361 / 860
10章 死霊術師の覚悟
4-2
しおりを挟む
4-2
「それじゃあわたし、この人を送り届けてくるから」
騒動が収まった後、フランはミカエルを送り届けるために、再び夜の闇へ踏み出した。吹雪は少しだけ勢いを弱め、フランの足取りも心なしか軽かった。ライラが召喚した光の犬が先導をしてくれるので、道に迷う心配もない。
フランがとーんと跳躍したタイミングで、ミカエルがそろりと口を開いた。
「……約束、守ってくれるんですね」
フランは、抱きかかえたミカエルをちらりと見下ろすと、彼女が話しやすいよう、少しジャンプの高度を下げた。これなら着地の衝撃で舌を噛むこともないだろう。
「そう言ったでしょ。それとも、破った方が期待通りだった?」
「そういう事では、ないですけれど……少し、あなたたちを誤解していたのかもしれないな、と思いまして」
「……別にいいよ。慣れてるし」
フランの返答は、色々な感情を含んでいるようにミカエルには思えた。失礼な発言だったかとも思ったが、フランはそこまで気分を害した様子ではなかった。ミカエルはこの機に、ずっと気になっていたことも聞いてしまおうと決めた。
「あの……一つ、聞きたいのですが。彼について、です。彼は、この国の勇者であり、つまり……あなたたちの、主であるんですよね」
「そう」
短い返答に、ミカエルはちらりとフランの顔色をうかがってから、話をつづけた。
「彼は、ネクロマンサーですよね。その術で、あなたたちを従えている……そうですよね?」
「……何が言いたいの」
今度のフランの声には、少しだけ角があった。ミカエルは途端に自信を失ったが、ここまで聞いた以上、最後まで言わない方が余計な誤解を与えそうだと思った。
「え、ええっとですね……つまり私は、と言うか私たちは、こう考えていたんです。彼は、あなた達を無理やり従えて、仲間にしているんじゃないか……と」
「……まあ、それがネクロマンサーの能力だものね」
「は、はい……とくにクラーク様は、その点を強く気にされていたようで……死者を配下として蘇生できるというのは、とても強力な能力です。つまり、死を介せば、どんな相手だって自分のものにできるわけですから……」
「確かに、そう」
フランはミカエルの言葉に、怒るどころか、逆に深く納得した。冷静に考えてみれば、桜下の能力はかなりデタラメだ。死霊術の一点特化だとは言え、その術の強さが半端じゃない。アンデッドの王とされるヴァンパイアですら配下に従えてしまうのだから、あの支配から逃れられる死霊はいないだろう。もしも桜下が血も涙もない人間だったならば、高名な魔術師や凄腕の剣士を片っ端から殺して回り、彼らを使ってさらに人を殺し、それがさらに殺し、殺し、殺し……ネズミ算式に、桜下の軍勢は増えていく。兵隊は眠らず、食事を必要とせず、忠実で、そして死なない。
総括するとつまり、理論上は、桜下は地上のあらゆる人間を支配することが可能なことになる。
「ですが」と、ミカエル。
「先ほどのあなたたちを見て、私は考えを改めたほうがよいのでは、と思いました。だって、あなたたちは……心の底から、彼を心配しているように見えたから」
「……」
少なくとも、あの場で桜下を心配していなかった仲間はいないだろうと、フランは思った。
「フランさん、でしたよね……あなたにとって、彼は一体なんなのですか。彼は、あなたたちと、どのような関係を築いているのでしょう」
フランは、ミカエルの言葉を、ゆっくりと咀嚼した。それについては、フラン自身も何度か考えたことがある。フランにとって、桜下とは。桜下にとって、フランとは……
「……一言で言うとね。あの人は、バカなんだよ」
「え?」
予想外の言葉に、ミカエルは目を丸くした。
「バカもばか、大馬鹿。さっきあなたが言ったような大それたことなんか、ちっとも思いつかないくらい。自分の能力を、ちょっと変わってるけど便利な力くらいにしか考えてないんだ」
「そう、なんですか?」
「そう。お人好しで、能天気で、おせっかいで……今回だって、仲間のアンデッドをかばったせいでああなったんだから。自分は生身の人間なんだから、むしろわたしたちを盾に使えばいいのに。そんなこと、少しも考えたことないんだよ、きっと」
さっきまでと打って変わって饒舌なフランを見て、ミカエルは堪えきれずにぷっと笑った。
「あ、ごめんなさい。フランさんたちを笑ったわけではなくて……お顔が、とても優しかったものですから。フランさんは、本当に彼のことが好きなんだなぁって」
フランは眉をひそめた。そんな顔をしていたつもりはないのだけれど。
「好き、だなんて……」
「あれ、違うんですか?」
「……わからない。わたしのこの気持ちは、そんなに綺麗なものじゃないと思う。あの人のことは、大事。あの人は、わたしに一緒にいて欲しいって言ってくれた、たった一人の人間だから。けど、だからこそ……もしあの人がわたしを捨てようとしたら、わたしはあの人を八つ裂きにすると思う」
ミカエルは、怯えたようにひっと息をのんだ。
「いかれてるでしょ?いいよ、自分でもそう思うから。だから、わたしのあの人への感情は、そんなに素敵なものじゃないんだよ。妄執とか、依存とか、そんな風に言うほうが正しいと思う」
「……なんだか、大変なんですね」
「アンデッドなんて、みんなそんなもんだよ」
ミカエルはそれ以上、何も言えなかった。
しばらく雪原を駆けると、先導をしていた光の犬が、ワンと一声鳴いた。どうやら、クラークが近いらしい。
「あの、もうここまでで十分です。ここからは、自分で戻りますから」
ミカエルの声を聞き、フランは足を止めた。
「いいの?」
「はい。今、クラーク様とフランさんが顔を合わせたら、きっと戦いになってしまいます。彼には私から言っておきますから」
「……わかった。そうする」
フランは、ミカエルをそっと雪の上におろした。
「……助かった。ありがとう」
「いえ。結局大したことは、何もしていませんし……」
「それでも。信じてくれて、嬉しかった。……それじゃ」
それだけ言い残すと、フランはくるりと踵を返した。
「……あの!」
その背中に、ミカエルは大声で呼びかける。
「好きって言う感情は、そんなに綺麗なモノじゃないと思います!」
フランの足が、ぴたりと止まった。
「欲深で、面倒臭くて、嫉妬して……好きには、そう言う側面もあると思うんです。私自身、そんなに詳しくはないですけれど……けどそこに、人間とアンデッドの違いって、ないんじゃないでしょうか?」
「……」
フランは何も言わない。ミカエル自身、どうしてこんなこと言ったのかと戸惑っていた。初めてまともな対話をしたアンデッドに興味がわいたのか、クラークとコルルという身近な間柄に思う所があったのか。
「……そんなの」
フランの呟きは、吹雪にかき消されそうなほど弱々しかった。
「そんなの、分かんないよ」
それだけ言い残すと、フランはたたたっと駆け出した。そして三歩目で大きくジャンプし、するりと夜の闇の中へ消えていった。
「……普通の女の子、みたいなのになぁ」
ミカエルは、フランの消えた闇に一言だけつぶやくと、ローブのそばに寄ってきた光の犬の頭を撫でてから、仲間の下へと歩き出した。
ミカエルが無事にクラークたちと再会すると、仲間たちは半狂乱になった。
「ミ゛ガエ゛ル゛ぅぅぅぅぅ~~!ごめんね、ごべんねぇぇぇぇ~~~!」
コルルは顔の至る所から水をこぼして、ミカエルを力いっぱい抱きしめた。ミカエルは首筋がべしょっとなるのを感じたが、それでもコルルを抱きしめ返した。
「ミカエル……ほんとうにごめん。あの時、僕が君を見失わなければ……」
「そんな、クラーク様のせいじゃ……それに、こうして迎えに来てくれたじゃないですか」
クラークたちは、一度全員で合流してから、吹雪の中を捜索し続けていた。そこにミカエルが出くわす形になったのだ。
「当たり前だよ。仲間を見捨てるなんて、できるものか。でも、本当に、無事でよかった……ひどい目にあわされなかったかい?」
「はい。なんともありません」
すると、珍しく優し気な微笑を浮かべていたアドリアが、不思議そうに首をかしげた。
「ミカエル、お前が無事で私も嬉しい。だが、それだとあのアンデッドは、どうしてお前をさらったんだ?」
それもそうだと、クラークもうなずく。ミカエルを吹雪の中で見失ったときは、もう二度と会えないかもしれないと考えたほどだったのに。
「はい。そのことなんですけど……私たちは、少し誤解をしていたのかもしれません」
「誤解、だと?」
「ええ……少し、長い話になりそうですが」
ミカエルは、雪の舞う闇夜をちらりと振り返ってから、少しずつ語りだした。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
「それじゃあわたし、この人を送り届けてくるから」
騒動が収まった後、フランはミカエルを送り届けるために、再び夜の闇へ踏み出した。吹雪は少しだけ勢いを弱め、フランの足取りも心なしか軽かった。ライラが召喚した光の犬が先導をしてくれるので、道に迷う心配もない。
フランがとーんと跳躍したタイミングで、ミカエルがそろりと口を開いた。
「……約束、守ってくれるんですね」
フランは、抱きかかえたミカエルをちらりと見下ろすと、彼女が話しやすいよう、少しジャンプの高度を下げた。これなら着地の衝撃で舌を噛むこともないだろう。
「そう言ったでしょ。それとも、破った方が期待通りだった?」
「そういう事では、ないですけれど……少し、あなたたちを誤解していたのかもしれないな、と思いまして」
「……別にいいよ。慣れてるし」
フランの返答は、色々な感情を含んでいるようにミカエルには思えた。失礼な発言だったかとも思ったが、フランはそこまで気分を害した様子ではなかった。ミカエルはこの機に、ずっと気になっていたことも聞いてしまおうと決めた。
「あの……一つ、聞きたいのですが。彼について、です。彼は、この国の勇者であり、つまり……あなたたちの、主であるんですよね」
「そう」
短い返答に、ミカエルはちらりとフランの顔色をうかがってから、話をつづけた。
「彼は、ネクロマンサーですよね。その術で、あなたたちを従えている……そうですよね?」
「……何が言いたいの」
今度のフランの声には、少しだけ角があった。ミカエルは途端に自信を失ったが、ここまで聞いた以上、最後まで言わない方が余計な誤解を与えそうだと思った。
「え、ええっとですね……つまり私は、と言うか私たちは、こう考えていたんです。彼は、あなた達を無理やり従えて、仲間にしているんじゃないか……と」
「……まあ、それがネクロマンサーの能力だものね」
「は、はい……とくにクラーク様は、その点を強く気にされていたようで……死者を配下として蘇生できるというのは、とても強力な能力です。つまり、死を介せば、どんな相手だって自分のものにできるわけですから……」
「確かに、そう」
フランはミカエルの言葉に、怒るどころか、逆に深く納得した。冷静に考えてみれば、桜下の能力はかなりデタラメだ。死霊術の一点特化だとは言え、その術の強さが半端じゃない。アンデッドの王とされるヴァンパイアですら配下に従えてしまうのだから、あの支配から逃れられる死霊はいないだろう。もしも桜下が血も涙もない人間だったならば、高名な魔術師や凄腕の剣士を片っ端から殺して回り、彼らを使ってさらに人を殺し、それがさらに殺し、殺し、殺し……ネズミ算式に、桜下の軍勢は増えていく。兵隊は眠らず、食事を必要とせず、忠実で、そして死なない。
総括するとつまり、理論上は、桜下は地上のあらゆる人間を支配することが可能なことになる。
「ですが」と、ミカエル。
「先ほどのあなたたちを見て、私は考えを改めたほうがよいのでは、と思いました。だって、あなたたちは……心の底から、彼を心配しているように見えたから」
「……」
少なくとも、あの場で桜下を心配していなかった仲間はいないだろうと、フランは思った。
「フランさん、でしたよね……あなたにとって、彼は一体なんなのですか。彼は、あなたたちと、どのような関係を築いているのでしょう」
フランは、ミカエルの言葉を、ゆっくりと咀嚼した。それについては、フラン自身も何度か考えたことがある。フランにとって、桜下とは。桜下にとって、フランとは……
「……一言で言うとね。あの人は、バカなんだよ」
「え?」
予想外の言葉に、ミカエルは目を丸くした。
「バカもばか、大馬鹿。さっきあなたが言ったような大それたことなんか、ちっとも思いつかないくらい。自分の能力を、ちょっと変わってるけど便利な力くらいにしか考えてないんだ」
「そう、なんですか?」
「そう。お人好しで、能天気で、おせっかいで……今回だって、仲間のアンデッドをかばったせいでああなったんだから。自分は生身の人間なんだから、むしろわたしたちを盾に使えばいいのに。そんなこと、少しも考えたことないんだよ、きっと」
さっきまでと打って変わって饒舌なフランを見て、ミカエルは堪えきれずにぷっと笑った。
「あ、ごめんなさい。フランさんたちを笑ったわけではなくて……お顔が、とても優しかったものですから。フランさんは、本当に彼のことが好きなんだなぁって」
フランは眉をひそめた。そんな顔をしていたつもりはないのだけれど。
「好き、だなんて……」
「あれ、違うんですか?」
「……わからない。わたしのこの気持ちは、そんなに綺麗なものじゃないと思う。あの人のことは、大事。あの人は、わたしに一緒にいて欲しいって言ってくれた、たった一人の人間だから。けど、だからこそ……もしあの人がわたしを捨てようとしたら、わたしはあの人を八つ裂きにすると思う」
ミカエルは、怯えたようにひっと息をのんだ。
「いかれてるでしょ?いいよ、自分でもそう思うから。だから、わたしのあの人への感情は、そんなに素敵なものじゃないんだよ。妄執とか、依存とか、そんな風に言うほうが正しいと思う」
「……なんだか、大変なんですね」
「アンデッドなんて、みんなそんなもんだよ」
ミカエルはそれ以上、何も言えなかった。
しばらく雪原を駆けると、先導をしていた光の犬が、ワンと一声鳴いた。どうやら、クラークが近いらしい。
「あの、もうここまでで十分です。ここからは、自分で戻りますから」
ミカエルの声を聞き、フランは足を止めた。
「いいの?」
「はい。今、クラーク様とフランさんが顔を合わせたら、きっと戦いになってしまいます。彼には私から言っておきますから」
「……わかった。そうする」
フランは、ミカエルをそっと雪の上におろした。
「……助かった。ありがとう」
「いえ。結局大したことは、何もしていませんし……」
「それでも。信じてくれて、嬉しかった。……それじゃ」
それだけ言い残すと、フランはくるりと踵を返した。
「……あの!」
その背中に、ミカエルは大声で呼びかける。
「好きって言う感情は、そんなに綺麗なモノじゃないと思います!」
フランの足が、ぴたりと止まった。
「欲深で、面倒臭くて、嫉妬して……好きには、そう言う側面もあると思うんです。私自身、そんなに詳しくはないですけれど……けどそこに、人間とアンデッドの違いって、ないんじゃないでしょうか?」
「……」
フランは何も言わない。ミカエル自身、どうしてこんなこと言ったのかと戸惑っていた。初めてまともな対話をしたアンデッドに興味がわいたのか、クラークとコルルという身近な間柄に思う所があったのか。
「……そんなの」
フランの呟きは、吹雪にかき消されそうなほど弱々しかった。
「そんなの、分かんないよ」
それだけ言い残すと、フランはたたたっと駆け出した。そして三歩目で大きくジャンプし、するりと夜の闇の中へ消えていった。
「……普通の女の子、みたいなのになぁ」
ミカエルは、フランの消えた闇に一言だけつぶやくと、ローブのそばに寄ってきた光の犬の頭を撫でてから、仲間の下へと歩き出した。
ミカエルが無事にクラークたちと再会すると、仲間たちは半狂乱になった。
「ミ゛ガエ゛ル゛ぅぅぅぅぅ~~!ごめんね、ごべんねぇぇぇぇ~~~!」
コルルは顔の至る所から水をこぼして、ミカエルを力いっぱい抱きしめた。ミカエルは首筋がべしょっとなるのを感じたが、それでもコルルを抱きしめ返した。
「ミカエル……ほんとうにごめん。あの時、僕が君を見失わなければ……」
「そんな、クラーク様のせいじゃ……それに、こうして迎えに来てくれたじゃないですか」
クラークたちは、一度全員で合流してから、吹雪の中を捜索し続けていた。そこにミカエルが出くわす形になったのだ。
「当たり前だよ。仲間を見捨てるなんて、できるものか。でも、本当に、無事でよかった……ひどい目にあわされなかったかい?」
「はい。なんともありません」
すると、珍しく優し気な微笑を浮かべていたアドリアが、不思議そうに首をかしげた。
「ミカエル、お前が無事で私も嬉しい。だが、それだとあのアンデッドは、どうしてお前をさらったんだ?」
それもそうだと、クラークもうなずく。ミカエルを吹雪の中で見失ったときは、もう二度と会えないかもしれないと考えたほどだったのに。
「はい。そのことなんですけど……私たちは、少し誤解をしていたのかもしれません」
「誤解、だと?」
「ええ……少し、長い話になりそうですが」
ミカエルは、雪の舞う闇夜をちらりと振り返ってから、少しずつ語りだした。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる