官能を暴き、屈辱を貢ぐ

劣情祝詞

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第七話② 嘔吐、喉イキ

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「先生……大丈夫ですか?しっかり……」
 あまりの形相に一ノ瀬はずるり、とゆっくりペニスを喉から引き抜く。けぷっ♡としゃっくりともげっぷともつかない音が喉から漏れる。そのまま、蜘蛛野はふらりと体勢を崩しぐしゃっとベッドに倒れこんだ
ーーぁうぅ”♡♡……一ノ瀬のちんぽ……飲み込んれ…イっ、た…………♡♡ん”ぐぅっ……!?
 油断して喉奥と鼻腔の間に濃い精液が絡みついた瞬間、目を見開き激しく咳き込んだ。
「うぐェ”っ、げほっ、お”ごっ♡♡がっ…んぼぇ”っげォ”っ…ごぼ、ぉ”……っ♡♡♡」
 喉から胸、腹にかけて異常な収縮を繰り返した後、口からごばあっと飛び出したピンクの液体がシーツと体を汚した。
「はーっ、げぼっ、ごっ、ええ”え”っ、はぁっ、はーーっ」
「先生、何も食べるなと言いましたよね私」
「ら”にも、げほっ、食べてな”……」
「エナジードリンク、飲みました?」
「…………」
「人工香料の甘い香りがします」
「……飲ん、だ」
「空きっ腹にそんなもの、入れてはだめでしょう?」
「ぐぇえ”っ、ごぼっ……」
 喉奥を何度も突き上げられ、亀頭に咽頭筋をぐぽっ♡ぐぽっ♡と繰り返しこじ開けられたせいで、嘔吐反射が止まらない。ペニスを引き抜かれてしばらくしても喉がずっと痙攣している。完全に喉を性器にされてしまった。胸に手を当てて何とかまともな呼吸を取り戻そうとしても、喉はひゅうっ、ひゅっと異常な音を発し、その度に酷く咳き込む。
 吐くものがなくなれば、粘度の高い唾液を溢し続ける。生理的に涙がぼたぼた零れ落ち、顔も体もぐちゃぐちゃの酷い有様だった。
「はーっ……はーっ……ぐえ”っぅぶっ……っ♡♡はぁっ♡はぁっ♡」
ーーやべ、ぇ”、吐いてる、のに、気持ちい……?
 体がぶわりと熱を持つ。ゾクゾクと寒気と似た快感が腰からせり上がってきて、脳まで犯す。
「先生、可愛いです」
「んぐっぅ”……っ!♡♡はー…はーっ、馬鹿、言うな”…きたね”、だろ”ぅが……ぉ”げぇ”っ♡♡」
 1mほど体を離して、一ノ瀬は自身を汚す体液を拭った。その傍でベッドに横向きに倒れこんだ蜘蛛野は体を丸めて、喉を押さえつけている。迫りくる余韻を必死に耐えながら、悶え苦しんでいた。
「の、ど…イギっどまんな”っ、ぐるじ…っ♡……おぇえ”っ…♡♡」
「深呼吸して、意識を私に向けてください。ほら、こっちにおいで」
 ガクガク震えながら四つん這いになってよたっよたっと一ノ瀬の身体に縋りつくと、ぎゅうと正面から抱きしめられた。ゆっくり背中を撫でられて、時折ぽん、ぽん、と優しく叩かれる。
「吸って……はいて……吸って……」
「あ”っ、ぁ……ひゅっ……ぐ、ぁはあ」
「上手ですよ」
「……っ!♡♡、こんな、の”…命を握られる、とかじゃ、ねえだろ……んぅう”っ♡♡」
「え?」
ーーあったかい、安心、する……っ♡
 死ぬという恐怖とともに、コイツが俺を殺すはずがないという理由もない信頼もあって、だけどもしかしたら本当にこのままハメ殺されてしまうのではないかと一抹の不安がぶわりと襲ってくる。
 恐怖と苦悶と快楽に苛まれ、痛いほど脈打つ心臓がぱっと解放される。ガクガクと痙攣し強張る体を抱きしめられて温かい体温が深く深くまで染み込んでくる。
 気持ちいい、何も考えられない。背中越しの虚無に向かってゆっくりと手を伸ばす、指先の震えが止まらない。行方を失った手はそのまま一ノ瀬の背中を掴んだ。
「性的拷問としてのイラマチオ、疑似体験できませんでしたか……?」
「こんなの取材じゃない……っ。だって、百合香は憎き敵に凌辱された、殺すこともいとわない相手に、モノみたいな扱いを受けて、だから恐怖したんだ、不快になったんだ。だけど…………お前は違う……っ。お前とじゃ、取材にならないっ……!」
 ようやく呼吸が少し落ち着いて掠れた声で叫んだ蜘蛛野をしばらく見つめる。一ノ瀬はさらにぎゅっとその体を抱きしめ返して、耳元で優しく囁いた。
「では私は、何なのですか?憎き敵ではない私は、貴方のなに?」
「それは……んぐっ?!」
 いい淀んだ蜘蛛野の口に勢いよく指を突っ込んだ。
「いつまで経っても素直になれない口はこの口ですか?」
「あぅう、舌……よわ……ひゅまむな、ぁ♡♡」
 舌を摘まみ出されて、ぐちっ♡ぐちっ♡と押し潰される。唾液がとろっと唇から零れた。あられもない表情を一ノ瀬に見せている。固い殻に覆われていたはずの心の柔らかいところを曝け出している、明け渡している。
 それだけで満足したのか、一ノ瀬はパッと手を離して僅かに笑みを浮かべた。そのあまりの美しさにごくんっと唾液を飲み込んで、涙混じりに漏れた蜘蛛野の言葉は一寸の淀みもなく一ノ瀬の耳に届いた。

「なぁ……入れて……ぇ……」
「へ」
「お前……が…………欲しい……」

 一ノ瀬は驚いた顔を見せてから、唇をわずかに噛んで「腰を上げて」とだけ言った。隠しようがないほど声が震えていた。ズボンを引きずり下ろす。ちんぽからひっきりなしに流れる体液は流れて、ひくっ♡ひくっ♡としきりに収縮するアナルに行きついていた。
 抱っこされる子供のように膝に乗って、向かい合って抱きしめあって。その姿勢で蜘蛛野が何とか腰を上げると、一ノ瀬も再びズボンの前を広げて、すでに勃起しきったペニスをくちゅ♡とアナルに触れさせた。
「んぁあっ♡♡」
 鼓動が倍速になる。ガクガクと膝が笑う。欲しい欲しいとでも言うようにアナルのひくつきが激しくなる。必死になって一ノ瀬の背中に縋りつくが、体勢を耐えきれない。
ーー腰……が、抜け…………入っちゃ……っ
 ずぱんっっ♡♡♡と酷く激しい音を立てて、一瞬にしてペニスが腹の奥まで到達した。腰が抜けた反動で足が滑って、あてがわれていたペニスが容赦なくねじ込まれていく。目を見開く、あまりの衝撃に口の端からごぷっ♡と唾液が飛び出た。
「ぁあっ、ぁ♡らぇ……あ”あ”あ”ーーーっ♡♡♡♡♡」
 挿入されただけでそのまま射精に至り絶叫する。口淫とは全く異なる種類の、もっとダイレクトな快感が容赦なく襲ってくる。
「口、口を、ふさ……塞いで……っ……くれ♡♡早くっ、はや、んぅうう”っ♡♡♡」
 必死になってキスを乞う。お望みどおりにとでも言わんばかりにそれに応え、顎を傾けた。
 うまく呼吸ができない。歯茎、上顎、舌、口の中じゅう舐めまわされて、口腔がぴくぴく震えている。口と喉を性感帯にされてしまったことを嫌というほど理解する。噛みつくようなキスがようやく離れて、ぷはっ♡と足りない酸素を吸い込んだ。
「はっ、今更まだ恥じらいがあるのですか?5年も官能小説を書いてきて、もう何度も性行為をしているのに、まだ感じてる顔を見られたくない?嬌声を聴かれるのは耐え難いですか?」
「くっ、うるさいっ……♡♡」
ーーできることなら酷い顔も、声も必死になって耐えている。だけど、もう抑えられない……っ♡一ノ瀬がくれる気持ちいいの全部受け止めたい……♡♡から……だからぁっ♡♡
「見るな、ぁ♡あ”~~~~~ッ!!♡♡♡」
 甘い懇願は情けない絶頂の叫びに変わる。どちゅん♡どちゅん♡どちゅん♡と激しく律動され、あまりの肛虐に柔肉がめくりあがってしまう。来たるエグい絶頂を期待して神経が焼き切れそうだ。
 そうだ、本当はどんな屈辱的な行為も、冷ややかな感情も、無様な恥態も一方通行でなければそれで良かった。ガッと一ノ瀬の後ろ髪を掴んで、こちらを向かせる。目が合う、綺麗な瞳。
「一ノ瀬、ぇ”っ……♡♡」
「どうし…た…んです……か?」
ーー俺を見るなら、俺にも見せろ
ーー俺をイかせるなら、お前もイけ
ーー俺を暴くなら、お前も暴かれろ
ーー俺に愛せと言うのなら……

「愛してると……っ……言え……♡」
「……へ」
「お前が俺に与える行為が、その言動全てが、俺への愛に基づくと、誓え……っ」
「…………っ!」
 一ノ瀬は息を飲んだ。その誓いは、蜘蛛野が自分を受け入れようとする態度に他ならなかったからだ。蜘蛛野の腰に手をまわしてぎゅっと強く引き寄せた。
「うぐっ!?♡深……ぃ”…っ♡♡か……はっ♡♡」
「誓います……っ。嫌がる貴方の官能を暴くのも、乱暴に屈辱を貢ぐのも、何もかも全て、蜘蛛野糸一と伊糸緑雨を愛しているからです」
 言い終わった瞬間、返事をするかのようにぎゅぅう~~っ!♡♡♡と後孔が締まった。
「はぁっ……♡はー……♡ぃく、いく………♡だめ……♡♡」
「もしも、私の強すぎる想いが貴方を殺してしまったとしても、その全てが愛であると、約束します」
「~~ぁあ”あ”っいぐうううぅぅう♡♡♡」
 一ノ瀬のその倒錯した告白プロポーズとともに、腹の中にびゅくっ♡びゅっ♡と熱い精を注ぎ込まれる。その衝撃に折れそうなほど背を仰け反らせて、ぶしゅぅうっ♡♡と精液を噴き出して涙混じりの絶叫を上げた。



 二人の荒い息が徐々に落ち着く。徐に、一ノ瀬から口を開いた。
「私は、先生の何になれますか?」
 数秒悩んだ蜘蛛野は、ぶっきらぼうに答えた。
「今までもこれからも、お前は俺の編集。それだけだ」
「そう……ですか……」
「だったらなんだ。肩書を与えられておとなしくなる人間じゃないだろ。……さっきの言葉に嘘がないのなら」
「嘘など何一つありません、約束しましたから」
「だったら、この関係に名前なんか、付けられるわけがないだろ」
「……わかりました。私は永遠に貴方の『編集者』として、愛を捧げ続けます」
 その言葉に蜘蛛野はふん、と鼻を鳴らした。
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感想 2

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みんなの感想(2件)

雷
2024.05.17

 続きありがとうございます

解除
雷
2024.03.31

 まじで楽しい、また続き書いてほしいです

2024.04.02 劣情祝詞

嬉しいコメントありがとうございます~~!続きお見せできるようがんばります

解除

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