、いい。私が招いたのだ、この者たちは客人だぞ。少しくらい大目に見よ」
ロアにたしなめられて、侍女は口をつぐんだ。俺は、フランが侍女に向かって、こっそり舌を突き出したのを見た。
「すまなかったな。それで、話の件だが。まずは、一度体を休めないか?お互い、夜通し敵と戦っていたのだから、すこし休息を取ったほうがいいだろう。そうだな、午後からでどうだ?」
午後、か……この城の中でゆっくり眠れるとは思えないけど、さっきからライラがかっくんかっくんしている。たぶんロアのほうも、平気そうにしているけど、相当疲れているんだろう。かくいう俺もそうだ。
「わかった。じゃあ、そうしよう」
「うむ。部屋が決まったら、侍女に申し伝えてくれ。簡単なものしかないが、食事を届けさせよう。ほかに必要なものがあればその時に伝えてくれ」
「それは、どうも。何から何まで」
「気にするな。時間になったら、係りの者が呼びに行く。では、それまでゆっくり休んでくれ」
ロアはそう言い残すと、侍女一人を残して、廊下を歩いて行った。ほんとにまあ、ずいぶんと物腰が柔らかくなったもんだ。俺たちが窮地を救ったからだろうけど、ずいぶん現金なもんだな。
「けど、それくらいのサービスは受けてもいいよな」
俺は廊下を少し歩いて、適当に部屋を決めた。こんなに部屋があるんなら、どれを選んでも同じだと思ったんだけど……俺がノブを握る前に、エラゼムが俺を制し、代わりにドアを少しだけ開いた。中からは何の物音もしない。エラゼムがぱっと扉をあけ放つ。室内はこぎれいな広い部屋で、柔らかそうなベッドがいくつかと、サイドテーブルが置かれていた。
「罠なんか、どこにも見当たりませんでしょ?ほんとに失礼な方たちだわ!」
侍女がぷりぷり怒りながら、俺たちより先に部屋へと入っていった。
「ほら、これで何もないとお判りになって?わかったら、さっさと入ってきてくださいな」
俺たちも侍女に続いてぞろぞろと部屋に入った。最後にウィルが扉を閉めたので、侍女は独りでに閉まった扉に首を傾げた。
「では、この部屋をお使いください。今お食事をお持ちします。ほかに必要なものはございますか?」
「あ、食事は一人分でいいや」
「はい……?それでいいのなら、かまいませんが」
「あ、それと。もしできたら、骨がもらえないかな?」
「ほ、ほねぇ?」
「ほら、調理場で出たりしないかな?牛とか、豚とか……そんなに量はいらない、それこそ一本とかでいいんだけど」
「……かしこまりました。用意できるかどうか、伺ってきます」
侍女はそんなものなんにするんだという表情をしている。まさかライラのご飯ですとは言えないな。
「では、私は一度失礼いたしますので」
侍女は形式ばったお辞儀をすると、ばたんと部屋から出て行った。
「さて……休む、と言われてもな」
俺は部屋に置かれたベッドを見た。真っ白なシーツがひかれた、いかにも高級そうなベッドだ。ここ最近は全力で王都に駆けていたから、まともにベッドで眠れてなかったし……正直、そそられるものはある。
「ライラ、眠い……」
ライラが目をごしごしこすっている。フランはすたすたとベッドに近づいていくと、おもむろにぼすんとシーツを殴った。そして次に、上に乗って何度も踏みつけた……何してるんだ?
「フラン。ベッドに恨みでもあんのか?」
「ちがう!ただのベッドか確かめただけ」
「……ああ、そういうことか。さすがに、俺が適当に選んだ部屋にトラップはないんじゃないか?」
「でも、油断できないでしょ。ここは、敵の本拠地の真っただ中なんだから」
それはそうなんだけど。ライラはもう我慢できないようで、ふらふらとベッドに近づいていくと、ぽすんと倒れて動かなくなった。
「ふわ……やべ、俺も眠くなってきちゃった」
「桜下殿。ここはひとつ、桜下殿もお休みになられては?」
お、エラゼムがそう言ってくれるのか。ウィルとフランは、正気か?という目でエラゼムを見ている。
「我々が見張りをしますからな。桜下殿も、かなりお疲れでしょう。万が一ここから脱出せねばならなくなった時に、体力を少しでも回復していたほうがいいと思いましてな」
「うんうん、いいこと言う……ふわぁ。少し、休むだけ。ちょっとだけ、ちょっとだけ横にならせてもらうよ……」
俺はカバンと剣を下し、ずっと被っていた仮面を放り投げると、ライラの隣のベッドにぼすんと寝っ転がった。ベッドはぎしっと揺れて、柔らかく背中を押し返してくれる。ふかふかだ……
「五分だけ……ごふんしたら、目を覚ますから……」
ウィルのほんとですか?という疑りは、俺の耳には届かなかった。俺はあっという間に、深い眠りの底に落ちていった……
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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「ん~……懐かしくも、ないかな。ここは逃げ出した時以来だ」
あの時は、俺は地下の牢獄から一直線に城壁のてっぺんへと向かった。そん時はひたすら階段ばかりを見ていたけど、今は正門からきちんと中に入ったから、それなりに王城らしい雰囲気を持っている。ピカピカの大理石のホールには、豪華なシャンデリアが吊り下げられていた。ひゅう、さすがこの国一高貴な城だな。ロアはホールから続く階段を上ると、ふかふかのじゅうたんが敷かれた長い廊下へと進んだ。廊下には扉がいくつも並んでいる。
「この廊下が、客人のための部屋となっている。どこでも好きな部屋を使ってくれて構わない」
「そりゃ、どうも……それで?王女さま、あんたとはいつお話ができるんだ?」
俺のぶしつけな物言いに、そばにいた侍女が目をつりあがらせた。
「女王陛下に向かって、何ですかその口の利き方は!陛下のご厚意に、お礼の一つくらい言ったらどうです!?」
「いい、いい。私が招いたのだ、この者たちは客人だぞ。少しくらい大目に見よ」
ロアにたしなめられて、侍女は口をつぐんだ。俺は、フランが侍女に向かって、こっそり舌を突き出したのを見た。
「すまなかったな。それで、話の件だが。まずは、一度体を休めないか?お互い、夜通し敵と戦っていたのだから、すこし休息を取ったほうがいいだろう。そうだな、午後からでどうだ?」
午後、か……この城の中でゆっくり眠れるとは思えないけど、さっきからライラがかっくんかっくんしている。たぶんロアのほうも、平気そうにしているけど、相当疲れているんだろう。かくいう俺もそうだ。
「わかった。じゃあ、そうしよう」
「うむ。部屋が決まったら、侍女に申し伝えてくれ。簡単なものしかないが、食事を届けさせよう。ほかに必要なものがあればその時に伝えてくれ」
「それは、どうも。何から何まで」
「気にするな。時間になったら、係りの者が呼びに行く。では、それまでゆっくり休んでくれ」
ロアはそう言い残すと、侍女一人を残して、廊下を歩いて行った。ほんとにまあ、ずいぶんと物腰が柔らかくなったもんだ。俺たちが窮地を救ったからだろうけど、ずいぶん現金なもんだな。
「けど、それくらいのサービスは受けてもいいよな」
俺は廊下を少し歩いて、適当に部屋を決めた。こんなに部屋があるんなら、どれを選んでも同じだと思ったんだけど……俺がノブを握る前に、エラゼムが俺を制し、代わりにドアを少しだけ開いた。中からは何の物音もしない。エラゼムがぱっと扉をあけ放つ。室内はこぎれいな広い部屋で、柔らかそうなベッドがいくつかと、サイドテーブルが置かれていた。
「罠なんか、どこにも見当たりませんでしょ?ほんとに失礼な方たちだわ!」
侍女がぷりぷり怒りながら、俺たちより先に部屋へと入っていった。
「ほら、これで何もないとお判りになって?わかったら、さっさと入ってきてくださいな」
俺たちも侍女に続いてぞろぞろと部屋に入った。最後にウィルが扉を閉めたので、侍女は独りでに閉まった扉に首を傾げた。
「では、この部屋をお使いください。今お食事をお持ちします。ほかに必要なものはございますか?」
「あ、食事は一人分でいいや」
「はい……?それでいいのなら、かまいませんが」
「あ、それと。もしできたら、骨がもらえないかな?」
「ほ、ほねぇ?」
「ほら、調理場で出たりしないかな?牛とか、豚とか……そんなに量はいらない、それこそ一本とかでいいんだけど」
「……かしこまりました。用意できるかどうか、伺ってきます」
侍女はそんなものなんにするんだという表情をしている。まさかライラのご飯ですとは言えないな。
「では、私は一度失礼いたしますので」
侍女は形式ばったお辞儀をすると、ばたんと部屋から出て行った。
「さて……休む、と言われてもな」
俺は部屋に置かれたベッドを見た。真っ白なシーツがひかれた、いかにも高級そうなベッドだ。ここ最近は全力で王都に駆けていたから、まともにベッドで眠れてなかったし……正直、そそられるものはある。
「ライラ、眠い……」
ライラが目をごしごしこすっている。フランはすたすたとベッドに近づいていくと、おもむろにぼすんとシーツを殴った。そして次に、上に乗って何度も踏みつけた……何してるんだ?
「フラン。ベッドに恨みでもあんのか?」
「ちがう!ただのベッドか確かめただけ」
「……ああ、そういうことか。さすがに、俺が適当に選んだ部屋にトラップはないんじゃないか?」
「でも、油断できないでしょ。ここは、敵の本拠地の真っただ中なんだから」
それはそうなんだけど。ライラはもう我慢できないようで、ふらふらとベッドに近づいていくと、ぽすんと倒れて動かなくなった。
「ふわ……やべ、俺も眠くなってきちゃった」
「桜下殿。ここはひとつ、桜下殿もお休みになられては?」
お、エラゼムがそう言ってくれるのか。ウィルとフランは、正気か?という目でエラゼムを見ている。
「我々が見張りをしますからな。桜下殿も、かなりお疲れでしょう。万が一ここから脱出せねばならなくなった時に、体力を少しでも回復していたほうがいいと思いましてな」
「うんうん、いいこと言う……ふわぁ。少し、休むだけ。ちょっとだけ、ちょっとだけ横にならせてもらうよ……」
俺はカバンと剣を下し、ずっと被っていた仮面を放り投げると、ライラの隣のベッドにぼすんと寝っ転がった。ベッドはぎしっと揺れて、柔らかく背中を押し返してくれる。ふかふかだ……
「五分だけ……ごふんしたら、目を覚ますから……」
ウィルのほんとですか?という疑りは、俺の耳には届かなかった。俺はあっという間に、深い眠りの底に落ちていった……
つづく
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