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13章 歪な三角星
12-2
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12-2
「うーん……」
寝返りをうつ。
反対側にはライラが、あどけない寝顔ですやすやと眠っていた。まるっこいお腹がまる見えになっていたので、毛布を胸まで掛け直す。たぶんグールは風邪ひかないだろうけど……
「ぬーう……」
寝返りをうつ。
考えているのは、数時間前のこと。俺は人生で二度目となる、女の子からの告白を受けた。それだけでも信じられない快挙だ。女はおろか、男の友達すらいなかった俺が、二人の少女から求愛されるだなんて。しかも二人ともかわいい!
(字面だけ見れば、ずいぶん軽薄な悩みだな)
しかし事態はそう簡単じゃない。問題は、俺がプレイボーイでも何でもないことだ。つまり、どうしたらいいのか、さっぱりわからない。
(俺はフランに惚れている)
これは絶対に確かだ。俺はフランが好きだ。自覚にはずいぶん掛かったが、一度気付けば、それは間違いようがない事のように思えた。
(けどじゃあ、ウィルを振れるのか……?)
俺は、ウィルのことも好きだ。ただこっちは、恋愛と言うより家族愛の側面が強い。ウィルもそうだと思っていた、んだけど……俺はウィルの弟くらいのつもりでいた。けどウィルは、そうじゃなかったみたいだ。
(フランを選ぶなら、ウィルとは距離を置かないといけないよな?)
フランを選ぶ。フランと付き合う。フランが彼女になる……俺に交際経験はないが、常識的に考えれば、彼女がいるのに他の女性と仲良くするのは、まずいことのように思える。フランは結構嫉妬深いし。ましてやウィルは、俺が好きなのだ。
(けど……)
じゃあ今後、どうすればいいんだ?ウィルは大切な仲間だ。そんな彼女を蔑ろにしていいのか?それだけじゃない。今隣に寝ているライラは?毎月変態じみたやり方で吸血してくるアルルカは?俺をダーリンと呼ぶロウランは?フランを選ぶという事は、それ以外を切り捨てる事に他ならないのでは?
(いや待て、それはおかしいだろ)
飛躍しすぎだ。何もフラン以外の全女性と会話ができなくなるわけじゃないだろ。あぁけど、どうなんだ?まだ幼いライラはいいとして、ウィルもしょっちゅう俺に抱き着いてくるぞ。結構その、当たることも多いし……それはもう、浮気なのでは?やっぱり一切の交流もしちゃいけないのでは!?
……こんな事を延々悶々と考えていたので、俺はまんじりともできなかった。
コトン。
(……ん?)
あれからしばらく悩み続けて、ようやく意識が薄らいできたタイミングで、何かが置かれるような物音がした。薄目を開けると、視界の端に何か銀色の物が、一瞬だけふっと映った気がした。
(銀色……フラン?)
俺は体を起こした。おそらく、時刻は深夜だろう。聞こえる音は、寄せては返す波の音と、ライラの小さな寝息だけ。真っ暗な室内には、どうやら俺たち以外はいないようだ。みんな外に出ているらしい。開け放たれた窓からは、星明りで群青色のビロードのように見える、夜の海がのぞいていた。
(さっきのは、何の音だ?)
何か、軽い物が置かれたみたいな……しばらく視線をさ迷わせると、ベッドわきのガラステーブルの上に置かれた、透明な筒に目が留まった。さっきデュアンとウィルとの会話で使われた、ガラスの筒だ。ひょっとして、こいつが犯人か?
「来たよ」
ひょえ!驚いて飛び上がりそうになった。突然フランの声が、すぐ近くから聞こえてきたんだ。どこかに隠れているのか?けど暗闇の中に、ルビーのような赤い瞳は見当たらない。
「お待ちしていました、フランさん」
お?今度はウィルの声だ。そして二度目で、俺は声の出所も掴んだ。声は、ガラスの筒から聞こえてきている。
(ああ、そういうことか)
理解したぞ。この筒は、いわゆるスピーカーの役割をしていて、音を拾うマイクは小さな赤い石が担っている。その赤い石の方を、さっきウィルに渡してそのまんまになっているんだ。気づかないうちに、二人の声を拾ってきちまっているんだな。
(二人はどこにいるんだ?)
すると屋根の上から、人一人が歩くような小さな足音が聞こえてきた。どうやら二人は、屋根に上っているらしい。でもこんな夜中に、フランと、そしてウィルが、二人きりで……?妙な胸騒ぎを覚え、耳を澄ましてみるが、やっぱり聞こえるのはさざ波の音だけ。偶然ガラス筒が声を拾っていなければ、俺は二人の会話に気付きもしなかったろう。
(なんでこのタイミングで、あの二人が……?)
な、何の話をするつもりなんだろう。日中のことが思い返される。あの時も二人でどこかに行って、帰ってきたらケンカでもしたかのようなありさまになっていた。まさか、今回も……?
「……ようし」
俺はしっかりとベッドに腰かけると、慎重にガラス筒を手に取って、そっと耳に当てた。うう、ドキドキする。一体何が聞こえてくるんだろう?俺は盗み聞きの罪悪感を抱きながらも、
それ以上の好奇心に押されて、筒から流れてくる声に耳を傾けた……
「お待ちしていました、フランさん」
ウィルは夜風に髪を柔らかく揺らしながら、膝を抱えて屋根に座っていた。屋根は茅葺き屋根とよく似た造りをしていて、乾燥した細い枝があちこち飛び出しており、座り心地はそんなによろしくない。だが幽霊であるウィルのお尻はそれもすり抜けてしまうので、あまり関係のない話だった。ゾンビであり痛覚のないフランもまた、特に頓着せずに隣に腰を下ろす。
二人は少しの間、口を開くことなく、夜の海を眺めていた。
「……さっき、告白してきました」
先に口を開いたのは、ウィルだった。フランは横目でちらりと彼女の顔をうかがうと、そっけなく返す。
「そう。どうだった?」
「あはは、驚いてました。びっくりしたって顔にはっきり書いてありましたよ。ひょっとして気付いてるかなって思ってたんですが、取り越し苦労でしたね」
「やっぱり。鈍いんだよ、あの人は」
「ええ。にぶにぶですね。……だからこそ、こういう事態になっているわけですが」
こういう事態。それは、すなわち。
「あの人は、わたしかウィルか、はっきり選ばなかったんだね」
「ええ……迷っているというよりは、躊躇しているといった様子でした。つまり、私を振っていいものかどうかって……」
フランにはその光景が、ありありと目に浮かぶようだった。おそらくその時のウィルは、デュアンとの話し合いで相当まいっていたに違いない。そんな仲間を前にして、あの人が非情な決断ができるはずない。フランはそんな彼を愛おしくも、苦々しくも感じていた。
「……たぶん、私が告白しなかったら、桜下さんはフランさんを選んでいたと思います」
「……かもね。昨日の夜なんか、結構手ごたえあったし」
ウィルは深くうなずいた。
「ああ、そうですね。昨日のお二人は、本当にお似合いでした……だから私、敵わないなぁって。お二人の邪魔をしちゃいけない、おとなしく身を引こうって、そう思ってました」
「キスしたくせに?」
「へうっ」
みぞおちを突かれたように、ウィルは背中を丸めた。
「ほ、本当にあれは、不慮の事故というか……本当ですよ!現に今日の夕方まで、私本気で、この先桜下さんとずっと口きかないつもりだったんですから!」
「けどそんなの、あの人は望まないよ」
今日の夕方、フランは同じことをウィルに語って、説き伏せた。もちろん、一筋縄ではなかったが。ウィルもうなずく。
「ええ……さっきもそう言われましたね。だから私は、桜下さんに想いを打ち明けることにしました。……フランさん、あなたが言った通りに」
強い風が吹いて、フランとウィルの髪がはらはらと夜に舞った。遠くのヤシの木の葉がさわさわと音を立てている。フランはぶるっと頭を振って、顔に掛かった髪を払った。
「そうだね。まあ多少想定外のこともあったけど、おおむね予想通りになったかな」
「フランさん……私はまだ、あなたの意図が理解しきれません。だって私は、恋敵じゃないですか。私が告白しなければ、桜下さんは間違いなくフランさんを選んでいました。あなたも、それを望んでいたはずですよね?それなのに、どうして敵に塩を送るようなマネを……」
「塩を送ったつもりは、ない」
フランは夜の海を見つめながら言った。ウィルはそんなフランの横顔を見つめる。
「なら、同情ですか?確実に負けていた私に情けをかけて、チャンスをくれた?」
「そうじゃない。ウィル、わたしはね、そんなにお人好しじゃないよ」
つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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「うーん……」
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反対側にはライラが、あどけない寝顔ですやすやと眠っていた。まるっこいお腹がまる見えになっていたので、毛布を胸まで掛け直す。たぶんグールは風邪ひかないだろうけど……
「ぬーう……」
寝返りをうつ。
考えているのは、数時間前のこと。俺は人生で二度目となる、女の子からの告白を受けた。それだけでも信じられない快挙だ。女はおろか、男の友達すらいなかった俺が、二人の少女から求愛されるだなんて。しかも二人ともかわいい!
(字面だけ見れば、ずいぶん軽薄な悩みだな)
しかし事態はそう簡単じゃない。問題は、俺がプレイボーイでも何でもないことだ。つまり、どうしたらいいのか、さっぱりわからない。
(俺はフランに惚れている)
これは絶対に確かだ。俺はフランが好きだ。自覚にはずいぶん掛かったが、一度気付けば、それは間違いようがない事のように思えた。
(けどじゃあ、ウィルを振れるのか……?)
俺は、ウィルのことも好きだ。ただこっちは、恋愛と言うより家族愛の側面が強い。ウィルもそうだと思っていた、んだけど……俺はウィルの弟くらいのつもりでいた。けどウィルは、そうじゃなかったみたいだ。
(フランを選ぶなら、ウィルとは距離を置かないといけないよな?)
フランを選ぶ。フランと付き合う。フランが彼女になる……俺に交際経験はないが、常識的に考えれば、彼女がいるのに他の女性と仲良くするのは、まずいことのように思える。フランは結構嫉妬深いし。ましてやウィルは、俺が好きなのだ。
(けど……)
じゃあ今後、どうすればいいんだ?ウィルは大切な仲間だ。そんな彼女を蔑ろにしていいのか?それだけじゃない。今隣に寝ているライラは?毎月変態じみたやり方で吸血してくるアルルカは?俺をダーリンと呼ぶロウランは?フランを選ぶという事は、それ以外を切り捨てる事に他ならないのでは?
(いや待て、それはおかしいだろ)
飛躍しすぎだ。何もフラン以外の全女性と会話ができなくなるわけじゃないだろ。あぁけど、どうなんだ?まだ幼いライラはいいとして、ウィルもしょっちゅう俺に抱き着いてくるぞ。結構その、当たることも多いし……それはもう、浮気なのでは?やっぱり一切の交流もしちゃいけないのでは!?
……こんな事を延々悶々と考えていたので、俺はまんじりともできなかった。
コトン。
(……ん?)
あれからしばらく悩み続けて、ようやく意識が薄らいできたタイミングで、何かが置かれるような物音がした。薄目を開けると、視界の端に何か銀色の物が、一瞬だけふっと映った気がした。
(銀色……フラン?)
俺は体を起こした。おそらく、時刻は深夜だろう。聞こえる音は、寄せては返す波の音と、ライラの小さな寝息だけ。真っ暗な室内には、どうやら俺たち以外はいないようだ。みんな外に出ているらしい。開け放たれた窓からは、星明りで群青色のビロードのように見える、夜の海がのぞいていた。
(さっきのは、何の音だ?)
何か、軽い物が置かれたみたいな……しばらく視線をさ迷わせると、ベッドわきのガラステーブルの上に置かれた、透明な筒に目が留まった。さっきデュアンとウィルとの会話で使われた、ガラスの筒だ。ひょっとして、こいつが犯人か?
「来たよ」
ひょえ!驚いて飛び上がりそうになった。突然フランの声が、すぐ近くから聞こえてきたんだ。どこかに隠れているのか?けど暗闇の中に、ルビーのような赤い瞳は見当たらない。
「お待ちしていました、フランさん」
お?今度はウィルの声だ。そして二度目で、俺は声の出所も掴んだ。声は、ガラスの筒から聞こえてきている。
(ああ、そういうことか)
理解したぞ。この筒は、いわゆるスピーカーの役割をしていて、音を拾うマイクは小さな赤い石が担っている。その赤い石の方を、さっきウィルに渡してそのまんまになっているんだ。気づかないうちに、二人の声を拾ってきちまっているんだな。
(二人はどこにいるんだ?)
すると屋根の上から、人一人が歩くような小さな足音が聞こえてきた。どうやら二人は、屋根に上っているらしい。でもこんな夜中に、フランと、そしてウィルが、二人きりで……?妙な胸騒ぎを覚え、耳を澄ましてみるが、やっぱり聞こえるのはさざ波の音だけ。偶然ガラス筒が声を拾っていなければ、俺は二人の会話に気付きもしなかったろう。
(なんでこのタイミングで、あの二人が……?)
な、何の話をするつもりなんだろう。日中のことが思い返される。あの時も二人でどこかに行って、帰ってきたらケンカでもしたかのようなありさまになっていた。まさか、今回も……?
「……ようし」
俺はしっかりとベッドに腰かけると、慎重にガラス筒を手に取って、そっと耳に当てた。うう、ドキドキする。一体何が聞こえてくるんだろう?俺は盗み聞きの罪悪感を抱きながらも、
それ以上の好奇心に押されて、筒から流れてくる声に耳を傾けた……
「お待ちしていました、フランさん」
ウィルは夜風に髪を柔らかく揺らしながら、膝を抱えて屋根に座っていた。屋根は茅葺き屋根とよく似た造りをしていて、乾燥した細い枝があちこち飛び出しており、座り心地はそんなによろしくない。だが幽霊であるウィルのお尻はそれもすり抜けてしまうので、あまり関係のない話だった。ゾンビであり痛覚のないフランもまた、特に頓着せずに隣に腰を下ろす。
二人は少しの間、口を開くことなく、夜の海を眺めていた。
「……さっき、告白してきました」
先に口を開いたのは、ウィルだった。フランは横目でちらりと彼女の顔をうかがうと、そっけなく返す。
「そう。どうだった?」
「あはは、驚いてました。びっくりしたって顔にはっきり書いてありましたよ。ひょっとして気付いてるかなって思ってたんですが、取り越し苦労でしたね」
「やっぱり。鈍いんだよ、あの人は」
「ええ。にぶにぶですね。……だからこそ、こういう事態になっているわけですが」
こういう事態。それは、すなわち。
「あの人は、わたしかウィルか、はっきり選ばなかったんだね」
「ええ……迷っているというよりは、躊躇しているといった様子でした。つまり、私を振っていいものかどうかって……」
フランにはその光景が、ありありと目に浮かぶようだった。おそらくその時のウィルは、デュアンとの話し合いで相当まいっていたに違いない。そんな仲間を前にして、あの人が非情な決断ができるはずない。フランはそんな彼を愛おしくも、苦々しくも感じていた。
「……たぶん、私が告白しなかったら、桜下さんはフランさんを選んでいたと思います」
「……かもね。昨日の夜なんか、結構手ごたえあったし」
ウィルは深くうなずいた。
「ああ、そうですね。昨日のお二人は、本当にお似合いでした……だから私、敵わないなぁって。お二人の邪魔をしちゃいけない、おとなしく身を引こうって、そう思ってました」
「キスしたくせに?」
「へうっ」
みぞおちを突かれたように、ウィルは背中を丸めた。
「ほ、本当にあれは、不慮の事故というか……本当ですよ!現に今日の夕方まで、私本気で、この先桜下さんとずっと口きかないつもりだったんですから!」
「けどそんなの、あの人は望まないよ」
今日の夕方、フランは同じことをウィルに語って、説き伏せた。もちろん、一筋縄ではなかったが。ウィルもうなずく。
「ええ……さっきもそう言われましたね。だから私は、桜下さんに想いを打ち明けることにしました。……フランさん、あなたが言った通りに」
強い風が吹いて、フランとウィルの髪がはらはらと夜に舞った。遠くのヤシの木の葉がさわさわと音を立てている。フランはぶるっと頭を振って、顔に掛かった髪を払った。
「そうだね。まあ多少想定外のこともあったけど、おおむね予想通りになったかな」
「フランさん……私はまだ、あなたの意図が理解しきれません。だって私は、恋敵じゃないですか。私が告白しなければ、桜下さんは間違いなくフランさんを選んでいました。あなたも、それを望んでいたはずですよね?それなのに、どうして敵に塩を送るようなマネを……」
「塩を送ったつもりは、ない」
フランは夜の海を見つめながら言った。ウィルはそんなフランの横顔を見つめる。
「なら、同情ですか?確実に負けていた私に情けをかけて、チャンスをくれた?」
「そうじゃない。ウィル、わたしはね、そんなにお人好しじゃないよ」
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