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10章 死霊術師の覚悟
7-1 緑の瞳の死霊術師
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7-1 緑の瞳の死霊術師
死霊術……俺と同じ、ネクロマンサーだ。そして、ドワーフたちからは、いたく尊敬されているという……
「おぬしが人間のネクロマンサーだとわかると、実に興味深そうにしての。同じ素質を持つ者同士、どうしても会ってみたくなったようなのじゃ」
「ああ……分かる気がするよ」
思えば俺も、自分以外のネクロマンサーにあったことはなかった。この能力自体が忌み嫌われるものだったし、あまりおおっぴらにもしてこなかったからな。
「まあ、変わり者ではあるが、悪いドワーフではない。お前さんたちを悪いようにはせんはずじゃ」
「……わかった。俺も、ちょっと興味が出てきたよ。こんな機会、そうそうないだろうし」
俺がうなずくと、メイフィールドは満足そうに微笑んだ。
フランが蓋を持ち上げると、ずずずっと音を立てて、地下へ降りる穴が姿を現した。結構重そうな蓋だが、出入りが大変にならないのだろうか?穴に下りるのは、俺とフランだけだ。メイフィールドいわく、「下りたくても腹がつかえて下りられん」とのことだ。
「先にわたしが行く」
フランはそう言い残すと、するりと穴の淵から身を滑らせた。銀色の髪がひゅっとなびいて、真っ暗な穴の中に消える。
「おーい。どんな感じだー?」
「……」
「え?ふ、フラン?大丈夫かぁー?」
「……まあ、危険はないと思う。下りてきても平気だよ」
な、なんだろう。妙に引っかかる言い方だな……だが、フランが大丈夫だというのなら、その通りなのだろう。俺は一度メイフィールドの顔を見ると、彼もこくりとうなずいたので、フランにならって穴へと滑り込んだ。
ひゅー……とさっ。少しの浮遊感と、足に固いものが当たる感触。あたりは真っ暗で、自分の手さえ見えない。
「っとと。思ったより深かったな……ん。なんだこれ?」
「ち、ちょっと。変なとこ触んないで……」
「え?ご、ごめん。うわ!?」
ずでっ。動揺した俺は、闇の中でバランスを失い、ずっこけてしまった。夜目の効くフランには周囲が見えているらしいが、あいにく俺の目には黒一色しか映ってこない。見かねてアニが、ぼうっと青い光を発してくれた。やっと周囲が見えてきて……
「え?……う、うわああぁぁ!」
が、骸骨だ!壁一面に、骸骨が埋まっている!俺は尻もちをついたまま、ずりずりと後ずさりした。が、床がずいぶんとボコボコしている……恐る恐る下を見ると、床にもしゃれこうべが整列していた。
「……………………!!!!」
「ずいぶん悪趣味だよね。けど、呪いの類は感じないよ」
これを、悪趣味の一言で片づけていいのか……?
「お、俺、ひょっとして地獄に落ちてきたのか……?」
「んなわけないでしょ。たぶんこれ、ドワーフの骸骨だよ。人間とは少し形が違う」
えぇ……?言われてみれば、何となくそんな気もするが。だが、骸骨の真っ黒な眼孔に見据えられると、しげしげ観察する気にはなれなかった。
「ほら、ちゃんと立ってよ」
フランの手につかまって、俺はようやく立ち上がった。けど、足の震えが止まらないんだけど。だって、いま俺、だれかの頭を踏み付けている……
「ああ、そういえば。あなたって、こういうの苦手なんだっけ」
「そ、そ、そうだよ……」
「ほんと、そんなんでよくネクロマンサーやってるよね」
「ほっとけ……」
こっちにきてしばらくネクロマンサーをやっているが、この致命的な弱点はいまだに克服できていなかった。
「こ、ここって、ドワーフの墓場なのか……?」
「たぶん、違うでしょ。さっきのドワーフもそう言ってたし……それにほら、奥に続いてる」
えぇ?アニの明かりを向けると、確かにこの不気味な穴倉には、まだ奥があった。
「行きたくねえ~……」
「戻る?」
「いや……一度も会わずに帰るのは、失礼だろ」
「あなたって、変なところで律儀だよね」
俺はフランの腕をしっかり握ったまま、そろそろと奥へと向かい始めた。俺はゆっくり進みたいんだけど、待ちくたびれたフランがすたすた先に行くもんだから、腕を握っている俺も結果的に早足になった。おのれフランめ……
やがて、前方にじんわりと明かりが見えてきた。フランが足を止めたので、俺も止まる。アニの青色の光とは違う、緑色の光が、目の前の壁と床(と骸骨)を照らしていた。
「なんだろ……冥府の窯の光かな……?」
「違うってば。ほら、行くよ」
俺は気が進まなかったが、フランが逆に手を握ってきたので、逃げることも叶わなかった。穴はどうやら右にカーブしているようで、その向こうから緑の光は漏れてきていた。フランに引きずられてカーブを曲がると、目の前に飛び込んできたのは、キラキラと緑に輝く、大量の水晶と、その合間に埋もれるように座っている人影だった。お化け!と思わず叫びそうになったが、すんでのところで口をふさいだ。この人は、たぶん……
「やあ。やっと来てくれたね。待っていたよ」
死霊術師は、薄い微笑みを浮かべた。
そいつは灰色の髪に、緑色の瞳をした、細面の男だった。不思議な顔だ。角度によって若くも、年老いても見える。薄いフレームの眼鏡をかけていて、髪と同じ灰色の顎髭を、細い三つ編みに結っている。瘦身だが、手足はずいぶん長い。この人、本当にドワーフか……?
「あ、あ、あ……」
「あなたは、誰?」
声が震えてうまく出せない俺に代わって、フランがたずねる。
「うん。まあ、座りなよ。私だけ座っているのも、なんだか偉ぶっているみたいで嫌だろう?」
男は、自分の向かいにある、エメラルド色のクッションを指さした。細い指で、節が目立っている。
「そう言ってるけど」
「お、お、おう。よし、じゃあ座るか……」
俺は恐ろしくぎこちない動作で、クッションに腰を下ろした。フランも俺の隣に座る。その時になっても、俺はフランの手をぎゅっと握っていた。極度の緊張と恐怖で、羞恥心はどこかに吹っ飛んでいた。
「よしよし、ようやく座ったね。ところで、どうしたんだい?そんなに震えて」
「……ここは、あんたの家なのか?」
「そんなところだよ。もっとも、ここで過ごすのは一日の半分程度だけどね。あまり一つ所に根は降ろさない主義なんだ」
「さいで……あの入り口は、あんたの趣味か?その、ずいぶんいっぱい……」
「おや、お気に召さなかったかい?君も、私と同じだと思ったんだけどね」
「え?」
「私たちは、死者と生者の絆の媒介者。彼らは、私と特に親しかったものたちなんだよ。そうだね、君たち人間でいう所の、親しい者の写真を飾るような感覚かな?」
ここでようやく、俺は目の前の男がドワーフなのだと確証を得た。この価値観の違いは、他種族特有のものだろう。
「……俺たち、写真を床に敷いたりはしないぜ。あそこを歩くと、必ずあんたの友達を踏んづけることになると思うんだけど、それはどうなんだ?」
「逆に問うけれど、君たちが踏みしめる地面だって、何万と言う生命の死を経て成り立っていると思わないかい?君が毎朝歩く散歩道の下にだって、数百年前には墓場があったかもしれないけど、君はどう思う?」
う、そう言われると……どうなんだろう?あっている気もするし、間違っている気もする……言葉に詰まった俺を見て、彼はにこりとほほ笑んだ。
「質問に質問で返してしまったね。すまない。君と問答がしたくて、わざわざ呼びつけたわけじゃないんだ」
ふむ。少なくとも、意地悪で言っていたわけじゃないみたいだ。ややこしい会話をしたせいで、俺は少しずつ落ち着きを取り戻してきていた。
「私は、ファルマナと言うんだ。君と同じ、死者の声を聴く能力を持つものだよ」
ファルマナは眼鏡の奥の緑色の瞳で、俺にも名乗るよう促してきた。
「俺は、桜下だ。こっちは仲間のフラン。えっと、彼女は……」
俺が言おうか言うまいか逡巡すると、ファルマナはやんわりと手で制した。
「分かっているよ。大きな力を持つ者たちが、一挙に六人もやってきたのだからね」
「あ、そうか。あんたもネクロマンサーだから……」
「そういうことだ。君の仲間たちは、ずいぶんと強い力を持っているんだね。それに、固い絆で結ばれているようだ」
ファルマナは、俺とフランのつないだ手を見て言った。その時になってようやく気付いた俺は、気恥ずかしくなってパッと手を離した。するとなぜかフランは、むっとして顔をそむけてしまった。な、なんだ?ファルマナがくすりと笑う。
「ふふふ。実に興味深いよ。君たちのような繋がり方をしている例は、未だかつて見たことがない」
「あはは……実は俺も、自分以外のネクロマンサーに会うのは初めてなんだ」
「そうかい。人間の死霊術師は、ドワーフとは違って、あまり良くない待遇を受けると聞くね」
「そうなんだよな……なあ、聞いてもいいか?ドワーフのネクロマンサーって、俺たち人間と何か違うのかな?」
「本質的には、何も変わらないよ。ただ、役割と言う点では、だいぶ異なってくるかな」
「と、言うと?」
「ふふふ。知識をひけらかすというのは、いつになっても甘美な刺激だね。では、教えてあげよう。ドワーフの死霊術師のなんたるかを」
ファルマナは緑の光の中で、神秘的な微笑みを浮かべた。ごくり……
つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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「おぬしが人間のネクロマンサーだとわかると、実に興味深そうにしての。同じ素質を持つ者同士、どうしても会ってみたくなったようなのじゃ」
「ああ……分かる気がするよ」
思えば俺も、自分以外のネクロマンサーにあったことはなかった。この能力自体が忌み嫌われるものだったし、あまりおおっぴらにもしてこなかったからな。
「まあ、変わり者ではあるが、悪いドワーフではない。お前さんたちを悪いようにはせんはずじゃ」
「……わかった。俺も、ちょっと興味が出てきたよ。こんな機会、そうそうないだろうし」
俺がうなずくと、メイフィールドは満足そうに微笑んだ。
フランが蓋を持ち上げると、ずずずっと音を立てて、地下へ降りる穴が姿を現した。結構重そうな蓋だが、出入りが大変にならないのだろうか?穴に下りるのは、俺とフランだけだ。メイフィールドいわく、「下りたくても腹がつかえて下りられん」とのことだ。
「先にわたしが行く」
フランはそう言い残すと、するりと穴の淵から身を滑らせた。銀色の髪がひゅっとなびいて、真っ暗な穴の中に消える。
「おーい。どんな感じだー?」
「……」
「え?ふ、フラン?大丈夫かぁー?」
「……まあ、危険はないと思う。下りてきても平気だよ」
な、なんだろう。妙に引っかかる言い方だな……だが、フランが大丈夫だというのなら、その通りなのだろう。俺は一度メイフィールドの顔を見ると、彼もこくりとうなずいたので、フランにならって穴へと滑り込んだ。
ひゅー……とさっ。少しの浮遊感と、足に固いものが当たる感触。あたりは真っ暗で、自分の手さえ見えない。
「っとと。思ったより深かったな……ん。なんだこれ?」
「ち、ちょっと。変なとこ触んないで……」
「え?ご、ごめん。うわ!?」
ずでっ。動揺した俺は、闇の中でバランスを失い、ずっこけてしまった。夜目の効くフランには周囲が見えているらしいが、あいにく俺の目には黒一色しか映ってこない。見かねてアニが、ぼうっと青い光を発してくれた。やっと周囲が見えてきて……
「え?……う、うわああぁぁ!」
が、骸骨だ!壁一面に、骸骨が埋まっている!俺は尻もちをついたまま、ずりずりと後ずさりした。が、床がずいぶんとボコボコしている……恐る恐る下を見ると、床にもしゃれこうべが整列していた。
「……………………!!!!」
「ずいぶん悪趣味だよね。けど、呪いの類は感じないよ」
これを、悪趣味の一言で片づけていいのか……?
「お、俺、ひょっとして地獄に落ちてきたのか……?」
「んなわけないでしょ。たぶんこれ、ドワーフの骸骨だよ。人間とは少し形が違う」
えぇ……?言われてみれば、何となくそんな気もするが。だが、骸骨の真っ黒な眼孔に見据えられると、しげしげ観察する気にはなれなかった。
「ほら、ちゃんと立ってよ」
フランの手につかまって、俺はようやく立ち上がった。けど、足の震えが止まらないんだけど。だって、いま俺、だれかの頭を踏み付けている……
「ああ、そういえば。あなたって、こういうの苦手なんだっけ」
「そ、そ、そうだよ……」
「ほんと、そんなんでよくネクロマンサーやってるよね」
「ほっとけ……」
こっちにきてしばらくネクロマンサーをやっているが、この致命的な弱点はいまだに克服できていなかった。
「こ、ここって、ドワーフの墓場なのか……?」
「たぶん、違うでしょ。さっきのドワーフもそう言ってたし……それにほら、奥に続いてる」
えぇ?アニの明かりを向けると、確かにこの不気味な穴倉には、まだ奥があった。
「行きたくねえ~……」
「戻る?」
「いや……一度も会わずに帰るのは、失礼だろ」
「あなたって、変なところで律儀だよね」
俺はフランの腕をしっかり握ったまま、そろそろと奥へと向かい始めた。俺はゆっくり進みたいんだけど、待ちくたびれたフランがすたすた先に行くもんだから、腕を握っている俺も結果的に早足になった。おのれフランめ……
やがて、前方にじんわりと明かりが見えてきた。フランが足を止めたので、俺も止まる。アニの青色の光とは違う、緑色の光が、目の前の壁と床(と骸骨)を照らしていた。
「なんだろ……冥府の窯の光かな……?」
「違うってば。ほら、行くよ」
俺は気が進まなかったが、フランが逆に手を握ってきたので、逃げることも叶わなかった。穴はどうやら右にカーブしているようで、その向こうから緑の光は漏れてきていた。フランに引きずられてカーブを曲がると、目の前に飛び込んできたのは、キラキラと緑に輝く、大量の水晶と、その合間に埋もれるように座っている人影だった。お化け!と思わず叫びそうになったが、すんでのところで口をふさいだ。この人は、たぶん……
「やあ。やっと来てくれたね。待っていたよ」
死霊術師は、薄い微笑みを浮かべた。
そいつは灰色の髪に、緑色の瞳をした、細面の男だった。不思議な顔だ。角度によって若くも、年老いても見える。薄いフレームの眼鏡をかけていて、髪と同じ灰色の顎髭を、細い三つ編みに結っている。瘦身だが、手足はずいぶん長い。この人、本当にドワーフか……?
「あ、あ、あ……」
「あなたは、誰?」
声が震えてうまく出せない俺に代わって、フランがたずねる。
「うん。まあ、座りなよ。私だけ座っているのも、なんだか偉ぶっているみたいで嫌だろう?」
男は、自分の向かいにある、エメラルド色のクッションを指さした。細い指で、節が目立っている。
「そう言ってるけど」
「お、お、おう。よし、じゃあ座るか……」
俺は恐ろしくぎこちない動作で、クッションに腰を下ろした。フランも俺の隣に座る。その時になっても、俺はフランの手をぎゅっと握っていた。極度の緊張と恐怖で、羞恥心はどこかに吹っ飛んでいた。
「よしよし、ようやく座ったね。ところで、どうしたんだい?そんなに震えて」
「……ここは、あんたの家なのか?」
「そんなところだよ。もっとも、ここで過ごすのは一日の半分程度だけどね。あまり一つ所に根は降ろさない主義なんだ」
「さいで……あの入り口は、あんたの趣味か?その、ずいぶんいっぱい……」
「おや、お気に召さなかったかい?君も、私と同じだと思ったんだけどね」
「え?」
「私たちは、死者と生者の絆の媒介者。彼らは、私と特に親しかったものたちなんだよ。そうだね、君たち人間でいう所の、親しい者の写真を飾るような感覚かな?」
ここでようやく、俺は目の前の男がドワーフなのだと確証を得た。この価値観の違いは、他種族特有のものだろう。
「……俺たち、写真を床に敷いたりはしないぜ。あそこを歩くと、必ずあんたの友達を踏んづけることになると思うんだけど、それはどうなんだ?」
「逆に問うけれど、君たちが踏みしめる地面だって、何万と言う生命の死を経て成り立っていると思わないかい?君が毎朝歩く散歩道の下にだって、数百年前には墓場があったかもしれないけど、君はどう思う?」
う、そう言われると……どうなんだろう?あっている気もするし、間違っている気もする……言葉に詰まった俺を見て、彼はにこりとほほ笑んだ。
「質問に質問で返してしまったね。すまない。君と問答がしたくて、わざわざ呼びつけたわけじゃないんだ」
ふむ。少なくとも、意地悪で言っていたわけじゃないみたいだ。ややこしい会話をしたせいで、俺は少しずつ落ち着きを取り戻してきていた。
「私は、ファルマナと言うんだ。君と同じ、死者の声を聴く能力を持つものだよ」
ファルマナは眼鏡の奥の緑色の瞳で、俺にも名乗るよう促してきた。
「俺は、桜下だ。こっちは仲間のフラン。えっと、彼女は……」
俺が言おうか言うまいか逡巡すると、ファルマナはやんわりと手で制した。
「分かっているよ。大きな力を持つ者たちが、一挙に六人もやってきたのだからね」
「あ、そうか。あんたもネクロマンサーだから……」
「そういうことだ。君の仲間たちは、ずいぶんと強い力を持っているんだね。それに、固い絆で結ばれているようだ」
ファルマナは、俺とフランのつないだ手を見て言った。その時になってようやく気付いた俺は、気恥ずかしくなってパッと手を離した。するとなぜかフランは、むっとして顔をそむけてしまった。な、なんだ?ファルマナがくすりと笑う。
「ふふふ。実に興味深いよ。君たちのような繋がり方をしている例は、未だかつて見たことがない」
「あはは……実は俺も、自分以外のネクロマンサーに会うのは初めてなんだ」
「そうかい。人間の死霊術師は、ドワーフとは違って、あまり良くない待遇を受けると聞くね」
「そうなんだよな……なあ、聞いてもいいか?ドワーフのネクロマンサーって、俺たち人間と何か違うのかな?」
「本質的には、何も変わらないよ。ただ、役割と言う点では、だいぶ異なってくるかな」
「と、言うと?」
「ふふふ。知識をひけらかすというのは、いつになっても甘美な刺激だね。では、教えてあげよう。ドワーフの死霊術師のなんたるかを」
ファルマナは緑の光の中で、神秘的な微笑みを浮かべた。ごくり……
つづく
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