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Lesson 3 日曜の甘い独占
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休日の朝
静かな寝息が、胸の上で小さく響いている。
視線を落とせば、俺の腕枕で眠るハル。長いまつ毛が揺れて、唇が少しだけ開いていた。
(……なんつー可愛さや。俺だけが知っとる姿やな)
思わずじっと見惚れてしまう。頬にかかる髪を指でそっと払った瞬間、ハルがもぞりと動いた。
「……ん、おはよ……」
寝ぼけた声と同時に、ぎゅーっと抱きついてくる。
「今日は俺も休みやろ? お前もやろ?」
「……うん。日曜だもん」
ハルの甘えに、胸がじんわり熱を帯びる。
「今日は一日中……ずっとお前とおる」
耳元で囁くと、ハルは小さく笑った。
「あ、美術のサークル……今日どうしよ」
「休んじゃえ」
「え、でも……」
「俺のために休んでみ?……可愛い顔、独り占めしたいんや」
「ははは……」
苦笑しながらもスマホを手に取り、同級生にLINEを送るハル。
『今日は休むねー』
送信ボタンを押した瞬間、俺は思わずハルを抱き寄せる。
「よし、これでお前は一日中俺のもんや」
「……ユウヤってほんと……」
「お前が可愛いからや。俺にしか見せん顔、たっぷり見せろ」
ハルは恥ずかしそうに笑いながら、胸に顔を埋めてきた。
その温もりが伝わるたびに、俺の独占欲はますます深くなる。
「今日はせっかくの休みやしな。無理して外に出んでもええ」
俺はスマホを手に取り、御影家の専属シェフに連絡を入れる。
「ランチ、二人分。頼むわ」
少ししてチャイムが鳴り、シェフが届けてくれたのは色鮮やかなランチ。
リビングのテーブルに次々と並べられていく皿。
ローストビーフの横には、透明な皿に盛り付けられた鯛のカルパッチョ。
ぷりぷりの海老マヨに加えて、熱々の小籠包や、彩り豊かな前菜プレート。
さらにバケットとオリーブオイル、トリュフ香るスープまで揃っていた。
「……これ、完全にレストランやん……」
ハルが呆気にとられたように目を丸くする。
俺は肩をすくめて笑った。
「日曜くらいはな。毎回外に出るんもしんどいやろ?
たまにはシェフ呼んで、家でまったりした方が落ち着く」
そう言ってグラスを傾けると、ハルは小さく笑ってフォークを取った。
カルパッチョを一口頬張って、目を輝かせる。
「……わぁ、美味しい!」
「知ってる。お前の“美味しい”顔見たいから呼んだんや」
「も、もう……」
赤くなった頬に手を伸ばし、髪を撫でる。
「俺がまったりしたいからやって言ったけどな──ほんまは違う。お前と一緒に食うから、なんでも美味いんや。
……俺の隣で、ずっとこうして笑ってろ」
ハルは照れたまま、俺の胸に頭を預ける。
画面の中で映画が流れてるけど、俺にとっては、この時間そのものが最高のエンタメやった。
(……これが“余裕ある暮らし”やいうても、結局は全部ハルとおるためのもんや)
ランチを食べ終えて、ワイングラスを片付けたころ。
ハルは頬を少し赤く染めて、ソファに身を沈めていた。
「……ワインちょっと酔ったかも」
そう言いながら、クッションを抱えてうとうとし始める。
俺は隣に座り、ぼんやり揺れる睫毛を見つめる。
(……無防備やなぁ。なんでこんなに可愛いんやろ)
やがて、ハルの頭が俺の肩にコトンと落ちてきた。
「……ユウヤ……」
寝ぼけた声が胸を打つ。
そっと身体を横にして、ソファの上でハルを腕に抱き込む。
腕枕を作ってやると、安心したようにさらに近寄ってきた。
「……おまえ反則やな。甘え方まで可愛い」
俺は前髪を撫でながら囁く。
「お前が眠るなら、俺もここでずっと腕貸したる。逃がす気なんてさらさらない」
「うん…」
額にキスを落として、目を閉じる。
(……外では御曹司や社会人やけど。俺にとって一番の贅沢は──こうしてお前を腕に抱く時間や)
ソファで眠り込んだハルを、俺はそっと抱き上げた。
身体を腕に預けられるたび、胸の奥がじんわりと熱くなる。
「ほんま可愛いな」
ベッドに寝かせるつもりが、結局そのまま腕を離せず、布団の上で抱きしめる。
眠そうに目を細めたハルが、俺の胸に額を擦り寄せてきた。
「ユウヤ……ん……」
「お前、酔ってるやろ。……余計に可愛すぎるわ」
指で頬を撫で、軽く唇を触れさせる。
ハルはうっすら目を開けて、恥ずかしそうに笑う。
「……ん……またキスばっかり」
首筋へ唇を落とす。
「俺の腕枕でしか寝かせん。……わかっとるやろ?」
「う… ん……」
ハルは小さく笑った。
「文句言うな。俺が欲しがってるんや」
そう囁いた瞬間、スマホが無遠慮に震えた。
……画面には「御影父」。
「……ったく、なんで今なんや」
ため息をついて受話口を開く。
「はい」
『悠哉、来週の日曜日は空いているか? ハルくんの成人祝いをしたい。大事なお祝いだ、ぜひさせてほしい』
「……成人祝いを?」
思わず息を呑む。横でハルが驚き、目を丸くして見上げてくる。
「……はい、ありがとうございます。
伝えておきます。」
通話を切ったあと、俺は自然と笑みを浮かべていた。
「親父がな……お前のためにお祝いしたいって。レストランも予約してくれるそうや」
ハルは一瞬固まって、それから涙目になって両手で顔を隠した。
「え? いいの?え?どうしよう……緊張する……!」
「はは、可愛いな」
その手を取って引き寄せ、ぎゅっと抱きしめる。
「服だってどうしよ……」
「俺のやったらブカブカやしな。よし、前日に一緒に買いに行くか」
「……ユウヤ、」
名前を呼ぶ声が震えてる。嬉しさと不安が混じっているのが分かる。
「安心せぇ。お前は俺が守る。……どんな場でも、俺の隣におってくれたらええ」
そう囁き、さらに強く抱きしめた。
(……来週は特別な日になる。けど何より特別なんは、隣にハルがおるってことや)
Lesson 4へ続く
静かな寝息が、胸の上で小さく響いている。
視線を落とせば、俺の腕枕で眠るハル。長いまつ毛が揺れて、唇が少しだけ開いていた。
(……なんつー可愛さや。俺だけが知っとる姿やな)
思わずじっと見惚れてしまう。頬にかかる髪を指でそっと払った瞬間、ハルがもぞりと動いた。
「……ん、おはよ……」
寝ぼけた声と同時に、ぎゅーっと抱きついてくる。
「今日は俺も休みやろ? お前もやろ?」
「……うん。日曜だもん」
ハルの甘えに、胸がじんわり熱を帯びる。
「今日は一日中……ずっとお前とおる」
耳元で囁くと、ハルは小さく笑った。
「あ、美術のサークル……今日どうしよ」
「休んじゃえ」
「え、でも……」
「俺のために休んでみ?……可愛い顔、独り占めしたいんや」
「ははは……」
苦笑しながらもスマホを手に取り、同級生にLINEを送るハル。
『今日は休むねー』
送信ボタンを押した瞬間、俺は思わずハルを抱き寄せる。
「よし、これでお前は一日中俺のもんや」
「……ユウヤってほんと……」
「お前が可愛いからや。俺にしか見せん顔、たっぷり見せろ」
ハルは恥ずかしそうに笑いながら、胸に顔を埋めてきた。
その温もりが伝わるたびに、俺の独占欲はますます深くなる。
「今日はせっかくの休みやしな。無理して外に出んでもええ」
俺はスマホを手に取り、御影家の専属シェフに連絡を入れる。
「ランチ、二人分。頼むわ」
少ししてチャイムが鳴り、シェフが届けてくれたのは色鮮やかなランチ。
リビングのテーブルに次々と並べられていく皿。
ローストビーフの横には、透明な皿に盛り付けられた鯛のカルパッチョ。
ぷりぷりの海老マヨに加えて、熱々の小籠包や、彩り豊かな前菜プレート。
さらにバケットとオリーブオイル、トリュフ香るスープまで揃っていた。
「……これ、完全にレストランやん……」
ハルが呆気にとられたように目を丸くする。
俺は肩をすくめて笑った。
「日曜くらいはな。毎回外に出るんもしんどいやろ?
たまにはシェフ呼んで、家でまったりした方が落ち着く」
そう言ってグラスを傾けると、ハルは小さく笑ってフォークを取った。
カルパッチョを一口頬張って、目を輝かせる。
「……わぁ、美味しい!」
「知ってる。お前の“美味しい”顔見たいから呼んだんや」
「も、もう……」
赤くなった頬に手を伸ばし、髪を撫でる。
「俺がまったりしたいからやって言ったけどな──ほんまは違う。お前と一緒に食うから、なんでも美味いんや。
……俺の隣で、ずっとこうして笑ってろ」
ハルは照れたまま、俺の胸に頭を預ける。
画面の中で映画が流れてるけど、俺にとっては、この時間そのものが最高のエンタメやった。
(……これが“余裕ある暮らし”やいうても、結局は全部ハルとおるためのもんや)
ランチを食べ終えて、ワイングラスを片付けたころ。
ハルは頬を少し赤く染めて、ソファに身を沈めていた。
「……ワインちょっと酔ったかも」
そう言いながら、クッションを抱えてうとうとし始める。
俺は隣に座り、ぼんやり揺れる睫毛を見つめる。
(……無防備やなぁ。なんでこんなに可愛いんやろ)
やがて、ハルの頭が俺の肩にコトンと落ちてきた。
「……ユウヤ……」
寝ぼけた声が胸を打つ。
そっと身体を横にして、ソファの上でハルを腕に抱き込む。
腕枕を作ってやると、安心したようにさらに近寄ってきた。
「……おまえ反則やな。甘え方まで可愛い」
俺は前髪を撫でながら囁く。
「お前が眠るなら、俺もここでずっと腕貸したる。逃がす気なんてさらさらない」
「うん…」
額にキスを落として、目を閉じる。
(……外では御曹司や社会人やけど。俺にとって一番の贅沢は──こうしてお前を腕に抱く時間や)
ソファで眠り込んだハルを、俺はそっと抱き上げた。
身体を腕に預けられるたび、胸の奥がじんわりと熱くなる。
「ほんま可愛いな」
ベッドに寝かせるつもりが、結局そのまま腕を離せず、布団の上で抱きしめる。
眠そうに目を細めたハルが、俺の胸に額を擦り寄せてきた。
「ユウヤ……ん……」
「お前、酔ってるやろ。……余計に可愛すぎるわ」
指で頬を撫で、軽く唇を触れさせる。
ハルはうっすら目を開けて、恥ずかしそうに笑う。
「……ん……またキスばっかり」
首筋へ唇を落とす。
「俺の腕枕でしか寝かせん。……わかっとるやろ?」
「う… ん……」
ハルは小さく笑った。
「文句言うな。俺が欲しがってるんや」
そう囁いた瞬間、スマホが無遠慮に震えた。
……画面には「御影父」。
「……ったく、なんで今なんや」
ため息をついて受話口を開く。
「はい」
『悠哉、来週の日曜日は空いているか? ハルくんの成人祝いをしたい。大事なお祝いだ、ぜひさせてほしい』
「……成人祝いを?」
思わず息を呑む。横でハルが驚き、目を丸くして見上げてくる。
「……はい、ありがとうございます。
伝えておきます。」
通話を切ったあと、俺は自然と笑みを浮かべていた。
「親父がな……お前のためにお祝いしたいって。レストランも予約してくれるそうや」
ハルは一瞬固まって、それから涙目になって両手で顔を隠した。
「え? いいの?え?どうしよう……緊張する……!」
「はは、可愛いな」
その手を取って引き寄せ、ぎゅっと抱きしめる。
「服だってどうしよ……」
「俺のやったらブカブカやしな。よし、前日に一緒に買いに行くか」
「……ユウヤ、」
名前を呼ぶ声が震えてる。嬉しさと不安が混じっているのが分かる。
「安心せぇ。お前は俺が守る。……どんな場でも、俺の隣におってくれたらええ」
そう囁き、さらに強く抱きしめた。
(……来週は特別な日になる。けど何より特別なんは、隣にハルがおるってことや)
Lesson 4へ続く
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