【完結】急に態度を変えて来られても貴方のことは好きでも何でもありません!

珊瑚

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63話

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「どうしてお前が出てくるんだ……。」

さらっと出てきたユリウスに、ロバートは渋い顔で唸る。


「お前呼ばわりは止めろと先程言った筈だが……?お前はそんな事も理解出来ないような残念な脳みそをしているのか?」
「な……っ、無礼な!」
「無礼なのはお前だ。……まあいい。時間の無駄だ、話を戻そう。何故ここで僕が出てきたのか、だが。」

ユリウスはそう言って、突然のユリウスの参戦にぽかんとしていたシャーロットと、その横でにんまりとした笑みを浮かべる公爵の隣に歩み寄ると、仄暗い笑みを浮かべて言い放った。


「フェローニ公爵家は、我が国に移ることとなった。これは公爵との議論を重ねた末の結論であり、我が国のフランシア王家も承認している事だ。筆頭貴族では無くなってしまうという事のは申し訳ないが、公爵家として、今までのこの国でと同じ程度の待遇を保証しよう。」

ユリウスのその言葉に一気にホールがざわめく。

「まさか公爵が……」
「これからどうすれば……」
「フェローニ公爵家が無くなっては、この国ももう時間の問題だな……」
「我が家も国外に出る算段をつけなければ……」
「隣国の方が安定しているに違いない……」
「この国の王族はやはり駄目だ……」

どんどん人数が増え、大きくなるあちらこちらから聞こえてくる声に慌てたのは国王だった。


「い、いや待て。わたしは許可していないぞ!どういう事だ、公爵!?」
「許可、ですか?……ふふ……。先程国外追放を言い渡されましたのでね……。許可など必要ありませんよ。」
「い、いやしかし、婚約破棄されたなどと、令嬢の名誉に傷がつくだろう。やはりこのままロバートと……」

公爵に対してなおもそう言い募る国王に、ユリウスはにっこりと笑いかける。

「そうですか?……僕は全くそうは思いませんよ。……ねぇ、シャーロット。友達からでいい。君がそんなつもりは毛頭ないと言うならば無理強いはしないが、僕の妃になってくれませんか?」
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