じゃあ俺、死霊術《ネクロマンス》で世界の第三勢力になるわ。

万怒 羅豪羅

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16章 奪われた姫君

9-4

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アニが鋭くリンと揺れる。ライカンスロープだって?それって確か、ルーガルーよりも強いんじゃなかったか!?

「グルルオォォォ!」

ライカンスロープは、恐ろしい唸り声を上げながら飛び掛かってきた。くそったれ!後方部隊はほとんど魔術師か弓士だから、誰も対抗できない!

「うわああああ!」

ライカンスロープが腕を一払いすると、五、六人がまとめて吹き飛ばされた。

「ちくしょう!フラン!」

「わかってる!」

稲妻の如く。銀の毛髪をなびかせながら、フランが部隊の間を駆け抜けていく。その間にも、ライカンスロープはどんどん部隊の人間を蹴散らしていく。早くしないと、全滅するぞ!

「アルルカ!狙撃できるか!?」

「誰にモノを言ってんのよ!」

アルルカが翼を広げて飛び上がる。幸い相手は一匹だ。フランとアルルカがいれば、それくらい押さえ込める!

「グルオオオ!」

「やあああ!」

咆哮が響き、フランとライカンスロープの戦闘が始まった。フランは軽く跳躍すると、ライカンスロープの前に無防備に着地した。当然、鋭い鉤爪が振り下ろされる。ズジャッ!
だがこれは、フランの罠だった。フェイントを入れたフランは、残像を残すほどの速さで後ろに跳んだ。フランを見失ったライカンスロープは、砂を抉っただけの爪を見下ろしてきょとんとしている。今だ!

「メギバレット!」

アルルカの声が轟き、氷の弾丸が撃ち出される。もらった!

「アオォーン!」

え?……ち、ちょっと待ってくれ。何が起きたんだ?
一瞬の刹那に、様々なことが起こった。アルルカが魔法を唱えるのとほぼ同時に、奇妙な咆哮が谷間に響いた。そのとたん、ライカンスロープは急激に身をよじり、奴の後ろで氷が弾けたのだ。

「うそでしょ!?信じられない、かわされたわ!」

アルルカの驚愕した声。

「え?今の攻撃をか?」

「そうよ!チッ、あの鎧以外に見切れる奴がいるなんて!」

なんだって。アルルカの弾丸を見切ったのは、これまでエラゼムしかいない。あのライカンスロープは、エラゼム並みだってことか?

(いや、待て。おかしな点がある)

さっき聞こえた、奇妙な遠吠え。確かさっき、魔術師が一斉攻撃した時にも聞こえていなかったか?

「なにかが……狼たちに、指示を与えているのか……?」

ならそいつは、只者じゃない。エラゼムと同等の目を持っているってことだろ。くそ、一体どこにいるんだ?
アルルカの攻撃をかわしたライカンスロープは、再び距離を取った。こちらが一筋縄ではいかない相手だと認識したようだ。フランもフランで、アルルカの弾丸をかわした相手にうかつに飛び込めないでいる。
じりじりと睨み合う両者。この均衡が、いつ崩れるのか……

「ルオォーン!」

なんだ!?ライカンスロープが天に向かって吠えた。そしてすぐさま、フランへ突っ込んでくる!いきなりの行動だったが、フランは冷静だった。ぐっと身構え、迎え撃つ構えだ。

シュバッ!

突如、ライカンスロープの背後から、一回り小さな影が飛び出した。新手か!?だがその影は、高々と跳躍すると、フランの頭上を悠々と飛び越えた。フランはそいつの着地際を攻撃しようとしたが、ライカンスロープが鉤爪を振り乱して襲い掛かってきたので、そっちに応じるしかなかった。

「ダーリン!後ろに下がって!」

ロウランが飛び出すと、体中から合金を展開させる。影はまっすぐに、こちらに向かって駆け出してきた。

「止まるの!」

液体だった金がみるみると盾になり、俺たちとそいつとの間に立ちふさがる。その時またしても、あの奇妙な遠吠えが響き渡った。

「アオォーン!」

「えっ」

「なっ」

ロウランの盾が、シャボン玉を割ったように、パンっと弾け飛んだ。し、信じられない!盾に空いた大穴から、毛むくじゃらの何かが飛び込んでくる。

「グルオォォォ!」

そいつは、紅色の大狼だった。ロウランは包帯で迎え撃とうとしたが、狼はそれより早く、ロウランに牙を向いた。ガブリッ!

「グルルルル!」

ああっ!ロウランの頭を、狼はぐわっと開いたあごで丸かじりにしてしまった。そしてそのまま、狂ったように振り回す。ロウランは抵抗しようとしているようだったが、頭が丸呑みされているんじゃ、ろくな抵抗もできない。

「ガルァ!」

ひときわ大きく頭を振った後、狼は口をパッと開いて、ロウランを投げ捨てた。ロウランの体が、宙を舞っていく……思わず目で追ってしまった俺だが、それよりも眼前に注目しなければならないことを思い出した。ロウランがやられ、フランは戦闘中、アルルカは空。つまりもう、狼を遮るものは、何もない。

「うっ、おおおお!」

俺はライラを後ろに突き飛ばすと、腰の短剣を抜いた。

「ちくしょう!来るなら来やがれ!」

一歩でも近づいて見ろ!エラゼム直伝の剣術をお見舞いしてやるぞ!

「……」

だが、俺の決死の覚悟とは裏腹に、そいつはじっと動かなかった。な、なんだ……?狼は、俺をじっと見つめている。その目を見た時、俺は驚愕した。
四つだ。普通の狼の目の上に、まるで人間のような、二つの目がこっちを見つめている。四つ目の狼……?

「おイ」

俺はあまりの衝撃に、剣を取り落としそうになった。狼が、喋った?
だが、それは違った。声が聞こえてきたのは、狼の背中からだ。

「お、女の子……?」



妙に小さく見える女の子が、狼の背中に張り付くように、ぴったりとしがみついている。な、なんでこんなところに女の子が?そもそも、この子は人間か?頭についているの、あれ、狼の耳じゃないか?
困惑する俺に、その子はさらに問いかけてきた。

「お前が、勇者カ?」

なんだって。俺が、勇者か……?次の瞬間、俺の襟首がぐいぃっと引っ張られた。

「なにぼさっとしてんのよ!死にたいの!」

アルルカ!?いつの間に!飛び降りてきたアルルカは、俺を下がらせると、杖をぶんっと振り回す。

「ペタルカメリア!」

ジャシャシャシャー!砂の中から、薄く鋭い氷の刃が、無数に突き出してきた。それが四つ目狼と少女に襲い掛かる。

「アオォーン!」

まただ!だが今度は、その声の出所がはっきりわかった。背中にしがみついた狼少女が、あの声を出している!少女の遠吠えが聞こえた途端、四つ目狼は野ネズミのように体をひるがえし、突き出てきた刃をひらりとかわした。

「くそが!次こそ当ててやるわよ!」

「ま、待ってくれアルルカ!女の子が……」

「はぁ!?あんた、寝ぼけてんの!?どう見ても狼よ!」

「違う!そうじゃなくて……」

少女と狼は、攻撃をかわした時に跳び退ったまま、もう近づこうとはしてこなかった。くるりと背を向け、一目散に走り始める。に、逃げた?
それと同時に、フランと戦っていたライカンスロープも、突然戦闘をやめた。最後に大きくフランを押し戻すと、その隙に山へと引き返していく。

「な、なんだ?引いていくぞ……?」

「逃がさないわよ!メギバレット!」

ダァーン!アルルカが再び魔法を撃つが、やはり少女の咆哮と共に、狼は身をひるがえした。あいつ、背中に目が付いているのか?

「きぃー!ちょこまかしやがってぇー!待ちなさい!」

「おいアルルカ!待つのはお前だ、深追いすんな!」

「だって!ここで逃がしたら、あいつまた襲ってくるわよ!」

それは、そうかもしれない。だけど、俺はほんのわずかに、それを望んでしまっていた。あの少女は、なぜ俺を勇者かと確かめようとしたんだろう。敵同士なんだから、そのまま襲い掛かってきてもよかったはずなのに……

「とにかく、勇み足にならないほうがいいだろ。今は部隊を立て直さないと。前衛部隊はまだ戦ってるんだから」

「チッ。どのみち今から追っかけても、間に合わなそうだしね……はぁ、まあいいわ」

アルルカはそれでも不満げに、愛用の杖をぐるりと回した。ライカンスロープが去ったことで、戦っていたフランも戻ってくる。

「大丈夫だった!?ごめん、一匹通した」

「ああ、平気だ。それに一匹じゃなくて、あともう一人いたんだ」

「一人?誰かがいたの?」

「そうなんだよ。詳しく話したいけど……それよりまずは、前衛の応援に行こう。話し込むのはそれからだ」

フランはこくりとうなずく。まずは、吹っ飛ばされてしまったロウランを拾うところからだ。

だが幸い、俺たちが応援をするまでもなかった。ライカンスロープたちが撤退したのと同じタイミングで、前衛部隊を襲っていた敵も引いていたのだ。
前衛を襲っていたのは、おそらくルーガルーだろうとのことだった。二本足で立つ毛むくじゃらの狼人間で、ライカンスロープより一回りほど小さい。連中はその二種類に分かれて、陽動作戦を展開したのだ。つまり、ルーガルーらが注目を集め、その隙に背後から屈強なライカンスロープが、単騎で突撃をするってわけだ。

「奇襲に陽動か。知能も獣並ってわけじゃないらしい」

ただし、連合軍の受けた被害はごく軽微だった。武装を固めていた前衛組はほぼ無傷。ライカンスロープにぶっ飛ばされていた後衛組も、怪我こそすれ、死者は出なかったらしい。運がよかったのもあるかもしれないけれど……

「たぶん、様子を探りに来てたんだ」

ライカンスロープと交戦したフランが、確信を持った様子で言う。

「あいつら、全力じゃなかった。むしろ慎重で、こちらの出方を伺ってるみたいだったよ」

「そう、だな。本気なら、あんなにあっさり引いたりはしないか」

それに、あの少女の発言。「お前が勇者か」。あれは一体、どういう意図だったんだろう?

どうにかこうにか、撤収作業が完了し、俺たちは本隊へと戻ることとなった。奇襲を受けてなお、がむしゃらに突き進むのは愚策だろう。被害こそ少なかったものの、人類連合はこの奇襲で、完全に出鼻をくじかれてしまった。

「たぶん、まほーを破ったんだ」

ライラはうんうんと何度もうなずきながら言った。

「魔法を、破る?」

「かいくぐるとか、察知するとか、そんな風にも言えるけど。魔術の知識が無きゃ、あんなことできっこないよ」

ああ、あの奇妙な遠吠えか……少女が吠えると、狼どもはあらゆる魔法を回避してみせた。さらに聞くところによると、どうやら出発前、連合軍の魔術師たちは、今日通るルート周辺を魔法で探知していたらしい。にもかかわらず、俺たちはまんまと奇襲を掛けられてしまった。連中が魔法を避けるなんらかの術を有していることは、明白だ。

(それと……)

俺はどうしても、あの四つ目狼の背に乗った、女の子のことが気に掛かっていた。あの子のことは、まだ連合軍には話していない。あの混乱の最中、あの子を見たのは、俺たちだけだろう。

(あの子は、本当に敵なのか?敵だとしたら、人間がなぜ……?)

人型の魔物?魔王に協力する人?なぜ彼女は、魔法を察知することができたのか?彼女が俺にした質問の意味とは?

「くそっ。分からないことだらけだ」

人類連合軍と魔王軍の初戦は、なんとも奇妙な幕切れとなった。



つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。

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