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10章 死霊術師の覚悟
10章 モンスター・用語辞典
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●10章 モンスター図鑑
この図鑑は、ギネンベルナ王室が編纂した、全国に生息するモンスターの特徴、生態、戦う際の注意事項などを記したものである。これを読めば、読者諸君は危険なモンスターに対する最低限の知識を得る事が出来るだろう。ただし、留意しておいてほしい。ここに記されているのは、あくまでも多種多様なモンスターの一側面に過ぎない。諸君が実際に剣を握り、モンスターと相対する際には、必ずしも本に書かれた知識だけが全てでない事を忘れないで頂ければ幸いだ。
“危険度”について
そのモンスター一体のみに対して、人間が戦いを挑む場合の脅威の指針。
S……生物の頂点に位置する種族。人間が大軍を成したとしても、討伐は極めて困難。ドラゴン種などが該当。
A……非常に凶暴。人間単体では歯が立たず、屈強な戦士たちによる軍隊の形成が必要。オーガ、ゴーレムなどが該当。
B……危険だが、熟達した知識と技量があれば討伐可能。ただし一人では苦戦を強いられるであろう。ライカンスロープ、トロールなどが該当。
C……単体では弱く、一人前の戦士なら十分応戦可能。だがこのランクのモンスターは群れを成すことが多く、個としての弱さを補っているので注意されたし。オーク、ゴブリンなどが該当。
D……極めて脆弱、もしくは危険性のない生物群。
・モンスター詳細
スニードロ
脈翅目 鏡蜻蛉科 危険度C
氷の破片のような羽を持つカゲロウの一種。
吹雪に紛れて人を襲い、眼球に寄生する。寄生された人間は極度の寒気と低体温に襲われるが、それで死亡する事はない。が、放置しておくと脳を凍らされて思考を乗っ取られる為、油断は禁物。親しい者の涙で撃退する事ができる。
高山帯や、雪の多い北国に棲息。幼虫の段階で羽を持ち、一匹の女王の下で統括されるコロニーを形成する社会性の昆虫。幼虫は餌となる人間を巣に連れ帰るために、積極的に狩りを行う。が、飛行力が弱く、風に巻き上げられる形でしか獲物を探す事ができない。対処法も確立しており、滅多に被害は出ないが、長時間の寄生を許してしまうと、思考の一部をスニードロに奪われてしまうと考えられている。この時の症例は報告が少なく、曖昧な部分も多いが、一貫して性格が豹変するという特徴がある。その後、宿主は突如として失踪し、二度と帰ってこないと言う。おそらくコロニーへと連れ去られたものと考えられるが、スニードロの巣の目撃例は非常に少なく、内部の詳細な調査は行われた試しがない。成虫の姿と推測される女王もまた、詳しい生態は確認されていない。対処法は分かっているが、生態には謎が多いという、ミステリアスな生物と言えよう。
ワラジムシ
草鞋虫目 軟殻草履科 危険度D-
平べったい形をした甲殻類の一種。
森林などの陽の当たらない場所に潜む。生態系における、落ち葉を食し、土に還す分解者の役割を担う。また同時に、多くの昆虫系モンスターに捕食される、被食者としての側面も持つ。
人間との関わりにおいては、本種の名前の由来ともなった、脱皮した抜け殻を使用した足具が有名だろう。この殻は柔軟性を持ちながらも、ある程度の耐久性を有する優秀な素材で、触覚の部分を輪っか状にして足を通す事で、履物として利用する事ができた。大陸暦100年頃までは、主に地方の農民を中心に重宝されていた。しかし、革製や木製の靴が普及すると共に、見た目の悪さや、殻を仲間だと勘違いしたワラジムシが家に入り込むなどの点が忌避され、次第に過去の物となっていった。今では郷土品として取引されている。
イエティ
鬼人目 雪男科 危険度B+
白い体毛を持つ人型モンスター。
好戦的で、人間にも積極的に襲いかかる。腕の力はオーガにも匹敵する為、接近戦は危険。火を恐れる性質があり、松明などの火元があれば比較的安全に撃退できる。
高山帯や北部の森林などの寒冷地に生息。餌の少ない地域に住む影響か、貪欲な食欲を持ち、動植物問わず喰らい付く。また、鬼人目のモンスターの中では知能が高く、特に学習能力に優れる。一度敗れた相手に対しては、対処法を編み出す(岩や枝などの簡単な飛び道具を使う、有利な地形で待ち構える等)ことで、次の戦いを有利に運ぼうとするしたたかな面も見られる。体中に傷を負った歴戦のイエティは、炎への対処法や、ある程度の耐性を有している事もあり、特に危険な存在である。
山肌に穴を掘り、そこをねぐらとするが、一年ほどで放棄し、住処を移動する。雪山で遭難した時には、イエティの古巣を探してみるのもいいかもしれない。ただ、既に先客がいた場合は、覚悟を決めたほうがいいだろう。
エアレー
偶蹄目 角山羊科 危険度B-
鋭直な二本の角を持つヤギ。
二本の角は自在に長さと角度を変える事ができ、それを剣や槍のように振るって敵を牽制する。性格は穏やかだが、まともにやり合おうとすると手強い相手だろう。弓や魔法による遠距離攻撃を中心に攻めたい。
ヤギとしては珍しく亜熱帯の密林を好み、そこで十匹程度の群れを作る。一匹の雄が群れを統率し、新たな雄が産まれる度に決闘を行い、敗れた雄は群れを離れ、新たな群れを成すべく各地を放浪する。が、なかなか雌と巡り会う事は難しいのか、雄のみで形成されたエアレーの群れが観測される事がままある。
馬と比べて俊敏性では劣るものの、スタミナとパワーではこちらが勝る。上手く手懐ければ馬車馬としての活躍が期待できる。
また、本種はバジリスクの天敵として有名。かの蛇を見つけると、群れで一丸となって襲いかかる。角で的確に眼を潰し、集団で刺し殺してしまう。一方で、バジリスクもエアレーを見かけると積極的に攻撃し、エアレーが負ける事もしばしばあるため、両者は犬猿の敵対関係にあると言えるだろう。
ツチノコ
無翼鱗目 槌蛇科 危険度C-
膨らんだ胴体を持つ蛇。
蛇としては非常に鋭敏で、地を這うように高速で移動する。牙に強い毒を持ち、噛まれると命の危険もある。解毒にはヨモギを使用する。
山岳部に生息すると思われるが、詳しい生態は未だ不明な部分が多い。臆病な性格で、僅かな異変を察知するだけで逃げ出してしまうことが際たる理由である。それが災いして、地域によっては眉唾物の噂が信じられている事もあり、過剰に恐れていたり、逆に危険性を理解していなかったりと、認識の差が激しい。また一説では、ツチノコが成長した姿がヤマタノオロチであると言われている。臆病な性格など両者に一致する点はあるものの、やはり断定するには根拠が少なく、今後の研究が期待されるところである。
毒はある種のクラゲの刺胞毒によく似ているが、本種だけの特徴として、複数種の有翼鱗目のモンスターへの解毒剤となる効果を持つ。今はまだ十分な量が出回ってはないが、今後の調査次第では、アンフィスバエナなどの中毒症状の特効薬としての運用ができるのではと期待されている。
ワイト
死霊目 屍人憑科 危険度C-~B+
死体に霊魂などが憑依したアンデッド。
ゾンビに非常によく似るが、個体によってはこちらの方が強い。ぱっと見だけでは分からないので、油断せずに対処すること。
ゾンビと異なる点は、ゾンビは死者がアンデッドとして蘇ったモンスターなのに対して、ワイトは霊魂系アンデッドが死体に取り憑いたモンスターであることだ。体の持ち主と中身が別人という事もしばしばあり、それによって弱体化する事もあれば、逆に外見以上の凶暴さを発揮する事もある。特に子どもの死体に憑依しているケースが油断を招きやすく、子を失ったばかりの親が襲われる悲惨な事件も起きている。
古代では有力な権力者が死亡した際、その身辺の人間を殺害、その死体をワイトとして蘇生させ陵墓に埋葬する習わしがあったという。その手のダンジョンに挑む際には、本種の存在を意識がけると良いだろう。
キョンシー
死霊目 屍傀儡科 危険度B-
死体を邪悪な魔術によって操れるようにしたアンデッド。個としての自我はなく、フレッシュゴーレムに近い性質を持つ。
ゾンビやワイトと違い、術者によって操られているため、かなり機敏。仕込み武器を隠し持つことも多いため、アンデッドだからと侮ると後悔する事になるだろう。幸い弱点は共通するので、火や聖水の準備は怠らない事。
死霊術によって死体を傀儡化したモンスター。素体の調達のしやすさ、及び拡張性の高さからネクロマンサーが好んで使役する。ゾンビと違って自然発生する事はないとされる。自我を持たないため、術者が近くにいなければ基本的に無害だが、術者によって操られている場合には、不死性や身体中に仕込まれた絡繰によって厄介な敵と化す。
操られているとはいえ、ベースとなっているのはあくまでただの死体の為、いずれガタが来て動きが鈍くなる。死後硬直によってまともに歩く事が出来なくなり、飛び跳ねるように移動するようになると、取り替え時期のサインだとされている。
●10章 用語辞典
ロコロコ教
薬草と治療の神ロコロコを信仰する宗派。聖職者は回復魔法を得意とする傾向がある。
夜光石
光を吸収し、暗所で発光する性質を持つ鉱石。オレンジ色の淡い光を放つ。
アルバ
ドワーフ語で、「生み出す者」という意味。子を産む力を持つドワーフの事を指す。
淵源の穴
ドワーフの坑道の中で、最も深く、危険な坑道。全てのドワーフの憧れであり、終着点。
●10章 魔法辞典
・(無属性)
キュアテイル
傷を治す。
ホークボヤンス
遠視魔法。魔術師がある程度認知している、遠くの景色を見ることができる。
ディティクティブドッグ
指定したオブジェクトを探知する、光の犬を召喚する。
トードストーン
特定の毒素を分解、無毒化する。
・(火属性)
ファイアフライ
小さな蛍光色の火の玉を複数飛ばす魔法。
・(雷属性)
コネクトボルボクス
自身に電流を流し、身体能力を跳ね上げる。
・(風属性)
ストームスティード
疾風の速さで走る馬を呼び出す。
・(聖属性)
アロマティカス
神聖な力で、対象を治療する。病にも怪我にも有効だが、効果は術者の力量に左右される。
・(冥属性)
スケアクロウ
死の恐怖を呼び起こす魔法。
ソウルカノン
霊力の塊を飛ばす。アンデッド限定だが、凄まじい威力を誇る。
ディストーションハンド
右手を霊体化させ、アンデッドを使役する。
ディストーションハンド・ファズ
アンデッドの状態を巻き戻す。
ディストーションハンド・オーバードライブ
広域に霊派を飛ばし、複数のアンデッドを使役する。
●地図
この図鑑は、ギネンベルナ王室が編纂した、全国に生息するモンスターの特徴、生態、戦う際の注意事項などを記したものである。これを読めば、読者諸君は危険なモンスターに対する最低限の知識を得る事が出来るだろう。ただし、留意しておいてほしい。ここに記されているのは、あくまでも多種多様なモンスターの一側面に過ぎない。諸君が実際に剣を握り、モンスターと相対する際には、必ずしも本に書かれた知識だけが全てでない事を忘れないで頂ければ幸いだ。
“危険度”について
そのモンスター一体のみに対して、人間が戦いを挑む場合の脅威の指針。
S……生物の頂点に位置する種族。人間が大軍を成したとしても、討伐は極めて困難。ドラゴン種などが該当。
A……非常に凶暴。人間単体では歯が立たず、屈強な戦士たちによる軍隊の形成が必要。オーガ、ゴーレムなどが該当。
B……危険だが、熟達した知識と技量があれば討伐可能。ただし一人では苦戦を強いられるであろう。ライカンスロープ、トロールなどが該当。
C……単体では弱く、一人前の戦士なら十分応戦可能。だがこのランクのモンスターは群れを成すことが多く、個としての弱さを補っているので注意されたし。オーク、ゴブリンなどが該当。
D……極めて脆弱、もしくは危険性のない生物群。
・モンスター詳細
スニードロ
脈翅目 鏡蜻蛉科 危険度C
氷の破片のような羽を持つカゲロウの一種。
吹雪に紛れて人を襲い、眼球に寄生する。寄生された人間は極度の寒気と低体温に襲われるが、それで死亡する事はない。が、放置しておくと脳を凍らされて思考を乗っ取られる為、油断は禁物。親しい者の涙で撃退する事ができる。
高山帯や、雪の多い北国に棲息。幼虫の段階で羽を持ち、一匹の女王の下で統括されるコロニーを形成する社会性の昆虫。幼虫は餌となる人間を巣に連れ帰るために、積極的に狩りを行う。が、飛行力が弱く、風に巻き上げられる形でしか獲物を探す事ができない。対処法も確立しており、滅多に被害は出ないが、長時間の寄生を許してしまうと、思考の一部をスニードロに奪われてしまうと考えられている。この時の症例は報告が少なく、曖昧な部分も多いが、一貫して性格が豹変するという特徴がある。その後、宿主は突如として失踪し、二度と帰ってこないと言う。おそらくコロニーへと連れ去られたものと考えられるが、スニードロの巣の目撃例は非常に少なく、内部の詳細な調査は行われた試しがない。成虫の姿と推測される女王もまた、詳しい生態は確認されていない。対処法は分かっているが、生態には謎が多いという、ミステリアスな生物と言えよう。
ワラジムシ
草鞋虫目 軟殻草履科 危険度D-
平べったい形をした甲殻類の一種。
森林などの陽の当たらない場所に潜む。生態系における、落ち葉を食し、土に還す分解者の役割を担う。また同時に、多くの昆虫系モンスターに捕食される、被食者としての側面も持つ。
人間との関わりにおいては、本種の名前の由来ともなった、脱皮した抜け殻を使用した足具が有名だろう。この殻は柔軟性を持ちながらも、ある程度の耐久性を有する優秀な素材で、触覚の部分を輪っか状にして足を通す事で、履物として利用する事ができた。大陸暦100年頃までは、主に地方の農民を中心に重宝されていた。しかし、革製や木製の靴が普及すると共に、見た目の悪さや、殻を仲間だと勘違いしたワラジムシが家に入り込むなどの点が忌避され、次第に過去の物となっていった。今では郷土品として取引されている。
イエティ
鬼人目 雪男科 危険度B+
白い体毛を持つ人型モンスター。
好戦的で、人間にも積極的に襲いかかる。腕の力はオーガにも匹敵する為、接近戦は危険。火を恐れる性質があり、松明などの火元があれば比較的安全に撃退できる。
高山帯や北部の森林などの寒冷地に生息。餌の少ない地域に住む影響か、貪欲な食欲を持ち、動植物問わず喰らい付く。また、鬼人目のモンスターの中では知能が高く、特に学習能力に優れる。一度敗れた相手に対しては、対処法を編み出す(岩や枝などの簡単な飛び道具を使う、有利な地形で待ち構える等)ことで、次の戦いを有利に運ぼうとするしたたかな面も見られる。体中に傷を負った歴戦のイエティは、炎への対処法や、ある程度の耐性を有している事もあり、特に危険な存在である。
山肌に穴を掘り、そこをねぐらとするが、一年ほどで放棄し、住処を移動する。雪山で遭難した時には、イエティの古巣を探してみるのもいいかもしれない。ただ、既に先客がいた場合は、覚悟を決めたほうがいいだろう。
エアレー
偶蹄目 角山羊科 危険度B-
鋭直な二本の角を持つヤギ。
二本の角は自在に長さと角度を変える事ができ、それを剣や槍のように振るって敵を牽制する。性格は穏やかだが、まともにやり合おうとすると手強い相手だろう。弓や魔法による遠距離攻撃を中心に攻めたい。
ヤギとしては珍しく亜熱帯の密林を好み、そこで十匹程度の群れを作る。一匹の雄が群れを統率し、新たな雄が産まれる度に決闘を行い、敗れた雄は群れを離れ、新たな群れを成すべく各地を放浪する。が、なかなか雌と巡り会う事は難しいのか、雄のみで形成されたエアレーの群れが観測される事がままある。
馬と比べて俊敏性では劣るものの、スタミナとパワーではこちらが勝る。上手く手懐ければ馬車馬としての活躍が期待できる。
また、本種はバジリスクの天敵として有名。かの蛇を見つけると、群れで一丸となって襲いかかる。角で的確に眼を潰し、集団で刺し殺してしまう。一方で、バジリスクもエアレーを見かけると積極的に攻撃し、エアレーが負ける事もしばしばあるため、両者は犬猿の敵対関係にあると言えるだろう。
ツチノコ
無翼鱗目 槌蛇科 危険度C-
膨らんだ胴体を持つ蛇。
蛇としては非常に鋭敏で、地を這うように高速で移動する。牙に強い毒を持ち、噛まれると命の危険もある。解毒にはヨモギを使用する。
山岳部に生息すると思われるが、詳しい生態は未だ不明な部分が多い。臆病な性格で、僅かな異変を察知するだけで逃げ出してしまうことが際たる理由である。それが災いして、地域によっては眉唾物の噂が信じられている事もあり、過剰に恐れていたり、逆に危険性を理解していなかったりと、認識の差が激しい。また一説では、ツチノコが成長した姿がヤマタノオロチであると言われている。臆病な性格など両者に一致する点はあるものの、やはり断定するには根拠が少なく、今後の研究が期待されるところである。
毒はある種のクラゲの刺胞毒によく似ているが、本種だけの特徴として、複数種の有翼鱗目のモンスターへの解毒剤となる効果を持つ。今はまだ十分な量が出回ってはないが、今後の調査次第では、アンフィスバエナなどの中毒症状の特効薬としての運用ができるのではと期待されている。
ワイト
死霊目 屍人憑科 危険度C-~B+
死体に霊魂などが憑依したアンデッド。
ゾンビに非常によく似るが、個体によってはこちらの方が強い。ぱっと見だけでは分からないので、油断せずに対処すること。
ゾンビと異なる点は、ゾンビは死者がアンデッドとして蘇ったモンスターなのに対して、ワイトは霊魂系アンデッドが死体に取り憑いたモンスターであることだ。体の持ち主と中身が別人という事もしばしばあり、それによって弱体化する事もあれば、逆に外見以上の凶暴さを発揮する事もある。特に子どもの死体に憑依しているケースが油断を招きやすく、子を失ったばかりの親が襲われる悲惨な事件も起きている。
古代では有力な権力者が死亡した際、その身辺の人間を殺害、その死体をワイトとして蘇生させ陵墓に埋葬する習わしがあったという。その手のダンジョンに挑む際には、本種の存在を意識がけると良いだろう。
キョンシー
死霊目 屍傀儡科 危険度B-
死体を邪悪な魔術によって操れるようにしたアンデッド。個としての自我はなく、フレッシュゴーレムに近い性質を持つ。
ゾンビやワイトと違い、術者によって操られているため、かなり機敏。仕込み武器を隠し持つことも多いため、アンデッドだからと侮ると後悔する事になるだろう。幸い弱点は共通するので、火や聖水の準備は怠らない事。
死霊術によって死体を傀儡化したモンスター。素体の調達のしやすさ、及び拡張性の高さからネクロマンサーが好んで使役する。ゾンビと違って自然発生する事はないとされる。自我を持たないため、術者が近くにいなければ基本的に無害だが、術者によって操られている場合には、不死性や身体中に仕込まれた絡繰によって厄介な敵と化す。
操られているとはいえ、ベースとなっているのはあくまでただの死体の為、いずれガタが来て動きが鈍くなる。死後硬直によってまともに歩く事が出来なくなり、飛び跳ねるように移動するようになると、取り替え時期のサインだとされている。
●10章 用語辞典
ロコロコ教
薬草と治療の神ロコロコを信仰する宗派。聖職者は回復魔法を得意とする傾向がある。
夜光石
光を吸収し、暗所で発光する性質を持つ鉱石。オレンジ色の淡い光を放つ。
アルバ
ドワーフ語で、「生み出す者」という意味。子を産む力を持つドワーフの事を指す。
淵源の穴
ドワーフの坑道の中で、最も深く、危険な坑道。全てのドワーフの憧れであり、終着点。
●10章 魔法辞典
・(無属性)
キュアテイル
傷を治す。
ホークボヤンス
遠視魔法。魔術師がある程度認知している、遠くの景色を見ることができる。
ディティクティブドッグ
指定したオブジェクトを探知する、光の犬を召喚する。
トードストーン
特定の毒素を分解、無毒化する。
・(火属性)
ファイアフライ
小さな蛍光色の火の玉を複数飛ばす魔法。
・(雷属性)
コネクトボルボクス
自身に電流を流し、身体能力を跳ね上げる。
・(風属性)
ストームスティード
疾風の速さで走る馬を呼び出す。
・(聖属性)
アロマティカス
神聖な力で、対象を治療する。病にも怪我にも有効だが、効果は術者の力量に左右される。
・(冥属性)
スケアクロウ
死の恐怖を呼び起こす魔法。
ソウルカノン
霊力の塊を飛ばす。アンデッド限定だが、凄まじい威力を誇る。
ディストーションハンド
右手を霊体化させ、アンデッドを使役する。
ディストーションハンド・ファズ
アンデッドの状態を巻き戻す。
ディストーションハンド・オーバードライブ
広域に霊派を飛ばし、複数のアンデッドを使役する。
●地図
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