華鏡【はなかがみ】~帝に愛された姫君~

めぐみ

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疑惑

「潮騒鳴り止まず~久遠の帝~」

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 疑惑

 季節は穏やかにうつろい、暑い夏が過ぎ、鎌倉の山々が澄んだ空気にすっきりと立ち上がる秋が来た。
 河越の屋敷の庭も樹々が鮮やかに朱(あけ)の色に染め上がり、秋たけなわを感じさせる。そんな秋の昼下がり、楓は廊下に座り、仕立物にに精を出していた。師走に行われる鶴岡八幡宮の祭儀に良人時繁が身に纏うものである。
 もう殆ど出来上がった。楓は時繁の小袖をひろげて四方八方から眺める。満足げに頷いた。これを着たときの時繁の美丈夫ぶりを思い描くと、つい一人でに笑みが浮かんでしまう。他人が見れば、一人でニヤニヤしていて、気味が悪いと思われるかもしれない。
 芥子色の小袖には唐草模様。若い時繁にはいささか地味かもしれないが、かえって彼の美貌が際立つだろう。
 楓は縫いかけの小袖を簡単に畳み、脇に置いた。立ち上がり、縁郎に佇み庭を眺める。風もないのに、赤児の手のひらのような紅葉がひらひらと舞っていた。地面は散り敷いた紅葉の絨毯が埋め尽くしている。
 ひとしきり見事な秋の庭を堪能し、楓は厨房に脚を向けた。今宵の献立には御台所政子より下された柿を付けるようにと指示するのを忘れていたためだ。
 娘時分は料理にはまるで関心のなかった楓だが、時繁という伴侶を得て、厨房にも頻繁に顔を出すようになった。海辺の小屋で暮らしていたときは自身で料理もしたので、今は時には自ら厨房に立つこともある。料理の上手な年嵩の侍女に教わりながら、少しずつ作れる料理の品数も増えていた。
 これはやはり、愛する男に日々、美味しい手料理をふるまいたいという女心ゆえだろう。父時繁などは料理などしたことのない楓が厨房に立つようになったのを見て、
―さても、恋とは怖ろしきものよ。
 と、口とは裏腹に成長した愛娘の姿に眼を細めた。
 今朝、和歌山で採れたという珍しい柿が河越家に届けられた。数日前に早馬で和歌山の御家人から頼朝に献上された珍しい品だという。政子がその柿をわざわざ河越家にも下賜したのである。
 いかに河越氏が将軍家から厚遇されていることが判るかというものだ。その珍しい柿を今夜は膳に付けるつもりだ。厨房に行きかけた楓はまたふと思い出した。縫いかけの小袖に針を刺したままにしてきた。今は幼い子がいないから良いが、誤って人が踏みでもしたら大変なことになる。とにかく一度部屋に戻り、針を安全な場所にしまった方が賢明だ。
 楓は歩きながら、そっと腹部を押さえた。時繁と結ばれてから、七月(ななつき)が経とうしているが、まだ懐妊の兆しはない。ここのところ順調だった月のものが止まっているけれど、まだ懐妊と決まったわけではない。女の身体は心身のちょっとした変化で月事が狂うのはよくあることだ。
 だが、月のものが来なくなって、そろそろふた月になろうとしている。一度、薬師に診て貰った方が良いのかもしれないと思い、また引き返して廊下を歩き始めた。手前まで戻ってきたその時、ひそやかに交わす声が耳に飛び込んできた。
「それでは手筈はそのように。あまりに繋ぎを取りすぎて、怪しまれてもまずい。今後は一切接触はせず、今一度、ひと月後に」
「そのときが憎き頼朝の命運の尽きる日でございますね。それでは、その折までに薬を調達致します」
 顔は見ずとも、一人はそも誰であるかは判った。時繁に違いない。しかし、今ひとりは誰なのか? 声そのものは低くもなく高くもなく、男か女か判別はつかなかった。
 そこで楓は足を踏み出していた。時繁が人知れず親しげに言葉を交わしている相手を突き止めずにはいられなかった。が、次の瞬間、彼女は我が身が取った行動を心から悔いた。
 あろうことか、楓の居間で、良人が若い女と話していた。女は庭に跪いていたが、見たところ二十代前半くらい。黒髪の艶やかで色白の美しい女だ。女にしてはやや大柄な身体を葡萄茶色の小袖で包んでいる。
「―!」
 楓は予想さえしていなかった光景に鋭く息を呑んだ。自分のヒュッと息を呑む音が聞こえた。
「では」
 美貌の臈長けた女は時繁に一礼し、風のように走り去った。
「楓」
 時繁が物言いたげに見つめてくる。楓は夢中で首を振りながら、一歩後ずさった。
「頼む、俺の話を聞いてくれ」
 間合いをつめながら、時繁が近づいた。室内にまで追いつめられ、楓は観念したように眼を閉じた。それから可能な限り、心を落ち着かせ口を開いた。
「あの方はどなた?」
 時繁は見られた以上、隠すつもりはないのか、意外にあっさりと応えた。
「鈴音(すずね)と申す者だ」
 楓は惚けたように呟く。
「鈴音―さま」
 と、時繁が大きな声で言った。
「誤解するな。あの者とは男女の仲とか、そのような拘わりではない」
 楓は虚ろな視線を良人に向けた。
「では、何なのですか? あの美しい女人は、あなたさまにとって、どのような存在だというの? あのような侍女は、この屋敷では見かけたことがございません」
「ひと月前、当家に入った下女だ」
 楓は哀しい想いで時繁を見た。
「下女と関係を持っていたのですか」
 時繁は声を荒げた。
「だから、違うと言ってるだろうが! 俺はお前と知り合ってから、他の女を抱いたことは一度たりともない。それは真だ、信じてくれ」
 だが、口では何とでも言える。現に、鈴音という女と時繁は妙に親密そうだった。あれがただの使用人と主筋の人間だとは思えない。
 そのときだった。楓は動転のあまり、忘れていた大切なことを思いだした。
―その日が憎き頼朝の命運の尽きる日でございますね。それでは、その折までに薬を調達致します。
 あの鈴音という女が去り際に囁いた禍々しい科白が耳奥でこだました。
 今は我が身の心配よりは、そちらが大切だ。楓は両脇に垂らした握り拳に力をこめた。
「それに鈴音という女が申していたことも気掛かりです」
「何も訊かないでくれ」
 苦渋に満ちた表情で時繁が言った。
 楓はかぶりを振る。
「そのようなわけには参りません。我が家は父祖の代から源氏にお仕えし、御所さまや御台さまには少なからぬご恩を賜っているのです」
 その頼朝の命運が尽きるなどと不吉な言葉はたとえ言葉だけでも口にしたくはない。いにしえから日本には言霊という言葉が信じられ伝えられてきた。一度口にした言葉は文字どおり魂を持ち、いずれは真になるというものだ。
「御所さまのおん名を確かに鈴音は口にしておりました」
 そこで、楓はハッとした。時繁の端正すぎるほど整った面を凝視した。
「よもや、あなたさまは御所さまを―」
 その先は到底口にできるものではなかった。刹那、これまで彼が口にした言葉の数々がありありと甦ってくる。
―宿願を果たしに。
―俺も心に降り積もった何もかも棄てて生きられたなら、どんなにか心平らかでいられるだろう。
 様々なものが押し寄せ、楓は気が狂いそうだった。いっそのこと、このまま気を失ってしまいたいとさえ思う。
「私は今まで、あなたさまの素性を突き止めようと思ったことはありませんでした。一つには知るのが怖かった。何故か、あなたさまが誰であるかを知れば、私はもう時繁さまとご一緒にはいられないと、そんな予感がしてならなかったのです」 
 楓は小さく息を吸い込み、首を振った。
「でも、そういうわけにはゆかないようです。あなたが御所さまに明確な殺意、或いは敵意を抱いている以上、私はあなたが誰であるかを知らないわけにはいかない」
「―」
 時繁は口を開きかけ、つぐんだ。彼の美しい貌にもまた複雑な感情がよぎった。後悔、安堵、絶望、喪失。沈黙を守る時繁になり代わり、楓はひと息に言った。
「あなたさまは平家にゆかりのお方、平家の若君ではありませんか?」
「―っ」
 今度は時繁が息を呑む番だった。
「お前は知っていたのか!?」
 信じられないという面持ちだ。楓はひそやかに微笑った。
「あなたの生い立ちを聞いているときに、薄々はお察ししておりました」
 そう、決定打となったのは入水の話だった。時繁と生き別れになるほどなら、いっそ海に入って死にたい。そう泣いた楓に、時繁は入水した者の苦しみは判らないと言ったのだ。更に、自分は入水したことがあると。
「時繁さまのご年齢からすると、そのような大きな戦があったのは源平が戦った壇ノ浦くらいしかありません。あの折、平家では主立った方々はすべて入水され、お労しくも多くの方が生命を落とされました。あなたさまが平家の若君であるとすれば、あのお話も信憑性があります」
 時繁が遠い眼になった。その瞳はあまりにも彼方を見つめている。今、この時、彼は十三年前の壇ノ浦合戦の最中を見ているのかもしれなかった。幼かった彼が見た、まさにこの世の地獄としか思えぬ阿鼻叫喚の地獄図絵、平氏の無念の最期を。
「我が一族は源氏に深い遺恨を抱いている」
 楓の眼に涙が溢れた。
「ならば何故! 何故、私を妻になど迎えたのですか? 私は源氏の将の娘、あなたは平家の御曹司。たとえ天地が入れ替わろうと、共に生きることは叶わぬさだめなのですよ」
 ややあって、楓はポツリと言った。
「それとも、利用したのですか? 源氏方の娘だから、近づいて誘惑して、身体さえ奪った。私を手なずけて、こうして敵方の懐深くに飛び込むつもりだったと」
 楓のすべらかな頬を涙がつたい落ちた。
「それは違う!」
 時繁は振り絞るように叫んだ。
「断じて、それはない。最初はお前を河越恒正の娘とは知らずに出逢った」
 楓は時繁の黒瞳の奥に紛れもない真実を見た。この瞳には嘘偽りの欠片もない。かすかな希望を見出し、彼女は良人を縋るように見つめた。
「知ってからは―」
 その期待を込めた瞳から、時繁は耐えかねたように眼を背ける。落胆に楓の心は折れそうになった。
 時繁は小さくかぶりを振った。
「知ってからは利用しようという気がなかったとはいえない」
「やはり、そうだったのですね」
 怒りと衝撃に眼の前が一瞬、白く染まる。楓は初めて自分の頬が濡れているのに気付いた。この頬を濡らす涙は何のせい?
 時繁に裏切られたことへの落胆? それとも、利用されたことへの怒り?
 いいえ、違うと楓は自身に応えた。
 私が何より哀しいのは利用されたことでも裏切られたことでも、ましてや騙されたことでもない。
 私は時繁さまを心からお慕いしていたのに、時繁さまの方はただ復讐のためにだけ私を愛しているふりをしていたから。そう、私は彼が私を愛していなかったと知って、こんなにも辛い。
「違うのだ」
 時繁が怒鳴った。もう、これ以上何も訊きたくない。好きな男が重ねる空言を聞きたくない。楓は踵を返し、時繁に背を向けた。
 数歩あるいたところで、楓は後ろから強く抱きすくめられた。楓は身を捩った。
「放して下さい」
「頼む、これだけは聞いてくれ。愛している。初めて楓を見たそのときから、忘れられなくなった」
 楓は抗うのを止めた。楓の良い香りのする黒髪に唇を押し当て、時繁はくぐもった声で続けた。
「お前も聞いたとおりだ。俺は頼朝を殺す。楓が先刻見た鈴音というのは、見た目は女だが、実は男だ。美しい容姿を生かして、自在に性を変えて変装することができる忍びの者。あれはその昔、平家の相国入道どのに仕えた諜報部隊〝落ち椿〟、つまり忍び集団の末裔なんだ」
「清盛さまに仕えた忍び集団、そのようなものがあったのですね」
「なければ、入道どのがあそこまで覇権を欲しいままにはできなかったろう。平家の力の源は都広しといえども、内裏から市井の隅々に至るまでのありとあらゆる出来事を収集できるその情報網にあったのだから」
「その力の源になっていたのが〝落ち椿〟」
「彼らは自在に変化(へんげ)して、何者にもなれる。その特性を活かして都はおろか全国津津浦々に散らばり、各地の情報を都にいる入道どのに送った。もっとも、その〝落ち椿〟も壇ノ浦合戦で随分と犠牲を出したが。鈴音はその生き残りだ」
 楓は小さく息を吸い込んだ。何かを喋ろうとすれば、泣いてしまいそうだった。泣いて時繁に縋り付き、
―たとえあなたが平家であろうが、私にはそんなことはどうでも良い。
 と訴えたかった。だが、それは所詮叶わぬことだ。父祖代々、源氏に仕え、将軍夫妻からは我が娘同然と可愛がられている楓である。その頼朝を裏切るような真似はできない。
「―私にそのようなことを話して良いのですか?」
 時繁は躊躇いなく即答した。
「構わぬ、私は楓を信じている」
 楓がまた身を捩ると、今度は時繁はすぐに離れた。
 今、ここで時繁の胸に縋り付いて思いきり泣ければ、どんなに良いか。父も河越の家も源氏も、何がどうなっても良いと自分を縛り付けるすべての柵(しがらみ)を断ち切れたとしたら。
 けれど、私はできない。時繁さまが平家の人間であること、源氏への憎しみを捨て去れないように、私もまた源氏の人間であることを忘れてはいけないのだ。
 私はあなたの胸の中にはいられない。誰よりも大好きなあなたの傍にはもう、いられない。
 何故なら、私は源氏の女、あなたは平家の男だから。
 楓は泣きながら、その場から走り去る。風もないのに、また鮮やかな紅葉がはらはらと散り零れる。その色はあたかも死人(しびと)の流す血の色を生々しく思い出させた。
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