244 / 860
7章 大根役者
6-4
しおりを挟む
6-4
俺は、今日調べたシュタイアー教や、リンについて話して聞かせた。
「……ってのが、この町の宗教のあらましなんだけど。ウィル、お前はどう思う?同じシスターとして」
ウィルはむむむ、とあごに手を当ててうなった。
「正直、聞いたこともありません。シュタイアー教……私も神殿にいましたから、よその宗派の方にお会いする機会も何度かあったんです。でも、そんな教えのことは初耳ですね」
「ウィルもか……ウィルから見て、ここの教えはどうだと思う?」
「……奇妙だな、とは思います。外国の信仰だからかもしれませんが、それにしても引っかかる点がありますね」
「引っかかる点?」
「ええ。一、二、三の国の間では、聖職者は自由に行き来ができるんです。だから国をまたいで勢力を持つ教団がいたりと、あんがい宗教の内わけは似通っているんですよ」
「へー。じゃあ、三の国にもゲデン教の人がいるのか?」
「と、思います。ゲデン教の総本山は一の国にありますしね……っと、それはいいんですが。重要なのは、それら勢力の強い宗教は、ほとんど偶像崇拝をしないってことです」
「偶像崇拝?それって、あれか。神様の像を崇めるっていう……」
「そうです。ゲデン神をはじめ、大陸の神々は自然そのもの、すなわち一定の決まった姿を持たない。なので、神の姿が描かれることは極めてまれなんです……私自身、神の像というものは見たことがありません」
神の姿……俺が御神堂で見たあの像は、いやに精巧に作られていた。まるで、実在の人物をモデルにしたかのような……もしもあれが姿かたちを持たない神をモチーフにしたんだとしたら、あれを作った職人はものすごい想像力の持ち主だ。
「それと、気になったのがもう一つ。桜下さん、そのリンっていうシスターに、祝福を受けたんですよね?」
「うん、そうだけど」
「そのとき、エラゼムさんとライラさんも一緒だったんですよね?お二人は、なんともなかったんですか?」
え……あ!そうだ、二人はアンデッドだから、神の祝福はむしろ危険じゃないか!以前、ウィルの神殿に立ち寄った際に、フランだけは神殿に入らなかったことを、完全に忘れていた。
「え、エラゼム!大丈夫だったか!?」
「ええ。ライラ嬢も、これといって変わった点は見受けられませんでしたが……」
ほっ、よかった。ライラもまた、すやすやと穏やかな寝息を立て続けている。でも、それだとすると変だな。
「どうして平気だったんだろう。リンは、確かに祝福したって言ってたのにな」
「私は、それがどうにも怪しく感じるんですよね。彼女、本当にシスターなんですか?」
「え、うん。本人はそう言ってたし、神父さんもシスターって呼んでたけど」
「ううぅ~ん。そりゃ、私も敬虔まじめなシスターではなかったですけど。けど、祝福の光も出せないようなシスターなんて、いるのかしら……桜下さん、その人が祝福したときも、何の光も出なかったんですよね?」
「ああ。ウィルのときみたいな、緑の光も何にも出なかった」
「じゃあやっぱり、それ祝福できてないですよ。必ず緑の光ってわけじゃないですけど、神の力をお借りするときには、何かしらの反応が起こらないと変ですもん」
「あ、だからエラゼムたちも何ともなかったのか?祝福が失敗してたから……」
「それもそうだと思いますし、でも逆に失敗だったら、もう少し焦ってもいいと思いません?そのシスターは失敗してるのに、それをどうどうと祝福だって言い張ったんでしょう?怪しいですよ、その人……」
「うーん。リンはまだ新人だって言ってたから、そのせいじゃないのかな」
「ふつう、神の祝福もできないような人は、シスターになれませんよ。祝福の行使は、最低限神の意志を理解できるようになった証でもあるんですから」
「あ、そうなの……ってことは、リンは偽シスターってことになるのか?いやそもそも、リンは神父に推薦されてシスターになったって言ってたぞ」
「じゃあ、その神父さんも怪しいってことに……」
俺とウィルはおそらく同じことを思い浮かべ、お互いに顔を見合わせた。その一言を、フランが代弁する。
「インチキ宗教」
インチキ……まだそう決めつけるには早計な気もするが、しかしそれが現実味を帯びてきたのは確かだ。
「でもだとしたら、なんでそんな宗教を作る必要があったんだ?」
元いた世界では、インチキ宗教の目的は、たいていが信者をだまして金を稼ぐ、つまりお金が目当てだった。この世界でもそうなんだろうか?
「待ってください、桜下さん。確かこの町は、ほとんどの人がそのシュタイアー教の信者なんですよね?だとしたら、町全体が教団に騙されているってことですか……?」
え……うわ、ウィルのいう通りじゃないか。あのクライブ神父とかいうやつが教団の重役だとしたら、あの怪しいおっさんによって、この町は牛耳られていることになる。
「この町に住みついてるのは、ヴァンパイアじゃなくて、腹黒の詐欺師集団なんじゃないか……?」
「なるほど……血じゃなくて、富を吸い上げるわけですね……」
ウィルが冗談めかすが、笑えないのはお互いに同じだった。
「じゃあ、教団関係者は、みんなクロってことなのかな。でも、リンはとてもそんな子には見えなかったけどな……」
「桜下さん、甘いですよ。女は時として、神をもダシに嘘をつくんですからね」
ウィルは真顔だ。シスターから出た発言とは思えないな、まったく……
「でもさ、それだとこの町に、ヴァンパイアはいないってことになるぜ?」
「ヴァンパイアの話題が出たから、わたしの話をしていい?」
フランがすっと手をあげる。フランは確か、村外れに見えた城を調査しに行っていたはずだ。
「どうだった?ヴァンパイアは……?」
「うん。先に結果を言っておけば、ヴァンパイアには出くわさなかったんだけど」
「そっか……でも、そのほうが良かったよ。いくらなんでも、一人じゃ危険だ」
「うん……だから、あんまり突っ込んだ調査はしなかった。けど、あの城。あそこは、変だ」
「変?」
「あの城、山の上に建ってるんだけど。私はそこの城門の前まで行ったんだ。城門は鉄格子で閉じられてて、開かなかった」
「そうか。じゃあ、外から城の観察を?」
「いや、壁を乗り越えようとした。あの程度なら、爪を刺せば行けると思って」
「そ、そうか……」
フランだからこその芸当だな。たぶん壁は相当の高さだったろうに……
「それで、壁に飛びついて、門を乗り越えようとした時。いきなりモンスターが襲ってきた」
「えぇ!?だ、大丈夫だったのか!?」
「だから、ここにこうしているでしょ。相手は、かなり大きかった。灰色で、翼が生えてて……無理すれば倒せそうではあったけど、敵の正体もわからないし、派手な戦闘はやめておこうと思って。今日はそのまま帰ってきた」
そ、そうだったのか。ほっとして体の力が抜けた。
「にしても、それじゃあ災難だったな。ちょうど間の悪いモンスターに、出くわし、ちまって……?」
俺は自分で言っていて、違和感を覚えた。たまたま、フランが壁を乗り越えようとしたタイミングで、いきなりモンスターが現れた?ありえないことはないだろうが、そんなに城主に都合のいいモンスターがいるのだろうか。
「わたしも、偶然だったとは思ってない。わたしの見間違いじゃなければ、そのモンスター、石でできてたから」
「石?まるでゴーレムだな……」
「そう思う。たぶん、魔法で作られたモンスターだよ」
魔法で……俺は今まで、魔法で作られたモンスターをいくつか目にしてきた。アイアンゴーレム、スパルトイ……それらは必ず、だれか別の人間の意志によって生み出されていた。
「だとしたら、そのモンスターは門番ってことか?そして城主は、そんな魔法を操れて、しかも怪物に自分の城を守らせるような人物ってことに……」
「うん。少なくとも、まっとうな神経の人間じゃないよ。それかもしくは……人間じゃない、かもね」
魔法でできた怪物、それに守られる山上の城……それこそ、ヴァンパイアがいてもおかしくないシチュエーションだ。
「なるほどな。そりゃ変な城だ……ヴァンパイアがいないかもってのは、まだ結論付けないほうがよさそうだな」
フランはこくりとうなずいた。うーん、インチキ宗教、それに騙される町の人たち、そしてヴァンパイア……
「なんだか、ずいぶん根深い問題に首を突っ込んじまったみたいだな」
「ですね……いまさらですけど」
ウィルがうつろな目でつぶやいた。
「まだ現状では、推測らしい推測もできないな」
「そうですね。また明日も、情報を探ってみたほうがいいかもしれません……」
ウィルに賛成だ。俺ももう少し、リンに話を聞いてみたい。彼女が本当に、偽物のシスターなのか。人をだましているのか……それを確かめたかった。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
俺は、今日調べたシュタイアー教や、リンについて話して聞かせた。
「……ってのが、この町の宗教のあらましなんだけど。ウィル、お前はどう思う?同じシスターとして」
ウィルはむむむ、とあごに手を当ててうなった。
「正直、聞いたこともありません。シュタイアー教……私も神殿にいましたから、よその宗派の方にお会いする機会も何度かあったんです。でも、そんな教えのことは初耳ですね」
「ウィルもか……ウィルから見て、ここの教えはどうだと思う?」
「……奇妙だな、とは思います。外国の信仰だからかもしれませんが、それにしても引っかかる点がありますね」
「引っかかる点?」
「ええ。一、二、三の国の間では、聖職者は自由に行き来ができるんです。だから国をまたいで勢力を持つ教団がいたりと、あんがい宗教の内わけは似通っているんですよ」
「へー。じゃあ、三の国にもゲデン教の人がいるのか?」
「と、思います。ゲデン教の総本山は一の国にありますしね……っと、それはいいんですが。重要なのは、それら勢力の強い宗教は、ほとんど偶像崇拝をしないってことです」
「偶像崇拝?それって、あれか。神様の像を崇めるっていう……」
「そうです。ゲデン神をはじめ、大陸の神々は自然そのもの、すなわち一定の決まった姿を持たない。なので、神の姿が描かれることは極めてまれなんです……私自身、神の像というものは見たことがありません」
神の姿……俺が御神堂で見たあの像は、いやに精巧に作られていた。まるで、実在の人物をモデルにしたかのような……もしもあれが姿かたちを持たない神をモチーフにしたんだとしたら、あれを作った職人はものすごい想像力の持ち主だ。
「それと、気になったのがもう一つ。桜下さん、そのリンっていうシスターに、祝福を受けたんですよね?」
「うん、そうだけど」
「そのとき、エラゼムさんとライラさんも一緒だったんですよね?お二人は、なんともなかったんですか?」
え……あ!そうだ、二人はアンデッドだから、神の祝福はむしろ危険じゃないか!以前、ウィルの神殿に立ち寄った際に、フランだけは神殿に入らなかったことを、完全に忘れていた。
「え、エラゼム!大丈夫だったか!?」
「ええ。ライラ嬢も、これといって変わった点は見受けられませんでしたが……」
ほっ、よかった。ライラもまた、すやすやと穏やかな寝息を立て続けている。でも、それだとすると変だな。
「どうして平気だったんだろう。リンは、確かに祝福したって言ってたのにな」
「私は、それがどうにも怪しく感じるんですよね。彼女、本当にシスターなんですか?」
「え、うん。本人はそう言ってたし、神父さんもシスターって呼んでたけど」
「ううぅ~ん。そりゃ、私も敬虔まじめなシスターではなかったですけど。けど、祝福の光も出せないようなシスターなんて、いるのかしら……桜下さん、その人が祝福したときも、何の光も出なかったんですよね?」
「ああ。ウィルのときみたいな、緑の光も何にも出なかった」
「じゃあやっぱり、それ祝福できてないですよ。必ず緑の光ってわけじゃないですけど、神の力をお借りするときには、何かしらの反応が起こらないと変ですもん」
「あ、だからエラゼムたちも何ともなかったのか?祝福が失敗してたから……」
「それもそうだと思いますし、でも逆に失敗だったら、もう少し焦ってもいいと思いません?そのシスターは失敗してるのに、それをどうどうと祝福だって言い張ったんでしょう?怪しいですよ、その人……」
「うーん。リンはまだ新人だって言ってたから、そのせいじゃないのかな」
「ふつう、神の祝福もできないような人は、シスターになれませんよ。祝福の行使は、最低限神の意志を理解できるようになった証でもあるんですから」
「あ、そうなの……ってことは、リンは偽シスターってことになるのか?いやそもそも、リンは神父に推薦されてシスターになったって言ってたぞ」
「じゃあ、その神父さんも怪しいってことに……」
俺とウィルはおそらく同じことを思い浮かべ、お互いに顔を見合わせた。その一言を、フランが代弁する。
「インチキ宗教」
インチキ……まだそう決めつけるには早計な気もするが、しかしそれが現実味を帯びてきたのは確かだ。
「でもだとしたら、なんでそんな宗教を作る必要があったんだ?」
元いた世界では、インチキ宗教の目的は、たいていが信者をだまして金を稼ぐ、つまりお金が目当てだった。この世界でもそうなんだろうか?
「待ってください、桜下さん。確かこの町は、ほとんどの人がそのシュタイアー教の信者なんですよね?だとしたら、町全体が教団に騙されているってことですか……?」
え……うわ、ウィルのいう通りじゃないか。あのクライブ神父とかいうやつが教団の重役だとしたら、あの怪しいおっさんによって、この町は牛耳られていることになる。
「この町に住みついてるのは、ヴァンパイアじゃなくて、腹黒の詐欺師集団なんじゃないか……?」
「なるほど……血じゃなくて、富を吸い上げるわけですね……」
ウィルが冗談めかすが、笑えないのはお互いに同じだった。
「じゃあ、教団関係者は、みんなクロってことなのかな。でも、リンはとてもそんな子には見えなかったけどな……」
「桜下さん、甘いですよ。女は時として、神をもダシに嘘をつくんですからね」
ウィルは真顔だ。シスターから出た発言とは思えないな、まったく……
「でもさ、それだとこの町に、ヴァンパイアはいないってことになるぜ?」
「ヴァンパイアの話題が出たから、わたしの話をしていい?」
フランがすっと手をあげる。フランは確か、村外れに見えた城を調査しに行っていたはずだ。
「どうだった?ヴァンパイアは……?」
「うん。先に結果を言っておけば、ヴァンパイアには出くわさなかったんだけど」
「そっか……でも、そのほうが良かったよ。いくらなんでも、一人じゃ危険だ」
「うん……だから、あんまり突っ込んだ調査はしなかった。けど、あの城。あそこは、変だ」
「変?」
「あの城、山の上に建ってるんだけど。私はそこの城門の前まで行ったんだ。城門は鉄格子で閉じられてて、開かなかった」
「そうか。じゃあ、外から城の観察を?」
「いや、壁を乗り越えようとした。あの程度なら、爪を刺せば行けると思って」
「そ、そうか……」
フランだからこその芸当だな。たぶん壁は相当の高さだったろうに……
「それで、壁に飛びついて、門を乗り越えようとした時。いきなりモンスターが襲ってきた」
「えぇ!?だ、大丈夫だったのか!?」
「だから、ここにこうしているでしょ。相手は、かなり大きかった。灰色で、翼が生えてて……無理すれば倒せそうではあったけど、敵の正体もわからないし、派手な戦闘はやめておこうと思って。今日はそのまま帰ってきた」
そ、そうだったのか。ほっとして体の力が抜けた。
「にしても、それじゃあ災難だったな。ちょうど間の悪いモンスターに、出くわし、ちまって……?」
俺は自分で言っていて、違和感を覚えた。たまたま、フランが壁を乗り越えようとしたタイミングで、いきなりモンスターが現れた?ありえないことはないだろうが、そんなに城主に都合のいいモンスターがいるのだろうか。
「わたしも、偶然だったとは思ってない。わたしの見間違いじゃなければ、そのモンスター、石でできてたから」
「石?まるでゴーレムだな……」
「そう思う。たぶん、魔法で作られたモンスターだよ」
魔法で……俺は今まで、魔法で作られたモンスターをいくつか目にしてきた。アイアンゴーレム、スパルトイ……それらは必ず、だれか別の人間の意志によって生み出されていた。
「だとしたら、そのモンスターは門番ってことか?そして城主は、そんな魔法を操れて、しかも怪物に自分の城を守らせるような人物ってことに……」
「うん。少なくとも、まっとうな神経の人間じゃないよ。それかもしくは……人間じゃない、かもね」
魔法でできた怪物、それに守られる山上の城……それこそ、ヴァンパイアがいてもおかしくないシチュエーションだ。
「なるほどな。そりゃ変な城だ……ヴァンパイアがいないかもってのは、まだ結論付けないほうがよさそうだな」
フランはこくりとうなずいた。うーん、インチキ宗教、それに騙される町の人たち、そしてヴァンパイア……
「なんだか、ずいぶん根深い問題に首を突っ込んじまったみたいだな」
「ですね……いまさらですけど」
ウィルがうつろな目でつぶやいた。
「まだ現状では、推測らしい推測もできないな」
「そうですね。また明日も、情報を探ってみたほうがいいかもしれません……」
ウィルに賛成だ。俺ももう少し、リンに話を聞いてみたい。彼女が本当に、偽物のシスターなのか。人をだましているのか……それを確かめたかった。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる