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14章 痛みの意味
14-3
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「………………」
全てを聞き終えた俺は……あの老魔導士を殺さなかったことを、後悔しそうだった。胸の中に、やり場のない怒りと、それに何より……悲しみが、広がっていた。可哀想なライラ。それと同時に、俺は誇らしくもあった。これほどの目に遭っても、ライラは負けなかった。なんて強くて、気高いんだろう。そんな様々な感情の奔流が、体中に溢れかえった俺は……
「くっ……うっ、ぐずっ」
「……どうして、桜下が泣くの?」
「ごめん……」
「もう、ライラが慰めてもらうはずだったのに。よしよし」
ライラの小さな手が、俺の頭を撫でる。俺は溢れる涙はそのままに、ライラを胸にかき抱いた。
「わっ。桜下?」
「ライラ……よく、よく頑張ったな。えらいよ。それに、辛かったよな……本当に、辛かったよな」
「……」
ライラは体を硬くすると、もがくように身じろぎした。それでも俺は、ライラを放してやらなかった。そうしていると、次第にライラの体が緩んできた。
「……ふ、う、ぅ。ううう……うわあーん」
ライラは、俺の胸に額を押し付けて、泣き始めた。
「うああああ。こわかった、いたかったよぉ」
「ライラ……ライラ……!」
「うああぁぁぁ。もう、みんなにあえないかもって。ひっく、ひっく。こわかったあ」
ライラが泣くたびに、その声が俺の胸を震わせた。彼女の中の痛みが、俺の魂までも揺らすようで……ライラが泣き続ける間、俺はただただ、涙を流して彼女を抱きしめていた。
それから、どれくらい経ったのだろう。あたりが静かになったから、もうみんなの食事は済んだと思う。けれど、俺たちのいる馬車には、誰一人として近寄ってくる人はいなかった。なんでだろう?偶然かもしれないが、都合はよかった。
ずっと泣き続けたライラは、今は俺の胸の中で静かになっている。泣きつかれて眠ってしまったんだろう。それでも俺は、ずっとライラの背中を撫で続けていた。それなりの時間が経ったけど、なぜか全く苦ではなかった。
「……ねえ、桜下」
おっと。もそりと動いて、ライラが顔を上げた。寝たとばかりに思っていたけど。それとも、今起きたのか?
「どうした?」
ライラは俺の腕の中にいるから、必然、至近距離で見つめ合うことになる。藤色の瞳は潤んでいて、星明りがキラキラと映りこんでいる。ぱっちりしたまつ毛には涙のしずくが、宝石のように散らばっていた。
「ライラね、今、おかーさんとおにぃちゃんのこと、思い出してたの」
ライラの母さんと、兄さんのアルフ……家族のことか。
「そうか。それで?」
「うん。あの時……墓場で、二人に言われたこと。桜下たちと、いっしょに行きなさいって……」
「ああ……懐かしいな。俺たちが出会って間もなかったころだ」
「それでね、その時おかーさんは、ライラに言ってたの。桜下たちは、ライラの友だちになってくれる人たちだって。でもそれって、ほんとうなのかな……」
え?俺は驚いて、ライラの顔をまじまじと見つめた。ライラも言葉足らずだったことに気付いたのか、慌てて頭をぷるぷる振る。
「あ、違うよ、ちがうよ!桜下たちのことは、友達だって思ってるよ」
「な、なんだ。驚いた……」
「ごめんね。でもね、ライラ最近思うんだ。なんだかみんなは、友達っていうより……家族、みたいだなって」
家族、か。俺はライラの続きを待つ。
「桜下は、おにぃちゃんみたいだし。ウィルおねーちゃんはおねーちゃんだし。アルルカとかはそうでもないけど……」
「俺もライラのことは、妹みたいに思ってるよ」
「うん……でもそれって、いいことなのかな」
「うん?」
「だってライラには、もうおにぃちゃんがいるのに……勝手に家族を増やしても、いいのかなって」
む、それは……
「ライラは……本当の家族に、悪いと感じてるのか?」
「……そう、なのかな。ううん、それよりも……桜下たちを、代わりにしてるみたいで」
「そんなの、俺は気にしないよ。兄さんみたいだって思ってくれるんなら、光栄なことさ」
「でも……ライラ、ふつうの人間じゃないのに……」
「ライラ。もうよせ、そんなこと言うのは。ライラはライラだ。俺たちを家族みたいに感じてくれることは、何にも悪いことじゃない。言っただろ、俺も妹みたいに思ってるって」
「……うん。ありがと……」
だが、そう言ったライラは、やはりどこか納得できていなさそうだった。
「ライラは、俺たちが家族なのは、嫌か?」
「嫌じゃ、ないよ。でも……桜下は、少し違うかも」
「俺?」
「うん。桜下がおにぃちゃんだって思うと、すごく嬉しいけど、でもほんのちょびっとだけ、しんぞうが痛くなるの」
ライラはもぞりと動いて、自分の服の胸のあたりを掴んだ。
「心臓が、痛い?胸が痛むってことだよな。なんでだろ?」
「ライラもよくわかんなくって。それで、マリカちゃんに相談してみたんだ」
「そしたら、なんだって?」
「うん。そしたら、マリカちゃんも、それは家族になりたいってことなのよって。でも、おにぃちゃんじゃなくって、お婿さんとしてだって」
「……ん?」
婿となると、家族の意味が変わってこないか……?
「それ、マリカが言ったのか?」
「うん。ヤーダラ族は、しんぞうがそういう風に痛くなったら、結婚する合図なんだって。だからお嫁さんとお婿さんは、必ず同じ痛みを感じて、同じ痛みをきょーゆーするんだって。マリカちゃんのおかーさんも、そうやっておとーさんと出会ったって言ってたよ」
へ、へぇ……海の向こうの大陸の文化だから、こっちと隔たりがあるのは当然か。でもさすがに、そう簡単には受け入れられそうにないな……
「それは、ライラにはちょっと、早いんじゃないか?」
「やっぱり、そう思う?ライラもね、実はよく分からないの」
ライラはそう言うと、俺の胸に頬をこすり付けてきた。
「桜下のことは、好き。大好き。独りぼっちになっても、桜下のことを考えたから、どんな痛いことにも耐えられたんだよ」
「ライラ……」
「桜下は、ライラのこと、好き?」
「当たり前だ」
「じゃあ……ライラと同じで、しんぞうが痛い?」
おっと、そいつは……
俺は胸の中のライラを見下ろす。この返答は、少し考えたほうがいい気がする。
さっき自身も言っていたけれど、ライラはまだ、“その言葉”の意味を理解できていないんだ。フランや、ウィルとは違う。まだ幼く、純真で、あやふやだ。それにここしばらくは、とても酷い目に遭わされたばかりと来たら……
「……俺も、な。ライラが一人、あのジジイのところに残されたって気付いた時、とても心臓が痛くなった。ライラに会うまでは、ずっとジクジク痛みっぱなしだ」
「それじゃあ……」
「けど、俺の感じた痛みが、ライラと同じかは、まだ分からないんじゃないかな」
ライラはきょとんとした顔で、俺の目を覗き込む。
「どーゆうこと?痛みにも、違いがあるの?」
「そりゃ、そうだろ。一言に言っても、いろんな違いがあるさ。だけど、その違いを知るには、今感じている痛みの意味を、きちんと理解できなきゃならない」
「痛みの、いみ……」
ライラはもう一度、自分の胸をぎゅっと押えた。
「さっきライラは、痛みの理由が分からないって言ってたよな。俺ってほら、バカだからさ。ライラが分かってないことは、俺にも分からないと思うんだよ」
「桜下は、バカなんかじゃないよ!でも……そうだね。説明しよーとしても、うまくできそうにないや」
「そうだろ。だから、この先いつか、ライラがその痛みの意味が分かったら……その時に、まだこのことを覚えていたら。また、訊いてくれないか。きっとそん時には、答えが分かるはずだから」
もし、ライラがそれをきちんと理解できるようになったのなら……きっと、心の整理も付いていることだろう。勘違いなら、それでいい。けど、もしもライラが、その時でも……そん時は、俺も正面から向き合おう。
ライラは少し不満そうだったが、駄々をこねることはしなかった。こくりと、小さくうなずく。
「うん、わかった。考えてみるね……なんだか、不思議な気持ち。桜下といっしょにいると、どんな痛みにも耐えられる気がするのに、痛い気持ちにもなるんだ……」
「……ライラ。それは、間違いだ。俺と一緒に居ても、痛いものは痛いんだ。だから間違っても、我慢しようとなんて思うなよ。俺が全力で守ってやるから、お前はちゃんと痛みから逃げるんだ」
「うん……わかった。いまも、ちょっとだけ、しんぞうが痛くなったよ?」
「へ?」
ライラは俺の顔をのぞきこんで、にっこり笑った。こいつめ。俺の笑い返す。
「……ねえ、桜下。もいっこお願いゆってもいい?」
「ん?」
「今日は、ライラと一緒に寝て?」
あはは、そんなことか。俺は二つ返事で了解した。
つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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全てを聞き終えた俺は……あの老魔導士を殺さなかったことを、後悔しそうだった。胸の中に、やり場のない怒りと、それに何より……悲しみが、広がっていた。可哀想なライラ。それと同時に、俺は誇らしくもあった。これほどの目に遭っても、ライラは負けなかった。なんて強くて、気高いんだろう。そんな様々な感情の奔流が、体中に溢れかえった俺は……
「くっ……うっ、ぐずっ」
「……どうして、桜下が泣くの?」
「ごめん……」
「もう、ライラが慰めてもらうはずだったのに。よしよし」
ライラの小さな手が、俺の頭を撫でる。俺は溢れる涙はそのままに、ライラを胸にかき抱いた。
「わっ。桜下?」
「ライラ……よく、よく頑張ったな。えらいよ。それに、辛かったよな……本当に、辛かったよな」
「……」
ライラは体を硬くすると、もがくように身じろぎした。それでも俺は、ライラを放してやらなかった。そうしていると、次第にライラの体が緩んできた。
「……ふ、う、ぅ。ううう……うわあーん」
ライラは、俺の胸に額を押し付けて、泣き始めた。
「うああああ。こわかった、いたかったよぉ」
「ライラ……ライラ……!」
「うああぁぁぁ。もう、みんなにあえないかもって。ひっく、ひっく。こわかったあ」
ライラが泣くたびに、その声が俺の胸を震わせた。彼女の中の痛みが、俺の魂までも揺らすようで……ライラが泣き続ける間、俺はただただ、涙を流して彼女を抱きしめていた。
それから、どれくらい経ったのだろう。あたりが静かになったから、もうみんなの食事は済んだと思う。けれど、俺たちのいる馬車には、誰一人として近寄ってくる人はいなかった。なんでだろう?偶然かもしれないが、都合はよかった。
ずっと泣き続けたライラは、今は俺の胸の中で静かになっている。泣きつかれて眠ってしまったんだろう。それでも俺は、ずっとライラの背中を撫で続けていた。それなりの時間が経ったけど、なぜか全く苦ではなかった。
「……ねえ、桜下」
おっと。もそりと動いて、ライラが顔を上げた。寝たとばかりに思っていたけど。それとも、今起きたのか?
「どうした?」
ライラは俺の腕の中にいるから、必然、至近距離で見つめ合うことになる。藤色の瞳は潤んでいて、星明りがキラキラと映りこんでいる。ぱっちりしたまつ毛には涙のしずくが、宝石のように散らばっていた。
「ライラね、今、おかーさんとおにぃちゃんのこと、思い出してたの」
ライラの母さんと、兄さんのアルフ……家族のことか。
「そうか。それで?」
「うん。あの時……墓場で、二人に言われたこと。桜下たちと、いっしょに行きなさいって……」
「ああ……懐かしいな。俺たちが出会って間もなかったころだ」
「それでね、その時おかーさんは、ライラに言ってたの。桜下たちは、ライラの友だちになってくれる人たちだって。でもそれって、ほんとうなのかな……」
え?俺は驚いて、ライラの顔をまじまじと見つめた。ライラも言葉足らずだったことに気付いたのか、慌てて頭をぷるぷる振る。
「あ、違うよ、ちがうよ!桜下たちのことは、友達だって思ってるよ」
「な、なんだ。驚いた……」
「ごめんね。でもね、ライラ最近思うんだ。なんだかみんなは、友達っていうより……家族、みたいだなって」
家族、か。俺はライラの続きを待つ。
「桜下は、おにぃちゃんみたいだし。ウィルおねーちゃんはおねーちゃんだし。アルルカとかはそうでもないけど……」
「俺もライラのことは、妹みたいに思ってるよ」
「うん……でもそれって、いいことなのかな」
「うん?」
「だってライラには、もうおにぃちゃんがいるのに……勝手に家族を増やしても、いいのかなって」
む、それは……
「ライラは……本当の家族に、悪いと感じてるのか?」
「……そう、なのかな。ううん、それよりも……桜下たちを、代わりにしてるみたいで」
「そんなの、俺は気にしないよ。兄さんみたいだって思ってくれるんなら、光栄なことさ」
「でも……ライラ、ふつうの人間じゃないのに……」
「ライラ。もうよせ、そんなこと言うのは。ライラはライラだ。俺たちを家族みたいに感じてくれることは、何にも悪いことじゃない。言っただろ、俺も妹みたいに思ってるって」
「……うん。ありがと……」
だが、そう言ったライラは、やはりどこか納得できていなさそうだった。
「ライラは、俺たちが家族なのは、嫌か?」
「嫌じゃ、ないよ。でも……桜下は、少し違うかも」
「俺?」
「うん。桜下がおにぃちゃんだって思うと、すごく嬉しいけど、でもほんのちょびっとだけ、しんぞうが痛くなるの」
ライラはもぞりと動いて、自分の服の胸のあたりを掴んだ。
「心臓が、痛い?胸が痛むってことだよな。なんでだろ?」
「ライラもよくわかんなくって。それで、マリカちゃんに相談してみたんだ」
「そしたら、なんだって?」
「うん。そしたら、マリカちゃんも、それは家族になりたいってことなのよって。でも、おにぃちゃんじゃなくって、お婿さんとしてだって」
「……ん?」
婿となると、家族の意味が変わってこないか……?
「それ、マリカが言ったのか?」
「うん。ヤーダラ族は、しんぞうがそういう風に痛くなったら、結婚する合図なんだって。だからお嫁さんとお婿さんは、必ず同じ痛みを感じて、同じ痛みをきょーゆーするんだって。マリカちゃんのおかーさんも、そうやっておとーさんと出会ったって言ってたよ」
へ、へぇ……海の向こうの大陸の文化だから、こっちと隔たりがあるのは当然か。でもさすがに、そう簡単には受け入れられそうにないな……
「それは、ライラにはちょっと、早いんじゃないか?」
「やっぱり、そう思う?ライラもね、実はよく分からないの」
ライラはそう言うと、俺の胸に頬をこすり付けてきた。
「桜下のことは、好き。大好き。独りぼっちになっても、桜下のことを考えたから、どんな痛いことにも耐えられたんだよ」
「ライラ……」
「桜下は、ライラのこと、好き?」
「当たり前だ」
「じゃあ……ライラと同じで、しんぞうが痛い?」
おっと、そいつは……
俺は胸の中のライラを見下ろす。この返答は、少し考えたほうがいい気がする。
さっき自身も言っていたけれど、ライラはまだ、“その言葉”の意味を理解できていないんだ。フランや、ウィルとは違う。まだ幼く、純真で、あやふやだ。それにここしばらくは、とても酷い目に遭わされたばかりと来たら……
「……俺も、な。ライラが一人、あのジジイのところに残されたって気付いた時、とても心臓が痛くなった。ライラに会うまでは、ずっとジクジク痛みっぱなしだ」
「それじゃあ……」
「けど、俺の感じた痛みが、ライラと同じかは、まだ分からないんじゃないかな」
ライラはきょとんとした顔で、俺の目を覗き込む。
「どーゆうこと?痛みにも、違いがあるの?」
「そりゃ、そうだろ。一言に言っても、いろんな違いがあるさ。だけど、その違いを知るには、今感じている痛みの意味を、きちんと理解できなきゃならない」
「痛みの、いみ……」
ライラはもう一度、自分の胸をぎゅっと押えた。
「さっきライラは、痛みの理由が分からないって言ってたよな。俺ってほら、バカだからさ。ライラが分かってないことは、俺にも分からないと思うんだよ」
「桜下は、バカなんかじゃないよ!でも……そうだね。説明しよーとしても、うまくできそうにないや」
「そうだろ。だから、この先いつか、ライラがその痛みの意味が分かったら……その時に、まだこのことを覚えていたら。また、訊いてくれないか。きっとそん時には、答えが分かるはずだから」
もし、ライラがそれをきちんと理解できるようになったのなら……きっと、心の整理も付いていることだろう。勘違いなら、それでいい。けど、もしもライラが、その時でも……そん時は、俺も正面から向き合おう。
ライラは少し不満そうだったが、駄々をこねることはしなかった。こくりと、小さくうなずく。
「うん、わかった。考えてみるね……なんだか、不思議な気持ち。桜下といっしょにいると、どんな痛みにも耐えられる気がするのに、痛い気持ちにもなるんだ……」
「……ライラ。それは、間違いだ。俺と一緒に居ても、痛いものは痛いんだ。だから間違っても、我慢しようとなんて思うなよ。俺が全力で守ってやるから、お前はちゃんと痛みから逃げるんだ」
「うん……わかった。いまも、ちょっとだけ、しんぞうが痛くなったよ?」
「へ?」
ライラは俺の顔をのぞきこんで、にっこり笑った。こいつめ。俺の笑い返す。
「……ねえ、桜下。もいっこお願いゆってもいい?」
「ん?」
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あはは、そんなことか。俺は二つ返事で了解した。
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