千年の恋 1

あまえ うる

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8.現状

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「ーっー」
僕のその気迫に押されたのか、男は渋々口を開く。
「この銃は最近作られたものだ。
 銃弾にあの薬と同じ物質を入れることでお前らを殺すことが出来る。
 銃弾の他にもナイフやら刀やら色々作っている。」
「もう1つ、お前らの目的はなんだ?
 まだ、僕達の戦闘力を手に入れようとしているのか?」
「なんでそんなことまで…」
男がため息をつく。
僕は剣をもう一度押し付ける。
男の首から赤い液体がこぼれでる。
「はいはい、わかった言うから。」
男は降参したように両手を上げた。
「もう、君たちの戦力は必要ない。
 きっともう、俺らの方が強いからね。
 けど、君たちは生かしちゃおけない。
 君たちは1000年前の俺らのことを知ってしまったから。ね。」
男は意味深な言葉を口にする。
「どういうことだ?
 言え!」
僕は叫ぶ。
「それはいくらなんでも言えないね。」
男がそう言った瞬間、ガリッ、と音がし男の口から大量の血が流れでる。
「なっ」
僕は男を離し、後ろへ飛び退いた。
「し、舌をかんで死んだのか?」
男は白目を剥き、ピクリとも動かない。
「口封じか…」
僕は今更ながら人間社会の恐ろしさを再認識する。

「ア、デル?」
ステラが恐る恐る陰からでてくる。
真っ青な顔で僕を見つめた。
「2人とも死んだの?」
ステラの手が震えていた。
「うん……」
僕は剣を鞘へ収めた。
怖がらせてしまった。
ステラの前で人を殺してしまった。
ステラに今のこの村の、ミラ族の現状を見せてしまった。
「ごめん、ステラ。」
僕は小さく呟いた。
「お父さんは?
 おとうさんは、大丈夫なの!?」
ステラは返り血を浴びた僕の服の袖を掴む。
「今から、助けに行くんだ。」
僕は言った。
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