544 / 860
13章 歪な三角星
12-3
しおりを挟む
12-3
フランも振り向いて、ウィルの目を見つめた。怪しく光る赤い瞳に、ウィルはぞくり震えた。
「わたしはあの人を手に入れる為なら、手段は選ばない。今回のも、その一環」
「え……?で、ですが」
「じゃあ仮に、わたしがウィルを排除しようとする。ウィルに意地悪ばかりして、あなたを追い出そうとする。どうなると思う?」
ウィルは想像してみた。あまり愉快な想像ではなかったが、答えはすぐに出た。
「桜下さんは、悲しむでしょうね。何やってるんだよって、フランさんを止めようとすると思います」
「せいかい」
フランは勇演武闘の次の日の朝を思い出した。
「わたしと、あの変態ヴァンパイアが戦った時だって、あの人はカンカンになってた。あんなのにもああなんだよ?ウィルをいじめてるなんて知ったら、あの人、胸が潰れるほど悲しむよ」
それを聞いたウィルはこそばゆかったが、たぶん本当にそうなるだろうなと内心で思った。
「……そういえば、結局あのケンカは、なんだったんですか?」
「あれは……」
フランは不愉快そうに顔をしかめると、ぼやくように言った。
「……実は、あいつにもおんなじことを言われたんだ」
「え?アルルカさんが?うそ……」
「もっと乱暴な言い回しだったけどね。あいつには、あの人はわたし一人じゃ満足しないって、そう言われた。悔しいけど、その通りだって思った」
「え、そんなことは」
そう言いかけてウィルは、はたと口を継ぐんだ。フランの言わんとすることが、分かった気がしたのだ。
「あの人は、仲間を見捨てない。わたしと恋人同士になってても、きっと今夜、ウィルに同じことをしたと思う。わたしがどれだけ醜い独占欲を剥き出しにしても、それは変わらない……あの人を、苦しめるだけ。そう分かったんだ」
「でも、それなら……フランさんは、桜下さんを諦めてしまうんですか?そんなのっ」
「違うよ。諦めるなんて、できないよ……」
フランは弱弱しくつぶやいた。ウィルはなんだか初めて、目の前の大人びた少女が、本当は年端も行かない女の子なんだと認識した気がした。
「だから……わたしは、独り占めを諦めることにした」
「え?独り占めを……?」
「うん。どうせあの人は、わたしだけのものにはならない。だからいっそ、ありのままを好きになることに決めたの」
「フランさん、それって……」
「うん。それに、これなら……誰かが不幸になる必要も、なくなると思ったから」
ウィルは潤んだまなざしでフランを見つめ、フランは照れ臭そうにぷいっとそっぽを向いた。
「フランさん……あなたは、そこまで……」
「……勘違いしないで。みんながいないと、あの人は幸せになれない。わたしはあの人に好きになってもらうために、みんなを利用することにしただけだから」
フランの憎まれ口に、ウィルは目尻を指で拭ってから、くすりと笑った。
「ふふ、そうですか。桜下さんは、幸せ者ですね。こんなに想ってもらえて……」
「……ウィル、あなたはどうなの?」
「え?私、ですか?」
「わたしは、こういう風に行くって決めたけど。正直、かなりまともじゃないこと言ってるよ、わたし。ウィルは、それでもいいの……?」
フランは横目で、ウィルを流し見る。ウィルは膝を抱えて、うつむきがちに答えた。
「わたしは……正直、そうですね……フランさんの言っていることは、とてもよく分かるんです。ただ、すぐには受け入れられないかも……」
「その受け入れられないっていうのは、わたしと一緒が嫌ってこと?」
「え?そうじゃありません!そうじゃなくて、むしろフランさんの方が、私なんかと一緒じゃ嫌だろうって……」
フランはこくりとうなずいた。
「そう言うと思った。ウィル、それ今後禁止だから」
「え」
「わたしたちは、常に平等じゃないといけない。抜け駆けも、遠慮もナシ。三人でっていうのは、とっても難しいんだ。だからウィルが下手に遠慮しちゃうと、わたしたちは全員ダメになっちゃうんだよ」
ウィルはぽかんと口を開けた。
「フランさんって……実は、八十歳のお婆さんだったりします?」
「がうぅ!」
「ひゃあぁ、噛まないで!すみません、冗談、冗談です!」
「っとにもう……ふざけてるんじゃないんだよ。詳しい人に聞いたんだ」
「そうだったんですね。あまりにも人生経験豊富に見えたもので……」
二人は座り直し、ウィルは改めてフランの提案を思案した。
「……まだ、戸惑う気持ちも多いですが。ただ……素直になります。やっぱり私、この恋を諦めたくありません」
「うん。それでいいと思う」
「ふふ、ありがとうございます……けれど、ちょびっと怖くもあります。私たち、とても難しいことに挑戦しようとしているんですね……」
「そうだね……」
二人はまた、しばし無言で、夜の海を見つめていた。
「……わたしたちは、不格好な三角形なんだ」
ふいにそう溢したフランに、ウィルは首をかしげた。
「どういう、意味ですか?」
「あれ」
フランがガントレットのはまった手で指をさす。ウィルもつられてそっちを見るが、そこには海と、夜空しか見えなかった。
「……?」
「ほら。あそこに、赤い星が見える」
ウィルはようやく合点がいった。確かに、無数の星が輝く夜空の中で、ひときわ目立つ赤色の星がある。
「あれはわたし。それで、その横の方に。黄色い星がある」
「ああ、あれは私ですね」
フランはうなずく。
「それで……それらの、ずっと上の方。一個だけ浮かんでる、白い星」
ウィルは見えない線を辿るように、視線を上げた。見つけた……ぽつんと、小さな星が浮かんでいる。なぜかその周りにはほとんど星がなく、まるで群れから離れて自由に飛ぶ、風変わりな雁のようだ。
「あれが、桜下」
ウィルはすとんと納得できた。その星は、赤や黄色の星と比べると、大きさも輝きも小さい。それなのに、目を引き付けて放さない、不思議な力がある。
「あの三つを結ぶと、ね。一つの角だけ飛び出た、へんてこな三角ができるでしょ。あれが、わたしたちの今を表してる」
「ああ……その通りですね。あの白い星は、赤と黄色の星を振り回しているように見えます」
「うん。二つの星は白に一生懸命近づこうとしてるけど、ぜんぜん距離は縮まらない。それに赤と黄色も、足並みがそろってないし。いつ紐がちぎれて、三つともバラバラになってもおかしくない。そんな歪んだ関係だ」
ウィルは憂鬱な気分で星空を見上げる。あの星たちは、自分たちの未来を暗喩しているのだろうか。フランは、それを自分に伝えたいのだろうか……
「っ!」
ウィルは、はっとした。そうじゃない。フランが伝えたいのは、そんなことじゃない。
「……でもそれなら、三つの星が近づいて、きれいな三角になればいいんです」
フランが星空から目を下げて、ウィルを見た。ウィルもまた、フランを見つめ返す。
「完璧な三角形になったなら、バラバラになるようなことはありませんよね。そして今夜、私は……少なくとも、黄色と赤の星の距離は、縮まったと思っています」
二人の少女の瞳に、お互いの瞳の光が映りこんでいる。赤い瞳に、黄金が。黄色の瞳に、深紅が。
「残るは、白い星ですけど……まあそこは、赤と黄色の努力次第じゃないでしょうか。近づくもよし、引き寄せるもよし」
「……ふ、ふふふ」
「う。な、何か変でしたか?」
「ううん。その通りだなって。ふふふ。じゃああの人には、覚悟して貰わないとね。わたし、めいっぱいアピールして、メロメロにしてやるつもりだよ」
「わ、私だって!負けませんからねっ」
二人は顔を寄せあって、くすくす笑いあった。それからウィルは思い出したように、胸元に挟みこんでいた小さな赤い石を取り出した。聞かせるのは、ここまでで十分だろう。そう判断した彼女は、石を葺かれた小枝の下にしまい込んだのだった。
「と、とんでもない事を聞いてしまった……」
俺はベッドの上で、カチンコチンに固まってしまっていた。ガラスの筒から聞こえてきた会話は、俺の予想の斜め上どころか、百八十度ほどぶっ飛んだ内容だった……
「俺……明日から、どうなっちゃうんだ……?」
フランとウィルは、俺をメロメロにすると言っていたけど……か、勘弁してくれ。二人が何をしでかすかと考えると、気が遠くなりそうだ……恋愛事情に疎すぎる俺に、この状況を楽しむ余裕はない。俺の身が持つかどうかだけが、ただただ不安だ……
(だけど……)
俺はガラス筒を放り投げると、ベッドにぼすっと倒れ込んで、ぎゅっと目を閉じた。その不安以上に、胸がどきどきとうるさい。ちっくしょうが……
白い星が、赤と黄色の重力に負けて吸い込まれるのは、そう遠くない。そんな気がした。
十四章へつづく
フランも振り向いて、ウィルの目を見つめた。怪しく光る赤い瞳に、ウィルはぞくり震えた。
「わたしはあの人を手に入れる為なら、手段は選ばない。今回のも、その一環」
「え……?で、ですが」
「じゃあ仮に、わたしがウィルを排除しようとする。ウィルに意地悪ばかりして、あなたを追い出そうとする。どうなると思う?」
ウィルは想像してみた。あまり愉快な想像ではなかったが、答えはすぐに出た。
「桜下さんは、悲しむでしょうね。何やってるんだよって、フランさんを止めようとすると思います」
「せいかい」
フランは勇演武闘の次の日の朝を思い出した。
「わたしと、あの変態ヴァンパイアが戦った時だって、あの人はカンカンになってた。あんなのにもああなんだよ?ウィルをいじめてるなんて知ったら、あの人、胸が潰れるほど悲しむよ」
それを聞いたウィルはこそばゆかったが、たぶん本当にそうなるだろうなと内心で思った。
「……そういえば、結局あのケンカは、なんだったんですか?」
「あれは……」
フランは不愉快そうに顔をしかめると、ぼやくように言った。
「……実は、あいつにもおんなじことを言われたんだ」
「え?アルルカさんが?うそ……」
「もっと乱暴な言い回しだったけどね。あいつには、あの人はわたし一人じゃ満足しないって、そう言われた。悔しいけど、その通りだって思った」
「え、そんなことは」
そう言いかけてウィルは、はたと口を継ぐんだ。フランの言わんとすることが、分かった気がしたのだ。
「あの人は、仲間を見捨てない。わたしと恋人同士になってても、きっと今夜、ウィルに同じことをしたと思う。わたしがどれだけ醜い独占欲を剥き出しにしても、それは変わらない……あの人を、苦しめるだけ。そう分かったんだ」
「でも、それなら……フランさんは、桜下さんを諦めてしまうんですか?そんなのっ」
「違うよ。諦めるなんて、できないよ……」
フランは弱弱しくつぶやいた。ウィルはなんだか初めて、目の前の大人びた少女が、本当は年端も行かない女の子なんだと認識した気がした。
「だから……わたしは、独り占めを諦めることにした」
「え?独り占めを……?」
「うん。どうせあの人は、わたしだけのものにはならない。だからいっそ、ありのままを好きになることに決めたの」
「フランさん、それって……」
「うん。それに、これなら……誰かが不幸になる必要も、なくなると思ったから」
ウィルは潤んだまなざしでフランを見つめ、フランは照れ臭そうにぷいっとそっぽを向いた。
「フランさん……あなたは、そこまで……」
「……勘違いしないで。みんながいないと、あの人は幸せになれない。わたしはあの人に好きになってもらうために、みんなを利用することにしただけだから」
フランの憎まれ口に、ウィルは目尻を指で拭ってから、くすりと笑った。
「ふふ、そうですか。桜下さんは、幸せ者ですね。こんなに想ってもらえて……」
「……ウィル、あなたはどうなの?」
「え?私、ですか?」
「わたしは、こういう風に行くって決めたけど。正直、かなりまともじゃないこと言ってるよ、わたし。ウィルは、それでもいいの……?」
フランは横目で、ウィルを流し見る。ウィルは膝を抱えて、うつむきがちに答えた。
「わたしは……正直、そうですね……フランさんの言っていることは、とてもよく分かるんです。ただ、すぐには受け入れられないかも……」
「その受け入れられないっていうのは、わたしと一緒が嫌ってこと?」
「え?そうじゃありません!そうじゃなくて、むしろフランさんの方が、私なんかと一緒じゃ嫌だろうって……」
フランはこくりとうなずいた。
「そう言うと思った。ウィル、それ今後禁止だから」
「え」
「わたしたちは、常に平等じゃないといけない。抜け駆けも、遠慮もナシ。三人でっていうのは、とっても難しいんだ。だからウィルが下手に遠慮しちゃうと、わたしたちは全員ダメになっちゃうんだよ」
ウィルはぽかんと口を開けた。
「フランさんって……実は、八十歳のお婆さんだったりします?」
「がうぅ!」
「ひゃあぁ、噛まないで!すみません、冗談、冗談です!」
「っとにもう……ふざけてるんじゃないんだよ。詳しい人に聞いたんだ」
「そうだったんですね。あまりにも人生経験豊富に見えたもので……」
二人は座り直し、ウィルは改めてフランの提案を思案した。
「……まだ、戸惑う気持ちも多いですが。ただ……素直になります。やっぱり私、この恋を諦めたくありません」
「うん。それでいいと思う」
「ふふ、ありがとうございます……けれど、ちょびっと怖くもあります。私たち、とても難しいことに挑戦しようとしているんですね……」
「そうだね……」
二人はまた、しばし無言で、夜の海を見つめていた。
「……わたしたちは、不格好な三角形なんだ」
ふいにそう溢したフランに、ウィルは首をかしげた。
「どういう、意味ですか?」
「あれ」
フランがガントレットのはまった手で指をさす。ウィルもつられてそっちを見るが、そこには海と、夜空しか見えなかった。
「……?」
「ほら。あそこに、赤い星が見える」
ウィルはようやく合点がいった。確かに、無数の星が輝く夜空の中で、ひときわ目立つ赤色の星がある。
「あれはわたし。それで、その横の方に。黄色い星がある」
「ああ、あれは私ですね」
フランはうなずく。
「それで……それらの、ずっと上の方。一個だけ浮かんでる、白い星」
ウィルは見えない線を辿るように、視線を上げた。見つけた……ぽつんと、小さな星が浮かんでいる。なぜかその周りにはほとんど星がなく、まるで群れから離れて自由に飛ぶ、風変わりな雁のようだ。
「あれが、桜下」
ウィルはすとんと納得できた。その星は、赤や黄色の星と比べると、大きさも輝きも小さい。それなのに、目を引き付けて放さない、不思議な力がある。
「あの三つを結ぶと、ね。一つの角だけ飛び出た、へんてこな三角ができるでしょ。あれが、わたしたちの今を表してる」
「ああ……その通りですね。あの白い星は、赤と黄色の星を振り回しているように見えます」
「うん。二つの星は白に一生懸命近づこうとしてるけど、ぜんぜん距離は縮まらない。それに赤と黄色も、足並みがそろってないし。いつ紐がちぎれて、三つともバラバラになってもおかしくない。そんな歪んだ関係だ」
ウィルは憂鬱な気分で星空を見上げる。あの星たちは、自分たちの未来を暗喩しているのだろうか。フランは、それを自分に伝えたいのだろうか……
「っ!」
ウィルは、はっとした。そうじゃない。フランが伝えたいのは、そんなことじゃない。
「……でもそれなら、三つの星が近づいて、きれいな三角になればいいんです」
フランが星空から目を下げて、ウィルを見た。ウィルもまた、フランを見つめ返す。
「完璧な三角形になったなら、バラバラになるようなことはありませんよね。そして今夜、私は……少なくとも、黄色と赤の星の距離は、縮まったと思っています」
二人の少女の瞳に、お互いの瞳の光が映りこんでいる。赤い瞳に、黄金が。黄色の瞳に、深紅が。
「残るは、白い星ですけど……まあそこは、赤と黄色の努力次第じゃないでしょうか。近づくもよし、引き寄せるもよし」
「……ふ、ふふふ」
「う。な、何か変でしたか?」
「ううん。その通りだなって。ふふふ。じゃああの人には、覚悟して貰わないとね。わたし、めいっぱいアピールして、メロメロにしてやるつもりだよ」
「わ、私だって!負けませんからねっ」
二人は顔を寄せあって、くすくす笑いあった。それからウィルは思い出したように、胸元に挟みこんでいた小さな赤い石を取り出した。聞かせるのは、ここまでで十分だろう。そう判断した彼女は、石を葺かれた小枝の下にしまい込んだのだった。
「と、とんでもない事を聞いてしまった……」
俺はベッドの上で、カチンコチンに固まってしまっていた。ガラスの筒から聞こえてきた会話は、俺の予想の斜め上どころか、百八十度ほどぶっ飛んだ内容だった……
「俺……明日から、どうなっちゃうんだ……?」
フランとウィルは、俺をメロメロにすると言っていたけど……か、勘弁してくれ。二人が何をしでかすかと考えると、気が遠くなりそうだ……恋愛事情に疎すぎる俺に、この状況を楽しむ余裕はない。俺の身が持つかどうかだけが、ただただ不安だ……
(だけど……)
俺はガラス筒を放り投げると、ベッドにぼすっと倒れ込んで、ぎゅっと目を閉じた。その不安以上に、胸がどきどきとうるさい。ちっくしょうが……
白い星が、赤と黄色の重力に負けて吸い込まれるのは、そう遠くない。そんな気がした。
十四章へつづく
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
