じゃあ俺、死霊術《ネクロマンス》で世界の第三勢力になるわ。

万怒 羅豪羅

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7章 大根役者

7章 モンスター・用語辞典

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●モンスター図鑑

この図鑑は、ギネンベルナ王室が編纂した、全国に生息するモンスターの特徴、生態、戦う際の注意事項などを記したものである。これを読めば、読者諸君は危険なモンスターに対する最低限の知識を得る事が出来るだろう。ただし、留意しておいてほしい。ここに記されているのは、あくまでも多種多様なモンスターの一側面に過ぎない。諸君が実際に剣を握り、モンスターと相対する際には、必ずしも本に書かれた知識だけが全てでない事を忘れないで頂ければ幸いだ。

“危険度”について
そのモンスター一体のみに対して、人間が戦いを挑む場合の脅威の指針。

S……生物の頂点に位置する種族。人間が大軍を成したとしても、討伐は極めて困難。ドラゴン種などが該当。

A……非常に凶暴。人間単体では歯が立たず、屈強な戦士たちによる軍隊の形成が必要。オーガ、ゴーレムなどが該当。

B……危険だが、熟達した知識と技量があれば討伐可能。ただし一人では苦戦を強いられるであろう。ライカンスロープ、トロールなどが該当。

C……単体では弱く、一人前の戦士なら十分応戦可能。だがこのランクのモンスターは群れを成すことが多く、個としての弱さを補っているので注意されたし。オーク、ゴブリンなどが該当。

D……極めて脆弱、もしくは危険性のない生物群。

・モンスター詳細

チュパカブラ
無翼鱗目 吸血竜科 危険度C+
血を吸う中型のトカゲ。
夜行性で、闇夜に紛れて人や獣を襲う。一度の吸血で大人一人分の血を吸い尽くす。群をなす性質は持たないため、襲われた場合は死ぬ気でその一頭を倒すべし。
全身がつるりとした鱗で覆われ、所々に鋭い棘が生えている。目は充血したように真っ赤で、この目が暗視スコープのような働きをする為、夜間でも活発に活動ができる。四足歩行のほか、後脚で立ち上がることも可能で、高所から飛び降りる、崖の下から這い寄るなどの襲撃方を好む。
かつてはヴァンパイアの近縁種として死霊目に分類されていたが、近年になって爬虫類に近いモンスターである事がわかった。

サンドマン
鼠目 砂吐鼠科 危険度C
乾燥地帯に生息する小型のネズミ。
体毛に麻酔に似た成分が含まれており、吸い込むと眠るように意識を失ってしまう。これを武器として飛ばしてくるので、サンドマンを見かけたら鼻と口を覆うように。
見た目はスナネズミに酷似しているが、生態は全く異なる別種。肉食で、自分より大きな獲物でも、体毛の毒により昏倒させ捕食してしまう。この毛は短く砂粒のように見え、また意識が朦朧とする獲物に近づく足音が人間のように聞こえることから、「砂男」サンドマンと名付けられた。当初は本当に人型のモンスターだと思われていたが、奥歯に気付薬を挟んだ状態でサンドマンに襲われるという体を張った研究者によって、本種の正体がネズミである事が判明した。

ハイゲイト
死霊目 吸血鬼擬科 危険度C-
ヴァンパイアに襲われた犠牲者が変容するアンデッド。
血を吸い尽くされており、体は脆く乾燥している。通常の打撃の他、炎魔法もよく効く。
ヴァンパイアによって血を吸い殺されると本種になってしまうと考えられている。主にヴァンパイアの眷属として使役される存在であり、自らの意思で行動する事は滅多にない。
死者が起き上がる事や、その不死性から、永らくヴァンパイアの一種だと思われていた。その為ヴァンパイアに襲われると新たなヴァンパイアになってしまうと考えられ、疑心暗鬼に陥った村々で殺し合いが相次ぐこととなった。本種の詳細な特徴が判明した結果、かえってヴァンパイアによるとされる被害が減った事は皮肉なものである。
日光に弱く、陽の光に当たると塵となって消滅する。その儚さから、別名「吸血鬼の影」とも呼ばれる。

イツマデン
梟目 蛇梟科 危険度C-
腹部が蛇腹状になっているフクロウ。
肉食性で、獲物を伸びる腹で絞め殺して捕食する。自分が敵わない相手に対しては、他のモンスターを呼び寄せ襲わせる習性を持つため、イツマデンを見つけたら速やかに倒す、もしくは逃げる事が好ましい。
深い森に生息する。蛇腹状の腹部が最大の特徴だが、これはイツマデンの最大の武器でもある。絞め殺して獲物を仕留めるのも勿論だが、腹を伸び縮みさせることで独特な鳴き声を発する。実はこの音色は、イツマデンが森の獣を呼び寄せる合図。獣たちはイツマデンが鳴くと近くに獲物がいることを学習しており、またそのおこぼれにあやかろうと、大小様々な獣が集まる。イツマデンはこの獣たちに代わりに獲物を仕留めさせる、もしくは獣の中から弱い個体を選んで捕食するという独特の狩りを行う。
この事から、イツマデンは死を招く鳥として、不吉の象徴とされてきた。またその際の鳴き声が「イツマデ」と聞こえることが、本種の名前の由来になっている。

●用語辞典

ドラゴンスレイヤー
ドラゴンを討伐した者に与えられる称号。現在はドラゴンの個体数減少に伴い、過去の存在となりつつある。

魔検布
魔力を持った糸を束ねて編まれた布。他の魔力に敏感に反応する性質を持ち、魔道具の感知などに用いられる。

トラベルゲート
離れた二点を結ぶワープ装置。一つの魔導陣を二つに分け、その間を魔力が高速で移動する現象を利用している。途中に魔力を阻むものがあると機能しなくなるため、利用できる場所は限られる。

ノーマ
魔力を持たぬ者。転じて、三の国における奴隷階級の人たちを指す。所有者を明確にする為、主人の名が記載されたタグの着用が義務付けられている。

天、地、人の塔
三の国における魔術の研究機関。それぞれ普遍的、先進的、革新的魔術の開発を行なっている。

ディメンションクリスタル
三の国によって開発された、巨大な魔道具。異なる次元の座標を解析、固定している。これの存在によって、勇者召喚が可能となった。

●魔法辞典

・(無属性)

ワンダーフォーゲル
転移魔法。離れた場所に一瞬で物体を届ける。

トードストーン
特定の毒素を分解、無毒化する。

・(火属性)

フレイムパイン
燃え盛る柱を地面から生やす。

ジラソーレ
大きな火球を飛ばす。

トリコデルマ
高温の赤い火の粉を撒き散らす。皮膚に触れると爛れ、吸い込むと肺を火傷する。

マッタブビーム
高温のエネルギーを一点に集中し、レーザービームを放つ。

・(風属性)

ストームスティード
疾風の速さで走る馬を呼び出す。

エアロフテラ
突風を巻き起こす。

・(氷属性)

ウォールオブレインディア
氷の壁を生み出す。

・スノーフレーク
空気の温度を極端に下げ、凍らせる。

・オターリアハンマー
氷の槌を振り下ろす。

・スノウウィロウ
氷の鞭で打ち付ける。

・メギバレット
氷の弾丸を撃ち出す。

・(冥属性)

ディストーションハンド
右手を霊体化させ、アンデッドを使役する。

ディストーションハンド・オーバードライブ
広域に霊派を飛ばし、複数のアンデッドを使役する。

●地図
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