じゃあ俺、死霊術《ネクロマンス》で世界の第三勢力になるわ。

万怒 羅豪羅

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10章 死霊術師の覚悟

6-3

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6-3

メイフィールドに案内された宿は、丸っこい形をした小さな家だった。中は一部屋だけで、素焼きの陶器製のテーブルやベッドは、壁と一体化していた。まるで子どもが粘土細工で作った家みたいだ。幸いなことに、寝っ転がっても足や頭がはみ出ることはないくらいの広さはある。

「ま、そこまで豪勢ではないが、寝泊まりするだけなら十分じゃろ?なんかあったら、その辺のドワーフでも捕まえとくれ。それじゃあの」

メイフィールドはそれだけ言い残すと、さっさと行ってしまった。ふむ、まあ確かに少し狭いけど、寝て起きるだけなら十分くつろげそうだ。俺は荷物を降ろすと、ベッドに腰かけて、フランを手招きした。

「さてと、やっと落ち着けたな。フラン、待たせた。傷、治してやるよ」

「……もう、大丈夫なの?」

「おう。フランにずっと負ぶってもらったおかげだな」

フランはじっと俺の顔を見つめていたが、やがてこくりとうなずいた。俺の隣にくると、ベッドに腰かける。こうして改めて見ると、やっぱり痛々しいな……傷だらけだ。片目が開いていない。フランは何も言わないが、おそらく潰れているんじゃないだろうか。

「……ごめんな」

一言謝ると、俺はフランの胸の真ん中に、右手を置いた。意識を集中して、唱える。

「ディストーションハンド・ファズ!」

ヴン!俺の右手が実体を失い、そこから魔力が流れ込む。右手を媒体にして、俺とフランの魂が繋がったような感覚……フランの傷は、みるみるうちに塞がった。短く切られてしまった髪も、もとの長さまでするすると伸びる。あっという間に、見慣れたフランの姿が現れた。

「よし。ちゃんと……うん、治ってるな」

俺はフランの体を見回し、傷が完全に消えていることを確認する。右目を開き、髪をかき上げ背中の傷を確認し、肩を撫でて……

「もういいから!」

鬱陶しがられてしまった……せめて最後に、元に戻った銀色の髪を一撫でする。

「悪いな。俺のせいで怪我させたから、気になっちゃって」

「……別に。あなたに死なれたら困るから」

「そっか」

口調はそっけなかったが、フランの顔はまんざらでもなさそうだ。俺は少しの間、フランの髪を撫で続けていた。柄にもないけど、でもなんだか、無性にフランを撫でたくなったのだ。

「……あー、ゴホン、ウォッホン。ちょーっといいかしらね?」

「あん?なんだよ、アルルカ」

耳障りな咳ばらいをしたのは、アルルカだ。イライラした様子のアルルカは、俺の目の前に来て腕を広げた。

「これ見て、なんとも思わないわけ?」

「は?ばっか、思うわけないだろ。色仕掛けしようったって、もうその手は食わないからな」

「違うわよ!刺さってるでしょうが!いろいろと!」

ああ、そっちか。さっきドワーフたちに打ち込まれたフックがまだ、アルルカの体のあちこちに残ったままになっていた。

「それ、抜けないのか?かえしが付いてるんだっけ?」

「そうよ。できたらとっくに自分で抜いてるわ」

「ま、それもそうか。しょうがない。フラン、手伝ってやってくれないか?」

「…………」

こういうことには、怪力のフランが適任だろう。フランは無言で立ち上がると、アルルカに刺さっているフックから伸びる紐を、むんずと掴んだ。

「そーっと抜きなさいよ。あたしの珠肌に傷がついちゃう……あいた!?」

ブチィ!フランが力任せに引っこ抜くと、フックはアルルカの肉ごと削ぎ取ってしまった……おえぇ。とても直視できない光景だ。

「いたいいたい!ちょっと、痛いってば!」

「……ぁましやがって……」

ブチブチと、機械的にフランは手を動かす。俺はなんとなく、それがアルルカに対する復讐のようにも見えた。

「はい、全部抜いたげたよ」

紐を一まとめにすると、フランはぽいっとそれらを放り投げた。そのころにはアルルカは、赤と白のまだら模様になってピクピクと……だめだ、とても詳細には語れない。全身にモザイクを入れないといけない、とだけ言っておこう。

「ディストーションハンド・ファズ!」

幸い、R18Gなアルルカはすぐに元に戻った。

「痛いじゃないのよ!このバ怪力ゾンビ!」

「バカはそっちでしょ!変態露出コウモリのくせに!見せられる方が迷惑なんだよ!」

「はあぁぁぁ~!?あたしほどのいい女に向かって、よくもちんちくりん娘が大口叩くわね!あーあーやーね、貧相な女のやっかみほど醜いものもないわぁ!」

「ひっ……!そんなことない!」

「だぁーってねえ?あたしは自分のカラダに自信ありますけどぉ、あんたはそれができないんでしょ?自分で貧相だって認めてるようなもんじゃない。ぷぷぷ!」

「ぐっ……!こんの……!」

「わああぁぁ!やめろフラン!落ち着け、手を掛けるな!スカートから手を離せ!」

「フランさん、ダメです!それだけは、乙女としてそれだけは!」

俺とウィルの必死の説得によって、フランの黒歴史は未遂で済んだ。俺に怒られ、すっかり拗ねたアルルカは、コウモリの姿になって窓から飛んで行ってしまった。

「ふう……っとに、アルルカときたら。トラブルを起こさなきゃ死ぬ病気なんじゃないか」

俺はくたくたになって、ベッドに腰かけた。騒動の間、ずっと壁に向かっていたエラゼムが、恐る恐るこちらに振り返る。

「……あの、事は収まりましたでしょうか?」

「ああ、エラゼム。なんとか終わったよ」

フランは冷静さを取り戻したのか、顔をほんのり赤くして、隅っこで小さくなっている。今はそっとしておいてやろうか。俺はエラゼムに話を振る。

「にしても、ちゃんと剣が直せるといいな」

俺はさっきの鍛冶屋を思い出しながら言った。エラゼムは重々しくうなずく。いつも背負っていた大剣がないので、どことなく落ち着かなさそうだ。

「信じるしか、ありますまい。ここまで来たのですから、何が何でも成し遂げてもらわねば」

「だな。まあ、天才って言うのは、どこか普通の人とはズレてるって言うしな。そういう点では、あのオヤジさんはいい線行ってるよな?」

俺が冗談めかすと、横で聞いていたウィルがくすくす笑った。

「あの人、すごい格好でしたよね。昔絵本で読んだ、屑鉄おばけを思い出しましたよ……でも、それよりもあっちの方が驚きました。ほら、ドワーフには、男の人しかいないっていう」

「あぁ……ほんとだよな。俺、あの後ちょっと考えたんだけどさ。ドワーフの夫婦って、いったいどんな感じなんだろうなって……」

「それは……」

俺とウィルは、そろって顔を見合わせた。ウィルはものすごく複雑な顔をしていたけれど、それは俺も同じだっただろう。
世の中の愛の形について考えていると、俺の隣にすとんと、ライラが座った。

「ライラ?どうした」

「ううん……ただ、桜下が元気になってよかったなって。桜下、ライラのこと、守ってくれたんだよね」

「あー、その、なんだ。気にするなよ。体が勝手に動いただけっていうか、そんなだからさ」

「でも、嬉しかったよ。ありがと」

ライラは俺の腕を胸に抱くと、二の腕のあたりに頬をこすりつけた。そっか。ライラにも、心配を掛けちまったな。俺がライラのくせっけを撫でつけると、ライラは心地よさそうに目を細めた。しばらくすると、ライラは安心したのか、すぅすぅと寝息を立ててしまった。

「……ちょっと、無鉄砲だったかな」

「え?」

俺がつぶやくと、ウィルが首をかしげた。

「この前のことだよ。俺が動いたほうが、かえって面倒になっちまったかなって」

「それは……どうなんでしょう。確かに、桜下さんが危なくなったときは、心臓が握りつぶされそうでしたけど……けど、代わりにライラさんがそうなっていたら良かったのかというと、そうではないでしょう?」

「ま、そうだな」

「私個人は……桜下さんが優しい人で、嬉しいです。でも、だからといって、危ない目にはあってほしくありません……ごめんなさい、うまく言えないですね」

「いや、いいよ。変なこと聞いたな。あーあ、俺もちょっと眠たくなってきたな」

話を変える意味もあったけど、本当に少し疲れた。そのせいで妙なことを口走ってしまったみたいだ。俺たちの会話を、エラゼムが興味深そうに聞いていた。彼は果たして、どういう風に今の話を聞いていたのだろう。
うーん。いっそのこと、俺も少し寝てしまおうか?今、地上は何時くらいなんだろう?時計もないから、時間がさっぱりわからない。ドワーフたちは、どうやって一日を過ごすんだろうな。
俺がウトウトと舟を漕ぎだしたころ、ドンドンドンと扉が叩かれた。

「んぁ……?誰だ?」

「おーい。わしじゃ。ちょっといいかの」

「メイフィールド?ああ、構わないよ」

扉が開かれて、メイフィールドが白い髭を撫でつけながら顔をのぞかせた。

「いやぁ、何度もすまんのぉ」

「いいけど、何の用だ?」

「ちょいとな、頼まれてくれんかの?実は、お前さんに会いたいっちゅうドワーフがおるんじゃ」

「会いたい?俺たちにってことか?」

「いや、お前さんにじゃとよ、桜下」

俺に?俺はきょとんと目をしばたかせた。はて、俺にドワーフの知り合いはいないはずだけど。

「なんで俺を名指しに?」

「お前さんがネクロマンサーだと話すと、是非にっちゅうことでな。どうじゃろう?そんなに時間は取らせんし、会うだけ会ってみてくれんじゃろうか」

「まあ、そこまで言うなら……」

ちょうどやることもなくて暇してたところだ。俺はもたれていたライラをそっとベッドに寝かせると、立ち上がった。宿から出ようとすると、フランもいっしょについて来た。

「フラン?別に俺一人でも……」

「わたしも行くから」

きっぱりと言い切られた。まあ、断る理由もないな。

「メイフィールド、連れが一人くらいいてもいいだろ?」

「うむ、もちろんじゃ。それじゃお二人さん、案内しよう」

メイフィールドに連れられて向かった先は、町のやや下層寄りのエリアだった。この辺りは土地が少ないのか、上よりもより一層、建物同士がぎゅうぎゅうとひしめき合っている気がする。いくつもの階段を下り、何個かの曲がり角を曲がった。

「ここじゃ」

唐突に、メイフィールドが立ち止まった。俺とフランはあたりを見回したが……

「どこだ?」

俺たちが今いるのは、通りのど真ん中だ。周りに家はたくさんあるが、どれのことだかが分からない。

「二人とも、上じゃのうてな。下じゃよ」

メイフィールドは、足でとんとんと地面を蹴った。俺とフランも足元を見下ろす。あ、なんだこれ?俺たちの足下には、マンホールのような丸い蓋が埋め込まれていた。

「もしかして、これが入り口か?」

「うむ。あー、ここに住んどるのは、ドワーフの中でもちと変わり者のドワーフでの。ここがすでに地下じゃというのに、わざわざ地面に穴を掘って暮らしておるんじゃ」

「それは……確かに変わってるな」

俺は足元の蓋を見下ろした。フランも胡散臭そうな目で下を見ている。

「なぁ、メイフィールド。聞いてなかったけど、いったいどんな奴なんだ?俺に会いたがってるドワーフって」

「おお、それを言っとらんかったの」

メイフィールドは髭を一撫ですると、地面の蓋を見つめながら言った。

「そやつは、わしらがシャーマンと呼ぶ存在じゃ。シャーマンとはすなわち、交霊師のこと。つまり、おぬしと同じ……死霊術の才を持つものじゃよ」



つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。

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